矢部嵩のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】
「ルパちゃん」 金子玲介
「推し活制限法」 日野瑛太郎
「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子
「つるべを取られて」 阿部智里
「こんにちは、チャッテー」 真下みこと
「虚法」 須藤古都離
「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐
「復讐者は振り向かない」 多崎礼
「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽
「 Touch law if you can」 名倉編
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉
「忘却加害」 霜月流
「密室の獣」 矢樹純
「御首塚の風」 高田崇史
「ネーミング」 潮谷験
「試み」 献鹿狸太朗
「魔法罪」 高田大介
「もう、ディストピア」 大沼紀子
「自転車武装条例」 矢部嵩
「ありがとう、虎太郎」 柾木政宗
「 ショートケーキの夜」 くどうれいん
「ぜんぶミステリのせい」 白井智之
「帰り道の行先は」 赤川次郎
「革命夜話」 五十嵐律人
「新しい法律ができた」という1行から始まる物語。
法律が題材だから、どうにも不気味な読後感。
「もう、ディストピア」は皮肉が効いている。
最後の「革命夜話」が重い。
この重さが失われつつある今、どんな悪法ができても驚かなくなりつつあるのが怖い。
現実的に生活は大切だけれども、それを守るためには大局を見なければいけない。理想がなければ堕ちるだけだ。 -
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ネタバレ初めて読むタイプの不思議な作品だった。
女子学生同士の殺し合いやカニバリズム的な表現も結構あるので受け付けない人も多いかもしれない。
結局最初から最後まで劇中で起こっていることの真相?がわからないままだったのでかなりモヤモヤしている。こういうのを不条理小説というのだろうか。
自分以外の人間を殺さないと出られない空間に閉じ込められた少女たちが様々な方法で脱出を試みつつ、その空間のなかで生活基盤を整えてある種の文明を築いていくという人類の発展とそれが崩壊していくさまを眺めるのはまるで神様になったような気分になる。
学習し進歩したかのように見えてもその数世代先ではまた過去の過ち?を繰り返して振り出しに戻るところなんかまんま愚かな人類を的確に表現していると思う。
だから小説というよりも人類史シミュレーションだと考えればしっくりくる。
なんだかシビライゼーションやりたくなってきたな。 -
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作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が面白かった作者。
金子玲介
須藤古都離
多崎 礼
名倉編
潮谷 験
大沼紀子
矢部嵩
柾木政宗
くどうれいん
白井智之
五十嵐律人
上に挙げた中では大沼紀子が僕にとってのベスト。
オチの意味の分からなかった作品や、あまりにも安易なオチだなと思える作品もあった。 -
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「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されている国ではどう答えるのが正しいか。 -
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ネタバレ今まで読んだことのないジャンルと作品すぎる。こんなものがこの世界で出版することが認められているなんて!意外と世界は寛容であった。
この人にしか作り出せないワールド、突飛すぎて意味わかんねぇ文章(そのくせ時々賢くなる)、初手友だちみんな死ぬグロさと気持ち悪さ、なんでか心に残る読後感。いい意味でも悪い意味でも唯一無二なんじゃないでしょうか?
表紙とタイトルでポップな感じを予想して読み始めたので驚きましたが結局最後まで読んでしまいました。痒みの章の乱暴すぎる手術と、奥さんの最低最悪で完璧なアリバイはあまりにも記憶に残りました。こんな最悪な終わり方あるんやね!!!でも主人公とぬりえちゃんの2人の少女の終わり方はハッピーエンドだったので良かったです。物語は主人公が終わり良ければ全て良しなので。色んな意味で面白い読書体験でした。こんな作品はなかなか読めないでしょう(なぜってこんな読みにくい文体を今さらデビューする人が許されるわけないので) -
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『黒猫を飼い始めた』のシリーズ。「新しい法律ができた」で始まる掌編がたくさん入ってお得。
圧倒的に面白かったのは白井智之「ぜんぶミステリのせい」
こんなにソフトな話書いてここから入る人いたらどうするつもりなんだろう。この短さで犯人当てに挑戦してミステリに向き合ってて好き。
大沼紀子「もう、ディストピア」も反転がうまくて面白かった。
五十嵐律人「革命夜話」はさすが得意分野って感じでこれがラストで締まってよかった。
退屈する話も特になく、各作者の色が出ていて軽く読むのによかった。赤川次郎の赤川次郎らしさたるや。
『異セカイ系』の名倉編が参加してて嬉しかった。また長編書いてほしい……!