宮下奈都のレビュー一覧

  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    出会えて良かったと思える本。私が絵を描いているというのもあって、「額装」を中心に主人公が少しずつ変化していく描写が繊細で、少し寂しくて、それでも少しあたたかくなった。個人的にですが、先生の描写を読んでいると、自分の祖母に重ねられて、また、自分の親もそうなっていくのかなと、そんな気持ちが湧き上がってきた。同時に、今の時間ひとつひとつを大切にしようと思えた。 何度も読みたいです。

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    2020年05月09日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    8人の作家による本をめぐる物語。切り口が各人各様、装丁の話もあり、作品を生み出す基本エッセンスあり etc。電子書籍が増えてきたけど、やっぱ手に取る本がいいわと感じさせてくれた一冊。本は誰かに届けられる。本は電子書籍に比べ、より沢山の人の気持ち、技術が結集され生まれるを実感。それにしても最近の本はアニメのような絵が表紙を飾るようになったなぁともおばさんは感じた一冊。

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    2020年01月19日
  • 羊と鋼の森

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    調律師。主人公が見る世界は、羊と鋼の森。純粋で誠実で感情移入できる。彼は真面目で一生懸命だが、悩んでいる。
    いい先輩たち。面倒見のいい柳さん、天才的な板鳥さん、割り切った秋野さん、たとえのおかしな北川さん。
    いいお客さんたち。魅力的な双子の高校生。妹、由仁は明るく華やかなピアノを弾く。姉の和音はおとなしくまとまっていたが、見事に化ける。彼女の言った「ピアノを食べて生きる」という宣言がひどく印象的。
    謎もなく、起承転結さえないような、小さな町のある職人たちの日常。これまで読んできた本の中で間違いなく三本の指に入るお気に入り。

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    2026年01月12日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    自分自身を見つめる

    この本も面白かったです。
    梨々子の色んな葛藤や、夫やこどもまわりとの
    人間関係の過程、頷ける部分も沢山ありました。
    宮下先生の作品は、いつもブレブレの私の姿勢を直してくれています。
    温かさやぬくもりがいつも込められていて、毎作品胸が熱くなります

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    2018年09月18日
  • 羊と鋼の森

    購入済み

    調律師という仕事

    ピアノの調律という仕事を通して、主人公外村青年を取り巻く人間ドラマが展開され、調律師とピアノ、あるいはピアニストの関係が、読み終えると、ある種の清々しさを感じるほどうまく描かれています。外村青年とピアニストを目指す双子のお姉さんとの関係が、ずっと続くといいなぁという余韻を持って、読み終えました。ありがとうございました。

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    2018年04月21日
  • はじめからその話をすればよかった

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    単行本未収録の掌話が掲載とのことで、文庫も買っちゃいました。
    宮下さんのエッセイや掌小説は、とても穏やかで優しくて、でも凛としていて、長編もいいけれど、こちらも読んでいて心地が良くてやっぱり好きだなと思いました。

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    2016年05月30日
  • 羊と鋼の森

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    タイトルの意味を理解した。
    恥ずかしながら幼少期から結構長い間ピアノを触っていたけど、一度も調律などしたこともなく。
    変な音するけど、先生のところは正しい音だからいいだろと笑
    この本を読んで激しく反省。
    ピアノは調律一つで音が変わるし、ピアノの音に正解はないということを知れてよかった。

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    2026年02月02日
  • 羊と鋼の森

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    あんなに大きくてどしっと構えているようなピアノが、ほんの少しの調整で音の変わる繊細な楽器だということ。ただ音階を合わせるだけが調律師の仕事ではないのだということに驚いた。
    場所や求められているものによって「音を決める」。ピアノの調律が、こんなにも奥深いとは知らなかった。

    そして文章がとても美しい。それこそ森の中にいるような、大きく深呼吸したくなる澄んだ物語。
    特に和音が弾くピアノの表現が好きだった。聞こえないはずのピアノの音色に、主人公と一緒に聞き惚れてしまっていた。

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    2026年01月31日
  • 羊と鋼の森

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    文章が美しかった。

    主人公の成長物語として読んでも十分面白かったが、爽やかな風景を感じさせるような表現は読んでいて心地よかった。
    重過ぎないストーリーながらしっかり壁にぶつかり、それを乗り越えようとする主人公は好感が持ててストレスを感じさせない小説だった。

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    2026年01月28日
  • 羊と鋼の森

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    ピアノを弾きたくなる話だった。
    わたしが弾いてたあのピアノたちは、ちゃんと調律されてたんだろうか?
    少なくともわたしは調律する場を見たことが無い気がする。いや1回だけなんとなくそんなような記憶もあるかな?
    なんだか懐かしくなるような話だった。

