宮下奈都のレビュー一覧

  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    食にまつわるエッセイ。最後だけ、書き下ろしの小説で、最初それに気がつかなかった。それでも面白かった。
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    北海道から帰ってきて、の暮らしの続きを読みたくて購入。お子さん3人のことが大好きになりました。くすっと笑えて最高です。
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    一編が短めなので、最初は少し物足りない気がして、最初の数編のあと1週間ほど空けてからもう一度、読み始めてすっかり宮下ワールドにどっぷりとなりました。出てくる食べ物の思い出を一緒に著者と会話してる気分になって、残り5分の4を一気読みして、おまけに代表作の「羊と鋼の森」を注文することに……しばらく宮下さ...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    これが随筆なのか短編かはわからないままに、『ESSE』の中の一頁の中に文字の物語・小さな挿絵があり読み進めてみた。つまらないかもという流れの中にふわっとしたものが在った。もう一度捲る。一冊の本として出会った時には買おうと思っていた。

    ‘水色の空’って、どんなのだろう、とおもっている。「四月のか...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    勝手にミステリーかなんかだと思って買った本。
    よみやすくて、出てくる食べ物も美味しそうでよかった。ほっとした感じ。
    丁寧な暮らしをされているんだろうなと思う。
  • よろこびの歌
    読みやすい!
    読みやすいけど、思春期独特の凸凹さがうまく調合されていて、(女子校出身ではないけど、)あーこんな時あったわとある種の懐かしさを感じながら読んでいた
    個人的には、サンダーロードがすごく好き!
  • たった、それだけ
    本を選んだ動機が不純で、読み終えて自分が嫌になったし、却って吹っ切れた部分もあった。
    やっぱり宮下奈都さんの書く文章は美しくて胸を打つ。大好きだ。

    「相手の幸せ」ってなんだろうね。
    夫婦や愛人や友達恋人。
    それを一番に考えられて、行動できるって、わたしにはできない。
    この物語に出てくる人たちは、み...続きを読む
  • ふたつのしるし

    ハルというおんなじ呼び名を持つ2人の物語。

    2人の不器用さや真面目さに共感したり、切ない気持ちになったりした。どこか儚くて、狂気的な2人の行先を少しハラハラしながら読んだ。しかし最後には温かい気持ちが残った。

    学生生活では埃の様な扱いをされてきた温之が、社会人となってからは仕事熱心な点を認めら...続きを読む
  • 誰かが足りない
    『後悔から抜け出すきっかけを求めて…ハライへ』

    様々な悩みや後悔を抱えた人達が、一歩前に踏み出そうとするきっかけとして、10月31日6時にレストラン・ハライを予約するまでを描いた6編の短編集。たとえ誰かが足りないとしても、前に進もうとするきっかけとして…
  • たった、それだけ
    逃げる弱さと逃げる強さ。その先にあるものとは...。前半3編は重く苦しいが、4編目以降は一歩を踏み出す勇気をもらえる。秀逸なプロットと最終話での心温まる展開にふっと落ちてくる安堵感...。いいね! すごくいいですよ!
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    心暖まる、いい作品でした。
    誰にでも、ごはんに関する思い出ってあると思います。
    私もこの作品を読んでいて、何気ない生活では思い出しもしない記憶がよみがえってきました。
    ノンフィクション作品ですが、物語のように描かれているので、読みやすく、何よりも心に響く作品ばかりでした。
    この作品はおすすめです。
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  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    女性視点の夫婦の日常も描かれている。
    夫は鬱病らしくふわふわしている。妻しっかりしてる。取り乱さない。
    十年に渡っての話に大きな起伏はないけれど、じわじわくる。
    やはり、いっぱい考える人のことは理解できない。こういうのを読むと心が重くなる。
  • 終わらない歌
    宮下さんの魔法にかかる事のできる作品。よろこびの歌からの繋がり、まるで歌のように伸び上がる素晴らしい続編でした。
    いろいろなところでマグマを感じました。
  • よろこびの歌
    キラキラと輝いていて涙が出るほど素敵な小説でした。羊と鋼も素晴らしかったけど、これも本当に素敵な青春小説でした。
  • 終わらない歌
    宮下さんとブルーハーツが繋がったとこにビックリ!!

    ーあれがなければ、これがあったらと悔やむのではなく、そのままの状況を踏切り板にして、できるだけしなやかに跳ぶー
    ー私もそうでありたいー

    「よろこびの歌」の三年後。それぞれの成長途中がキラキラじとじとと、でも爽やかに綴られておもしろい。読み終わ...続きを読む
  • よろこびの歌
     私は中学のとき、部活で合唱をやっていたが、学生時代の自意識はあまりに肥大だった。
     周りと馴染めないことを気にしながらも、自分を特別だとどこかで思っていた。
     おそらく表面的には仲良くしていた部員たちも、一緒だったのだろう。自分が嫌いで、でもどこかで自分を特別だと思っている。心のうちがどうしようも...続きを読む
  • 誰かが足りない
    宮下奈都さんの作品は過去に3冊読んだことがあるのですが、そのうち2つは途中で読むのを止めてしまった。
    相性が悪いというか、自分が求めている感じとは違うなという印象でした。しかし、本書は最後までしっかりと読むことができました。

    とある評判のレストラン「ハライ」に様々な事情を抱えた6組のお客さんが同じ...続きを読む
  • つぼみ
    6つの短編からなる。NHKラジオの「ラジオ文芸館」でも扱われた「なつかしいひと」が、一番のおすすめ。
  • よろこびの歌
    宮下奈都さんの本がおもしろかったので
    ほかの本も読む。
    もやもやを抱えたそれぞれの少女が
    関わり合い、根本的解決はしないけど、少し光のある方向で終わる。好きなタイプの小説だった。

    テーマが音楽であり、すべてブルーハーツの曲タイトルになっているのも粋。

    ■一難好きな箇所
    私の歌がすごいんじゃない
    ...続きを読む
  • はじめからその話をすればよかった
    宮下奈都の文章を読むと、どろどろしていた心にすっと風が吹くような感じがする。

    理由はわからないけど、なんでか本当に何もしたくないときに読み始めた。本当は本も読みたくなかったのに、することがなく、本を読む以外に時間を潰せなかった。

    そんな時こそ宮下奈都だろうと思って、無理矢理文章を追い始めた。最初...続きを読む