越前敏弥のレビュー一覧
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解説によると、物語の多くはシートンさんの実体験や身近な人からの伝聞などの実話に基づいているとのことだ。しかし文章は、淡々とというよりは力強く、動物が自然のなかでひとり(?)で経験したはずのことも、まるで見てきたかのような迫真性をもって生き生きと語られる。ノンフィクションではあっても、科学的な観察記ではなく物語なんだなと思った。
■ワーブ 灰色グマの一代記
平和を得るには戦わなければならないことを学び強くなったワーブも、狡猾な猫背グマに追われ逃げて、王者の交代。命のめぐりはさだめ。
鼻が教えてくれる感じなど、本能が強いところを見習いたい。
■暴れ馬のコーリーベイ
自由!安住できるとしても、飼いならされるのはごめんだという心意気。
■オオカミ王ロボ
傷心のために死ぬという。
■スプリングフィールドのキツネ
キツネって賢いんだなあ。手を忙しく動かすより頭を使う、敵の弱点につけ込む、自分の弱点は得意な技で埋め合わせる。
ラストは衝撃的ではあるが、放棄ではなく敢えてこの行動を選択した潔さが心に残る。
■マガモの親子の陸の旅
キングバードっていう生き物がなんなのかわからない(鳥なんだろうとは思ったが)まま読み進めたが、最後まで読んだら思わず調べてしまった。
■だく足の野生馬
また、馬と自由の話だ。わたし馬が好きになりそう。
■アルノー ある伝書バトの物語
伝書バトってとてもかわいいらしい。というのは、私の父が子どものころ家で飼っていたことがあるらしく、思い出話を聞いたことがあるからそういうイメージを持っている。そのため伝書バトたちを見つめる飼育主や愛好家の姿も興味深かった。
■サンドヒルの雄ジカの足跡
やはりサシで目と目を合わせて語り合うのがいちばんだ。 -
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ネタバレあとがきにも書いてあったけど、エラリーがしきりに二面性を意識して慎重になっている。
見立て殺人は納得の動機を用意するのが難しそうだなぁと思うけど、うまい動機だと感じた。あとがきでも触れられていた僧正殺人事件も読んだが、動機はダブル・ダブルの方が好みだった。
最初の2件は犯人の手によるものではないというのも面白かった。(そこからそんなすぐにこれほどの計画を立てられるのに、最後あっさり自白したなという気はしたけど)
うまく繋がりすぎ感はなくもないけど、最後のエラリーの語りでの補強もあり、モヤモヤが残るほどではないと感じた。
ライツヴィルで散々苦しげな結末に向き合ってきたエラリーだけどついに堂々とした解決となり良かった。
それにしても防弾チョッキを着てたとはいえ撃たれても車運転して帰ってくるエラリー…強い。 -
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「ロンドン・アイの謎」の続編
テッドはママとテッドの姉カットと3人で、ニューヨークに引っ越したグロリアおばさんとその息子
サリムに会いに行きます。
グロリアおばさんはグッゲンハイム美術館の主任学芸員になっていて休館中の美術館を案内してもらうことになり、、
そこで館内に煙が上がって騒ぎになっている間に
カディンスキーの(黒い正方形のなかに)という絵が盗まれてグロリアおばさんが捕まってしまいます。
テッドとカットとサリムが犯人を探します。
テッドが犯人を導く過程がとても面白いです♪
前作よりも彼らが成長している様子も良いです。
この作品は「ロンドン・アイの謎」の作者が刊行
から数か月後に癌で亡くなってしまったため
別の作家さんが、グッゲンハイム美術館を舞台ということは亡くなった作家さんが決めていたようですが、それ以外は新しい作家さんが作り上げた作品です。
前作の雰囲気を壊さず登場人物の性格も変わらず
とても良い作品でした。
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ネタバレおそらくどこかの巻末広告で見て。
父親を殺した男が、漂流していた大型ヨットで七つの遺体を発見した。
対立していた上院議員候補が二人、連邦検事が一人、
議員候補の側近、兄、船長に乗組員。
だが、話は政治的な方向には向かわない。
造船所もロブスター漁も失い、経済的に沈みつつある島で、
