【感想・ネタバレ】真っ白な嘘のレビュー

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Posted by ブクログ

この作家さんの作品は長編でも短編でも本当に外れが無い。
才能豊かで、ミステリーだけでなくSF作品も多く書いている、これも、とても楽しい。
もっと、もっと読みたいと思わせる素晴らしい作品ばかりだ。大満足だよ。

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2023年09月02日

Posted by ブクログ

18篇からなる短編集。
巧みな文体、奇抜な設定、余韻の残る結末、それぞれの短編が本筋とは関係のない描写などにより独特な雰囲気を持っていてハマります。
笑う肉屋、叫べ沈黙よ、キャスリーン、むきにくい小さな林檎、真っ白な嘘、そして、後ろを見るな、あたりが好みですが、その他のものもオススメできますね。作者の他の作品も気になりました。

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2021年09月05日

Posted by ブクログ

ブラウンのミステリはあまり読んだことがなかったが、「後ろを見るな」を読みたくて、選びました。実は絶版になっていて、新作でやっと読めました。どこかで見たことや聞いたことのあるプロットがいくつかありましたが、ああ、ブラウンが最初だったのね、と改めて感心する次第。次のミステリ短編集も新訳が出る様子なので、楽しみに待ちたい。

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021/3/14
どこから読んでも良いが、巻末の『後ろを見るな』は是非とも最後に読むように、とあったけど……なるほど、読後感はミステリよりもホラー(しかも、それまでの読書体験が、まるっと恐怖体験になってしまうような)である。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

SNSで見かけて、ずっと気になっていた短編集。
海外の短編は苦手なものも多いけど、これは面白かった!
ひとつひとつも短く、私でも読みやすい。

みんな書いているけど、最後の「後ろを見るな」が抜群。背筋が寒くなった。

寒くなったまま読み進めると、小森さんが小森節で解説をしてくれる。
ちょっとだけホッ

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2023年06月28日

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アメリカの作家フレドリック・ブラウンの短篇ミステリ作品集『真っ白な嘘(原題:Mostly Murder)』を読みました。
ここのところアメリカの作家の作品が続いています… フレドリック・ブラウンの作品は2年半くらい前に読んだ『さあ、気ちがいになりなさい』以来ですね。

-----story-------------
どの短編から読まれても結構です。
しかし「後ろを見るな」は、ぜひ最後にお読みください。
奇抜な発想と予想外の展開が魅力の18編
巨匠の代表的ミステリ短編集
名作ミステリ新訳プロジェクト

編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳。
雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」など、奇抜な着想と軽妙なプロットで書かれた名作が勢揃い! 
どこから読まれても結構です。
ただし巻末の作品「後ろを見るな」だけは、ぜひ最後にお読みください。
解説=小森収
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1940年(昭和15年)から1950年(平成25年)に発表された以下の18篇が収録されている短篇集です。

 ■笑う肉屋
 ■四人の盲人
 ■世界が終わった夜
 ■メリーゴーラウンド
 ■叫べ、沈黙よ
 ■アリスティードの鼻
 ■背後から声が
 ■闇の女
 ■キャスリーン、おまえの喉をもう一度
 ■町を求む
 ■歴史上最も偉大な詩
 ■むきにくい小さな林檎(りんご)
 ■出口はこちら
 ■真っ白な嘘
 ■危ないやつら
 ■カイン
 ■ライリーの死
 ■後ろを見るな
 ■解説 小森収

奇抜な着想、軽妙なプロット、論より証拠、まず読んでいただきましょう… どこからでも結構、、、

ただし最後の作品『うしろを見るな』だけは、最後にお読みください… というのは、あなたがお買いになったこの本は、あなたのために特別の製本がしてあるからです―― さて、その意味は?

