越前敏弥のレビュー一覧
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初めての、ダン・ブラウンさん。
このシリーズは映画『ダ・ヴィンチ・コード』で知り、それから映画3部作は観たものの海外小説では初めて。
ラングドン教授シリーズは読んでみたいと思ってました。
プラハで講演に来ていたキャサリンが突如行方不明、同時にキャサリンの原稿も盗まれてしまう。
キャサリンが講演で話した内容と原稿とともに共通項があり、すべて『犯人』が求めているのではないと推測できる。
一方で別の人物も存在し、『彼』も同じものを追いかけているのか…
下巻ですべて集約されるのだろうかと気になるところ。
ラングドン教授の推理力(どちらかというとパズルのような感覚)が、キャサリンの居場所を突き止めることができるのだろうかと、ページを捲るたびに落ち着かない。
最終的に下巻で感想をまとめたいですが、プラハの美しい街や歴史も含め、世界観に飲まれそうな物語です。 -
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エラリークイーンものの中では傑作と言われている作品のひとつですね。新ジャンルを生み出した意味でも興味深いです。
ニューヨーク中を恐怖に陥れた連続絞殺魔〈猫〉事件。5人の犠牲者が出ているが、手がかりも目撃者もいない。ただ死体とその首に残されたタッサーシルクの紐があるだけだった。過去の事件で一度は引退を決意したエラリーだが周囲に懇願されて犯人と対峙する。そして捜査陣に精神科医も加わり多角的に操作は進む。しかし殺人はその後も続き被害者は9人にまで及ぶ。
エラリーは作中で複数殺人のABC理論というのを持ち出します。犯人がDを殺したい時に捜査を混乱させるためにABCという3人の無関係な人を先に殺して撹乱するという理論です。これは敢えて名前を出しませんがライバル作家の有名なトリックで「九尾の猫」が発表される13年前に出版された傑作ミステリのネタですが。今回の事件もその手か?と思わせておいて、この話は当時では前例のない新しい手を考えてます。
それはサイコキラーものなのです。とはいえ当時のクイーンはフェアに拘ってますから、数少ない登場人物の中から犯人を見つけ出すわけです。連続殺人を繋ぐものは何か。本の扉にある〈登場人物〉は読書中は見ない方が良いです。犯人候補が恐ろしく縛られるので途中で犯人の見当はつくのですが、可能なのか⁈という思いはあるもののそこはエラリー・クイーンですから、細かいことは置いといて、なわけです。
被害者の弟マッケルと、別の被害者の妹セレストの2人が恋に堕ちていちゃいちゃするのも、読んでてイライラさせますが、ご愛嬌ですね。 -
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全巻合わせての感想のためこちらの本で登録します。こちらの本は、本文に出てくるローマの教会や地図、歴史上の人物などの写真が掲載されています。700ページくらいあるので持ち歩けない(^_^;)
原作はかなり有名だし、映画『ダ・ヴィンチ・コード』は見ていたので読んでみた。『ダ・ヴィンチ・コード』の前にこちらが第一作というのでこちらから。
ダ・ヴィンチ・コードではトム・ハンクスが演じていたラングストン教授ですが、原作では「45歳で、毎朝プールで泳ぐ体は引き締まり、顔もかなり良く、ミッキーマウスの時計をする可愛らしさがあり、独身生活を楽しんでいる」という体力知力かなり見栄えのする人でした。トム・ハンクスがそうじゃないってわけじゃないけど、映画では「親しみやすいおじさんがんばる!」ってイメージでしたよね・笑
ロバート・ラングストンはハーバード大学で宗教象徴学専門と美術を教えている。ある日突然に「専門家であるあなたの助言がほしい」という電話と、死体写真のFAXが送られてくる(ひえええ〜)。送り主は、スイスにある世界最高の科学者を集めた世界最高の科学研究所「セルン」の所長のマクシミリアン・コーラーだった。
このセルンの凄さは色々書かれていて、ボストンからスイスのジュネーブまでロケットみたいな音速飛行機で一時間で着くとか、セルンだって言えばパスポート無しで入国審査免除とか、世界の首脳やバチカンにも顔が利くとか、一般の人が知っている科学技術はセルンが元になっているとか。
そして殺殺されたのはセルンの科学者で司祭でもあるレオナルド・ヴェトラで、死体の胸には焼印が押されていた。この焼印は、教会が科学者を迫害していた頃に作られた科学者の秘密結社「イルミナティ」のものだった。そしてラングストンがこの組織についての著書も出していたので、コーラー所長から連絡が来たってわけ。
しかしイルミナティは壊滅して現在は存在しない組織だ。
