越前敏弥のレビュー一覧

  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    『災厄の町』『フォックス家』と世間的には成功とは言えなくとも、関係者を満足させて一応の平和をもたらしてきたライツヴィルを三度目訪れたエラリイと、彼を迎える表面的には豊かな一家。
    この結末はつらい。

    ライツヴィルといえば田舎特有というか、ねっとりした人間関係、ガサツでいやらしい群衆たちというイメージだけど、これまでの二冊に出てきた不快な人々の中でもダントツ不快な二人!と起こりながら読んでた(笑)

    でも最後は辛い。なんともいえない。なるほど、これがエラリイのトラウマになるわけだ…。

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    2021年09月08日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    レーンシリーズより面白かったと思う。
    カザリス逮捕の時点で7割ほどの進捗だったのでこの後どんな展開かと思ったら、セレストとジミーの結婚、動機の追求、そして真犯人解明と最後の最後まで楽しめた。

    ただ、犯人が女性だったが、細い紐で抵抗されず男を殺せるものだろうか?そう考えてカザリス夫人を犯人候補から退けていたので、やや疑問が残った。

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    2021年09月07日
  • 天使と悪魔(中)

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    今回のストーリーも面白かった。
    結末が読めないのと、毎回主人公達が裏をかかれるのと同じように、自分も恐怖や想像力が掻き立てられてて、早く先が読みたいと素直に思える作品です。

    また、イルミナティという組織がどのようなものかが興味があります。

    下巻も読んで、早くダヴィンチ・コードを読みたいです。

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    2021年09月02日
  • 天使と嘘 下

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    なかなか、読みやすい。
    次作も、出るそうなので、解明されていない、サイラス達の、生い立ちに関わる謎等、楽しみ

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    2021年08月30日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    面白かった。クイーンは旧訳のドルリー・レーンものを四苦八苦しながら読んで以来なので、新訳の読みやすさに感動しながら読んだ。

    エラリイが偽名で滞在するライツヴィルで、借りた家の持ち主の家族の中で計画殺人が??という話だけど、クイーンらしくとてもフェアだし、手がかりは全て読者に示されていて、そこそこミステリ読んできた人なら、なんとなくの真相の大枠は掴めるのではないかなと思う。
    本が梱包されていた件にしたって、エラリイには最終盤になってパットから聞かされるまでわからないけれど、読者にはもう最初から詳らかにされていたわけだし。
    手紙にしても現在進行形のものではないだろう、とか、ジムが不在の三年のうち

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    2021年08月22日
  • インフェルノ(上)

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    人口増加を抑制するために謎のウイルスがはびこる世界・・・ちょうど現状に重なるようで背筋が寒くなる思いがした。
    舞台はイタリア、フィレンツェ。この本を読んだ後に行ってみたい。

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    2021年08月14日
  • 生か、死か

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     テキサス州のスリー・リバーズ連邦刑務所から強盗犯オーディ・パーマーが脱走した。彼は4人の被害者を出した現金輸送車強盗の一味で10年の服役を終えてあと1日で出所という日に脱獄した。犯人グループは4人で強奪金額は7百万ドルだった。

     オーディは裁判・服役中にもお金の行方は一切語っておらず警察・刑務官・囚人等がその在りかに興味津々だった。

     オーディの兄カールは、定職に就かずドラッグと犯罪の常習者だったが、オーディは兄が原因で大学を中退させられ各地を転々としたが、兄や家族を慕って居た。賢く寡黙なオーディは、やがて最愛の人ベリータと知り合い駆け落ちする。

     大金とあと1日で出所という日に、オー

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    2021年07月27日
  • 天使と嘘 下

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    読む手が止まらなかった。サイラスとイーヴィが一人称でほぼ交互に表されていて、ミステリーとしても、人間ドラマとしても面白い。この本に出会えた事に感謝。

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    2021年07月18日
  • 天使と嘘 下

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    混迷深まるスケート選手殺人の捜査は二転三転し、優等生と思われていた被害者の身の上にも驚くべき事実が明らかになる。だがそれは隠された秘密の一端に過ぎなかった。そしてサイラスによって施設から引き取られたイーヴィは、事件の証拠を発見するが……深い傷を抱えた少女と、秘めた過去を持つ臨床心理士の交流は、嘘にまみれた犯罪を解決できるのか?

