宮下奈都のレビュー一覧

  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    8人の作家による本をめぐる物語。切り口が各人各様、装丁の話もあり、作品を生み出す基本エッセンスあり etc。電子書籍が増えてきたけど、やっぱ手に取る本がいいわと感じさせてくれた一冊。本は誰かに届けられる。本は電子書籍に比べ、より沢山の人の気持ち、技術が結集され生まれるを実感。それにしても最近の本はア...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    婚約破棄された直後のあすわが主人公なのだが、失恋したばかりの自分と重なってあすわと共に心が回復していくのを感じた。

    ここから先は物語の中でわたしがとても心に残った一節を引用したい。ネタバレになるかもしれないので見てくれている人は注意。

    "実家に帰ってくるべきではなかった。あるいは、会社を休むべき...続きを読む
  • 終わらない歌
    「よろこびの歌」の彼女らが帰ってきた。よりパワフルに、より人生をしっかり踏みしめて。
    大人(成人という意味で)になって帰ってきた。でも決して順風満帆とはいかず、彼女らはそれぞれ、彼女らの境遇に不安や鬱屈を感じて一所懸命生きている。

    最初は「元気がなかったり、悩んでたりする彼女らをもう一度読み直すの...続きを読む
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

    自分自身を見つめる

    この本も面白かったです。
    梨々子の色んな葛藤や、夫やこどもまわりとの
    人間関係の過程、頷ける部分も沢山ありました。
    宮下先生の作品は、いつもブレブレの私の姿勢を直してくれています。
    温かさやぬくもりがいつも込められていて、毎作品胸が熱くなります
  • 終わらない歌
    『よろこびの歌』から3年、主人公たちが20歳を迎えるその時を切り取った青春物語。宮下奈都が創り出す彼女たちの静かなあがきが、部分部分を紡ぎながらクライマックスに向かっていく流れは、全体が音楽そのものだ。

    高校時代でそれぞれの想いに決着をつけた彼女たちは、次のステージでまたそれぞれ悩みを抱えながら生...続きを読む
  • よろこびの歌

    面白かった

    自分との葛藤や友達との関係性の
    成長が良く書かれていたと思います
    それぞれが劣等感と感じていたものがやがて、それが未来への道しるべとなる事に気づき歩きだすみんなの
    生き生きとした顔が思い浮かぶようでした。
    思わず、彼女達にエールを送りたくなる作品でした。
  • 羊と鋼の森

    調律師という仕事

    ピアノの調律という仕事を通して、主人公外村青年を取り巻く人間ドラマが展開され、調律師とピアノ、あるいはピアニストの関係が、読み終えると、ある種の清々しさを感じるほどうまく描かれています。外村青年とピアニストを目指す双子のお姉さんとの関係が、ずっと続くといいなぁという余韻を持って、読み終えました。あり...続きを読む
  • 終わらない歌
    よろこびの歌の続編。ちょっと大人になったヒロインたちの今を描く。ラストの章では胸の高鳴りを抑えきれないほどの熱い展開があり、興奮冷めやらないうちに一気に幕が閉じる。ブラボー!
  • 静かな雨

    優しいのです。

    私の一部はこの本で出来ています。
    大好きです。
  • はじめからその話をすればよかった
    単行本未収録の掌話が掲載とのことで、文庫も買っちゃいました。
    宮下さんのエッセイや掌小説は、とても穏やかで優しくて、でも凛としていて、長編もいいけれど、こちらも読んでいて心地が良くてやっぱり好きだなと思いました。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    まず、主人公の名前が素敵である。宮下さんと同じ福井県民なら思わずニヤついてしまうネーミングセンス。

    そして、ロッカさんの作った、「太陽のパスタ」のインパクトが強すぎる。このパスタが登場するのは中盤の一回だけ。豆のスープの方が後半にかけて何度も登場する。

    一回しか登場しなかった「太陽のパスタ」だが...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    気持ちがころころかわったり、開けたと思ったら閉じたり、一進一退な感じがリアルだなと思った
    当初はどん底だったのに、少しずつだけどよくなってきて希望がある、ささやかだけど面白く読んでて明るい気持ちになった
    なんやかんやまわりの人たちとの関わりが結構あるのもいいなと思った

    ひとっ飛びには行かないけど上...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    私もピアノの音色は大好きです。
    人を感動させる音というのは、ピアニストだけではなく、調律師という存在があって作られていくんだという事を知りました。

    調律師としてコツコツと頑張って、悩みながら成長していく外村君を応援したくなりました♬*°
  • 羊と鋼の森
    北海道の山奥で育った高校生「外村」は、調律師の「板鳥」が、体育館のピアノを調律するところに偶然出くわす。人生で初めて触れた板鳥の調律するピアノの音に「森の匂いがした」と感じた外村は、調律師を目指して、専門学校へと進んだ。この小説は、町の小さな楽器店の調律師となった外村が、自分の調律を見つける旅のはじ...続きを読む
  • よろこびの歌
    人はそれぞれ悩みを抱えている。人の数だけ悩みがあるし、考え方も違う。高2の女子高生たちがクラスメイトと「合唱」を通じて、悩みながらも前を向いていく成長の物語。
    彼女たちは自分の現状を悲観し、クラスメイトとは本気でぶつからない。ぶつかっても理解してもらえないという不安と、内側を見せる怖さを感じている。...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    田舎の高校でたまたまピアノ調律の場面に出会った若者の調律師物語

    以下、公式のあらすじ
    -------------
    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
    日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

    ゆるされている...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    調律師の繊細な技術でピアノが生き返る。
    そんな調律のお仕事に魅了された主人公が成長していく物語。全体的に優しく読み込むほど前向きになれます。
  • 羊と鋼の森
    優しい成長物語。
    最後までサラリと読めてしまった。
    北海道の冬の森、
    私もよく歩いていたけれど
    そのシンとした中に木々や鳥のざわめきがある感じ、すごくよく分かる。
    文章がピアノのように美しくみずみずしかった。
    物語上すごく大きな出来事があるわけではないのがリアル。
    人間関係や仕事の捉え方を通して
    ...続きを読む