越前敏弥のレビュー一覧

  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    テート・ベーシュという形式だそうだ。一見二つの物語が一冊にまとまっていて、『どちらからも読めて単独でも成り立つが、両方読んで初めて完全な理解に至る』。この本ではエセックス編とカリフォルニア編に分かれているが、やはり相互に関わっていて、両方読んだあとに、先に読んだ方をもう一度確認したくなる。楽しめた。

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    2024年12月16日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    ネタバレ

    発売時から気になっていて、やっと読めました。

    時代背景が1800年代以降、古く怪しい館を主軸に据えていて、設定はとても好み。

    趣向を凝らした作りだけど、全体を通じる謎はシンプル。
    もう一つ二つの展開を期待してしまったけど、(浅いミステリー読みのわたしでも展開が見越せてしまったため。逆にヒントを多く散りばめて読者の謎解きのハードルを下げてくれていると言えます)
    この作品形態で整合性を保ちながら完成させているのはすごいです。

    今後、作者の他の作品も読んでみたいとおもいました。

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    2024年12月13日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    なんだか釈然としないまま終わるなと思ったら、そういうことかという結末だった。総合的にはもちろん面白かった。犯人像も動機も悪くなかった。が、伏線の要素が弱かった気がする。あまり手掛かりの無かった状態から、ある情報の発見で急展開を迎えるので、細かいことを言えばちょっと強引に感じなくもなかった(事件の性質上そうならざるを得ないが)。

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    2024年12月02日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    映画も観てないし宗教や美術にも疎いのですが気になり上だけ手に取ってみました。正解。

    へーそうなんだと勉強になるし興味も湧いてくる。モナリザの名前の話やフランスの美術館、公園の名前の由来などを知ることができました。
    ストーリーも文章も面白くてさくさく読めます。このまま続きを読むつもりです。

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    2024年11月26日
  • 真っ白な嘘

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    ★★★★☆東京創元社の中の人が選ぶ1冊と帯に書いてあったのでついつい買ってしまいましたが、なかなか面白かったです。短編集でミステリー系で内容は好きな分野でした。ただ、やっぱり私には海外作品がちょっと読みにくく感じてしまいます。印象に残った作品は「メリーゴーランド」「真っ白な嘘」です。

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    2024年11月24日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    作りが凝ってるのはいうまでもありませんが、事件の真相も捻りがあってなかなか唸るものがありました。舞台となっている当時の雰囲気をうまく練り込んで、いかにもありそうと思わせているところは見事です。それぞれのパートに書かれているところがいたるところでクローズアップされるので、読み返さざるを得ません。何度も読むことになるので、非常にお得感がありますね。一冊で二度楽しめることは確かだし。ただ、作りの複雑さゆえ、内容に重みが薄れた感も。ミステリに重み求めるのも野暮な話ですが、これだけ作り込んでいるので、さらにズシリとくるものがあったらなあ、と思ってしまいました。シメオンもケンもちょーーーっと軽いんですよね

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    2024年11月23日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    靴の製造で財を成した、激しい気性のポッツ夫人。彼女の子供は3人は変人で3人はまとも。
    ある日兄弟同士で決闘騒ぎが起き、エラリイは愚行を止めようとするが…
    これは面白い。海外の小説は敬遠しがちだったけど、読みやすく引き込まれた。結末もお見事。

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    2024年11月17日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    いやあ面白かった。中学か高校の時に映画を見たはずですが、思い出すのは小難しい印象ばかりで、こんな深いストーリーだとは間違いなく理解してなかったな笑。普通にミステリーとして面白いだけでなく、事実に基づいてるってのがすごい。普通に勉強になった。巻末の解説でも書いてありましたが、キリスト教を信仰してなかったからこそ、イメージしてたキリスト教と全く違う歴史的側面に触れることができて新鮮でした。続編の天使と悪魔もいつか読もうっと。

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    2024年11月06日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    表裏反転のミステリー。表紙も中身も設に驚いた。こう言うのをテート・ベーシュと言うらしい。
    19世紀末のエセックスと、20世紀初めのカリフォルニアを舞台にしたパートの2つから成り立つ。どちらから読んでも良いらしいが私はエセックスから読み始めた。読むだけでも舞台となる島の荒涼とした表現にタジタジになる。反対にカリフォルニア編はスピーディーな展開でわかりやすい。
    他の方も書かれていたが、私もまた、もう一度エセックス編を読んだが、深い謎を解き明かしたようで読んで良かった。

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    2024年11月05日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    いやいや…
    まさかまさかの黒幕でしたね…
    というかそりゃ、そうだわ!
    なんだけどね…(笑)
    キリスト教に関する諸々は、想像力をかきたてられるね〜
    数年後にはまた新たな発見もあるかもしれない
    日本の歴史上の人物も、どんどん評価は変わってきているしね…
    上中下と最後まで飽きずに楽しめる作品でした!
    これは映画もチェックしないと…

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    2024年11月03日
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)

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    ルーブル美術館からは無事に脱出したものの、警察に追われるハーバード大のラングドン教授とフランス司法警察暗号解読官のソフィー
    二人が逃げ込んだのはラングドンの友人で、爵位を持つ宗教学者のティービングの大邸宅!
    そしてこのティービングの知識がすごかった…財力もすごかったぁ…(笑)
    中巻はこのティービング氏によるキリストの秘密、聖杯の謎、《最後の晩餐》についての説明が大部分を占める
    そしてこのティービングの知識を借りながら、ソフィーがルーブル美術館で殺害された館長から託されたメッセージに迫っていくのだが…
    二人を追う黒幕が迫ってくる…

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    2024年10月29日
  • 越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 あなたはこれをどう訳しますか?