新訳で読みやすかったし、発想が豊かな作品が並んでおり、愉しく読めましたね、、、

そんな中でも、印象に残ったのは、

雪の上に残された足跡… サーカス団のOBならではのトリックが秀逸な『笑う肉屋』、

犯人(?)の意外性が愉しめる『四人の盲人』、

聞こえてなかったなんて… 皮肉な結末が印象的な『背後から声が』、

納得の結末で「むきにくい小さな林檎」という呼び名が最後に皮肉な意味(実際はむきやすい)を持つ『むきにくい小さな林檎』、

夫は殺人者? 疑心暗鬼に陥る妻の恐怖を描いた『真っ白な嘘』、

お互いを殺人鬼と思い込んだ二人の緊張感を描いた『危ないやつら』、

ゾクっとさせられる結末が印象的な『後ろを見るな』、

あたりかな… でも、その作品も面白かったです。

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2023年03月11日

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収録されている短編がどれも結構な読み応えで、読み終えるのにかなり時間がかかってしまった(さぞやジャスティンは待ちくたびれただろう)。そういうとき大抵は最初の方に読んだものは忘れていったりするのだけれど、すべてのタイトルで内容を思い出せるというのはすごいかもしれない。
どの話もミステリ要素はあるものの、表題作のようにハラハラするサスペンスもあれば、なんだかほっこりさせてくれるものだったり、かと思えばグロテスクな描写が続いたりと、振り幅が大きいため最後まで飽きずに楽しめた。
直接的表現をせず、それとなく真相を匂わせるのがお好きなよう。そして最後にゾクッとさせられるものが多い印象。
どれも良かったが、『叫べ、沈黙よ』はタイトルも含め気に入った。
『メリーゴーラウンド』も好き。犯人がアリバイ工作をする話は数々読んできたけれど、こんな展開は初めて。メリーゴーラウンドの中(?)で寝てるおじさんを想像したらなんだか笑えるし。

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2022年11月27日

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日々の仕事帰りに、頭をリセットするにちょうどいい長さと面白さ。

“古典”の域に入っているのか、様々な出版社が編成した「短編集」が多く出ている。しかも時代により新訳されることで、再び編成しなおされ世に出る。
「叫べ、沈黙よ(沈黙の叫び)」「町を求む」「危ないやつら(ぶっそうなやつら)」は、少し前に読んだ星新一訳の『さあきちがいになりなさい』と話がかぶっているが、だからと言ってとばす気には全くならなかった。

フレドリック・ブラウンは20世紀中盤に活躍した作家だけど、こうやって新訳になるたびに、これからもその時代に違和感なく読まれ続けるのでしょう。

明治の文豪が西欧の小説を日本で定着させようとしたとき、最終的に何から学んだかというと“落語の小噺”だった。
ブラウンの超短編は、それに似ている。

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2022年08月13日

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短編集、しかもショートショートでここまで楽しめるとは!
ゾッとしたり、ハッとしたり、ニヤリとしたりで忙しい。
どのストーリーも面白く、予想外の結末ばかり。
次はどんな話が読めるのだろうと頁を捲る手が止まらなかった。
「危ないやつら」がお気に入り。
「後ろを見るな」は言わずもがな。

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2022年01月05日

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タイトルに惹かれて読んだけど、表題の作品は思ったよりライトな展開だった。ただ、嘘の持つ黒いイメージを真逆の白にかけていて秀逸なタイトル。「叫べ、沈黙よ」「むきにくい小さな林檎」「危ないやつら」のほうがより強い印象が残った。

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2021年05月09日

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本屋で平積みされてて、なんで今さらフレドリック・ブラウン?!と思ったら新訳だった。懐かしさとあと刊行中のSF短編全集を買うかどうか迷い中ということもあって購入。SFは読んでたけどミステリはほとんど読んでなかったんで何か新鮮。いづれも意外なオチが決め手で、テイストはガジェットや宇宙人が出てこないだけでSFの短編と印象は変わらない、あぁ、フレドリック・ブラウンだなという感じ。収録作の中では巻末の「後ろを見るな」がやはり仕掛けとして秀逸。
SF短編全集がますます欲しくなってきた。

