『ロンドン・アイの謎』の続編。
テッドと再会するかのように待ち侘びていた一冊。
今回は、母と姉のカットと一緒にグロリアおばさんといとこのサリムが住むニューヨークを訪れる。
おばさんの勤めるグッゲンハイム美術館に休館中に特別に入館させてもらう。
そこで、突然の煙に巻き込まれ避難したところに名画が盗ま
...続きを読むれ、おばさんが犯人だと疑われてしまう。
疑いをはらすべく、犯人を探し出す3人。
すべての仮設を列挙してひとつひとつ消去していく。
いくつもの手がかりを整理して論理的に解決していく。
ほかの人とは違う不思議な頭脳を持つテッドは、観察力もあり、記憶力も凄い。
そして、人とは違うからこそ気づけることも多い。
音に敏感なこともあり、パニックに陥いることもあるが、それでも姉のカットがよく理解しているのでフォローしている。
犯人が誰か直ぐにわかるだろうと思っていたけれどそう簡単でもなく、終わってみれば気持ちがすっきりとはしない。
それは近しいと思っていた人だからだろうか…
それだけではなく、子どもたちこそ複雑な気持ちだったからだと思う。
裏切られた悲しさや怒りもあっただろうと思うとよかったとはけっして言えない。
いろいろな感情に直面しながらテッドはまたひとつ成長していくんだなと思った。