越前敏弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書店で「グッゲンハイムの謎」という文庫本を手に取り興味をもちました。どうやら第一弾があるみたい、、、それが「ロンドン・アイの謎」この本でした。
主人公のテッドは特別な頭脳の12歳の少年で何とは書かれていませんが訳者のあとがきにおそらく
アスペルガー症候群と推察と書かれています。
テッドのいとこサリムが巨大観覧車ロンドン・アイに乗ったはずなのに降りて来なくて行方不明になってしまいます。
テッドの姉カットと2人でサリムを一生懸命探します。
テッドが9つの仮説を推理していくところは面白いです。
カットは時々テッドに意地悪を言ったりするけれど
テッドを思いやるところもあるし、テッドの姉でいることが大変であることもわかりました。
少年少女向け小説だと思いますが、簡単ではない
推理小説です。
次は「グッゲンハイムの謎」を読みます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ国名シリーズのエラリーとはだいぶ印象が違う。クイーン警視が登場しないせいか、あまり積極的に捜査してる感じはしない。そういえばエラリーって作家だったなと思い出した。とはいえ最後の推理パートはさすがの謎解きで面白かった。
あとがきにも書いてあったが、事件そのもの以外の人物描写なども多く、読み応えがあった。
田舎の社会の嫌な感じがジムやノーラを始めライト一家を苦しめるところは息苦しさを感じる。この舞台に部外者としてエラリーが身分を隠して訪れるという設定が面白いなぁと思った。裁判のシーンも面白かった。
最後の謎解きを始める直前、エラリーの「真実とは不快なものだ」というセリフが印象に残った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ9人も被害者がいる(エラリーが捜査に加わる時点ですでに5人が被害に遭っている)こともあり、かなり展開はあったので最後まで面白く読めた。
犯人に関してはそもそも候補者が少ないので想定内ではあったが、被害者の繋がりが判明する部分は納得のいく説明がされていてとても面白かった。
事件そのものも面白いんだけど、それによって街や市民たちの間に不安とか恐怖が漂う様子が不気味。残りページ数とか雰囲気でまだ何かあるんだろうなとは思いつつ、犯人が逮捕されいったん解決したかのような描写が入ってからの真相パートが良かった。エラリーが苦悩しているのは少し辛いけど、締めくくりとしては前向きなものだと感じた。
ジミーが失礼であんまり好きじゃないと思ったけど、読み終わってみるとジミー以外の人物が暗すぎるので、まあありなのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
たぶん初クイーン。他のシリーズ作品を読んでいない(記憶に無い)ので、これが「シリーズ最高傑作」と言われても比較しようがないのだけど、シンプルなトリックかつ人間心理の深層がよく描かれていて、確かに面白かった。エラリー・クイーン氏のチャラすぎる描写だけはマイナスポイントにせざるを得ないけど、時代を感じさせない古典ミステリの傑作だと思う。
作品の主題とは少しずれるけど、村八分とか空気を読むとかの言葉に代表されるように、集団同調圧力が強いのは日本特有の現象なのかと思っていたんだけど、本作を読んでいてアメリカでもあんまり変わらないんだなというのが個人的に印象深かった。 -
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傷を持つ私立探偵マクナイトは、タフとはいえず繊細なところがある。ハミルトンの世界に一作目から入ってみた。
私立探偵小説コンテスト最優秀作・アメリカ探偵作家クラブ賞・アメリカ私立探偵作家クラブ賞受賞作
と沢山受賞している私立探偵が主人公。他力本願ながら何かの受賞作なら初めて読んでも安心かなと買ってきた。
ハミルトンもデビュー作からと思いながら読み始めたが、面白かった。
警官であるからには覚悟はしていただろうが、やはり撃たれたショックは大きい。立ち直れないでいるが人生は続いていく。マクナイト、彼の弱さも含めて魅力的だ。
シリーズが三冊出ているらしいので、これもリストアップ、そのうち続きを読んでみようと思った。