やがてレオナルド・ヴェトラの養女で共同研究者のヴィットリアが戻ってくる。彼女から研究の事を聞く。レオナルドとヴィッリアは、秘密裏に長年相容れなかった科学と神学をつなぐ研究を行っていた。その結果、膨大なエネルギーを持つ「反物質」生成に成功していたのだ。
しかし完全極秘でセキュリティーも万全なセルンにイルミナティ暗殺者が忍び込み、レオナルドを惨殺し、核兵器よりも甚大な被害を及ぼす反物質を盗み出したのだ。
そしてイルミナティはバチカンをターゲットにしていた。ラングトンとヴィットリアは、バチカンに飛ぶ。
バチカンでは前教皇が15日前に帰天(きてん。要するに逝去した)したばかりで、今日から教皇選挙が行われる予定だった。だが有力候補である四人の枢機卿が万全のバチカンから姿を消した。そしてイルミナティから「教会は科学者を弾圧してきた。その復讐として、1時間に一人ずつ、拉致した四人の枢機卿を殺していく。そして最後には反物質によりバチカンが消滅させる」という犯行声明が届く。
ラングストンは過去の文献から、イルミナティの隠された教会を読み解こうとする。それは誘拐された枢機卿たちを助け、核爆弾以上の破壊力を持つ反物質によるバチカン崩壊を防ぐことでもあった。
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私はイタリア建築にも芸術家や科学者にも詳しくないのですが、小説ではかなり細く実際の建築や美術に基づいた歴史の謎を解いているので、詳しい人にはかなりびっくり楽しめるかもしれない。カトリック教会なのにピラミッドのような柱ある「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(キージ礼拝堂)」なんて「本当にあるの!?」なんて思いました。(検索して写真見た)(※こちらの「ヴィジュアル版」には写真も掲載されている。)
トリビアとして、暗殺者たちのことを麻薬ハッシッシを愛好するものとして「ハサシン(アサシン)」という名前になったとか、神に逆らうものという意味で「サタン」と呼ばれたってことなど「そうだったのか!」なこともありました。
物語はピンチピンチピンチピンチの連続でまさに息をつく間もない。ラングドンとヴィットリアは4時間の間に古文書から四つの教会を探し当てて四人の枢機卿を助けて反物質を見つけて解除しなければいけないので、ピンチピンチピンチなのはそりゃそうだなんですけどね。そして一介の教授であるラングストンと、一介の科学者であるヴィットリアがほぼ二人だけで事件解決に奔走することになる理由も「セルンにも、バチカンにも、イルミナティの工作員が入り込んでいるかもしれなくて、誰かに次の目的地を話すことができない」というのも説得力はあります。
しかしラングストン不死身にも程がある(^_^;) 明け方から深夜まで不眠不休(スコーン一切れしか食べていない?)で、走って登って降りて飛んで潜って襲われて窒息しかけて怪我もして、プロの暗殺者とやり合うんだから読みながら「そんな!」と声が出ましたよ・笑 最後のヘリコプター場面は「主人公だから」以外に理由があるのか・笑
真相は…、納得の部分と、案外スケールが小さくてがっかりなところと。終わった後に何人か名誉回復が為されていない人がいるのが気になる…ちょっと気に入った人もいたので。
小説としては、科学と宗教は並び立つのか?人を助けるために嘘をついたり隠す必要性、などデリケートな問題を問い続け、力を示すために暴力行為を行ったり自分の主張のために身勝手で残酷な行為に及んできた歴史も述べる。下巻の最初に行われた「夕日は元素記号で表せるが、しかし夕日を見て神の存在を感じるのが人間の心。しかし力を証明する手段に暴力が行われてはならない。」という呼びかけには感銘を受けた。(結果は残念なことになったけれど。
しかし小説とはいえ、実在の人物を「イルミナティの会員」と書いていたりしてるし、バチカン市国の歴史的貴重品に甚大な被害が出るし、バチカンの秘匿が全世界生中継されたりして「書いて大丈夫なのか!?」という心配もありました(^_^;)
そして本書の楽しみは、ローマ教会や美術を駆け足で巡るぞツアーみたいなところもありますね。私は美術や宗教は通り一遍しかわかっていないので、このスピード感でローマ中駆け回られながら解説されると、「ローマ弾丸ツアー」二参加した気分でもあります・笑
本書は続きが気になって気になって読み勧めていったしシリーズの続きも読みたいんだけど、残酷行為が多いのはやっぱちつらいし、ちょいと記載が長すぎるよ!ってところもあった(その登場人物を表すために必要ではあるんだけど)んだよなあ。。 -
Posted by ブクログ
解説によると、物語の多くはシートンさんの実体験や身近な人からの伝聞などの実話に基づいているとのことだ。しかし文章は、淡々とというよりは力強く、動物が自然のなかでひとり(?)で経験したはずのことも、まるで見てきたかのような迫真性をもって生き生きと語られる。ノンフィクションではあっても、科学的な観察記ではなく物語なんだなと思った。
