越前敏弥のレビュー一覧
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翻訳家・越前敏弥さん(@t_echizen)のお話を聞く
機会があり、その内容がとても面白かったので、
早速買った一冊。
ハッキリ言って、翻訳小説を読む目が、翻訳家を
見る目が変わった。
翻訳というのは、とてつもない作業なのだという
ことを改めて、いや、これほどまでにとてつもない
作業だということを初めて知った。
「英語が好き」というのは、実は翻訳にとっては最
重要な適性ではなく、むしろ重要なのは「本」と
「日本語」と「調べ物」が大好きであること、と
冒頭で説かれたときは、正直スッと落ちなかった
けれど、本書で出された例題を重ねるにつれ、その
意味がじわじわとわかってきた。
また、何気なく読んでいる翻訳書の裏に隠された
翻訳者の技術は、どれも感嘆ものだということも。
視点の統一、主語の省略、自制の使い分けなど、
読者が”何気なく”読めるようにするために散り
ばめられた技術の前には、もうひれ伏すしかない。
「すみません、翻訳を甘くみていました」と。
この技術は、ただ習って身につく技術ではない。
越前さんがあとがきの中で、翻訳という作業の出発
点は、面白い原著の魅力を減じることなく日本の
読者に届けたいという強烈な欲求だ、と書いている。
翻訳の技術とは、この欲求を持てないと到底身に
つかない技術なのだろうと思う。
ところで、本書の話から外れるが、越前さんが紹介
している「Six words」が面白くて、今ハマり気味。
Twitterをフォローして投稿も始めてみた。出来は
まだまだだけれど、少しずつ続けて上達できれば
と思っている -
登場した小道具はもう現役?
ラングドン教授シリーズには無いスリリングな展開で一気読みでした。っていうか、最初に読んだダン・ブラウンの小説は、偶然に神保町古書店で見つけたこの作品のペーパーバック版でした。
舞台回しに登場する小道具は、別ルートのネットニューズで、なんと2009年には現実世界でスタンフォード大学研究室でプロトタイプがほぼ出来上がったと言った事に驚かされました。
氷床場面に登場した昆虫型監視ロボットのことです。この様にダン・ブラウンは実際の研究室プロトタイプへもアプローチした、しっかりした取材をしていたと気付かされました。
SFスタイルですけれど、有りそうな明日の世界と思わせるダン・ブラウンも好きです。
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Posted by ブクログ
ニュージーランドの作家ベン・サンダースが地元ニュージーランドのシリーズから離れ、アメリカを舞台にした作品『アメリカン・ブラッド』でブレイクしたと同様に、オーストラリア生まれの作家マイケル・ロボサムは、永く住んだイギリスを舞台にしたシリーズから離れ、アメリカを舞台にしたこの作品で何ともはや、ゴールド・ダガー賞(英国推理作家協会賞)を勝ち得てしまった。
二冊の外国人によるアメリカの小説を立て続けに読んでしまったために、ぼくの中で混乱が起きているのは、どちらも三人の目線を主として書かれた小説であり、その一人は女性刑事、どちらも正悪入り乱れ、バイオレンスとサスペンスに満ちた伏線だらけの作品であるからだ。
『アメリカン・ブラッド』は二十代新進作家の若さに満ち溢れたラップテンポとでも呼べるリズミカル作品にウエスタン・ヒーローを配した娯楽作品であるのに対し、本書『生か死か』は、じっくりとスロウテンポで描かれながら、圧倒的な謎の深さで勝負する正統派ミステリであり、同時に純文学的描写力ですら読みごたえを感じさせる重厚無比な大作である。
刑期満了し明日は出獄を迎えた日に敢えて脱走したオーディという主人公像そのものが本書最大のミステリだ。その同僚であったモスは刑務所長により特例で釈放され、オーディの後を追う。さらにFBIの女性捜査官デジレーが別の角度から事件の真相に関わってゆくというトライアングルな視点で、本書は年月を超えた謎の気配を満たしたまま大河のように流れてゆく。
その中で過去の罪を隠蔽しようと現代に悪の手を再び振り上げようとしている権力社会に潜んだ一派らしき存在が次第に見えてくる。罪深い罠にかけられた無罪の主人公こそオーディであるのか? 多彩な登場人物が繰り広げる神話のような物語はどこでどう繋がってゆくのか? 迷宮を歩く不安と謎への探求心がページを否応なく繰らせてゆくパワフルなミステリ。
だからこその受賞である。イギリスを舞台とした臨床心理士ジョー・オローリンのシリーズ、またはそのスピンオフ作品も多く書いてきた作家である。日本語翻訳作品はオローリン・シリーズ第一作『容疑者』のみとなるが、今後注目を集める作家のひとりとなるのに違いない。良い作家と出会えた幸運を感じさせられる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ10年の刑に服してた男が出所日の前日に脱獄、何故?
