越前敏弥のレビュー一覧

  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    エラリー・クイーンの越前先生による新訳。

    ライツヴィルでの事件にまた引き込まれてゆくエラリー。迎えに来たのはなんと!穢れを知らぬ世間に染っていない女性、リーマ。

    この本の印象を一言で後々語るとしたら、
    連続殺人事件でもなく、童謡による見立て殺人事件でもなく、え?と思わせたおとり捜査でもなく、一言!リーマという女性の登場!でしょう。
    魅力的で理知的で妖精のよう。
    これまで読んできたクイーンの本に中にこれほどの女性、でてこなかったですよね。

    さて、事件はのことは、と言えばまた最後に切なさの残る…とだけ記しておきます。

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    2022年09月20日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ライツヴィルでの事件を扱うエラリー・クイーン。三作目。
    大富豪とその若い妻、そして義理の息子、三人に瑣末な事柄までを解決して欲しいという探偵。読む側にしてみればそんな事まで引き受けて!と怒りたくなる。我らがクイーンが、なんと宝石泥棒の謗りも受け…
    でも、殺人事件にまで事態は悪化して、まさかの『十戒』にまでその構想は至る。
    クイーンの推理が冴え、謎が解き解され…

    そして一年後、クイーンは再びライツヴィルを訪れ、自分の推理が操られていた事を真犯人に糾弾する。
    結末、納得いかないけれど美学なのか。

    読んでいる最中はその推理力を堪能したけれど、そしてその中心人物の懐の深さ、寛大さに感動もしたけれど

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    2022年08月29日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    リーマという女性をこのお話の中でどういう風に動かすんだろう。それが、私の一番の興味でしたね。最後まで読んでみてどうだったか。始めから終わりまで出続け、途中で呆れながらも(君がエラリイに餌を与えたんだろう?と)、そううまくはいかないんだなあと思ってみたり。

    エラリイはほろ苦さと喜びをぐちゃぐちゃにしながら、半ば周囲を敵に回すように事件に取り組んだわけですが、なりふりかまわず真実を求めようとする姿は、痛々しさもあり、気がちがったように尋問する姿にはスポーツに取り組む汗臭さすら感じました。見立て引き摺り込まれたのか、それとも見立ての職業の連続性(風が吹いたら桶屋的な)が絶妙なのか!

    国名シリーズ

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    2022年08月27日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    共通点の無い連続殺人事件の被害者たちの深まる謎の数々。姉が殺されたことにより財産分与が多くなる二人の人物の事件への関わりでまたもや深まる謎。
    エラリー・クイーンの推理力と洞察力により微かな手がかりを見つけるが、おとり捜査による失敗。
    真犯人と思われる人間を拘束した後のエラリー・クイーンの懊悩…
    古典とも言われるこの一冊だけれど、何故だか犯人の異常性に現代も納得させられる一面もあり、長編なのにページを捲る手が止まらなかった。

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    2022年08月24日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    『災厄の町』のライツヴィルという町に、
    大戦の英雄が帰ってくる!というところからストーリーは始まる。彼、ディヴィーも、迎える家族同様に過去に受けた心の傷のため、今も心を病んでいる。
    そのためにほじくり返そうという過去の殺人事件が今回の大きな軸。
    ほじくり返されたら、出てくるのは悲しい真実の他にも沢山あった…
    登場人物に向けられるエラリー・クイーンの一種、冷ややかな視線など結構楽しみながら読むことができ、最後の最後まで真犯人はわからない…ということなど充分に満足出来る一冊だった。

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    2022年08月17日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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     一九四五年発表の作品。デイヴィー・フォックス大尉ーー何人もの日本兵を叩きつぶした「英雄」ーーの凱旋を、ライツヴィルの人々が華々しく歓迎する場面から物語は始まる。しかし実際のところ、彼は戦場で心を壊してしまい帰還したのだった。ミステリー作家として、殺人事件が核となる娯楽小説をずっと書いてきたクイーンだが、戦局が激しくなってきて、改めて「人が人を殺すとはどういうことか」をきちんと示したかったのかな…と思わせる冒頭。
     後半でも、ナチスの強制収容所の話が出てくるが、それ以外はいつもの謎解きエンタメ性バッチリ。ドラマツルギー的にだいたいこういう筋書きだろうなあとは予想ができるものの、どうやってその結

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    2022年08月16日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    エラリー・クイーンの1942年発表の本、その新訳。
    災厄の家、という話かと思ったら、災厄は町全体、その人々。
    銀行家のライト氏の美しい3人の娘たちと、
    偶然訪れた小説家、エラリー・クイーン(?都合良すぎ!)アメリカの田舎の富裕層の家庭が、推測ではあるけれど垣間見られて、長閑で平和だけれど悪意に満ちた物見高い庶民達の噂話が大きくこのストーリーを左右している。だけど、年代をみたら大戦前夜。
    この町も国も、そして我が国もやがて時代の大きな波に飲み込まれてゆくんじゃないですか!
    アメリカという大きな国のまた、その一部をみつけてしまった

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    2022年08月14日
  • 天使と悪魔(上)

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    ラングドンシリーズで個人的には一番好き。伏線の回収が素晴らしいし、ドラマチックでスピード感のある展開は、読むのを中断できずに夜更かしして読んだ。映画版も上手いことまとめていて、素晴らしかった。

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    2022年07月17日
  • オリジン 中

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    黒幕をめぐる展開。ミスリードに騙されず、登場した人物の中から推理しながら読んでいます。ウィリアムブレイクに興味が出てきた。ガウディの作品も見てみたい。

