矢部嵩のレビュー一覧

  • 魔女の子供はやってこない
    暗黒系ガールミーツガールの怪作。

    第1話:ああなるほどねー
    第2話:幻想的な作風
    第3話:趣味悪いな

    第4話:目が醒める。ここからが本番。
    第5話:単話としての完成度はこれがピカイチ

    第6話:何この名作!

    人間の少女である主人公が、魔女の少女に出会って、運命が変わっていくお話。

    魔女は人の...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    半年ほど前にTwitterで見て、ずっと気になっていたホラー小説。1章がだいぶグロテスクだったので自分には合わないかもと思いましたが、最後まで読んでよかった!好き嫌いは分かれそう。独特の文体ですが、すぐに慣れるはず
  • 保健室登校
    気持ちいいくらいにいっぱい人が死にます!
    超不気味、超不愉快、超グロテスク、超きもちわるい、でもこれが私の大好きなホラー小説のひとつの特徴でもあるのです。矢部さん作品はじめてのかたは、精神状態が良好のときに読んでください。でも簡単に人には勧められないし、友人にこれ読んだ!ともあまり言えない…。楽しく...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    かわいい少女たちがキャッキャしながらエグいことをする超がつくほどの寄書。
    耐性がついていない方にはお勧めできませんが、ホラー小説大好きな方には是非一度この不愉快さを体験していただきたい。
    私はとっても好きですこういうの。
  • 〔少女庭国〕
     悪趣味と言える状況下に放り込まれた少女達が殺し合いをさせられる。端的に言い表せば、それだけの作品であるけれど、〝少女〟という年代の多様さが書き表されている様にも感じました。
     怖いもの知らずで無鉄砲な行動に出る子、終わりの見えない現状に閉塞感を感じる子、誰かの為に頑張れる子、仕切りたがりでリーダー...続きを読む
  • 〔少女庭国〕
    登場人物の名前と話し方が独特で、ずっと不思議な気持ちで読んでた
    こういうシチュエーションに存在する全ての因子を掛け合せて有り得る全パターンを洗い出し、各パターンを骨子として物語の肉付けをした、というふうに見えた
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話
    「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
    怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「フ...続きを読む
  • 〔少女庭国〕
    これは、百合なのか…SFなのか…?と考えてしまうがたしかに百合だしSFなんだなぁ、という感想に困る不思議。 卒業式に向かう中3女子生徒は気がつくと白い四角い部屋にいて2つのドアがあった。少女庭国は結構コミカルに進むが、補遺はひたすらに同じ境遇の女子生徒の物語を羅列している。カニバリズムとか、他に食...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    グロテスクでスプラッタな描写が微に入り細を穿ち続くので好みはきっぱり分かれるが、それと同じ位イノセンスな描写が飛び出してくるのが癖になる、謎の依存性のある小説。

    一話目がある種壮絶なネタバレなのだが、これを最後におくだけで印象ががらりと変わる。
    夏子が肝心な記憶を忘れている(忘れさせられている)の...続きを読む
  • 〔少女庭国〕
     ハヤカワ文庫の百合SFフェアに伴い、早川書房の単行本から文庫化された作品。
     とある女学院の卒業生である少女は、卒業式が行われる講堂へ向かう途中、気付くとうす暗い部屋に寝かされていた。その部屋にはドアが二つあるばかりで、一方のドアにはドアノブがなく、もう一方のドアには張り紙がされていた。張り紙には...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    人間世界に来た金髪の魔法少女と、その友だちになったメガネっ子少女を主人公にした6篇からなる連作短編集。2013年刊行作品。
    1話目からグロくていい雰囲気。2話目はダークなファンタジーで、3話目と4話目もグロい。グロいだけで、話の展開は変だし文章の日本語も変。だんだん飽きてきた頃、5話目は、グロ控え目...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    やべぇこれは。ホラーゲームをやってて、それをyoutubeで実況してるのを見てるような、微妙に他人事のような。そういう、なぜか分からないけど、でも自分は絶対に大丈夫っていう奇妙な安心感があるけど、でも怖いもんは怖い、ていうか気持ち悪い。稲川淳二も、怖いなー、嫌だなーって言わずにはいられない。不快だ。...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    全部読み終わってから、もう一度読み返したくなる構成だった。
    色々よく読んでいくと、フラグとか伏線があったのね。
    あと、メタ発言多すぎてワロタwww
    矢部崇さんのこの雰囲気狂おしいほど好き。
  • 魔女の子供はやってこない
    感想が章を追うごとに変化します。
    なんだこれぶっ飛んでんなぁ
    →退屈。もう読むのやめたい。なにこれ。意味わかんない。
    →ふおおおおおこれだよこれ!こわいこわい。
    →えっそうなるの?あっはい
    →それでまとめるの?!嘘だろおい泣けるわけないじゃんふざけんなよ
    ホラーなのにエンターテイメント性は抜群。一章...続きを読む
  • 魔女の子供はやってこない
    ある女の子が主人公(一人称)として書かれている。
    あらすじにあるように、魔女の家を訪ねることになり、主人公の友達はあっさりと殺害。そこから子供ならではの、しかし人間ならではの揉め事により怒涛の展開を遂げ…
    その後、主人公は魔女と共に色々な依頼者の願いを叶えるようになる。
    初めから最後まで、殆どが気持...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    こういう不条理ホラー好きだ。
    キュートな乙一って感じ。

    従姉妹の家に父親と遊びに行った少年が次々と紗央里ちゃんか祖母かわからない「かけら」を探して集める。

    2泊3日、出てくる御飯はすべてカップやきそば。

    登場人物全員いい感じに外れてました。
  • 紗央里ちゃんの家
    後味の悪さ的な意味で★4つです。
    内容自体は正直★1つとか1・5個くらいじゃないだろうか。
    ふとホラー読みたくなって本屋をうろつき手頃な値段とページ数だったので購入。
    すぐ読み終わりましたがページを捲る度にドキドキとかワクワクなんてもんはなくてただ、だんだんとダメな方向にしか向かっていかない感じ。
    ...続きを読む
  • 紗央里ちゃんの家
    よく分からずに終わる部分が多いけどそこが良いんでしょうね。
    これを演劇で観てみたいなと思いました。小劇場で。叔母さんの登場シーンで客席に緊張感が走る空気とか味わいたい。
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話
    百壁さんのは私には合わなかった。
    「せめてもの」と「星の声」は繋がっているのか、と思ったが作者が違うしたまたまだろうな。
  • 〔少女庭国〕
     卒業式へ向かう途中、目が覚めると暗い部屋に貼り紙がありました。
    “ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ”
    ドアを開けるたびに卒業生が一人倒れています。無限に続くドアと無限に増え続ける少女達。残虐か繁栄か、少女たちの永遠なる建国史。

    SFです。しかもかな...続きを読む