越前敏弥のレビュー一覧

  • ロンドン・アイの謎

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    ネタバレ

    「ロンドン・アイの謎」を読み終えた。短時間でさっと読めて、満足感も高い良書だった。
    作者は本書の刊行後に亡くなっているため、ほかの作品を読むことが難しいのが残念だが、本書の物語を別の作家が書き継いだものがあるらしいので、そちらも読んでみたい。

    本書の最大の魅力はキャラクターにある。
    登場人物をむやみに増やさずに絞り、それぞれに異なる個性を与えている。
    とりわけ自閉症スペクトラムを抱える主人公の特性を、ラベルとして示すだけでなく思考様式まで描写しており、その点が見事だ。
    この描写がどれほど現実的かは分からないが、物語を読み進めるうえで十分な説得力があった。

    ミステリーとしての構成も丁寧で、謎

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    2025年05月24日
  • ロンドン・アイの謎

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    ヤングアダルト向けジュブナイルミステリー
    約20年経って翻訳されたようだ

    背表紙と扉ページの両方にあらすじが書いてあるのが創元推理文庫の特徴だが、さらに、著者とは別の人が書いた序文もあった

    まあまあなネタバレと結構なヨイショぶりだが大丈夫か?どれどれ

    はい。面白い

    探偵役はサヴァン症候群で、社会性の一部は欠落しているが特定分野で才能を発揮
    珍しくはない人物造形といえるがその特徴がイギリス人のイメージに沿っているのが良い

    後半に登場するキーパーソンの人間関係にやや後出し感はあるものの、謎解きはフェア
    序文に触発されてアレを数えるだろうし

    その序文を書いた方が遺稿を続編として完成させた

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    2025年05月23日
  • オリジン 下

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    【あらすじ】「我々はどこから来たのか?どこへ行くのか?」
    壮大な問いを掲げた未来学者が発表直前に殺され、ロバート・ラングドン教授がその謎を追う。舞台はスペイン。人工知能と宗教、科学と人類の未来が交錯する物語。
    【印象に残ったこと】
    「信仰とは、証明のいらない確信だ」
    AI「ウィンストン」の冷静な思考と、人間の情動との対比が面白い。
    グッゲンハイム美術館でのプレゼンテーション描写はまるで映画のようで、脳内で映像が再生されたほど臨場感があった。
    【メモ】
    バルセロナ、マドリードは行ったことがあるので、読みながら写真を見返し楽しかった。まだまだ知らないところがたくさんある。著者の知識には毎回驚かされ

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    2025年05月21日
  • ロスト・シンボル(下)

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    ラングドンシリーズ。何年振りかに再読。次が気になり読ませる。後半は少しご都合主義もあるが許容範囲。エンタメと芸術、宗教の融合はさすが。シリーズの他のが好みだが面白いことに変わりはない。3.8

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    2025年05月17日
  • オリジン 下

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    ラングドンシリーズ。我々はどこから来てどこに行くのか?ダンブラウンの答えはとても納得のいくものだった。忘れた頃にまた読みたい。4.5

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    2025年05月17日
  • インフェルノ(下)

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    ラングドンシリーズ。やはり面白い。最後の結末は作者から現代人への問いかけか。コロナ禍の前後で読み味が異なりそう。

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    2025年05月17日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    記憶喪失状態のハワード視点から始まるのがドグラ・マグラっぽい。そして知らぬ間に自分は人を殺しているんじゃないかと悩み、もしそれが本当なら問題なので警察などには頼めず、エラリーに依頼する。

    実際に殺人を犯したものと思われ、まさかまだ厚みのあるあと1章残っている段階でハワード自身も退場するとは。それでこの残りの厚みとくれば、仕組まれていたのだなと笑
    エラリーもしてやられたり。

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    2025年05月16日
  • 天使と悪魔(下)

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    教皇を決める選挙コンクラーベを知ったのはこの本だった。フィクションとはいえカトリックの総本山を舞台にした数々の事件はドキドキした。

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    2025年05月14日
  • ロンドン・アイの謎

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    レビューを拝読し、気になっていた作家さん。
    SNSで文庫化の告知を見掛け、本書の発売を知り手に取った。帯がアツい!

