矢部嵩のレビュー一覧

  • 紗央里ちゃんの家

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    真剣に読んだら頭がおかしくなる。
    でも真相に読めば読むほど可笑しくてケラケラ笑えてくる。
    えなんなのこれは意味がわからないわからないのがおかしいの。でも好きだからいいか。やきそば食べたい。

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    2025年03月24日
  • 紗央里ちゃんの家

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    小5男子の視点で語られる、親戚の紗央里ちゃんの家に泊まりに行った際の異常な出来事を描く。
    まともなのは最初の3ページだけ。あとは主人公も含め頭のおかしくなりそうな描写が続く。
    事件としてはあり得なくはないのに、登場人物の言動だけで凄絶ホラーに。

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    2025年02月16日
  • 紗央里ちゃんの家

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    ネタバレ

    ただ違和感の中を読みすすめ、いつの間にか終わっていた。
    こういった作品が流行った時代なのかと思ったら意外と最近だったことが少し意外でした。

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    2024年10月22日
  • 〔少女庭国〕

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    ネタバレ

    まあこのタイトルでこのイラストなら興味持たないわけないよね。で、
    奇書が読みたいアライさん
    が勧める一冊に入っていたので、読んでみた。
    すごかった……。
    すでに熱量の高い感想はたくさんアップされている。たとえば、
    物語はいかにして充足しうるか?――矢部嵩『〔少女庭国〕』における服従の論理、オタクの欲望、観測者不在の百合
    というページ。
    ので以下メモ。
    ・映画「キューブ」。と思いきや。
    ・筒井康隆の実験と、グロテスク趣味。
    ・冗談の人類史。
    ・ボルヘスとか……無限や迷宮といえばという安直な連想だが。
    ・ネーミングセンス素晴らしい。
    ・こやまけんいちで脳内再生。
    ・文体が微妙にてにをはが合っている

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    2024年08月29日
  • 紗央里ちゃんの家

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    今まで読んだホラーの異常性って私の中で大体二分化されるんだよね。
    正常が異常を作る場合(人工)と、異常がそのまま表に出される場合(天然)。
    後者に近いのではないかなと思う。
    作られた異常は筆者の「これ気持ち悪いでしょう?怖いでしょう?」が強く感じられすぎて楽しめなくなるんだけど、この作品は筆者の自己顕示欲もあまり感じられなくて、そこは良い。
    異常な親類縁者がいるとなるとその血を引く父親も、その子供である主人公も…と想像させる所が上手いと思った。
    理由が明かされず謎のまま終わってホラーが成り立つなら、如何様にも恐ろしいもの生み出せそう!なんて。

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    2024年08月09日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    あっという間に読み終わった。
    14人の作家さんのホラーアンソロジー。1話140字以内で書かれていた。なかには1行のみの作品もあった。
    まるで歌詞のようで、理解しがたいものもあったけれど、さまざまな作家さんの作風を味わえて良かった。

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    2024年08月03日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    140文字で描く怪談。ほとんど歌詞のような意味不明な内容のものからオチまでちゃんと着いた物語になってるものまで作家それぞれ個性が出ていて面白かった。
    もちろん私の好みは短くとも物語になっているものだ。下手の横好きではあるが物を書いたこともあるので僅かな字数で書くことの難しさはわかる。でもこの短編集はおそらく一般ウケは狙ってないように思う。ああ、でもWebで人気の意味怖に近いものがあるかもしれない。短すぎるだけに文章の裏を読む想像力は必要だ。
    澤村伊智のは短いながらもやはりキレがあった。あとは一田和樹、岩城裕明の作品が個人的には好みだった。

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    2024年06月17日
  • 紗央里ちゃんの家

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    よく分からずに終わる部分が多いけどそこが良いんでしょうね。
    これを演劇で観てみたいなと思いました。小劇場で。叔母さんの登場シーンで客席に緊張感が走る空気とか味わいたい。

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    2023年09月27日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    百壁さんのは私には合わなかった。
    「せめてもの」と「星の声」は繋がっているのか、と思ったが作者が違うしたまたまだろうな。

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    2023年04月02日
  • 〔少女庭国〕

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     卒業式へ向かう途中、目が覚めると暗い部屋に貼り紙がありました。
    “ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ”
    ドアを開けるたびに卒業生が一人倒れています。無限に続くドアと無限に増え続ける少女達。残虐か繁栄か、少女たちの永遠なる建国史。

    SFです。しかもかなり特殊かつ斬新な物語。なぜ卒業試験を行うかは分かりません。数式を満たした先は分かりません。どのような仕組みで部屋が続いているかも分かりません。調べることに意味は無いのです、生きるためにはドアを開けて卒業生という名の物資を手にしなければならないのですから。これは理不尽かつ残虐なるルールな中で少女たちが

