越前敏弥のレビュー一覧
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ライツヴィルものの第4作目。クイーンは、執筆中だった「インド倶楽部の秘密」でやろうとしたプロットをクリスティの「そして誰もいなくなった」に先を越されてしまい、そのプロットを「ダブル・ダブル」で使ったといわれている。
ニューヨークのエラリーのもとに届く匿名の手紙。郵便物はライツヴィルで起きる事件の新聞記事だった。病死した隠者、自殺した億万長者、失踪した飲んだくれの物乞い。そこへ父親の失踪を調べてほしいと魅力的な娘リーマが訪ねてくる。エラリーがライツヴィルを訪れ、事件を調べるうちに関係者の死が続き、この事件がマザーグースの童謡に合わせて起きていることに気づく。
この話の前半の主役は妖精のように -
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ネタバレ残忍なハサシンを前に、もはや絶望しかない。感想を書くのももどかしいほど、続きが気になって仕方ありません……!
それにしても、一体作者の頭の中はどうなっているのでしょうか。
ここに書かれているのはほんとうのこと?と調べたらうっかり重大なネタバレを踏みかけてしまい、もうこうなったらダン・ブラウンを信じて最後までついていきたいと思います。
枢機卿の最期はどれも凄惨極まるものですが、私が「フィクションでよかった!!」と思ったのは保管庫のシーン。
書棚をドミノ倒しにしてガラスの壁をぶち破るなんて、映像化されたらさぞ映えるでしょうが、どれだけの貴重な図書が失われたかと思うと……((;゚Д゚))ガクブ -
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突然ですが、皆さまは今話題の映画『教皇選挙』ご覧になりましたか?
口コミの評価の高さを聞いて事前知識なしで鑑賞したのですが、明快なストーリー、神秘的な舞台裏、荘厳な舞台美術……いやはや、圧倒されました。好評につき現在も上映中ですので、機会がある方はぜひぜひ。
さて。そんな『教皇選挙』のレビューを眺めていると、この『天使と悪魔』を思い出している方がちらほらおりまして。
以前読んだ『ダ・ヴィンチ・コード』もかなり面白かったので、この機会に!と上中下3冊ぽちったわけです。
開幕からシュタゲで知った「セルン」が出てきてテンションが上がっていたら、そこから核弾頭の何倍もの威力を持つ反物質が盗まれ、ま -
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「日本人だから」という大枠で語ることを控えると、もともとあまり触れてこなかったという理由で「罪」「主」「教会」といったものに造詣が無い。よく分からない。そもそも信心深くない。起こっている事態が「派閥争い」「権力闘争」と落とし込むことではじめて、理解がなんとなく出来る。それは普遍的なものだから。「神」自体が普遍的なものであるか?その議論はここではしない。
聖杯=女性、飽くなき肉欲への探求をテーマとした物語がめちゃくちゃある。『トリスタン』『眠れる森の美女』『白雪姫』馴染み深いものがほとんどだ。裏テーマというか本質がそこにあるという。すごい。辻褄が合う。
興味深いが教義が云々、宗派の思想云々は -
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ネタバレシリーズの定石通り、今作もラングドンは満身創痍になりながら、美女のパートナーと暗号解読に勤しみます。
ラングドンは警察関係者や探偵ではないから、事件と関わりを持たせるために、知人が被害者や犯罪者になりがちです、、笑
思わせぶりなストーリー展開がやや読みづらく、途中で他の本で休憩しながら読み通しました。
ばら撒かれたウイルスとは共存の道を歩むことになるのか、(ばら撒かれないよう阻止されると思ってた、関係者全員の徒労感を思うと労いたい気持ちでいっぱいになります)前作同様作者の思想が色濃いようにみえる結末です。
作中で触れられていたイタリアの建築やダンテについて興味が湧いたので、視覚情報を補完する -
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ネタバレ「ロンドン・アイの謎」を読み終えた。短時間でさっと読めて、満足感も高い良書だった。
作者は本書の刊行後に亡くなっているため、ほかの作品を読むことが難しいのが残念だが、本書の物語を別の作家が書き継いだものがあるらしいので、そちらも読んでみたい。
本書の最大の魅力はキャラクターにある。
登場人物をむやみに増やさずに絞り、それぞれに異なる個性を与えている。
とりわけ自閉症スペクトラムを抱える主人公の特性を、ラベルとして示すだけでなく思考様式まで描写しており、その点が見事だ。
この描写がどれほど現実的かは分からないが、物語を読み進めるうえで十分な説得力があった。
ミステリーとしての構成も丁寧で、謎 -
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ヤングアダルト向けジュブナイルミステリー
約20年経って翻訳されたようだ
背表紙と扉ページの両方にあらすじが書いてあるのが創元推理文庫の特徴だが、さらに、著者とは別の人が書いた序文もあった
まあまあなネタバレと結構なヨイショぶりだが大丈夫か?どれどれ
はい。面白い
探偵役はサヴァン症候群で、社会性の一部は欠落しているが特定分野で才能を発揮
珍しくはない人物造形といえるがその特徴がイギリス人のイメージに沿っているのが良い
後半に登場するキーパーソンの人間関係にやや後出し感はあるものの、謎解きはフェア
序文に触発されてアレを数えるだろうし
その序文を書いた方が遺稿を続編として完成させた -
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【あらすじ】「我々はどこから来たのか?どこへ行くのか?」
壮大な問いを掲げた未来学者が発表直前に殺され、ロバート・ラングドン教授がその謎を追う。舞台はスペイン。人工知能と宗教、科学と人類の未来が交錯する物語。
【印象に残ったこと】
「信仰とは、証明のいらない確信だ」
AI「ウィンストン」の冷静な思考と、人間の情動との対比が面白い。
グッゲンハイム美術館でのプレゼンテーション描写はまるで映画のようで、脳内で映像が再生されたほど臨場感があった。
【メモ】
バルセロナ、マドリードは行ったことがあるので、読みながら写真を見返し楽しかった。まだまだ知らないところがたくさんある。著者の知識には毎回驚かされ -
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レビューを拝読し、気になっていた作家さん。
SNSで文庫化の告知を見掛け、本書の発売を知り手に取った。帯がアツい!
12歳の少年テッドが、大きな観覧車ロンドン・アイで行方不明になったいとこのサリムを探す物語。
翻訳小説の割には登場人物が少なくて、とっても読みやすかった。
主人公、テッドのユーモア溢れる語り口調がクセになる。
数字についての拘りがとにかくすごくて、時折クスッと笑ってしまった。
本書は児童向けミステリ。
でも児童向けだと侮ることなかれ。
真相にたどり着くための手がかりは分かりやすくあちこちに施されているし、なんなら正解も描かれているのに、私は全然分からなかった…!
真相が分か