矢部嵩のレビュー一覧

  • 〔少女庭国〕

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     ハヤカワ文庫の百合SFフェアに伴い、早川書房の単行本から文庫化された作品。
     とある女学院の卒業生である少女は、卒業式が行われる講堂へ向かう途中、気付くとうす暗い部屋に寝かされていた。その部屋にはドアが二つあるばかりで、一方のドアにはドアノブがなく、もう一方のドアには張り紙がされていた。張り紙には「ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ」と書かれている。つまり卒業生の寝ている部屋が次々と続いており、ドアを開放することで、2人の少女が目覚めたならば1人が、5人の少女が目覚めたならば4人が死ななければその空間から脱出できないというのである。

     100頁

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    2019年07月10日
  • 魔女の子供はやってこない

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    人間世界に来た金髪の魔法少女と、その友だちになったメガネっ子少女を主人公にした6篇からなる連作短編集。2013年刊行作品。
    1話目からグロくていい雰囲気。2話目はダークなファンタジーで、3話目と4話目もグロい。グロいだけで、話の展開は変だし文章の日本語も変。だんだん飽きてきた頃、5話目は、グロ控え目の代わりにイヤーな展開。急に面白くなり、最終6話目は、胸がヒリつくような切ない物語。こうなると変な文章も、椎名林檎の作る歌詞のように美しく思えてきます。結果的には、内容の濃い、いい物語を読み終えた気になりましたよ。

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    2017年10月06日
  • 紗央里ちゃんの家

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    やべぇこれは。ホラーゲームをやってて、それをyoutubeで実況してるのを見てるような、微妙に他人事のような。そういう、なぜか分からないけど、でも自分は絶対に大丈夫っていう奇妙な安心感があるけど、でも怖いもんは怖い、ていうか気持ち悪い。稲川淳二も、怖いなー、嫌だなーって言わずにはいられない。不快だ。あーしかも夜寝る前に読み終わってもはや今晩悪夢を見ることは避けられない。しかしそれもまた大人の快楽の一つなのだ。ガキは小便漏らすからダメだ。

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    2016年05月24日
  • 魔女の子供はやってこない

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    全部読み終わってから、もう一度読み返したくなる構成だった。
    色々よく読んでいくと、フラグとか伏線があったのね。
    あと、メタ発言多すぎてワロタwww
    矢部崇さんのこの雰囲気狂おしいほど好き。

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    2014年08月11日
  • 魔女の子供はやってこない

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    感想が章を追うごとに変化します。
    なんだこれぶっ飛んでんなぁ
    →退屈。もう読むのやめたい。なにこれ。意味わかんない。
    →ふおおおおおこれだよこれ!こわいこわい。
    →えっそうなるの?あっはい
    →それでまとめるの?!嘘だろおい泣けるわけないじゃんふざけんなよ
    ホラーなのにエンターテイメント性は抜群。一章で気持ち悪くなってもその後の冗長な感じにも耐えられたらあとはぞくぞくする話が待っています。ラストはねぇ。仕方ないのかなーもう少し上手いオチなら胸を張って薦められるのに。
    結構好きでした。ナポリタン好きじゃないし。

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    2014年04月26日
  • 魔女の子供はやってこない

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    ある女の子が主人公(一人称)として書かれている。
    あらすじにあるように、魔女の家を訪ねることになり、主人公の友達はあっさりと殺害。そこから子供ならではの、しかし人間ならではの揉め事により怒涛の展開を遂げ…
    その後、主人公は魔女と共に色々な依頼者の願いを叶えるようになる。
    初めから最後まで、殆どが気持ちの悪い描写をちりばめられているが、やけにあっさりでコミカルな展開に思える時もあります。(苦手な人は苦手でしょう)
    虫が身体を這うような気味の悪さのある話、一つの家族の、何処にでもありそうで、しかし心の置き場に困る話、と短編が続く。
    子供の会話の描写として、口語をそのまま文章にしたのだろうというとこ

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    2014年02月26日
  • 紗央里ちゃんの家

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    こういう不条理ホラー好きだ。
    キュートな乙一って感じ。

    従姉妹の家に父親と遊びに行った少年が次々と紗央里ちゃんか祖母かわからない「かけら」を探して集める。

    2泊3日、出てくる御飯はすべてカップやきそば。

    登場人物全員いい感じに外れてました。

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    2011年11月16日
  • 紗央里ちゃんの家

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    後味の悪さ的な意味で★4つです。
    内容自体は正直★1つとか1・5個くらいじゃないだろうか。
    ふとホラー読みたくなって本屋をうろつき手頃な値段とページ数だったので購入。
    すぐ読み終わりましたがページを捲る度にドキドキとかワクワクなんてもんはなくてただ、だんだんとダメな方向にしか向かっていかない感じ。
    見てるこっちがちょっと溜息出るくらいに。
    結局誰も救われてなくてどっちの家族もどうかしてるよ、といった感想であります。
    でもこんな猟奇的な事にならないにしても多かれ少なかれこうゆう事を考えてる?人はいるのかもしれない。
    所詮外側の人間は内側の人間の中にも入れないし解れないって事。
    もう少し文が解りや

