越前敏弥のレビュー一覧

  • 老人と海

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    ネタバレ

    いや、面白かった。名作と呼ばれるものは食わず嫌いぜすに読んでみるべきだなと思った。

    サンティアーゴが魚を見つけることができるのか、仕留めることができるのか、無事に帰ることができるのか、はらはらしながら読み進めた。

    途中の自分への問いかけが哲学的でとても考えさせられた。

    特に、印象に残っているのは魚を仕留めた終盤の内省である。

    “だが老人は、自分のかかわるあらゆることを考える性分で、いまは読むものもラジオもないので、あれこれと思いをめぐらし、罪について考えつづけた。あの魚を殺したのは、自分が生き長らえるためと食い物として売るためだけだったのではない、と思った。殺したのは自尊心のためであり

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    2025年06月27日
  • 天使と悪魔(下)

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    月並みな表現ですが、おもしろかったです!この下巻でも、ローマを堪能できましたが、中盤から後半にかけては、意外な展開で、常に先が気になる読書でした。反物質の爆発の期限までの緊張感は、半端ではないです。本当はキリスト教の理解があれば、もっと楽しめただろうなぁと思うと、それだけが残念でした。

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    2025年06月19日
  • ロンドン・アイの謎

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    ロンドンアイと呼ばれる巨大観覧車に乗ったいとこが消失(一周しても降りてこない)どこに消えたのかを主人公の二人が追う。

    子供が小学校高学年になったら読むかな?
    と思って単行本を買おう買おうと本屋に通ってたもののいつのまにか消えてしまい…

    文庫化でようやく入手、大人が読んでも面白い。
    複雑なものを読みすぎてきたので、ストーリーの線はシンプルな構造と感じるけれど、主人公と姉のコンビのキャラクターが良くて読んでしまう。

    ちゃんと仮説を用意して、一つずつ潰していく方法で推理するのだけどワープや自然発火による消失など突飛な案もいったん挙げるテッドの頭の柔らかさ(別の固さもあるけど)がいい。

    アスト

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    2025年06月12日
  • ロンドン・アイの謎

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    文庫化を待ってました。評判に違わず、いいですね。人物描写がしっかりしていて、特に主人公のテッドがいい。

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    2025年06月01日
  • 天使と悪魔(下)

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    ラングトンシリーズ1作目

    宗教とタイムリミット・サスペンス、ミステリ的側面もあって終始飽きることなく楽しめました。
    参考図を見るだけでも楽しいし読むと凄くヴァチカンに行きたくなります!

    中盤から終盤にかけては宗教的に大丈夫なのかな…?と賛否分かれるのもわかる内容で、動機についても頭では理解できるけど心では理解できないと言うか、信仰の溝を感じましたね…。

    まだまだ作品が多くあるので楽しみです。

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    2025年05月25日
  • ロンドン・アイの謎

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    語り手が特殊な人物に焦点化していると、やはり面白い。
    子ども向けのようで、実にロジカルなのがとても魅力的。いいね!

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    2025年04月17日
  • 天使の傷 下

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    イーヴィはこの物語そのものだった

    『天使と嘘』『天使の傷』上下巻合わせて4冊の長い物語で、この下巻こそイーヴィそのものであり、ミステリーの核心だった

    テーマ自体は北欧ミステリーによく出てくるが、これはそれらの社会問題を提起する物語にとどまっておらず、純粋に人の心を動かす

    エンディングは悲しい
    この方法しかないことが悲しい

    でも、イーヴィはきっと乗り越える

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    2025年04月06日
  • 天使と嘘 下

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    人の心は所詮は脳内の電気信号が生み出す“気のせい”って、誰かが言ってた……

    臨床心理士サイラスは、未来のオリンピアンと期待視されたフィギュアスケーターの少女殺害事件の真相を追う。一方で、謎に包まれた少女を自分の過去の出来事と重ね合わせて、関わっていく。

    この少女イーヴィは、初期の『ミレニアム』のリスベットにちょっと似ている、が、スーパーレディにはなりそうも無い。

    『生か死か』同様に登場人物の人間模様がよく描かれていて、夢中になって読んでしまった。

    続き、いきましょう
    だってイーヴィの謎知りたいし〜

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    2025年04月03日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    十二年前の殺人事件に挑むエラリーのお話。どうあがいても不利になっていく状況を、冷静な視点と判断力で有利に変えていくエラリーが凄すぎた。ページ数の多さの割にサクサク読めるし、そこまで不快な妨害行為も無かったので面白かった。まあ遺書を盗んでエラリーに怪我させたヤツもいたんだけども。まあそれくらいはミステリのお約束ということで。無実だけを求めるだけなら良かったものの、真実を追求してしまったために悲しい結末を迎えてしまうのにびっくりしたけど、親の愛は偉大だなあと思わせるエンドだった。

