宮下奈都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮下奈都の文章を読むと、どろどろしていた心にすっと風が吹くような感じがする。
理由はわからないけど、なんでか本当に何もしたくないときに読み始めた。本当は本も読みたくなかったのに、することがなく、本を読む以外に時間を潰せなかった。
そんな時こそ宮下奈都だろうと思って、無理矢理文章を追い始めた。最初のホルモンの話からどんぴしゃだった。
そういう気持ちになる事るよねえ、と共感したり、ふふっと笑ったりするうちに、あっという間に1つ目のエッセイを読み終わった。
もう、やる気がないことは忘れていた。
宮下奈都の文章はきれいな文章だと思う。そして、優しさが詰まっていると思う。
だから、読んでいる -
購入済み
羊と鋼の森
今回初めて宮下奈都さんの作品を読みました。ピアノと調律師の物語と知って驚きながら手にとりました。
読みながら、夜に光る木々、星座、森の空気感、風と...丁寧な描写によってさまざまな美しい情景が浮かぶ瑞々しい文章は読んでいてとても心地よかった。他の作品も読んでみたいです。
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六花さん
六花さんがとてもいいキャラで、癒されました。自分の近くにいて欲しい存在。多くは語らず、でもそばで背中を押してくれる存在でした。
とてもほっこりする小説でした! -
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調
美しく繊細なピアノと調律師の物語。
これさえあれば生きていける。
その瞬間の弾けるような気持ち,途切れることのない情熱,味わってみたいなぁ。
目で読んでいるのに,耳の奥から,頭の中から音楽が流れ出てくる。 -
購入済み
恋心が瑞々しい✨
中学、高校、大学、社会人…それぞれのステージで、少女が瑞々しく、自然に恋をしていく様子が素敵でした。
どの相手も格好良いなぁ~(о´∀`о)✨
……………あ、あれ…?大学時代の相手だけ、誰だか忘れた(笑)印象薄かったんかな。
そして、麻子の背景にある、モノを愛する力と、家族(特に七葉ちゃん)の存在も、温かくてとても良かったです。心が柔らかく、キレイになった気がします!! -
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購入済み
自分自身を見つめる
この本も面白かったです。
梨々子の色んな葛藤や、夫やこどもまわりとの
人間関係の過程、頷ける部分も沢山ありました。
宮下先生の作品は、いつもブレブレの私の姿勢を直してくれています。
温かさやぬくもりがいつも込められていて、毎作品胸が熱くなります -
購入済み
調律師という仕事
ピアノの調律という仕事を通して、主人公外村青年を取り巻く人間ドラマが展開され、調律師とピアノ、あるいはピアニストの関係が、読み終えると、ある種の清々しさを感じるほどうまく描かれています。外村青年とピアニストを目指す双子のお姉さんとの関係が、ずっと続くといいなぁという余韻を持って、読み終えました。ありがとうございました。
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Posted by ブクログ
調律師か…そう言えばうちの家にも何回か来てるのを見たことがあったな。
俺は弾かなかったけど、妹が弾いていた。
調律師が音を整えていると言うのは誰かに教えてもらったから知っていたと思う。
調律師が来ていたのはいつも学校から帰ってくる少し前にだったと記憶している。季節は春。
子供だった俺は、調律師が何回か音をトーントーンと弾いているのを聴いても、何か変わっているの?と思っていたけど、きっと変わっていたのだろう。
でも、そんな何も分からない俺でも調律師の出す音は何故か綺麗だなと思った。
曲ではなく、ただ音を鳴らしていただけだったけど、学校の先生が授業で弾くピアノよりも、妹が弾くピアノよりも綺麗に -
Posted by ブクログ
2023.4.15
★3.7
結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。
婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思う -
Posted by ブクログ
ネタバレどこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する -
Posted by ブクログ
「森」という比喩は、この物語の核になっている表現だと感じました。
外村にとってピアノの音は、単なる音ではなく「森」のように広がりをもつ存在として描かれます。森は一見静かで均一に見えても、実際には無数の生命や気配が重なり合って成り立っています。同じようにピアノの音も、一音一音の奥に複雑な響きや感情が潜んでいて、それを感じ取ることが調律師の仕事なのだと伝わってきます。
また、森は簡単には全体を見渡せない場所でもあります。外村が自分の技術や感性に迷いながら進んでいく姿は、まるで森の中を手探りで歩いているようでもありました。どこが正しい道か分からなくても、音に対する感覚を頼りに進んでいく。その過程自体