■ワーブ 灰色グマの一代記
平和を得るには戦わなければならないことを学び強くなったワーブも、狡猾な猫背グマに追われ逃げて、王者の交代。命のめぐりはさだめ。
鼻が教えてくれる感じなど、本能が強いところを見習いたい。
■暴れ馬のコーリーベイ
自由!安住できるとしても、飼いならされるのはごめんだという心意気。
■オオカミ王ロボ
傷心のために死ぬという。
■スプリングフィールドのキツネ
キツネって賢いんだなあ。手を忙しく動かすより頭を使う、敵の弱点につけ込む、自分の弱点は得意な技で埋め合わせる。
ラストは衝撃的ではあるが、放棄ではなく敢えてこの行動を選択した潔さが心に残る。
■マガモの親子の陸の旅
キングバードっていう生き物がなんなのかわからない(鳥なんだろうとは思ったが)まま読み進めたが、最後まで読んだら思わず調べてしまった。
■だく足の野生馬
また、馬と自由の話だ。わたし馬が好きになりそう。
■アルノー ある伝書バトの物語
伝書バトってとてもかわいいらしい。というのは、私の父が子どものころ家で飼っていたことがあるらしく、思い出話を聞いたことがあるからそういうイメージを持っている。そのため伝書バトたちを見つめる飼育主や愛好家の姿も興味深かった。
■サンドヒルの雄ジカの足跡
やはりサシで目と目を合わせて語り合うのがいちばんだ。 -
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ネタバレあとがきにも書いてあったけど、エラリーがしきりに二面性を意識して慎重になっている。
見立て殺人は納得の動機を用意するのが難しそうだなぁと思うけど、うまい動機だと感じた。あとがきでも触れられていた僧正殺人事件も読んだが、動機はダブル・ダブルの方が好みだった。
最初の2件は犯人の手によるものではないというのも面白かった。(そこからそんなすぐにこれほどの計画を立てられるのに、最後あっさり自白したなという気はしたけど)
うまく繋がりすぎ感はなくもないけど、最後のエラリーの語りでの補強もあり、モヤモヤが残るほどではないと感じた。
ライツヴィルで散々苦しげな結末に向き合ってきたエラリーだけどついに堂々とした解決となり良かった。
それにしても防弾チョッキを着てたとはいえ撃たれても車運転して帰ってくるエラリー…強い。 -
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「ロンドン・アイの謎」の続編
テッドはママとテッドの姉カットと3人で、ニューヨークに引っ越したグロリアおばさんとその息子
サリムに会いに行きます。
グロリアおばさんはグッゲンハイム美術館の主任学芸員になっていて休館中の美術館を案内してもらうことになり、、
そこで館内に煙が上がって騒ぎになっている間に
カディンスキーの(黒い正方形のなかに)という絵が盗まれてグロリアおばさんが捕まってしまいます。
テッドとカットとサリムが犯人を探します。
テッドが犯人を導く過程がとても面白いです♪
前作よりも彼らが成長している様子も良いです。
この作品は「ロンドン・アイの謎」の作者が刊行
から数か月後に癌で亡くなってしまったため
別の作家さんが、グッゲンハイム美術館を舞台ということは亡くなった作家さんが決めていたようですが、それ以外は新しい作家さんが作り上げた作品です。
前作の雰囲気を壊さず登場人物の性格も変わらず
とても良い作品でした。
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ネタバレおそらくどこかの巻末広告で見て。
父親を殺した男が、漂流していた大型ヨットで七つの遺体を発見した。
対立していた上院議員候補が二人、連邦検事が一人、
議員候補の側近、兄、船長に乗組員。
だが、話は政治的な方向には向かわない。
造船所もロブスター漁も失い、経済的に沈みつつある島で、
男は事件の前から州警察の刑事とその秘密を暴こうとしていた。
男の叔父は保安官補だが、男を犯人扱いする一方、
取引を持ち掛ける私立探偵があらわれる。
隣の島では、空き家に怪我をした若い女が入り込んでいた。
彼女を助ける少年の家庭では、母親は失踪、父親が暴力をふるっていた。
彼女は何者なのか。事件と関係があるのか。
海の近くだというのに、
島という地形のせいか明るさはなく逃げ場のない雰囲気だし、
悪者は罰せられるのではなく殺される。
最初から最後まで暴力的な殺人を続きすぎ。
男が父親を殺したのは、
薬物と銃器に加えて人間も売りさばいていたと知ったからだとしても
正義が彼に味方するわけでもない。
少年が虐待の家庭を脱出できたのは良かったが、
男は州警察の刑事に証言だけ残し、死んでしまったようだ。
後味はよくない。