越前敏弥のレビュー一覧

  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    12年前の事件を再捜査するクイーン。
    論理パズルと回想・記憶って噛み合うのだろうかと思っていたけど、さすがに上手いねぇ。ライツヴィルシリーズの中では好みの作品だ。

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    2023年10月14日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    物語が大きく動くまで結構かかったがいざ始まれば非常にテンポよく読むことができた。キリスト教徒ではないのでわからないが結構物議を醸す内容ではないかと感じた。

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    2023年10月08日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    「後期クイーン的問題」と扱われる作品。
    エラリイ・クイーンのひとりフレデリック・ダネイが「探偵小説と小説中の探偵を摘発する部分を持っている」とするエラリイ最後の事件。
     まるで自身の作風を否定するかのような作品だけど、パズルの限界を感じていたのかなぁ。もっと突き詰めるのは難しかったのでしょうね。

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    2023年10月07日
  • 名作ミステリで学ぶ英文読解

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    最近英語に凝っていて、かつミステリー好きということで購入!クイーンやクリスティなど、本格ミステリーの部分部分の原文紹介しながら、どう訳すかを問いかける本。当然のことながら、ここで紹介されている原文は、いずれも手強かったです。最近ちょっと英語わかってきたかなと勝手に思っていたのが見事に打ち砕かれました。翻訳家ってすごいなぁと思わせられる一冊でした。

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    2023年10月05日
  • 真っ白な嘘

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    ネタバレ

    2021/3/14
    どこから読んでも良いが、巻末の『後ろを見るな』は是非とも最後に読むように、とあったけど……なるほど、読後感はミステリよりもホラー(しかも、それまでの読書体験が、まるっと恐怖体験になってしまうような)である。

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    2023年09月24日
  • 天使と悪魔(下)

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     歴史や美術の情報は相変わらず豊富で、より知りたいという意欲に駆られる内容だった。
     サスペンス物語としては終盤からついていきにくく感じた。普段キリスト教などの宗教に無関心なのがおおきいが、科学と宗教の歴史を知ると、また深い見方ができるのかもしれない。
     オチもロストシンボルに比べるとふわっとした感じで読後感がやや弱かったのはラングトンシリーズ一作目だからもあるかもしれない

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    2023年08月18日
  • オリジン 下

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    ネタバレ

    暗き宗教は息絶えかぐわしき科学が治する
    ウィリアム・ブレイクという存在。ミロのオマージュ。スマホで画像を検索しながら読むと数倍面白い作品。それがダンブラウン。そしてラングトン。完全にトムハンクスのイメージがあるので読んでいて想像しやすい。
    個人的には最後のおちがすごいよかった。AIウィンストンの存在。最終的にAIが人類を支配するというのSF的で好きな展開。そして、初めから登場する謎のメールの差出人が…。すべてエドモンドが仕組んだのか、それともウィンストンなのか。最終的にはわからなかったが。
    AIは言葉を理解しているけど、人間にはなれないように思う。でももし、経験から学ぶなどのことがより人間らし

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    2023年08月24日
  • デセプション・ポイント(上)

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    引き込まれる!

    未確認生物が見つかった…?ってな感じで、大統領選も絡んでくるSF作品。

    理系的にも惹かれる感じの無理ないSFでした。
    上下あっても読みやすかった◎

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    2023年07月02日
  • 天使の傷 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ざっくりというと、イーヴィの過去のお話だった。
    一読者としては、いずれ触れてほしい点だったが、
    もうちょっとサイラスとの信頼関係が確固たるものになってから
    展開されるのかと勝手に考えていた。

    イーヴィを監禁していていたと考えられていた男、テリーは、
    彼女を「送り迎え」する車の運転手役の男で、
    実は彼女を監禁から救い出した男だった。
    予想外ではなかった。

    前作から登場している、サイラスの守護天使の大富豪は
    うさんくさい奴だと思っていたが、
    案の定、怪しげな組織に関わっていた。
    が、まさか追及されてサイラスの前で、
    飛び降り自殺をするとは思わなかった。
    ちょっとひねりがない。

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    2023年06月30日
  • 天使の傷 上

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    ネタバレ

    エンジェル・フェイスの二作目。

    イーヴィはサイラスとの暮らしから児童養護施設に戻され、
    相変わらず問題行動を起こしている。

    一方、サイモンはとうとうサシャを見つける。
    殺人事件の起こった家で隠れて暮らしていた
    エンジェル・フェイスことイーヴィを発見した特別巡査だ。
    イーヴィを知り、助けるために重要な人物。
    そこへ、元警視が自殺したと連絡が入る。

    あっという間に自殺ではなく、殺されたと判断された元警視は、
    過去の子供の連続誘拐殺人事件を調べていたことがわかる。
    その中には、「エンジェル・フェイス」の文字が。
    そしてその調査の資料を求めて偽の刑事が遺族を訪れ、さらに人が殺される。