    12歳の少年テッドが、大きな観覧車ロンドン・アイで行方不明になったいとこのサリムを探す物語。

    翻訳小説の割には登場人物が少なくて、とっても読みやすかった。
    主人公、テッドのユーモア溢れる語り口調がクセになる。
    数字についての拘りがとにかくすごくて、時折クスッと笑ってしまった。

    本書は児童向けミステリ。
    でも児童向けだと侮ることなかれ。
    真相にたどり着くための手がかりは分かりやすくあちこちに施されているし、なんなら正解も描かれているのに、私は全然分からなかった…!
    真相が分か

    0
    2025年05月12日
  • クリスマス・キャロル

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    よくある話だよね、というのが感想。当時の時代背景から、こういう嫌儲みたいな物語やクリスマスを祝う文化がイギリスでは斬新だったんだろう。「よくある話」の先走りみたいな感じなのだろうか。

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    2025年05月10日
  • オリジン 上

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    人類はどこから来て、どこに行くのか?
    著者ダン・ブラウンが本作の中で提示した解、主人公の死から始まる謎解きと活劇、伏線、最後のどんでん返し?も面白く堪能しました。
    科学と宗教、いずれも大いなる自然に対する疑問から発展したものですが、肥大化し、形骸化された宗教や今も続く盲目的な帰依に対し、この先科学がAIによる発展の中で宗教を超越するのか分かりませんが、科学的真理に大いなる何かの存在をどうしても想像してしまいます。
    AIと人類の融合の未来がどうなるのか、行くつく先も想像出来ませんが、今より進んだ世界と人類があり、それでも超越した存在である神を信じる人間の心が残るのだろうと思います。
    本当に人類は

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    2025年05月09日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    ネタバレ

    また日本人には馴染みの薄いマザーグースの歌になぞらえた殺人ネタかと思いながら読み始めたものの、今回歌はそこまで重要では無かったので読みやすかった。(分かった方が中盤なんかは面白いのだろうが、分からなくても真相的に問題なし)
    また、おかしな家族の話なのでYの悲劇を思い出しつつ、キャラクターが分かりやすくて良い。
    靴の像の前で決闘する画というのもシュールだが、エラリー含め何人も立ち会っている最中、普通に射殺されて死んだが犯人が分からないという(弾を抜いたはずなのに誰かがいれた)若干捻った事件も面白い。

    落ちは2段構えで、結婚式の最中にエラリーが気づいて中断させるのもドラマ的な演出で、〆は新しい人

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    2025年05月06日
  • 翻訳百景

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    ダンブラウンはじめ、訳書ではものすごくお世話になってるので、どのように訳していったのか詳細に説明されていて興味深く読めました。ダンブラウンのスリリングな面白さが、苦労の末生み出されたものだと知り、翻訳の方々に感謝せずにいられません。翻訳作品をこよなく愛する身として、越前先生をはじめとして翻訳者の皆様にこれからもお世話になります!と高らかにお礼言いたいです。そして、読書会メンバーでもあるので、それが紹介されていて嬉しかったです。

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    2025年04月22日
  • ロスト・シンボル(下)

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    ロバート•ラングドン三作目。
    今作は宗教•科学から精神世界に広がり、個人的には飲み込みづらいものを感じました。
    けれど、私のように基礎的な知識がなくとも理解がしやすいよう言葉を尽くして説明されており、(翻訳は想像できないほど大変な作業だったのでは、、)短い章立て、謎の細かな回収、思わせぶりな言動の登場人物たちに引っ張られ、ぐいぐい読み進めることができました。

    なんというか、この世界には自身の理解を超えたものがあるかもしれないと考える謙虚さと、それゆえ他者が大事にしていることが理解できなくても、敬意を払う姿勢でいることが大切なのだと感じました。

