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3年前に失踪したジムがライツヴィルの町に戻ってきた。彼の帰りを待っていたノーラと式を挙げ、幸福な日々が始まったかに見えたが、ある日ノーラは夫の持ち物から妻の死を知らせる手紙を見つけた……奇怪な毒殺事件の真相にエラリイが見出した苦い結末とは? 巨匠の最高傑作が、新訳で登場!
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Posted by ブクログ
最初は正直これがそんなに評判なのか?と思うような展開だった。 しかし、あらゆる要素によって犯人がただ1人しかありえないという分かりきった状況が続く中、物語が終わりに近づくにつれてその驚愕の真相と隠れた真の悲劇がその姿を見せていったのには見事に騙されて言葉が出なかった。 これから読むという人に言...続きを読むいたいのは、この作品を楽しみたいなら変に探ろうとせず気楽に騙されてくださいということである。
96点:「ぼくならできました」 エラリイクイーンが単なる外部の観察者ではなく、事件の当事者として裁判で証言をする。名探偵というものと行動の不自然さ、一般常識とミステリロジックの衝突、世間からみた探偵のいかがわしさが裁判の中であきらかになり、ただそういったものをロジックで突破するところは大きな爽快感...続きを読むを感じる。 世界文学としてもミステリとしてもクイーンシリーズとしても圧倒的におもしろい‼️
国名シリーズを読み終えてからの、災厄の町。 キレッキレのエラリーに馴染んでいたので、しがらみに埋もれてなかなか動けないエラリーが、風采が上がらないように見えて、もどかしい。。 ただ、背後に不穏な音楽がずっと流れているようでざわざわしながら、先へ先へとページを送りました。 排他的な集団の結束や、親し...続きを読むい間柄程話し合いができず問題を大きくしていくことの恐ろしさを感じました。
こ、これは面白い! ライツヴィルという町を舞台にしたシリーズの第一作目。田舎の空気と、名家の人たちのあれやこれやから、事件が起こり、エラリィは隣人として関わっていきます。 お父さんがいないのが寂しい…ですが、エラリィの客観的立場の観察と、時々入れ込んでしまうところとか、絶妙な感じです。 真相もよく練...続きを読むられていて、唸ってしまいます。
エラリー クイーン作品のなかでも話の展開が大きくてスピード感がありリズムよく読める一冊だった。 トリック・犯人共に最後までわからなくて焦らしに焦らされた。なんとなく国名シリーズ内のエラリークイーンよりもアクティブな印象を受けた。ちょっと恋愛要素が強めだったのが意外。
ライツヴィルの名士の家で起こった毒殺事件。夫が資産家の妻を殺そうとしたという実に単純な、しかし考えてみれば奇怪な事件にエラリイ・クイーンが挑むミステリ。 事件が起こって以降のライツヴィルが本当に嫌です。まあミステリではありがちなんですがこういう閉鎖的な村だとか町だとか。疎外されてしまうほうからすれば...続きを読むたまったものじゃないなあ。そんな中でジムの無実を証明しようとするライト家の人々とエラリイ。とはいえ傍から見ればジムが犯人で全然おかしくない、むしろそれ以外にどんな真相があるというのか、と決めつけたくなる気持ちもわかりました。だからこそその事件の後で起こる悲劇と明かされる真相にはやりきれないものが。 わかってみれば手掛かりはいろいろあったのだけれど全然気づけなかった……登場人物のさまざまな発言の裏に隠された真実にも愕然。ものすごーくシンプルな謎だと思っていたけれど、これは解けません。完敗。
エラリー・クイーンなんて、いつぶりに読んだか分からないくらい。 今回新訳版が書店の平積みになっていたので、衝動買い。 日本で「配達されない三通の手紙」という題名で映画化されているらしい。 (映画は愛憎ドロドロらしい) で、本書は正統派ミステリー。 エラリー・クイーンが本人役で全編登場する。(他...続きを読むのエラリー作品もそうなのか?) 舞台となる街ライツヴィル。三部作的な後書きがあったが、実際はどうなんだろうか?
ライツヴィルものの第1作。 謎解きももちろん素晴らしいのだけど、今回読んでみてそれ以上に感心したのが、ライツヴィルの街そのもの。 無責任で、人の不幸を待ち望み、煽るためなら嘘も厭わない街の人たち。これって現代と何らかわらない。ことにネットではなおさらで、人の本質ってものはこういうものかと納得してしま...続きを読むう。だからこそ理性的な振る舞いが求められるのでしょうね。
国名シリーズとはまた違ったエラリイが見られた。人間模様がまじまじと描かれており、また結末もなんとも儚げなものであった。
読み了えてみれば、犯人はこの人しかいないだろうと思えるのに、そのこの人が解らない。今回もしてやられた。 なかなか事件が起こらず、ページを繰る手が進まない。「クイーンの最高傑作」というお墨付きを信じて読む。 エラリイ、モテモテである。ニッキーやポーラはどうなったのだろう? 1940年といえば太...続きを読む平洋戦争前年。にも関わらず、アメリカ地方都市では余裕ある日常が続いている。
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災厄の街〔新訳版〕
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エラリイ・クイーン
越前敏弥
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