男は事件の前から州警察の刑事とその秘密を暴こうとしていた。
男の叔父は保安官補だが、男を犯人扱いする一方、
取引を持ち掛ける私立探偵があらわれる。
隣の島では、空き家に怪我をした若い女が入り込んでいた。
彼女を助ける少年の家庭では、母親は失踪、父親が暴力をふるっていた。
彼女は何者なのか。事件と関係があるのか。
海の近くだというのに、
島という地形のせいか明るさはなく逃げ場のない雰囲気だし、
悪者は罰せられるのではなく殺される。
最初から最後まで暴力的な殺人を続きすぎ。
男が父親を殺したのは、
薬物と銃器に加えて人間も売りさばいていたと知ったからだとしても
正義が彼に味方するわけでもない。
少年が虐待の家庭を脱出できたのは良かったが、
男は州警察の刑事に証言だけ残し、死んでしまったようだ。
後味はよくない。 -
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書店で「グッゲンハイムの謎」という文庫本を手に取り興味をもちました。どうやら第一弾があるみたい、、、それが「ロンドン・アイの謎」この本でした。
主人公のテッドは特別な頭脳の12歳の少年で何とは書かれていませんが訳者のあとがきにおそらく
アスペルガー症候群と推察と書かれています。
テッドのいとこサリムが巨大観覧車ロンドン・アイに乗ったはずなのに降りて来なくて行方不明になってしまいます。
テッドの姉カットと2人でサリムを一生懸命探します。
テッドが9つの仮説を推理していくところは面白いです。
カットは時々テッドに意地悪を言ったりするけれど
テッドを思いやるところもあるし、テッドの姉でいることが大変であることもわかりました。
少年少女向け小説だと思いますが、簡単ではない
推理小説です。
次は「グッゲンハイムの謎」を読みます。
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ネタバレ国名シリーズのエラリーとはだいぶ印象が違う。クイーン警視が登場しないせいか、あまり積極的に捜査してる感じはしない。そういえばエラリーって作家だったなと思い出した。とはいえ最後の推理パートはさすがの謎解きで面白かった。
あとがきにも書いてあったが、事件そのもの以外の人物描写なども多く、読み応えがあった。
田舎の社会の嫌な感じがジムやノーラを始めライト一家を苦しめるところは息苦しさを感じる。この舞台に部外者としてエラリーが身分を隠して訪れるという設定が面白いなぁと思った。裁判のシーンも面白かった。
最後の謎解きを始める直前、エラリーの「真実とは不快なものだ」というセリフが印象に残った。 -
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ネタバレ9人も被害者がいる(エラリーが捜査に加わる時点ですでに5人が被害に遭っている)こともあり、かなり展開はあったので最後まで面白く読めた。
犯人に関してはそもそも候補者が少ないので想定内ではあったが、被害者の繋がりが判明する部分は納得のいく説明がされていてとても面白かった。
事件そのものも面白いんだけど、それによって街や市民たちの間に不安とか恐怖が漂う様子が不気味。残りページ数とか雰囲気でまだ何かあるんだろうなとは思いつつ、犯人が逮捕されいったん解決したかのような描写が入ってからの真相パートが良かった。エラリーが苦悩しているのは少し辛いけど、締めくくりとしては前向きなものだと感じた。
ジミーが失礼であんまり好きじゃないと思ったけど、読み終わってみるとジミー以外の人物が暗すぎるので、まあありなのかなと思った。 -
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たぶん初クイーン。他のシリーズ作品を読んでいない(記憶に無い)ので、これが「シリーズ最高傑作」と言われても比較しようがないのだけど、シンプルなトリックかつ人間心理の深層がよく描かれていて、確かに面白かった。エラリー・クイーン氏のチャラすぎる描写だけはマイナスポイントにせざるを得ないけど、時代を感じさせない古典ミステリの傑作だと思う。
作品の主題とは少しずれるけど、村八分とか空気を読むとかの言葉に代表されるように、集団同調圧力が強いのは日本特有の現象なのかと思っていたんだけど、本作を読んでいてアメリカでもあんまり変わらないんだなというのが個人的に印象深かった。