宮下奈都のレビュー一覧
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婚約破棄された直後のあすわが主人公なのだが、失恋したばかりの自分と重なってあすわと共に心が回復していくのを感じた。
ここから先は物語の中でわたしがとても心に残った一節を引用したい。ネタバレになるかもしれないので見てくれている人は注意。
"実家に帰ってくるべきではなかった。あるいは、会社を休むべき...続きを読むPosted by ブクログ -
この本も面白かったです。
梨々子の色んな葛藤や、夫やこどもまわりとの
人間関係の過程、頷ける部分も沢山ありました。
宮下先生の作品は、いつもブレブレの私の姿勢を直してくれています。
温かさやぬくもりがいつも込められていて、毎作品胸が熱くなります -
自分との葛藤や友達との関係性の
成長が良く書かれていたと思います
それぞれが劣等感と感じていたものがやがて、それが未来への道しるべとなる事に気づき歩きだすみんなの
生き生きとした顔が思い浮かぶようでした。
思わず、彼女達にエールを送りたくなる作品でした。 -
ピアノの調律という仕事を通して、主人公外村青年を取り巻く人間ドラマが展開され、調律師とピアノ、あるいはピアニストの関係が、読み終えると、ある種の清々しさを感じるほどうまく描かれています。外村青年とピアニストを目指す双子のお姉さんとの関係が、ずっと続くといいなぁという余韻を持って、読み終えました。あり...続きを読む
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単行本未収録の掌話が掲載とのことで、文庫も買っちゃいました。
宮下さんのエッセイや掌小説は、とても穏やかで優しくて、でも凛としていて、長編もいいけれど、こちらも読んでいて心地が良くてやっぱり好きだなと思いました。Posted by ブクログ -
まず、主人公の名前が素敵である。宮下さんと同じ福井県民なら思わずニヤついてしまうネーミングセンス。
そして、ロッカさんの作った、「太陽のパスタ」のインパクトが強すぎる。このパスタが登場するのは中盤の一回だけ。豆のスープの方が後半にかけて何度も登場する。
一回しか登場しなかった「太陽のパスタ」だが...続きを読むPosted by ブクログ -
気持ちがころころかわったり、開けたと思ったら閉じたり、一進一退な感じがリアルだなと思った
当初はどん底だったのに、少しずつだけどよくなってきて希望がある、ささやかだけど面白く読んでて明るい気持ちになった
なんやかんやまわりの人たちとの関わりが結構あるのもいいなと思った
ひとっ飛びには行かないけど上...続きを読むPosted by ブクログ