宮下奈都のレビュー一覧
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宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読んで。
まず初めに とても美しい文章に
心地良さを感じた。
主人公の外村は調律師 板鳥氏が自身の通う学校の体育館にあるピアノを調律をしていく時の
ピアノの音を聴きながら
そこに森の匂いを感じた。
調律を終えたピアノが連れてくる音の景色は
最初に見えた景色より格段に鮮やかになるのを
高校生だった外村は感じた。
それは何にもこだわりを持たない高校生だった
外村が調律という森に出会った場面。
読み進める私の心も胸が高鳴り熱くなっていく。
調律師として歩み始めその森の中で
迷い戸惑う外村。
何かを真剣に捉えようと必死になるその心は
いつもまっすぐで素直。
今 -
Posted by ブクログ
単行本刊行後すぐ、ということは約10年前にも読んだ一冊。『神さまたちの遊ぶ庭』を読み、トムラウシの山の中で本作が書かれたと知って再読。
あらすじはほとんど忘れていた。ただ、胸の中をそっと撫でられたような優しい手触りの読後感を覚えていた。今回再読して、その理由がわかったような気がする。劇的な出来事は起こらない。主人公に特殊能力があるわけでもない。わかりやすいハッピーエンドもない。それでも物語の素晴らしさは、しとしと降る雨のように私たちの胸を濡らしていく。
いい物語ってこういうものだよな、と改めて思う。10年経っても読み終わったあとの感覚が残っているもの。記憶よりも心に残る作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<抽象>人生のどん底からどう這い上がるか
<比較>本作は感情に揺れが起きない
起ー主人公にとってマイナスなことが起きる
結ー前向きになる
・金の角持つ子どもたち
ヒューマンドラマ(家族モノ)
小6俊介がサッカーの道を諦めて、中学受験への道へ進む 読み手に感情のはげしい起伏を与える
・それからはスープばかりのことを考えてくらした
ヒューマンドラマ
主人公は失業している状態から、近くの商店街のサンドイッチ屋さんでスープづくりを担当することになる。感情に起伏は起きない
主人公・あすわ(27歳ぐらい)は、考えていることは悲観的だけど、語りは明るい。軽妙。
周りの人に支えられて婚約破棄に -
Posted by ブクログ
オモシロさと清々しさの塩梅がちょうどよい。
くすっと笑えるエピソードもあれば、ずんと胸打つ言葉もあり。作家さんのエッセイってどちらかに偏りがちだけど、宮下さんの文章はそのどちらもあり、心地よい。
宮下さんも旦那様も、適応力がすさまじい。ヘビやヌカカとの邂逅、元診療所での生活、村人全員知り合いで文化祭参加、などなど、万人ができることじゃない。お子さん3人も皆チャーミングで、「この親にしてこの子あり」の言葉をここまで体現している親子もなかなかいない。
そして『羊と鋼の森』、大好きだったけどトムラウシ在住中に書かれていたのか! 森の空気を想像しながら、もう一度読み返してみよう。