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2021年04月26日

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ネタバレ

――

 星の数だけひとが居て、
 星の数だけ物語がある。




 1頁開いて、これから待ち受けているであろうとんでもないボリュームに胸が踊った。文庫ってやっぱ8.5ポイントくらいがいちばん読みやすいよねーと思っているんだけれど、そのうち読み難くなるのかな…やだな…
 にしても18編も詰め込まれているとは。
 美味しいものばかり並んでall you can eat. 但しデザートに、これだけは必ず最後に食べていってね、という絶品スイーツが待ち構えていて。お腹空いてるのか?
 しかし美味しいなぁ、とぱくぱく食べていると、一貫して含まれている鋭い毒がいつの間にか身体中に回っていて、知らず識らず世の中を斜めに見てしまうようになっている、みたい。
 ひどいレストランである。

 勘違いコント大好きなわたしとしては、表題の「真っ白な嘘」、「危ないやつら」がお気に入り。「危ないやつら」の最後の一節なんて会心である。「闇の女」のMiss Darknessって響きは痺れる。
 「笑う肉屋」は何かのミステリで言及されてたような気がする…十角館かなぁ? 覚え違い? 要素をぎゅっと絞ったミステリとしてよくできていて、こういうの集めて5分間ミステリみたいにしても面白そう。

 そしてもう何より、締めを飾る――否、本当は違うのか?(笑 ――「後ろを見るな」の作品力と云ったらもう。
 本当に、読み終わって暫く身動きが取れなくなるくらいの求心力で。

 見事な一冊。☆4です。

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2021年02月03日

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ジャンルはサスペンスになるのかな。

ライトなブコウスキーって感じ。

結構残忍な話や胸くそな話が出てくるけど、全体が重々しくなく、ブラックユーモアに感じられる。

装丁も文体を反映していて、洒脱でよい。

それにしても創元推理文庫は価格がお高め。岩波か新潮文庫から出てたなら、あと2割ほどリーズナブルだったと思う。

その辺の「この額払ったんだから」ハンディが、創元推理文庫にはある。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

 旧訳を読んだのはずいぶん前のことで、「後ろを見るな」がどうしても記憶に残ってしまっているが、そのほかは、全くの初読と変わらない状態。

 謎の提示や不安感の盛り上げ方、そしてラストのサゲと、作り方が巧いなあというのが率直な印象。「闇の女」や「真っ白な嘘」、少し違うが「危ないやつら」がそんな感じ。

 「背後から声が」や「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」は、メロドラマチックではあるが、夢破れた男の悲哀を上手く描いている。

 法律や通常の世界では対処できない、危険で嫌なヤツをどうすれば良いのか、「笑う肉屋」では本格ミステリー風に、「むきにくい小さな林檎」では犯罪小説風に描かれる。

 いろいろな風味の作品が一冊で楽しめる、贅沢な短編集。お勧めしたい。

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2021年10月31日

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CL 2021.10.13-2021.10.16

短編集はそもそも好みではないけど、これは面白かった。オチが見事で一作一作が締まるかんじ。

「危ないやつら」がよかった。

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2021年10月16日

Posted by ブクログ

全体によくできている作品だと思いますが、ブラウンはSFの方が好みですね。収録作品では「世界が終わった夜」が好きです。

収録作品一覧
笑う肉屋The Laughing Butcher
四人の盲人The Four Blind Men
世界が終わった夜The Night the World Ended
メリーゴーラウンドThe Motive Goes Round and Round
叫べ、沈黙よCry Silence
アリスティードの鼻The Nose of Don Aristide
背後から声がA Voice Behind Him
闇の女Miss Darkness
キャスリーン、おまえの喉をもう一度I'll Cut Your Throat Again Kathlean
町を求むTown Wanted
歴史上最も偉大な詩The Greatest Poem Ever Written
むきにくい小さな林檎Little Apple Hard to Peel
出口はこちらThe Way Out
真っ白な噓A Little White Lye
危ないやつらThe Dangerous People
カインCain
ライリーの死The Death of Riley
後ろを見るなDon't Look Behind You

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

ひとつひとつのお話が短いので、外出時の待ち時間などに読めます。はっとする最後のページもありました。ストーリー展開がお話によって違うので、それぞれの雰囲気を楽しめました。

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2021年01月19日

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