越前敏弥のレビュー一覧

  • ダ・ヴィンチ・コード(下)
    妹が実家に残して行った小説。
    確か高校生の頃に天使と悪魔が映画化されて、ダヴィンチコード→天使と悪魔の順で発行されたと思いきや、読み出すと前作があるっぽい書きっぷり。
    なんと、映画化と発行の順番は違っていた。順番通りに読めば良かったなぁと思いつつ、上の半分を過ぎたあたりから面白すぎることに気付きそん...続きを読む
  • パズル・パレス(下)
     ザ・ハリウッド映画展開で、こういうエンタメとして無条件に楽しめる作品も気分が上向いて良い。暗号解読のプロと言語学の教授が一緒に解読するシーンでは、リベラルアーツの重要さを再認識させられた。並行して読んでいた新書の影響もあるのだが、専門外の人物から意外な解決策が提示されたりするよな〜、と本筋に関係な...続きを読む
  • パズル・パレス(上)
     解読できない暗号はないと謳われる最強の暗号解読機トランスレータが解読できない暗号を開発し、国家安全保障局(NSA)を脅しつけた。その暗号「デジタル・フォートレス」の公表を阻止するため、攻防を繰り広げる。
     『ダ・ヴィンチ・コード』などラングドンシリーズから入る読者が多数派で物足りなく感じる人も多い...続きを読む
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)
    読んだことがなかったので、パリ旅行の予習として。
    想像以上に面白い。ハラハラドキドキとともに、芸術や秘密結社などについて勉強にもなる本。
    次巻が楽しみ。
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕
    メタミス的なひねりもあまりない、直球勝負なミステリで、長さも考えるとメイントリックがやはり軽い気がする。その分、読み物としては抜群に面白い。濃すぎる登場人物に、マザーグース殺人と仕掛けも派手。最後の拳銃が見つかってからの、罠と称するエラリイのドタバタなんて過剰サービスの気もする。巻末の解説ではラジオ...続きを読む
  • ロスト・シンボル(下)
    オカルトや都市伝説好きとしてはたまらない要素が詰め込まれた夢のような小説。が、いかんせん高次元すぎてついていけないところも。ラングドンの話をたぶん8割理解できなかった笑。信じるか信じないかアナタ次第…っていうアレとは別物。教養ある人しか出てこないから置いていかれ放題。それでも読んじゃう。犯人の正体に...続きを読む
  • 災厄の街〔新訳版〕
    お正月に読むのにぴったり!

    よく言われているプロットがすごい、の意味を初めて理解したかもしれない
    犯人やトリックや動機を知ることより、一連の真実を知ったことで"今まで見てきたもの"が全く違う見え方になるのが、そしてそれがとても哀しい話なのが独特の読後感に繋がってるのかな…と思った
    裁判のパートは飽...続きを読む
  • インフェルノ(下)
    遺伝子操作による人工削減計画というテーマが素晴らしい。オチでは実際にウィルスが放たれてるが、めちゃくちゃリアルで怖い。シエナという特殊的なヒロインがめちゃくちゃいい。
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)
    謎の説明がされている本かと思いきや、推理小説になっていて面白い。出てくる登場人物の知識からも、いかに欧米ではキリスト教が基礎教養なのかが分かる。キリスト教の基礎知識が無くても面白いが.あればもっと面白いんだろうなと思う作品。
  • ロンドン・アイの謎
    装丁を見て”ロンドン・アイ”は観覧車みたいなものと認識できたが、ロンドンに実際にあると分かり親近感が増した。テムズ川に”ロンドン・アイ”はせり出すように設置されていて、ゴンドラは良く見かけるようなちっぽけなものではなくカプセル型になっていた。一度に25人乗車することができ、床以外は全面ガラス張りでカ...続きを読む
  • ロンドン・アイの謎
    独特な感性を持つ主人公がとても好き。彼と家族との関係性も好き。
    こんな素敵な物語を書ける作者が、本作発表後に若くして亡くなっているなんて、とても残念です。
    これ以外の作品や、遺された原案をもとに他の作家が書いた作品があるのでそれらも読んでみたいと思います。
  • ロンドン・アイの謎
    英語で前に読んだ本。翻訳がどうなっているのか知りたくて読んだ。

    発達障害のある少年テッドが姉のカットとロンドン・アイでいなくなった従兄弟を探す話。大人たちが耳を貸さないなかでテッドの頭脳とカットの行動力が事件を解決へ導くさわやかミステリー。

    翻訳版が出るずっと前に、この本に惚れ込んだ友達が紹介し...続きを読む
  • 天使と悪魔(下)
    上中下巻を通して
    宗教vs科学がテーマ。今まで知らなかった分野に興味・関心を持たせてくれて、その世界観に自然と連れて行ってくれる。地名や専門的な用語など分からない単語が出てくるが、本を読むのを辞めようとはならずに調べて知識を深めたくなる。
    現代の物語のはずなのに宗教で過去を見て、科学で未来を見させて...続きを読む
  • 天使と悪魔(中)
    全体的な感想は下巻を読んでから。

    いよいよ面白くなってきた。かなり伏線も回収されつつあるが、本題は下巻だろう。やはり、推理が入ってきたり危機が迫ると読むスピードは格段に上がる。そして面白さも。
    最初の方に、写真があるのもいい。最初に見ないで、話の中で登場してから見るのがオススメだ。
  • インフェルノ(下)
    上中下巻を通して
    美術、宗教、科学と様々な分野が絡み合い、最後の伏線回収は鮮やかで見事である。ただそこに辿り着くまでが大変だった。エピローグから謎めいており、更にそこから新たな謎が重なってくるので途中から混乱してくる。そして暗号解読の為、フィレンツェ、ヴェネツィアと駆け回るのだが、読んでいる途中で何...続きを読む
  • 真っ白な嘘
    収録されている短編がどれも結構な読み応えで、読み終えるのにかなり時間がかかってしまった(さぞやジャスティンは待ちくたびれただろう)。そういうとき大抵は最初の方に読んだものは忘れていったりするのだけれど、すべてのタイトルで内容を思い出せるというのはすごいかもしれない。
    どの話もミステリ要素はあるものの...続きを読む
  • オリジン 下
    ビルバオ・グッゲンハイム美術館、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアと観光名所が記載されており、事細かな描写の記述と相まって読書しながらその地を訪れているような感覚に陥った。まるでスペインを旅行しているようであった。
    ストーリーはラストの展開が想像出来てしまったので物足りなさはあるが、全体を通してダンブ...続きを読む
  • オリジン 上
    audibleにて。
    意外と登場人物少なく、例によって壮大な伏線の気配なんだけど、結構聞きやすく、話が入ってきた。
    最近のテックなものも随所に登場しつつ、結構引きが良い感じだったので、下巻に期待したい。
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕
    クイーンの描く童謡見立て殺人。差出人不明の新聞の切り抜きに興味を引かれ、久しぶりにライツヴィルへと引き戻されるエラリイ。事件の被害者の娘でエラリイを魅了する妖精のようなリーマ。
    エラリイが謎解きを語り始めるまで「何がどうなっているのか」がハッキリしない状況で、久しぶりに先の読めない「事件」に翻弄され...続きを読む
  • ロンドン・アイの謎
    自閉スペクトラム症と思われる12歳のテッドが主人公。いとこがロンドン・アイ(観覧車のようなもの)から忽然と姿を消して行方不明になってしまった謎を解くお話。語り手の思考回路が文章で表現されていて、世界がカチカチとしたように感じるところが面白かった。解決までしっかりとした筋立てになっているので大人でも楽...続きを読む