【感想・ネタバレ】真っ白な嘘のレビュー

あらすじ

短編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳でお贈りします! 雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、人間の想像力を巧みに利用した「世界が終わった夜」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」、夫婦間の秘密を描いた表題作まで、さまざまな逸品が揃っております。奇抜な着想、軽妙なプロットで結末の一行まで先を読ませない、まさに名作ばかり! どこから読まれても結構です。ただし巻末の「後ろを見るな」だけは、ぜひとも最後にお読みください。/【収録作】笑う肉屋/四人の盲人/世界が終わった夜/メリーゴーラウンド/叫べ、沈黙よ/アリスティードの鼻/背後から声が/闇の女/キャスリーン、おまえの喉をもう一度/町を求む/歴史上最も偉大な詩/むきにくい小さな林檎/出口はこちら/真っ白な嘘/危ないやつら/カイン/ライリーの死/後ろを見るな/収録作原題/解説=小森収

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2021/3/14
どこから読んでも良いが、巻末の『後ろを見るな』は是非とも最後に読むように、とあったけど……なるほど、読後感はミステリよりもホラー(しかも、それまでの読書体験が、まるっと恐怖体験になってしまうような)である。

0
2023年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 星の数だけひとが居て、
 星の数だけ物語がある。




 1頁開いて、これから待ち受けているであろうとんでもないボリュームに胸が踊った。文庫ってやっぱ8.5ポイントくらいがいちばん読みやすいよねーと思っているんだけれど、そのうち読み難くなるのかな…やだな…
 にしても18編も詰め込まれているとは。
 美味しいものばかり並んでall you can eat. 但しデザートに、これだけは必ず最後に食べていってね、という絶品スイーツが待ち構えていて。お腹空いてるのか?
 しかし美味しいなぁ、とぱくぱく食べていると、一貫して含まれている鋭い毒がいつの間にか身体中に回っていて、知らず識らず世の中を斜めに見てしまうようになっている、みたい。
 ひどいレストランである。

 勘違いコント大好きなわたしとしては、表題の「真っ白な嘘」、「危ないやつら」がお気に入り。「危ないやつら」の最後の一節なんて会心である。「闇の女」のMiss Darknessって響きは痺れる。
 「笑う肉屋」は何かのミステリで言及されてたような気がする…十角館かなぁ? 覚え違い? 要素をぎゅっと絞ったミステリとしてよくできていて、こういうの集めて5分間ミステリみたいにしても面白そう。

 そしてもう何より、締めを飾る――否、本当は違うのか?(笑 ――「後ろを見るな」の作品力と云ったらもう。
 本当に、読み終わって暫く身動きが取れなくなるくらいの求心力で。

 見事な一冊。☆4です。

0
2021年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集。

「後ろを見るな」をどこかの紹介でみかけて気になって読んでみた。

全体的に不穏な空気雰囲気。どんでん返し。想像が膨らむ系。

「危ないやつら」は普通に笑った。皆覚悟足りてる。

短編集だからさくっと読めるのは良かった。
でもやっぱり少し物足りなさはあるかも。

裏面の最後にお読みくださいの丁寧な注意書きが読み終わってから見るとなんとも言えない。
暫く背後に気を付けよ。

解説も諦めましょう、で突き放してきて泣く。笑

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2025年11月12日

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