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    2026年01月25日
  • 羊と鋼の森

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    とにかく綺麗。
    特に主人公が音を思い語る森の描写が美しい。
    冒頭の調律と出会うシーンでの、
    森の匂いがした。
    の一文にはゾクゾクした。感動した。
    一気にこの本の世界観を掴まされられました。
    まだ映画見てないので、さぞ美しい世界が描かれているのだろうなと、気になりました。

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    2026年01月24日
  • 羊と鋼の森

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    とても美しい表現で紡がれてすぐに没入してしまいました。
    飄々とした青年が調律師としてがんばるお話。特に大きな事件が起こるわけでもないのだけど真っ直ぐにひたすらにピアノに向き合う姿にとても惹かれました。

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    2026年01月22日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ここまでの田舎暮らしには憧れもあるけれど、楽しそうな感じで読み進められたけれど、やっぱり実際に住んだ時の危険だったり大変さを想像してしまって…私はこうやってエッセイを読むので充分だなって思います。お子さんたちのいきいきした様子がとても可愛いです。

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    2026年01月20日
  • 羊と鋼の森

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    文体が美しく文学的な表現が多い
    読みやすい文章で分かりやすい展開だった
    主人公はクセのないニュートラルな人物で、その性格の特徴は物語の中で語られ生かされている
    主題となるピアノの調律にまつわる話は初めて触れる内容が多く集中して読めた
    全体的に良い話だった

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    2026年01月20日
  • 羊と鋼の森

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    働くということ、ひいては生きるということについて静かに向き合える作品。
    主人公は、自分の価値を、自らの働きの中で出会う人々との中に見出していく。
    自分らしさとはやはり、内在しているものだけではなく、外界と擦れ合い、傷ついたり傷つけたりしながら丸みを帯びて核を中心として形作られていくものなのだと感じた。
    外村青年の真摯で直向きな、決して派手ではない生き方が、誰よりも眩しく感じる。
    私たちの人生もきっとそうなのだと、著者が応援してくれているのが分った。

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    2026年01月16日
  • 羊と鋼の森

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    本屋大賞受賞作ということで、ずっと気になっていた作品です。
    ピアノ調律師のお話です。
    予想してたよりずっと素敵な物語でした。表紙から想像する通りのとても静かなお話なのですが、音楽の美しさ素晴らしさが文章から伝わってきて、物語の中に引き込まれました。
    自分は普段あまり音楽を聴かない音楽的素養ゼロの人間ですが、主人公の外村君のように音楽の美しさを感じてみたい…と思うくらい、物語の中のピアノの描写が素晴らしくて。
    調律のこともまるで知らず…決まった音が鳴るように調節するだけだと思っていたので、こんなにお客さんによって要望が違うのか…!とびっくりしました。調律とは、ピアニストの音をより引き立たせ魅力的

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    2026年01月16日
  • 羊と鋼の森

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    なんて美しいんだろう。
    読み進める度に酔いしれるような、うっとりとしたため息が出た。
    文字だけでここまで音を意識させることが出来るなんて…
    凄いものを読ませてもらった。

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    2026年01月15日
  • 羊と鋼の森

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    ピアノ調律師のお話
    調律してるのは実家で小さい頃にチラッと一度見たことがあるくらいだなぁ〜なかなか見ないですよね!

    読み終わった時にはもう終わってしまった!という気持ちでした
    もっと長くこの世界に浸っていたかったなぁ〜

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    2026年01月15日
  • 羊と鋼の森

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    そういえば子供の頃、姉のピアノの調律に来てた人のことを思い出した。ピアノの奥深さ、繊細さが伝わってくる。何も特徴がないと思っている人間が一つ一つ経験して成長する過程に様々な出会いと挫折がある。タイトルが何を意味するのか。じっくり読んで欲しい一冊

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    2026年01月12日
  • 羊と鋼の森

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    音楽の素養の無い一人の青年が出会った、一人のピアノ調律師。その出会いが、青年の運命を変えていきます。

    個性豊かな先輩たちや依頼主たちとの交流で、執念と覚悟を持って仕事に励み、努力という限界を超えようとする主人公には、エールを送りたくなりました。

    自分が帰るべき森、存在を許される森を持っている主人公は、きっと逞しく成長してゆくんだろうなと、その後の姿まで思い描くことができました。

    疲れた背中をそっと擦ってくれるような、静かだけれども寄り添ってくれる小説でした。

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    2026年01月12日