    一つの事件は、重い結末を迎える。もう一つの事件は、次作に続く。

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    2021年07月05日
  • 天使と嘘 上

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    臨床心理士のサイラスは、かつて異様な殺人現場で発見された少女と施設で邂逅する。イーヴィと呼ばれる彼女は、人がついた嘘を見破るという特殊な能力を持っていた。折しも、スケートの女子チャンピオンが惨殺される事件が発生。将来を期待された選手にいったいなにが起きたのか? 捜査に加わったサイラスは、イーヴィと事件の真相を追及する――。

    著者の作品は初めて読む。上巻は、まだ助走といった感じ。

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    2021年07月04日
  • 天使と嘘 下

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    嘘を見破る能力を持つイーヴィと臨床心理士のサイラス。二人の個性の強さが魅力的な新シリーズ。イーヴィの生い立ちとサイラスと関わることで変わっていくもの。殺人事件を通してイーヴィが人に寄り添うこと、見ていてくれる人がいることに気づいていくその瞬間が鮮やか。シリーズとしてこの二人がどうなっていくのかがとても楽しみ。

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    2021年07月02日
  • 天使と悪魔(上)

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    イルミナティの話。
    お客様との会話でその存在を知った。

    話の展開が読めなくて面白いのと、バチカンという国の様子やしきたりが学べるのも見どころです。

    早く次のやつも読みたいです

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    2021年06月26日
  • 天使と嘘 上

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    臨床心理士の男と人の嘘を暴く少女
    共に凄惨な過去を持つ二人はどこか似ている
    歩み寄ろうとする男と、人を全く信用出来ない少女の関係がもどかしい
    嘘を暴けるというのは、人の気持ちに寄り添えるある種途方も無い優しさなのかもしれない
    自分が何者なのかを証明出来ない少女
    奪われる自由、尊厳 
    何も持てずに孤立する少女を見て、世の人々が日々何か行動する背景には、強い自己の証明が欲しいからなのかとも感じた
    並行して巻き起こる事件
    二人は協力する事になるのか、事件の真相は 少女の本当の姿は 下巻へ

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    2021年06月25日
  • 真っ白な嘘

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    タイトルに惹かれて読んだけど、表題の作品は思ったよりライトな展開だった。ただ、嘘の持つ黒いイメージを真逆の白にかけていて秀逸なタイトル。「叫べ、沈黙よ」「むきにくい小さな林檎」「危ないやつら」のほうがより強い印象が残った。

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    2021年05月09日
  • 真っ白な嘘

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    本屋で平積みされてて、なんで今さらフレドリック・ブラウン?!と思ったら新訳だった。懐かしさとあと刊行中のSF短編全集を買うかどうか迷い中ということもあって購入。SFは読んでたけどミステリはほとんど読んでなかったんで何か新鮮。いづれも意外なオチが決め手で、テイストはガジェットや宇宙人が出てこないだけでSFの短編と印象は変わらない、あぁ、フレドリック・ブラウンだなという感じ。収録作の中では巻末の「後ろを見るな」がやはり仕掛けとして秀逸。
    SF短編全集がますます欲しくなってきた。

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    2021年04月26日
  • ロスト・シンボル(上)

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    ロバート・ラングドンシリーズ3作目。今回のテーマはフリーメイソン。ちょっと前にニュースになっていた、アメリカの連邦議会議事堂が実はこんなところだったんだって驚く。聖書に隠される暗喩された知識についても含めて、今回も最後まで興味深く読んだ。

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    2021年04月14日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ライツヴィルシリーズ第一作。推理だけでなく小説として面白く、読み始めると止まらなくなる。訳も相変わらず読みやすくて助かる。真相はほぼ自分でも推理できた。傑作と言われるのも納得。

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    2021年04月11日
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)

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    2021.4.5
    面白い〜〜〜!!
    キリスト教については大して詳しくないけど、
    今現在の教義と新説、どちらももっと深く知りたくなる。

    リーの家で話してるとこが一番わくわくするな

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    2021年04月05日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    戦争で心を病んだフォックス大尉。父が母を毒殺したという過去が彼の心理に関わっていると思われ、父の無実を証明することが彼を救う手段になるのではないか、ということで相談されたエラリイ。十二年前の事件の細部を繙き、真実を明らかにしようとするミステリ。
    描かれる事件は十二年前に起こった、一見単純に見える毒殺事件のみ。ということでミステリとしては地味なんじゃないか、読み進むための求心力があるのだろうか、などと思ってしまいましたが。それは杞憂でした。フォックス大尉とその妻の苦しみ、事件が町に落とした波紋、ライツヴィルという町の雰囲気、といった物語性が魅力的。そして丁寧に過去の細部を検証していく中で起こった

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    2021年04月05日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    九日目に謎は解かれた
    恐喝してきたのはだれだったの?
    それもハワードとサリーのお芝居だったの?
    謎は解けたの……?

    そして遅れてやってきた十日目
    真実は……?

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    2021年03月28日