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    2023年03月02日
  • 〔少女庭国〕

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    読む価値がある。印象に残る本で、よく出来ている。奇書の類で私好みではないが、それでも。ミステリーの舞台設定と、試行の繰り返しのなかでの世界観の拡がりかた、しかし最後の作品の閉じ方が異様に印象に残る。たしかに、少女「庭」国である。

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    2023年02月26日
  • 紗央里ちゃんの家

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    何が気持ち悪いのかがわからない、とにかく文章が気持ち悪い、書いてある事が気持ち悪い、紗央里ちゃんの家族が気持ち悪い、この世界は現実なのかすら怪しく感じてくる、もしかしたらあの世なのかとも思えてくる
    結局何だったのか?何を見せられたのかわからなかった
    薄目の本なのに濃密で気持ちが悪い世界が広がってる
    正に気持ち悪さ濃縮還元て感じの1冊でした(褒め言葉です)

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    2022年09月25日
  • 紗央里ちゃんの家

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    ネタバレ

    グロテスクなものに耐性のあるサイコパス気質な主人公とその周囲の人たちの物語。
    描写が妙に生々しくて読んでると気分が悪くなるかも。
    世界観が狂ってるから常識なんて一切なし。
    普通落ちてたおばあちゃんの指なんて口にいれないよ。

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    2022年11月03日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    短くても結構怖かったが、他の本を読む合間にちょっとずつ読むのにちょうど良かった。円山さんの「生産管理部主任…」は怖くなく、うざがられてる主任がツボだった。

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    2021年08月21日
  • 紗央里ちゃんの家

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    ネタバレ

    家族と親戚の距離感をホラーで表現したらこうなるのかあという感想。ホラー的には僕が余りにも冷静に死体を探しまくるところがハイライト。何を冷静に足とか指とか舌とか見つけちゃってんのおおおおお。そして拾った指をポケットに仕舞うなああああああ。って突っ込みながら読んでました。でも叔母さん達がおばあちゃんを殺してバラバラにして家中に隠していた理由も不明のままだし、唯一のまともな大人と思われていた主人公の父も心が壊れていたことが判明するし、そして紗央理ちゃんはあんな訳の分からない家に戻って大丈夫なのか?!謎多き小説でした。

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    2021年07月11日
  • 紗央里ちゃんの家

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    ネタバレ

    書店で気になって購入。
    怖い…というより船酔いみたいな気持ち悪さ。グロい割には主人公の少年が淡々としてるので、そこはあまり(人によると思うけど)気にならないけれど、文体や『奇妙さ』が当たり前にある居心地の悪さ。

    理屈とか伏線回収とか好きな人はモヤっとするかもしれないけれど、訳が分からない不気味さが好きな人は気持ちよく酔えるのかもしれない。

    個人的に1番不気味だったのは、なぜか突然ルビがめちゃくちゃ振られたページ(笑)
    それまで振られてなかった簡単な漢字にもルビ!!ミス?と思ったけど、初版どころか四刷目なのでわざとなんだろうな。なんの意図が…気持ち悪い(笑)

    あと警察の自販機の件が解決して

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    2021年06月08日
  • 〔少女庭国〕

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    何かの記録文書を読んでいるかのような気分になった。
    様々な考察ができるのかもしれないが、自分はこの本の独特な雰囲気が楽しめたのでそれでいいかな、と思う。

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    2020年06月06日
  • 〔少女庭国〕

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    女の子が閉鎖空間に閉じ込められるサバイバルゲームものかと思いきや、そう単純には行かず、思いもよらない方向へと進んでいく。
    設定があまりに異質なのと、キャラクターの名前の適当さのためか、悪趣味な仮想空間を観察させられているような気分になる。

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    2020年03月19日
  • 〔少女庭国〕

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     色々な意味で問題作だよなぁ、と思う。少女庭国にしろ、補遺にしろ。表題作は短くて、むしろ補遺が本番って感じ。
     生活の描写が出てきた後に、それについて詳しい解説がなされるのは、報告書を読んでいるような気分で不思議な感じがする。それがなぜか、っていうのは、読み進めていくと、ああ意図的だったんだな…って分かった。
     壮大なエピソード集(短編集とは違う。叙事詩が近いかな…?)って感じなんだけど、百合として読むのにもSFとして読むのにも、どちらにも明確な結論みたいなものが用意されてなくて、ちょっと消化不良な感じが残る。風呂敷広げるだけ広げて、放ったらかして次を広げるみたいな。ただ、オチは余韻があって…

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    2019年10月27日
  • 紗央里ちゃんの家

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    何か仕掛けがあるような気もするがあるんだかないんだかかわからずじまい。
    角川ホラー文庫を読んだのは15年ぶりくらいだけど、たまにはこういうのもいいか。

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    2017年05月29日