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    2022年06月15日
  • オリジン 上

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    舞台はスペインで、テクノロジーはAI。
    根源的なテーマの「我々はどこからきてどこにいくのか?」の答えを巡る話。
    エキサイティングな展開は定番の安心感。ラングドンはいつも大事件に巻き込まれる。

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    2022年06月15日
  • 天使の傷 上

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    「天使と嘘」のサイラスとイーヴィが主人公の第2弾。イーヴィの過去が明らかにされつつ中で、謎の男からの魔の手が迫る。読み易さに加えて展開の速さにページを捲る手が止まらなかった。
    ハラハラドキドキで、早く下巻が読みたい。

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    2022年05月04日
  • 天使の傷 下

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     あまり日本では翻訳されていないのだが、どの作品も外れなし。オーストリア人だがイギリス在住経験もある著者ロボサムは、北欧ミステリーにも似たキャラクター中心の決め細かさを備えた文句なしにおススメ作家である。このレベルで安定して走り抜けている作家なので、本来もっと読まれる需要はあるはず。未訳作品の日本市場での販促は本邦の出版社一同に、是非とも加速化して頂きたい。

     さて本書は前作『天使の嘘』シリーズの続編である。前作では特異極まりないヒロイン。嘘を見破る特殊な能力を持つイーヴィ。死体と一緒の塒で生き残っていたのを幼児の時に発見された出生不明の少女イーヴィーの魅力と謎の部分は、本作である程度解明さ

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    2022年04月20日
  • 天使の傷 上

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     あまり日本では翻訳されていないのだが、どの作品も外れなし。オーストリア人だがイギリス在住経験もある著者ロボサムは、北欧ミステリーにも似たキャラクター中心の決め細かさを備えた文句なしにおススメ作家である。このレベルで安定して走り抜けている作家なので、本来もっと読まれる需要はあるはず。未訳作品の日本市場での販促は本邦の出版社一同に、是非とも加速化して頂きたい。

     さて本書は前作『天使の嘘』シリーズの続編である。前作では特異極まりないヒロイン。嘘を見破る特殊な能力を持つイーヴィ。死体と一緒の塒で生き残っていたのを幼児の時に発見された出生不明の少女イーヴィーの魅力と謎の部分は、本作である程度解明さ

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    2022年04月20日
  • 翻訳百景

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    翻訳家、越前敏弥さんのエッセイ。
    二〇二〇年、「なんだか日々疲れるから夢中に読書をして癒されたい」という思いからエラリー・クイーンを読み返そうと決めたとき、越前さんは「エラリー・クイーン作品の新訳をしている人」として私の人生に登場した。それまで翻訳者の名前など気にしたことがなかったが、越前さんがこの新訳にまつわるあれこれについて語るトークイベントのアーカイブ動画を見つけて視聴したらとても楽しかったので、「気になる翻訳家」としてばっちり胸に刻まれた。
    そして同じころにたまたま見つけて読んだ、『世界物語大事典』(二〇一九)というファンタジーやSFに重きを置いた文学事典の翻訳者も、偶然にも越前さんだ

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    2022年04月08日
  • 生か、死か

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    刑務所入りする原因となった現金強奪事件の真相がじわじわと浮かび上がってくる過程が見事。それとともに何故釈放1日前に脱獄しなければならなかったのかという理由にも一応納得。さすがCWA賞。
    主人公オーディがあまりにも鉄人すぎるのも、安心して読める要素の一つ。

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    2022年03月28日
  • ロスト・シンボル(下)

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    犯人の正体に驚きました。
    ヒロインが友人の妹ということもあってか、おそらく恋愛表現はいちばん薄いです。

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    2022年03月19日
  • ロスト・シンボル(上)

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    ネタバレ

    機会がなく変えず、このシリーズ物ではいちばん最後に読みます。
    この巻ではヒロインとの合流はなく、珍しく警察関係と仲良く(?)捜査するんだなぁという印象。

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    2022年03月18日
  • ロスト・シンボル(上)

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    美術と美女。
    ミステリーとしてはジェフリー・ディーヴァーの方が上だと思うけど、美術史としてたいへんおもしろい。
    賢い「美」女が必ずパートナー(しかも毎度違う)なのがウケる

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    2022年03月12日
  • オリジン 下

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    ネタバレ

    スペインのあちこちにあるガウディの建築物がたくさん出てきて、実際に見てみたい気持ちに駆られました。
    ガウディ以外にも、出てくる建物や場所は実際にあるので物語の動きと連動して、スマホで実際の場所など調べながら読むと、よりドキドキ感が増しました。
    とてつもなく高度な知識を持つAI、ウィンストンが魅力的でラングドンとの軽快なやり取りを読んでいるのが心地良かったんですが…まさか、最後のお別れの瞬間に全ての主導者だったと発覚するとは…。
    どんなに高度な知識があり、人間臭くなるように学習させられていても、命の重さや倫理観までは身につかない。
    作る事が出来ない領域はあるという事が浮き彫りにされたと思いました

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    2022年01月31日
  • ロスト・シンボル(下)

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    ネタバレ

    ラングドン教授シリーズの中で暗号が1番難解な気が。何度も読み返してようやく理解できた。犯人残酷で容赦ないし、ラングドン教授が死にかけたり、後半からドキドキのサスペンスに目が離せない。犯人の正体もびっくり。アメリカではドラマ化してるので早く日本にも入って来て映像で楽しみたい。

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    2022年01月26日