    (下巻へ

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    2023年06月30日
  • 真っ白な嘘

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    SNSで見かけて、ずっと気になっていた短編集。
    海外の短編は苦手なものも多いけど、これは面白かった!
    ひとつひとつも短く、私でも読みやすい。

    みんな書いているけど、最後の「後ろを見るな」が抜群。背筋が寒くなった。

    寒くなったまま読み進めると、小森さんが小森節で解説をしてくれる。
    ちょっとだけホッ。

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    2023年06月28日
  • 解錠師

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    スティーブ・ハミルトンなる兼業作家の青春犯罪小説。2011年上梓。IBMに勤めているらしい。

    さすが、ハヤカワポケットミステリ!はずれるわけがない。主人公マイクルの特殊スキルとトラウマ、アメリアの思春期性かつ献身的なヒロイシズム、援助者ゴーストと暗躍するあれやこれや。

    グレマスの物語構造論にピッタリ当てはまるようなベタなキャラクター造型にロードトリップの要素が加わって、もちろん金庫泥棒の場面はハラハラするし、言うことなしに面白い!あとマッチョな大学生にその富裕層の親とか、ベタすぎるけど面白い!

    2つの時間軸が交互に進む構成も相応に効果的だったけれど、後半からちょっと煩わしさを感じた。

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    2023年06月24日
  • クリスマス・キャロル

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    不平等な運命の埋め合わせを社会が担わなければならないことに気づかない主人公のスクルージが、改心して気づいてから行動していくのがすてきだったな

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    2023年06月18日
  • オリジン 上

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    ネタバレ

    相変わらず面白い。
    ウィンストンというAIが出てくるが、IBMのワトソンと関連あるのかと思ったらウィンストン・チャーチルが由来でした。
    主人公と毎回変わる相手役が『007』のジェームス・ボンドとボンド・ガールみたいでちょっとマンネリを感じてしまいましたが、内容としては全然マンネリじゃなくて上中下巻をほぼ一気に読んでしまいました。

    『我々はどこから来てどこに行くのか』という問いに対する回答を見つけた、というコンピューター科学者であり未来学者であるエドモンド・カーシュがその回答を全世界に向けて発表するために用意した会場で殺害される。
    会場に招待されていたラングドンはカーシュの協力者の美術館館長で

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    2023年06月07日
  • 天使の傷 下

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    漠然と感じていた彼女の過去が全く違っていたと知らされる、何とも言えない切なさの作品。前作はひたすらに面白かったが、今作は悲しみに溢れている。

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    2023年05月20日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    とびきりキュートで理知的だけど、世慣れてなくて薄幸なヒロイン、リーマを楽しむ物語といってもいいかもしれない。
    「はちみつとクローバー」のはぐちゃんをぼんやりイメージするのは私だけ?

    マザーグースの見立て殺人。ヴァンダインもアガサクリスティも取り上げていたのを読んで、「マザーグースを知ってたら、きっともっとぞくぞくわくわくするのに!」と、どこか悔しい思い。
    エラリークイーンは神学的モチーフも絡んでくるので、楽しむためにも予備知識を仕入れたいなあと思います。

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    2023年05月12日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    面白かったけど、主人公の、清く正しくスマート的なラングドンが個人的に好みではなかった…。
    シリーズ次作のロストシンボルはひとまず積読。

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    2023年05月09日
  • インフェルノ(下)

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    ネタバレ

    下巻で一気に物語が進む。
    冒頭の主人公の記憶喪失、相棒だった女性の正体など、ドンデン返しが続く。

    小説の結末は、映画と大きく異る。
    個人的には、映画の方がスッキリ分かりやすくて良かったかなと感じる。WHOの女性との関係も含めて。

    人口爆発は確かに人類存続の危機だけど、子孫を残せない遺伝子操作なんて、あまりにも残酷すぎる。

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    2023年05月08日
  • インフェルノ(上)

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    ネタバレ

    ダンテの「神曲」を題材にしたミステリー。
    主人公のラングドン教授が記憶喪失で、正体不明の殺し屋に襲われるという、冒頭から一気に引き込まれる。

    しかし、登場人物が多く、内容にうんちくも多いため、ストーリーの本筋が分からなくなってしまう箇所が多々ある。

    できれば、原作読んで映画を見て、もう1回原作を読んだ方がより理解できる。

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    2023年05月08日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ネタバレ

    初めて読んだエラリイ・クイーンの小説。
    前半では、田舎町の良い面も描かれるが、事件後は圧倒的に悪い面が多く描かれる。
    登場人物たちの濃い人間関係によって拗れていく事件が、緻密な人間描写によって、なんの無理もなく展開されていく様子は、圧巻だった。
    こうした、ドロドロとした関係のミステリ、そして、探偵が気付くのがあまりにも遅いミステリは、イライラして読むのが辛いこともあるのだが、今作は、エラリイの人柄もあって、スルスルと読めた。
    真犯人が被害者となるはずだったノーラであることに関しては、状況的に考えて、わりとすぐわかるのだが、ジムの姉にまつわる謎解きは、最後までわからなかった。
    何より、意外だった

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    2023年05月07日