越前敏弥のレビュー一覧
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安定した面白さ。と言うか、面白い作品を集めているようなので、当然かも。
収録作は、
最後のひと葉
二十年後
救われた改心
魔女のパン
水車のある教会
運命の衝撃
ラッパの響き
ジェフ・ピーターズの人間磁気
運命の道
都市通信
赤い酋長の身代金
最初の「最後のひと葉」は、よく知られた作品。秋の終わり、ジョンジーが重い肺炎にかかり、窓の外のツタの葉が落ちていくのを見ながら、「最後の一枚が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言いだすが、嵐になっても最後の1枚は残り、ジョンジーは回復する。一方、同じ建物の1階に住む、画家のベアマンが嵐の翌日から肺炎に罹り亡くなると言う、心を震わせる作品。
最後の「赤い酋長の身代金」は、身代金を取ろうと子どもを誘拐するが、トンでもなく悪餓鬼で、ほとほと困り果て、お金を支払ってまでして返すと言う笑い話。この物語での会話や形容の仕方は、芥川龍之介のコミカルな話にも繋がるように感じた。
その他、親切心がお節介となり、相手を激怒させてしまう「魔女のパン」、読者も騙されるオチの「ジェフ・ピーターズの人間磁気」は、特に面白い作品ではないか。 -
Posted by ブクログ
オー・ヘンリーの作品の特徴は、ユーモアと皮肉が入り交じり、最後にどんでん返しかある作品が多いかな。
結果「心あたたまる」作品だけでなく、残酷といったことばで評したほうがよい結末のものが多いことになるが、どれも人間観察の鋭さと深さゆえに、豊かな人間味を味わえる。
・警官と賛美歌 貧しさ故、寝るところも食べるものもないため、犯罪をして留置所に入りたいといろいろ手をつくすが…
・賢者の贈り物 代表作と言われるだけあって、印象深く読めた。貧しい夫婦のお互いを思いやる愛を描くが、甘い雰囲気はなく、少し突き放したところがあり、どことなく照れたような作者の視線が感じられる作品だ。
・忙しい株式仲買人のロマンス 忙しさで昨日結婚したことも忘れて、またプロポーズする、シュールな笑いを誘う
・洒落男の失敗 見栄を張って金持ちの振りをして、女性を口説こうとするが…描かれるのは虚飾の愚かさか
・御者台から 馬車の御者が乗せた無銭の客は、こともあろうに…驚きの結末
・第九十九分署の外交方針 日露戦争の話題が出てきて、否が応でも興味をひく
・金のかかる恋人 金持ちがデパートガールを口説く。世界的に有名な場所を挙げるが、姫路市の太陽公園みたいな場所だと勘違いされるという落ち
・桃源郷のはかなき客 これも普通の人が、目一杯背伸びをする話
・ハーグレイヴズのふたつの顔 これもどんでん返し。演技で気付かれないようにお礼をする
・アイキー・シェーンスタインの惚れ薬 惚れ薬を処方して恋敵を陥れようとするが…
・富の神とキューピッド 大金をかけて息子の恋を叶える
・緑のドア 不思議な恋の運命を物語る
・マックの救出代 年がいもなく恋に狂った(と勘違いした)友人のマックを救おうと大金を使うが…
・振り子 空気のようになった突然妻がいなくなると、夫は狼狽してしまうものだが、再び現れると…
・自動車を待たせて 金持ちの振りをする女性に声をかけてくれた男性。しかし彼のつまらない職業を聞くと態度を変えるが、実はその男性は大金持ちと言う落ち
・春の献 珍しいハッピーエンド -
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ブラウンのミステリ短編集第三弾。エド・ハンターシリーズから2作品入ってボリュームたっぷりの最高に楽しい一冊!→
シカゴ・ブルース大好きな私はエドたちがでる2作品がイチオシだけど、それ以外ももちろん良作。
「5セントのお月さま」は皮肉が効いていてマル(大衆が求めるのは月ではなく……?)
「球形の食屍鬼」「殺しのプレミアショー」は謎解き部分が好き。
「愛しのラム」は読み進めると感じる違和感の→
正体が分かった瞬間に「ああッ……」ってなる。
「どうしてなんだベニー、いったいどうして」はラストに「うわぁぁぁ」ってなったなぁ。
「死の警告」のなんとなく感じるコミカルさや「最終列車」の余韻など、ブラウンは空気を描くのが上手いんだよなぁ、としみじみ。
最高のコース料理でした。満足! -
Posted by ブクログ
「最後の葉が落ちるとき、わたしも死ぬ」の場面で有名な表題作をはじめ、ユーモアあふれる作品からバカミス、最後にひっくり返る掌編から童話調のものまで12編を収録。→
オー・ヘンリーといえば表題作が有名なので文学的な作品が多いのかな、と思っていたら、めちゃくちゃミステリが多くてホクホク。
ニヤニヤしながら読めちゃう「ジェフ・ピーターズの人間磁気」や「赤い酋長の身代金」
ラストに衝撃のある「二十年後」や「犠牲打」
やさしい「水車のある教会」も良いし
読後にゾクリとしちゃう「魔女のパン」や「運命の道」も素晴らしい。
いろんな種類のお話が詰め込まれていてとても楽しかった!
各話の冒頭に簡単なあらすじみたいなものがあるのがまたいいなぁ。
傑作集1も探して買いたい。
以下はリアルタイムツイート
雨月物語に挫折して(まだ私には早かった……)オー・ヘンリーの短編集を読み始めたんだけど……。
めちゃくちゃおもしろいな、オー・ヘンリー。
ミステリ版のショート・ショートだわこれ。
ゴッホの表紙に惹かれて買ったんだけど、これは傑作集1も欲しい!!
#今読んでいる本
12編中前半6編まで読み終わる。
メジャーな「最後のひと葉」や「魔女のパン」に
“これがあのオチ……!”
となったり
「二十年後」や「犠牲打」に
“うわぁ!そういうことねー!”
となったり、楽しい。
そして、「水車のある教会」にしみじみ。これはすごく沁みるお話だなぁ。良き。
ぞくっとする悲しみや怖さのあるお話の合間に、心が満たされるようなお話がある。
これは、良い。とても良い。
「ジェフ・ピーターズの人間磁気」を読んでるんだけど、125ページの不意打ちに笑う。なんだこれ!?ギャグ?最高やん!!
そういう話か!
楽しい☆(≧∀≦*)ノ楽しいなぁもう!!
ニヤニヤできるお話、大好物( *´艸`) -
Posted by ブクログ
ネタバレ製靴業で成功したポッツ家の強烈な女主人、イカれた3人の子どもとまともな3人の子ども。無茶苦茶な決闘から始まる連続殺人……
ポッツ家のメンバーの強烈なこと!まともじゃない家族たちには『Yの悲劇』のハッター家を連想したけど、向こうよりなんだか魅力的だったな。
ねじれにねじれた展開で、最後の怒涛の解決編はもう夢中で読んじゃった!いやあ面白かった。
エラリイも警視もポッツに振り回されるんだけど、なんか結構楽しそうなんだよね〜。越前さんの新訳で順々に、苦悩するエラリイ、立ち直るエラリイと読んできて、また楽しげなエラリイに会えて楽しかった。