この掴みで一気に物語に引き付けられる。主人公、主人公を追うために出所させられた同房の男、事件を追うFBI職員、この3人の視点で物語が多角的に描かれる。
それも現在の逃亡劇だけでなく、過去主人公が起こしたとされる現金強奪事件の真相を徐々に明らかにしていく展開は見事で、後半一気に謎が解けラストになだれ込む緊迫感の盛り上げ方はうまい。
さらには、横糸となる主人公と最愛の女性、その息子、逃亡中に知り合う女性と娘との関わりなど、ドラマ部分もしっかり出来ているので感情も移入できる。
文章も描きこみがしっかり出来ていて、マイケル・ロブサムという人は初めて読んだが抜群の出来。
こんな練り上げられた作品を読むと日本の作家の粗製乱造ぶりが嘆かわしい。 -
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大変面白かったです。読書時間が通勤時がほとんどですが、駅を乗り越しそうになるほど、読みだすと止まらなくなりました。
刑務所からの釈放される一日前に脱獄したオーディ・パーマー。あと一日で自由の身になれるはずなのに、なぜそんな事をする必要があったのか?
読者は何も分からないままオーディの逃亡劇をまるで今まさに目の前で起こっている出来事かのように、臨場感たっぷりの筆致で追っていく。
そしてこの脱獄劇の裏に隠された陰謀と愛など、予想だもしなかった意外な理由を知ることになる。
それにしてもオーディ・パーマーの半生とは何と過酷なものなんだろう。なんて強い人なんだろう。この人こそ今後はもっと幸せな人生を送るべきと思う。
物語の最初と終わりはともに水辺での場面。泳げないオーディが水面でもがく姿が象徴的だ。冒頭の回想場面でで父が語っていた言葉「崖でくすぐられている一本腕の男みたいにしがみつくんだ」が結末あたりにも登場してきたときにはフッと目頭が熱くなった。。。
スケールの大きな感動作、映画化されたらいいのになぁと思う。
そして続編も出たらいいなぁと、欲を言えばまた越前さんに翻訳していただければなぁと願う!
人生は短い。愛は果てしない。あすがないつもりで生きよ。 -
Posted by ブクログ
宗教象徴学が専門のロバート・ラングドン教授。目を覚ますとそこは見知らぬ病室だった。入ってきた医師二人との問答や窓の外の光景から、自分が過去二日間の記憶を失っていること、自分が今ハーバード大学があるマサチューセッツ州でもアメリカ合衆国でもなく、イタリアのフィレンツェにいることを理解する。なぜフィレンツェにいるのか、なぜ病室にいるのか、なぜ頭部に怪我を負っているのか、混乱する頭をまとめようとするラングドンだが、突然何者かが病室を訪れ、対応した医師の一人に向かって発砲した!
もう一人の医師、シエナの先導で命からがら逃げ出したラングドン。彼女の住まいで所持品や衣服をチェックすると、自身の上着に覚えのない隠しポケットの細工がされていて、中から小型プロジェクターが。壁に投影すると、現れたのはダンテの『神曲』の地獄の様相を図像化した、ボッティチェルリの『地獄の見取り図』。しかもその図版は加工されていた。
追手に追われて逃げ回りつつ謎を追いかける内に、グランドンは全ての謎がダンテの『神曲』またはダンテ関連の美術品を下敷きにしていることに気付く。そして徐々に顕になっていくバイオテロ計画の全貌……!
果たしてラングドンは全ての謎を解き、計画を防げるのか。美術遺産を巡りながら謎を追うタイムリミットサスペンス!
値は張るけど、やっぱりヴィジュアル愛蔵版はいいです。図版のおかげで人物の行動や何を見てそう発言しているのか、イメージしやすい。おかげで物語を通常版の何倍も楽しめた。 -
Posted by ブクログ
翻訳について小難しく書かれている本かと身構えて読んだが、
とても読みやすく、楽しみながら読むことができた。
またそれだけでなく、濃い霧の中をさまよっているような状態の自分の心の中に一筋の道を照らしてくれたような、厳しくもあるが温かい励ましをいただけたような、そんな気持ちにもなった。
読みながら、本の中に線を引きたくなる箇所がたくさんあった。私のように翻訳に携わりもっと上を目指している者はもちろんだが、どんな職業でもスキルアップを目指す人々にとっても指南となる箇所が多くあったのではないかと思う。
私自身、英文科出身なのですが、学生の頃読んだ、というか、読まされた古典文学はどれも難解で(笑)いや、きっと私の読解力が悪すぎただけなのだろうけど。。。それ以来海外文学は避けて通る羽目となった。
しかし越前氏の訳書「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだことがきっかけで、海外小説にも手が伸びるようになった。
言葉の力って偉大だ。選んだ言葉ひとつでその作品の良し悪しに影響する。読者の心にどれだけ響くかも変わってくる。読者をその作品の世界へと誘い魅了できる文芸翻訳という仕事ってやっぱり素敵だな。 -
Posted by ブクログ
手に汗握り、必死で読み進んでしまった
ε=ε=ε= ヘ( `Д´)ノ
ともかく面白い!!
ダン・ブラウンの作品は、どれもウンチクの塊で
ヘ~と言うことばかりだけれど、今回も知らないことだらけ。
ミルン棚氷って何?
エアフォースワンが2機もあるの?
超音速輸送機が本当にあるのね~
等と言うミーハーな事ももちろんですが
アメリカ大統領と大勢の科学者を巻き込んでの、
とてつもなく素早い展開に、一気読みしてしまいました♪♪
宇宙と、古代と、科学と化学
ウ~~~ン
犯人が以外!!
きっと映画になるんでしょうね~
オススメします♪♪
゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