ダブル・ダブル〔新訳版〕

ダブル・ダブル〔新訳版〕

小説・文芸
1,540円 (税込)

7pt

エラリイに匿名の手紙が届く。そこには最近ライツヴィルで起きた事件を記した新聞記事ーー“町の隠者″の病死、富豪の自殺、“町の物乞い″の失踪ーーの切り抜きが。そして、父親の失踪の真相を探ってほしいという妖精のように魅力的な娘・リーマに導かれ、エラリイは四度ライツヴィルを訪れる。そこで待ち受けていたのは、さらなる不審死の連続だった……本格ミステリの巨匠、円熟期の傑作が新訳で登場。解説/飯城勇三

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ダブル・ダブル〔新訳版〕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こういう偶然に思える出来事が一連の殺人計画の一部だったというのは面白くないわけがない。マザーグースの歌詞の通りに人が死き、それが果たして偶然なのか何者かの意志によるものなのかについてエラリーも確固たる証拠をなかなか示せなかった。これが館や孤島ではなく、町という比較的広い範囲での出来事だからこそ、デイキン署長も偶然としか思っていなかった。作品を通してエラリーは事件の中に散らばる点を点線で繋いでいたが、それが終盤になって実線で繋がったときはたまらなくワクワクした。十日間の不思議と九尾の猫はそこまで好きではないが、災厄の町、フォックス家の殺人、ダブル・ダブルはライツヴィルシリーズでかなり好きである。靴に棲む老婆にも期待したい。

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    ライツヴィルものの第4作目。クイーンは、執筆中だった「インド倶楽部の秘密」でやろうとしたプロットをクリスティの「そして誰もいなくなった」に先を越されてしまい、そのプロットを「ダブル・ダブル」で使ったといわれている。

    ニューヨークのエラリーのもとに届く匿名の手紙。郵便物はライツヴィルで起きる事件の新聞記事だった。病死した隠者、自殺した億万長者、失踪した飲んだくれの物乞い。そこへ父親の失踪を調べてほしいと魅力的な娘リーマが訪ねてくる。エラリーがライツヴィルを訪れ、事件を調べるうちに関係者の死が続き、この事件がマザーグースの童謡に合わせて起きていることに気づく。

    この話の前半の主役は妖精のように魅力的なリーマである。飲んだくれで物乞いの父の失踪事件をエラリーに依頼してくるのだが、山の中の掘っ立て小屋で、元教師の父親に大事に育てられたがゆえに、世間知らずのピュアな面と英文学に通じた知的な面が混じり合うオードリー・ヘップバーンのような女の子なのだ。当時の理想の女の子像なのだろう。エラリーは貧しい服を着た彼女をヘアサロンやブティックに連れて行って「プリティウーマン」のリチャードギアばりに彼女を生まれ変わらせる。エラリーもこの子にやられてるのかと思ったが、洋服代などは貸すと言っているので、そこはグダグダにならずしっかりしている。

    後半は事件と謎解きが主役だ。エラリー・クイーンは犯人逮捕のシーンにこだわる作家である。そして最後まで読者を引っ掛ける。そして、いつものことながら状況証拠しかない、一か八かという危なっかしい謎解きをするのだ。

    「ダブル・ダブル」とは、物事には「いつだってふたつの可能性がある」というエラリーの新しい考え方から来ているようだ。推理手法に悩んでいたエラリーが見つけたモノの見方としてコインに2つの面があるように何にでも2つの面があるものだということだ。そしてそれがこの事件の謎を解く視点にもなる。

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    とびきりキュートで理知的だけど、世慣れてなくて薄幸なヒロイン、リーマを楽しむ物語といってもいいかもしれない。
    「はちみつとクローバー」のはぐちゃんをぼんやりイメージするのは私だけ?

    マザーグースの見立て殺人。ヴァンダインもアガサクリスティも取り上げていたのを読んで、「マザーグースを知ってたら、きっともっとぞくぞくわくわくするのに!」と、どこか悔しい思い。
    エラリークイーンは神学的モチーフも絡んでくるので、楽しむためにも予備知識を仕入れたいなあと思います。

    0
    2023年05月12日

    Posted by ブクログ

    マザーグースの見立て殺人なんだけど、馴染みがないせいでまったく思いつけない。説明されて、「なるほどね、うまい見立てだ」と後付けで納得するしかないのが残念。とはいえ素材のアレンジは見事なもの。連続殺人の工夫はさすがだ。
    ライツヴィルにくるとクイーンの鋭さが鈍るのはご愛嬌ですかね。

    0
    2023年04月21日

    Posted by ブクログ

    クイーンの描く童謡見立て殺人。差出人不明の新聞の切り抜きに興味を引かれ、久しぶりにライツヴィルへと引き戻されるエラリイ。事件の被害者の娘でエラリイを魅了する妖精のようなリーマ。
    エラリイが謎解きを語り始めるまで「何がどうなっているのか」がハッキリしない状況で、久しぶりに先の読めない「事件」に翻弄されて楽しめました。

    0
    2022年10月17日

    Posted by ブクログ

    四月四日~六月十三日までのライツヴィルの事件に対するエラリィの取り組み。
    出かけてザーッと調べてパッと解決とはいかない事件。
    現実ってそんなものかなぁと思ってしまう

    0
    2022年09月17日

    Posted by ブクログ

    エラリイが謎解きを始める、ラスト五十頁まで、何かが起きている不穏さだけがあって、それがなんなのかが全く分からないと言う異様さ。正攻法の仕掛けで叙述トリックを凌ぐ破壊力というか、しかもその奇妙でダラダラと続く描写が、ちゃんと面白いと言うのがもう凄まじい。

    0
    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    萌えキャラみたいなヒロインが出てくる
    マザーグース全然詳しくないからちょっと興味もちづらかったけど悩んでるエラリイを見るのはおもしろい

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    越前敏弥氏の新訳版ということで選書。

    エラリイ・クイーンは若い時に読んだはずだが、全く記憶にないところが悲しいかな。古典の楽しさを新鮮な気持ちで読む。

    連続殺人という王道、最後の最後に種明かし。
    王道のミステリー、解説には他作品との伏線もいろいろあるようで、また新訳版を紐解いてみよう。

    0
    2022年11月01日

    Posted by ブクログ

    ローマ帽子の秘密(角川)で知ってたエラリーと全然違う。出版社も訳者も違うし、書かれた時期も離れてるようだからそのせいかもしれないけども。
    どっちがいいとかじゃないけども、どういう人なのか人柄が分からない。
    もっと読んでみてお近づきにならないと。

    リーマ。緑の館。オードリーが舞台(だったか)で演じてたって事で覚えているけどまだ読んでない。
    次はこれにしようか。

    0
    2022年10月24日

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