一方、いつの間にか机の隅で風景の一部になりかけている、話題のころに買ったハミルトンの「解錠師」や再読予定の「ライ麦」もちょっと気になりつつ。
マクナイトの胸には、ローズという男に撃たれた弾が残っている。彼が撃たれた時にパートナーが死んだ、それが深い心の傷になっている。
彼は二年後に警官を辞め、父親から譲られたミシガン湖畔のロッジを管理して暮らしている。
そこに知り合いの弁護士から、私立探偵にならないかと誘われる。
暫くして二人の賭け屋が殺される。そして終身刑で刑務所にいるはずのローズから手紙が来る。
ひょんなことで友人になった男は莫大な資産家の跡継ぎだったが、ギャンブルにおぼれ、その上、掛け屋の殺人現場に居合わせ、マクナイトに助けを求めてきた。
彼の友人の妻とマクナイトはかって愛人関係にあり、今でも吹っ切れていない。
一方、刑務所にいるはずのローズの手紙は外部のものは知るはずのない部分まで書き込んであった。
賭け屋が殺され、追われるものがなくなったはずの友人も行方が分からなくなる。
マクナイトは、若い頃マイナーリーグでキャッチャーだったという前歴があるが、肩を痛めて警官になり一度の挫折は経験済み、だが相棒だった同僚の死の記憶に今でも縛られている。
タフガイでもなく銃を向けることにも躊躇するマクナイトという探偵は、少々頼りない、主人公としてはあまりないタイプだが、いざとなれば拳と頭は働く。
作者が主人公に入れ込みすぎてない分それぞれの人物の輪郭が鮮明で、背景もいい。
読者の推測に沿っているかと思えば、はぐらかされる腕も納得できる範囲で、最後のページをまだ残すところで解決の兆しが見えるという型どおりの作品だが、ここにきてから解決の開放感を味わうのも楽しいと思う。
サブの登場人物も癖があっていい味だし、愛人とはこれからどうなるのかな、などとおせっかいながら読み終えた。 -
Posted by ブクログ
ダン・ブラウン読書期間なので10年以上ぶりに再読
コンクラーベについて書かれているということ以外すっかり忘れていたけれど、美術、宗教象徴学はもちろんイルミナティ、科学と宗教について内容は多岐に渡っていた
私はずっと科学と信仰が対立するもの、相反するものという考え方が理解できなくて
科学が発展するまで世界の不思議に対する答えを出してくれていたのが宗教や信仰
科学は世界の不思議に答えてくれるだけでなく、世界の美しさや奇跡(=神の偉業)を証明するもの
だと思っているので、手を取り合えるものだとなんとなく思ってきたので、ここまで相反する考え方もあるんだなとしみじみした
たしかに科学の解明で夕日はただの波長と周波数に成り果てたのかもしれないけれど、それでも夕日は綺麗だし、その綺麗さは奇跡的じゃないか、と思ってしまう
ただ、カメルレンゴが言うように傲慢な科学に対して忠告や自戒を諭すのは宗教が果たしている役割のひとつで、それに対してほとほと疲れたというのは現代宗教の本音だろうな
まぁこの小説の中ではカメルレンゴは信仰というより教会という枠組みや構造が大事だったのだろう
思い詰めたときに聞こえる“神の声”は自身の心底の本音なんでしょうよ -
Posted by ブクログ
Audible!!
オプス・デイとかシオン修道会とか宗教系の話が盛り盛りで、キリスト教文化に浸かってないんでこの導入で一歩引いた感はあった。
でも読み進めるうちに、その警戒心はわりとすぐどうでもよくなった。
暗号が出てきて、仕掛けが出てきて、謎が次の謎を呼ぶ展開が続くので、
気づけば完全に“謎解きゲーム”感覚で聴いていた。
クリプテックスまわりのギミックは特にズルい。
あれはもう、設定だけでワクワクさせに来てる。
さらにテンションが上がったのが、
ルーブル美術館やモナ・リザなど、ガチで知っている場所や作品が舞台に絡んでくるところ。
美術が好きだと、「はいはい、ここね」と脳内で勝手に風景が再生されるから、物語への没入感が一段階上がる。
パリの描写もやたら具体的で、聴いているだけでパリ旅行の思い出が蘇ってきた。
んで、ラストに近づくにつれて、物語のトーンが少しずつ変わっていくのもよかった。
ずっと張り詰めていた糸が、最後にふっと緩む感じ。謎解きで頭を使わせておいて、最後はちゃんと“感情の着地”も用意してくるあたり、
エンタメとしてのバランス感覚がさすがだと思いました。