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    2025年03月10日
  • 越前敏弥の英文解釈講義 『クリスマス・キャロル』を精読して上級をめざす

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    いまこの系統での英文学習をすすめています。
    原文が読めて文法も確認できて訳の練習にもなると三拍子そろっているからです★ 問題は問題で取り組め、参加者の会話をはさんだりという構成がいいのでとても読みやすい。

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    2025年03月07日
  • オリジン 下

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    これからの、AIと人間の共生について考えさせられる作品だった。
    中巻以降はいっきに読めた。
    ウィンストンは今もどこかに……

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    2025年01月05日
  • 天使と悪魔(下)

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    ネタバレ

    ただでさえ真相に近づいていくワクワクが止まらないのに、どんでん返しが起きて、しかも読んでるだけで用語が身についていくのも嬉しい
    いろいろ起こしてたのは個人的に信じまくってた人だったからショックは大きかった
    あと一瞬だけ世界史の授業で紹介されて嬉しかった

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    2025年01月03日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上中下合本版)

    匿名

    購入済み

    映画では端折られてしまっていて、原作で「そういうことか」と納得する箇所が多く、楽しめた。
    なお、作中でダ・ヴィンチら知識人が様々な暗号を駆使してキリスト教の秘密を伝えようとするが、巻末の荒俣さんの解説は中世ヨーロッパの社会構造に言及し、上記のコンセプトに説得力を与えている。

    #深い #エモい #ドキドキハラハラ

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    2025年01月02日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    おっもしろかった!キリスト教的なウンチクが沢山あって、馴染みがないなりに楽しく読めた 読んだ後だと『最後の晩餐』の見方が変わる「聖杯」はロマンなんだな

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    2025年01月02日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    最近読んだ本の中でもかなり面白かった!映画を見た時は難解すぎて全くついていけなかったけど、こんな話だったとは。また映画も見返したい。キリスト教の歴史をもっと知りたくなった。

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    2024年11月27日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    ★5 上下反転裏表、二つの物語がお互いに関連し合う極上のミステリー #ターングラス #鏡映しの殺人

    ■きっと読みたくなるレビュー
    書籍を裏表上下反転させて読むという手の込んだ装丁、これは単行本で手に入れたくなっちゃう。こういう形式の本をテート・ベーシュって言うんだって。なるほどー

    読む前から既にギミックとして面白いんですが、中身もしっかりと濃厚な味わいで素晴らしい。エセックス篇は19世紀末の時代背景。ゴシックホラーな雰囲気が漂う中、作中作が秘められた謎に迫っていく。

    カリフォルニア篇は20世紀の第二次大戦前。こちらは一気に現代的な情調になり、サスペンスやロマンスも含んだミステリーなんです

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    2024年10月12日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    元祖寝不足本!!

    この本を読んだときのことは忘れられません

    眠くて眠くて仕方ないのにページを読む手が止まらなかったんです

    簡単にいうと、それくらい面白い本でした

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    2024年10月10日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    最後まで謎解きが終わり、膨大な人類史、宗教史、ヨーロッパ史を味わい、その転換について楽しめる本でした。

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    2024年09月25日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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     最初は正直これがそんなに評判なのか?と思うような展開だった。
     しかし、あらゆる要素によって犯人がただ1人しかありえないという分かりきった状況が続く中、物語が終わりに近づくにつれてその驚愕の真相と隠れた真の悲劇がその姿を見せていったのには見事に騙されて言葉が出なかった。
     これから読むという人に言いたいのは、この作品を楽しみたいなら変に探ろうとせず気楽に騙されてくださいということである。

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    2024年09月04日
  • インフェルノ(下)

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    ネタバレ

    映画は2度ほどみていたが、改めて原作を読んでみた。
    映画と異なるラストや人の出入りに驚きつつとても楽しめた。
    特にラストが全く違うことに驚愕した。映画では、大衆受けのするハッピーエンドであったが、原作は、異なりどちらかというとバットエンド、または作者からのメッセージ性の強い終わり方であった。

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    2024年08月19日