    今作も前回より年月が経った設定で、ラングドンも

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    2025年04月14日
  • ロスト・シンボル(下)

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    映画は好きだけど、小説は「難しそう」と思って読んでない方は読んでほしいです。
    面白いですよ。

    映画の「ダヴィンチコード」「天使と悪魔」「インフェルノ」が好きで何度も見ているがいざ小説となるとどうしても難しくてイメージできずに挫折してしまうのではないかと思っていて中々手が出せずにいましたが、「ロストシンボル」がずっと気になっていたので読んでみました。
    上巻はゆっくりと物語を広げていく段階というか、その、ゆったり感に挫折しかけましたが中巻から物語が加速しだしてからはすんなり読めました。
    映画化されているシリーズでもあるので、イメージしやすく、トムハンクスと声は江原(吹替)で脳内再生されて楽しめま

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    2025年04月08日
  • 天使の傷 上

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    感想は下巻で書く

    ぜんぜん関係ないけど
    「なんで爺さんたちにはケツがないの!」(40ページ)
    そうなんです。
    歳をとるといつのまにかなくなるんです……そして、自分の立ち姿に愕然とするんです。
    ええ、みんなそうです。
    今、笑ってるそこの若い人、あなたもです。

    下巻へ続く

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    2025年04月04日
  • 天使と嘘 上

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    下巻で感想を書く

    イギリスで賞を取ったミステリー小説
    なかなか複雑な事情を抱えた主人公たち
    イーヴィのこの先がすごく気になる

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    2025年04月03日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ライツヴィルで二人の男が死に、一人が失踪した。エラリーは失踪した男の娘リーマに請われ、捜査のためにライツヴィルに赴く。三人に関係する人々を当たったエラリーは、一連の事件は童謡になぞらえた見立て殺人であると睨む。最初の三人は「金持ち」「貧乏人」「物乞い」、新たな犠牲者は「泥棒」「医者」「弁護士」「商人」、そして最後の一人が「チーフ」だった。
    仲人役がすっかり板についたエラリー。警視や部下たちは登場せず、エラリーがデイキンやリーマとともに関係先を訪れる中で次々と殺人が起こる。「チーフ」の言葉が出た段階で結末は予測できたものの、それでも捻りが効いている。ライツヴィルには苦い思い出ばかりが溢れているの

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    2025年03月26日
  • ロンドン・アイの謎

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    12歳のテッドはいとこのサリムの希望で姉のカットと共に3人で観覧車ロンドン・アイに乗りに行く!
    チケット売り場で並んでいると一人の見知らぬ男がチケットを一枚譲ってくれるという
    チケットはいとこのサリムが使うことになり、彼は他の乗客と共にロンドン・アイに乗り込んでいく!
    時速0.9キロ、約30分で一周するロンドン・アイ
    しかし30分を過ぎてもサリムが降りてこない…
    さらにもう1周してしまったのか?
    しばらく待ってもサリムは降りてこない
    サリムは一体どこに消えたのか?
    気象学の知識は専門家並みだけど、コミュニケーションが苦手な少年テッドは姉と共にサリムの消えた謎に挑む! 

    この作品、本が好きな子

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    2025年03月24日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    『九尾の猫』の前日譚にあたるこの作品は、エラリーが塞ぎ込み今後捜査には一切かかわらないと心に決めるきっかけとなった事件。
    記憶障害に苦しむ旧友ハワードに頼まれ、三度ライツヴィルを訪れたエラリー。ハワードは、父ディードリッチと、自分と同年代の若い継母サリー、意地の悪い叔父と四人で暮らしていた。一見平和に見える家庭だが、複雑な問題を抱えていた。短い滞在の中でエラリーは、ディードリッチがハワードの実の父親ではないこと、ハワードとサリーが恋仲になっていることを知る。そしてハワードとサリーの不貞が何者かの知るところとなり、恐喝されているということも。
    エラリーは二人に、正直にディードリッチに打ち明けるこ

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    2025年03月23日