矢部嵩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。
小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、叔母夫婦には何を聞いてもはぐらかされるばかり。
洗面所の床からひからびた指の欠片を見つけた僕はこっそり捜索を始めたが…。
新鋭が描いた恐ろしき「家族」の姿。
第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作、待望の文庫化。
[ 目次 ]
[ POP ]
異色ホラーということでいえば、矢部嵩さんの『紗央里ちゃんの家』。
真っ赤に染まった叔母さんのエプロン、家中に漂う異臭、見つけてしまった指の欠片。
夏休みに叔母さんの家を訪れた「僕」の視点で淡々と描かれていく、日常の中にあるおどろおどろしい不条理。
笑えるほど恐ろしい。
最悪だけど最高。
これは、正常な感覚を麻痺させる“魔力”を持った一冊です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴代のホラー大賞作品より比較的会話文が多く、長編と言いながらも割と短いので、読みやすいかと思います。
ただ、その読みやすさが欠点にもなると言えます。
どうも、恐怖を安易に狙い過ぎてるのでは??
単語を繰り返したり、悲鳴でページのほとんどを埋める手法なんかはネット小説にありがちというか。。。
やはりそういった点では、歴代の作品と比べられてしまうのが惜しいなと思います。
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この作品は、恐怖の追及というよりも、家族の在り方というか、『人間関係のモヤモヤ』を描く事に重点が置かれているのではと感じました。
タイトルにもなっているのに、従姉妹の紗央里ちゃんは家に居ない。叔母さんはなぜか血だらけだし、親戚一族はその後も何やら不審な行動ばかり。
少年はそれらに疑問を抱きつつも、その狂気をどこか受け入れてしまっている。親戚という微妙な関係故に、不審に思っていてもあまりつっこんではいけない、と、空気を読んでしまう。
そのうち感覚がだんだん麻痺し、新たに死体の一部を見つけても驚かなくなり、狂ってるものを狂ってると認識しなくなる。。。
終盤のある人物の発言にはゾクリとしました。
例え家族であっても所詮は他人なのだと。無関心になってしまうのは致し方ない事なのだと。
家族とは、なんだかんだで自分が一番かわいい「一人の人間」が「ただ同じ場所に集まっているだけ」なのではないか。
純粋に『後味の悪さ』を求めるなら、おすすめです。 -
Posted by ブクログ
もう既に不気味だとかいうレベルではないような気がする。なんだこれ。ひたすらグロい。食事中、思わずこの話の内容を思い出して、気持ち悪くて戻しそうになったほどグロテスクな内容。
ホラー小説は全くと言っていいほど読まないのですが、読み終わった後、軽い気持ちで手に取った自分を叱咤しました。カルチャーショック。こういう書き方もあるんだなあ、といくつか感心するところがあって新鮮でした。
幽霊だけがホラーじゃないとは分かってはいたけれど、これがホラーというジャンルだということに驚いています。
なんていうか、所々出てくる小学生らしからぬ主人公の行動が不気味。主人公がゲーム感覚で部屋中を探していくようにしか見えない。私がもしこの家にやって来たら、同じように狂ってしまうかもしれないと思った。ただ気持ち悪いだけな読後感。
私みたいにホラー小説をあまり読んだことがない人、または気持ち悪いのが苦手な人にはお勧めできないかも。 -
購入済み
想像力や文章の合う合わない
が一致しないとゾッとするには難しい。
怖いよりもどういう意味?ってなってしまうと考えるのに時間使って、この文章を読み解くのにこんな時間を…?その時間を使ったことにはゾッとしそうだけど…
良いところはタイトル通り指先、短いから隙間時間に読めるところ。
個人的に解説載ってた方が楽しめたのかな〜とは思った。