矢部嵩のレビュー一覧

  • 〔少女庭国〕
    読む価値がある。印象に残る本で、よく出来ている。奇書の類で私好みではないが、それでも。ミステリーの舞台設定と、試行の繰り返しのなかでの世界観の拡がりかた、しかし最後の作品の閉じ方が異様に印象に残る。たしかに、少女「庭」国である。
  • 紗央里ちゃんの家
    何が気持ち悪いのかがわからない、とにかく文章が気持ち悪い、書いてある事が気持ち悪い、紗央里ちゃんの家族が気持ち悪い、この世界は現実なのかすら怪しく感じてくる、もしかしたらあの世なのかとも思えてくる
    結局何だったのか?何を見せられたのかわからなかった
    薄目の本なのに濃密で気持ちが悪い世界が広がってる
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  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話
    短くても結構怖かったが、他の本を読む合間にちょっとずつ読むのにちょうど良かった。円山さんの「生産管理部主任…」は怖くなく、うざがられてる主任がツボだった。
  • 紗央里ちゃんの家
    家族と親戚の距離感をホラーで表現したらこうなるのかあという感想。ホラー的には僕が余りにも冷静に死体を探しまくるところがハイライト。何を冷静に足とか指とか舌とか見つけちゃってんのおおおおお。そして拾った指をポケットに仕舞うなああああああ。って突っ込みながら読んでました。でも叔母さん達がおばあちゃんを殺...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    書店で気になって購入。
    怖い…というより船酔いみたいな気持ち悪さ。グロい割には主人公の少年が淡々としてるので、そこはあまり(人によると思うけど)気にならないけれど、文体や『奇妙さ』が当たり前にある居心地の悪さ。

    理屈とか伏線回収とか好きな人はモヤっとするかもしれないけれど、訳が分からない不気味さが...続きを読む
  • 〔少女庭国〕
    何かの記録文書を読んでいるかのような気分になった。
    様々な考察ができるのかもしれないが、自分はこの本の独特な雰囲気が楽しめたのでそれでいいかな、と思う。
  • 〔少女庭国〕
    女の子が閉鎖空間に閉じ込められるサバイバルゲームものかと思いきや、そう単純には行かず、思いもよらない方向へと進んでいく。
    設定があまりに異質なのと、キャラクターの名前の適当さのためか、悪趣味な仮想空間を観察させられているような気分になる。
  • 〔少女庭国〕
     色々な意味で問題作だよなぁ、と思う。少女庭国にしろ、補遺にしろ。表題作は短くて、むしろ補遺が本番って感じ。
     生活の描写が出てきた後に、それについて詳しい解説がなされるのは、報告書を読んでいるような気分で不思議な感じがする。それがなぜか、っていうのは、読み進めていくと、ああ意図的だったんだな…って...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    何か仕掛けがあるような気もするがあるんだかないんだかかわからずじまい。
    角川ホラー文庫を読んだのは15年ぶりくらいだけど、たまにはこういうのもいいか。
  • 紗央里ちゃんの家
    【本の内容】
    叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。

    小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、叔母夫婦には何を聞いてもはぐらかされるばかり。

    洗面所の床からひからびた指の欠片を見つけ...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    内容がどうこうよりも文体からして気味が悪い。
    ここまで雰囲気が気持ち悪い文体は初めてかもしれない。
    グロさとか薄気味悪さだけを求めるならオススメしたい一冊である。
    句読点やら会話文での「?」などを用いていないのもその薄気味悪さの要因の一つであると考える
  • 魔女の子供はやってこない
    誤って不思議空間に足を踏み入れてしまいやってしまった感…
    かわいらしい表紙のイラストからは想像もつかない、
    グロさ、きもさ、かゆさ満載短編連作のファンタジーホラー。
    読んだあとは食欲もなくなり、かなりげんなりやられてしまします。
    ちょっと読みづらい作品かもしれませんが
    星新一的ブラックユーモアな作品...続きを読む
  • 保健室登校
    読んでて辛いけど語り口がなんか好きだから読んじゃう
    でも辛い
    執拗なグロにムズムズしてくる
    ホラー以外の普通の話書いてくれたらいいのに
  • 魔女の子供はやってこない
    前前作が胸くそ悪い後味だったので、また買ってしまった。しかし、胸くそ悪いとはホラー小説にとっては最高のほめ言葉です。
  • 紗央里ちゃんの家
    歴代のホラー大賞作品より比較的会話文が多く、長編と言いながらも割と短いので、読みやすいかと思います。

    ただ、その読みやすさが欠点にもなると言えます。
    どうも、恐怖を安易に狙い過ぎてるのでは??
    単語を繰り返したり、悲鳴でページのほとんどを埋める手法なんかはネット小説にありがちというか。。。
    やはり...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    福満さんの表紙でジャケ(?)買い。
    いかにもな表紙だなぁ、と思ったら実は内容にものすごく忠実な表紙でちょっと笑った。

    文体とか、グロ描写とか、狙いすぎている上にあまりうまくない感じ。内容はまぁそこそこ面白かった。ラストでちょっと哲学的な感じになって、少しびっくり。
  • 保健室登校
    「クラス旅行」は単純におもしろかったが、如何せん他のが微妙。
    ただただグロいって感じ。
    グロは別に嫌いじゃないし、どちらかといえば好物のひとつなのだけど、ストーリーをもうひとつ…

    「狂った小説」を売りとしたいのだろうけど、これは人を選ぶだろうな…
  • 紗央里ちゃんの家
    き、気持ち悪っ…そんな物口に入れるんじゃありません!!雰囲気は世にも奇妙な物語みたいな感じ。終盤のお父さんの行は必要だったのか解らないけど、全部どうでもいいと言って吐くお父さんは実は一番まともなんじゃないかとも思える…気がする。
  • 紗央里ちゃんの家
    もう既に不気味だとかいうレベルではないような気がする。なんだこれ。ひたすらグロい。食事中、思わずこの話の内容を思い出して、気持ち悪くて戻しそうになったほどグロテスクな内容。
    ホラー小説は全くと言っていいほど読まないのですが、読み終わった後、軽い気持ちで手に取った自分を叱咤しました。カルチャーショック...続きを読む
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

    想像力や文章の合う合わない

    が一致しないとゾッとするには難しい。
    怖いよりもどういう意味?ってなってしまうと考えるのに時間使って、この文章を読み解くのにこんな時間を…?その時間を使ったことにはゾッとしそうだけど…
    良いところはタイトル通り指先、短いから隙間時間に読めるところ。
    個人的に解説載ってた方が楽しめたのかな〜とは思った...続きを読む