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    2011年05月24日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「ルパちゃん」 金子玲介 
    「推し活制限法」 日野瑛太郎 
    「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子 
    「つるべを取られて」 阿部智里 
    「こんにちは、チャッテー」 真下みこと 
    「虚法」 須藤古都離 
    「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐 
    「復讐者は振り向かない」 多崎礼 
    「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽 
    「 Touch law if you can」 名倉編 
    「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子 
    「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉 
    「忘却加害」 霜月流 
    「密室の獣」 矢樹純 
    「御首塚の風」 高田崇史 
    「ネーミング」 潮谷験 
    「試み」 献鹿狸太朗 

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    2026年02月02日
  • 〔少女庭国〕

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    ネタバレ

    初めて読むタイプの不思議な作品だった。
    女子学生同士の殺し合いやカニバリズム的な表現も結構あるので受け付けない人も多いかもしれない。

    結局最初から最後まで劇中で起こっていることの真相?がわからないままだったのでかなりモヤモヤしている。こういうのを不条理小説というのだろうか。

    自分以外の人間を殺さないと出られない空間に閉じ込められた少女たちが様々な方法で脱出を試みつつ、その空間のなかで生活基盤を整えてある種の文明を築いていくという人類の発展とそれが崩壊していくさまを眺めるのはまるで神様になったような気分になる。
    学習し進歩したかのように見えてもその数世代先ではまた過去の過ち?を繰り返して振り

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    2026年01月25日
  • 新しい法律ができた

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    作品紹介・あらすじ

    何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。

    *****

    25編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
    最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
    このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。

    以下が

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    2026年01月14日
  • 〔少女庭国〕

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    ドアの開けられた部屋の数をn、死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ

    なんだこの作品!?面白いとか面白くないとか安直な感想は出てこない…なんと表現していいか分からない作品。そしてネタバレ無しではほぼ語れない作品でもあるので一言、スゲェ作品だな!

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    2026年01月12日
  • 新しい法律ができた

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    作家さんによって、いろんな新しい法律が考えられていて面白かった!
    自分が考えたらどんな法律かなーと考えるのもオツ。

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    2026年01月06日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    意味がわかって怖い話と意味がわからないけれど怖い話、意味がわからずただ怖い単語を並べている話が沢山のアンソロジー。短い話こそセンスが問われるのが良くわかる。単語は怖くないのに不気味さが出せる作家はすごいなぁ。でもそういうのが少なめなので数の割に物足りなさはある。

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    2026年01月04日
  • 〔少女庭国〕

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    少女庭国と補遺でだいぶ印象が変わる。
    最初はCUBEみたいな密室スリラー系をイメージしてたけど後半はなんじゃこりゃ。SFかな。人間世界の縮図みたいな、その世界で生きていきたくなかったのに、そうなってしまってた路子の気持ちちょっとわかるかも。

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    2025年12月20日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」
    の一文から始まる25個のショート・ショート。
    25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
    「Touch law if you can」 名倉編
    途中まですごく楽しい話だと思っていた。
    「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
    最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
    「もう、ディストピア」大沼紀子
    何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて

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    2025年12月07日
  • 新しい法律ができた

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    今まで1人の作家さんが書いた1冊の本を読むことしかなかったので今回読んだ複数の作家さんの短編集というのは新鮮だった。作家さんによって始まりの1行は同じでも背景やお話の進め方、描き方が全く違く、自分の好みの解像度が上がり、且つ、好きかもしれない作家さんに出会える素敵な1冊だと思いました。

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    2025年12月04日
  • 新しい法律ができた

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    全編「新しい法律ができた」の一文で始まるアンソロジー。
    どのショートショートも気が利いていて、すきま時間での気分転換にもってこい。
    並び順も秀逸で、金子玲介さんで不穏に始まり、五十嵐律人さんでビシッと終わる。一番好きだったのは工藤れいんさんの『ショートケーキの夜』。真下みことさんの『こんにちは、チャッテー』もおもしろかった。

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    2025年11月28日
  • 魔女の子供はやってこない

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    ネタバレ

    今まで読んだことのないジャンルと作品すぎる。こんなものがこの世界で出版することが認められているなんて!意外と世界は寛容であった。
    この人にしか作り出せないワールド、突飛すぎて意味わかんねぇ文章(そのくせ時々賢くなる)、初手友だちみんな死ぬグロさと気持ち悪さ、なんでか心に残る読後感。いい意味でも悪い意味でも唯一無二なんじゃないでしょうか?
    表紙とタイトルでポップな感じを予想して読み始めたので驚きましたが結局最後まで読んでしまいました。痒みの章の乱暴すぎる手術と、奥さんの最低最悪で完璧なアリバイはあまりにも記憶に残りました。こんな最悪な終わり方あるんやね!!!でも主人公とぬりえちゃんの2人の少女の

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    2025年11月11日
  • 新しい法律ができた

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    昔の話、現在の話、近未来の話、遠い未来の話と同じ「新しい法律」をテーマとしている短編でもこうもバリエーションがあるんだと驚いた。1話1話とても短かったためすぐに読み切ってしまった。

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    2025年11月07日