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    大学受験レベルを超えた英文を訳して、答え合わせをしてもらえることはなかなかない。
    面白くエクササイズしました。

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    2024年10月20日
  • オリジン 下

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    ネタバレ

    人類はどこから来て、どこへ向かうのか。その根源的な疑問を解決したカーシュが、世界的発表の途中に暗殺される。
    立ち会ったスペイン王子の婚約者と共に、ラングドンはカーシュの発表を保存したパソコンのパスワードを探すため、バルセロナへと向かう。
    スペイン王室の陰謀か?パルマール教会の策略か?それとも、カトリック教会か?
    二転三転しながら話はすすむ。
    そして、カーシュの発見は、世界はエントロピーを増大させるために、生物を生み出し、そして、テクノロジーと共生する事で、新たなステージに人類が立たされる事だと知る。
    全てはAIのウィンストンが手を引いた事だと気づいた時、これが人類がテクノロジーに使われて、奴隷

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    2024年10月06日
  • オリジン 下

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    下巻読み終わりました。
    所々覚えてつつもいい感じに忘れていて、二度目の美味しいを堪能させてもらいました。
    たぶん覚えてた部分は当時のわたしが鮮烈に印象づけられた部分なのかなと思うと、年を経て読み返した際に気になったところが違うところに時の流れを感じます。

    われわれはどこへ行くのか…
    わたしはキリスト教徒ではないので、カーシュの発見したものを見聞きしても特に違和感はない(科学と宗教を別物として捉えているから?)のですが、キリスト教を信じてる人たちにすると信じるものはどちらか一択しかないのか。どちらもあってよいものだと思うので両立できないのだとしたら悲しいことです。

    また何年かしてこの話を読ん

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    2024年09月29日
  • クリスマス・キャロル

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    仕事と私事問わず全ての他人に対して辛辣に当たる老守銭奴スクルージ、そんな彼にもクリスマスが訪れます。
    しかしスクルージはクリスマスという日もそれを楽しむ他人も、更には人生そのものも「くだらん!」と一蹴してしまう始末。
    しかし彼の前にかつての意地汚い共同経営者の幽霊が現れ、同じ轍を踏まないでほしいと訴えます。
    過去から未来を見ることになるスクルージは、現在の積み重ねが未来に影響して自分が死んだ時に周りがどう反応するかを目の当たりにします。
    絶望し現在に戻った彼は改心し…。

    良い大人になることは難しく思い描いている通りにはなりませんが、反省することをやめてはいけないと感じました。

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    2024年09月26日
  • インフェルノ(下)

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    世界の人口爆発を食い止めるため、ある天才遺伝子工学者がとった手法は未知のウイルスをばら撒く事⁈
    記憶の無くなったラングドンが医師シエナと共に探るのは、ダンテの神曲に関わるもの達。絵画、デスマスク、そして自身を追っているのは何者か?
    謎が解き明かされて行くと共に、パンデミックを引き起こす何かのありかに近づいていく。
    WHOは?機構は?シエナは?誰が味方なのか、なんのために狙われてるのか?
    全てが繋がった時、人類は救われるのか?
    映画は改変が多かったようで、突拍子もない事についていけず、理解に苦しんだが、本は丁寧に描かれており、楽しかった!これぞ、ラングドンシリーズ!

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    2024年09月25日
  • 真っ白な嘘

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    全18編の短編集。古きアメリカの雰囲気も感じながら、ミステリーの世界に入ることができ、とても面白かった!笑う肉屋、真っ白な嘘、危ないやつらが良かった。

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    2024年09月16日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    想像していなかったことばかり起きるから何度も驚かされた!一本どころじゃない、下巻だけで何本取られたんだ...という感じ。

    真実はどう頑張っても当事者たちしか分からない。現代人が追い続けるのはロマンなんだろな、と思ったり。巧妙なトリックと暗号で最後の最後までとっても楽しめた。原作も読んだことだし次は映画も見たい。

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    2024年09月15日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    はるか昔に読んだ記憶があるけど覚えてないため再読。宗教学と絵画、どちらも興味深くて面白すぎる。オリンピックもあり実際のパリの景色をテレビで見ていたので、イメージが浮かびやすいのも◎
    かなり読みやすくページを捲る手が止まらなくて嬉しい困惑...早く次巻読みたい...!

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    2024年09月04日
  • 天使と悪魔(下)

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    いよいよ最終巻。犯人とラングドン教授との息の詰まる対決もクライマックス❗ハラハラドキドキ。普通、助からないけどね。
    この小説を読むと、ローマに行きたくなる。美術品、建築物は事実に基づく。本当にそうなら、よくこんなミステリー思いついたと思う。

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    2024年08月21日