宮下奈都のレビュー一覧

  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    道民として、十勝民としてこれは読まねば!!
    と思っていた
    この作品は十勝で暮らした時期を中心に描いたものでは無いけれど、それでもあがったなあ
    そして息子たちとむすめのキャラが…いい…
    なんかみんなちょっとボケてて優しい
    こんな片田舎に(ごめんなさい)越して1年暮らすって提案ができてそれが通っちゃう宮...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    初宮下奈都さんの本でした。
    とてつもなく自分に刺さりました。
    所々笑えるところもあって、本当に面白かったです。
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    宮下奈都さんのエッセイ、すごく読みやすくて読みごたえがあって大好きだなあ。
    神さまたちの遊ぶ庭に続いて、こちらを読みました。
    食事ひとつにしてもそこに含まれる物語が優しくて、だけどスパイスで切なさと笑いがあって、宮下さんのあたたかさが伺える日常がとっても素敵。
    食べ物は自分の体だけではなく、そこに附...続きを読む
  • 静かな雨
    『スコーレNo.4』を読んだときにも感じた、この作家への闇雲な信頼感は、デビュー作とされる本作を読んで確信に変わった。
    言葉のセンスも、それが表す情景も、ささやかだけれども抗しがたい無慈悲な現実を内包した世界観も、ただただ美しく儚く、僕を魅了せずにはいられない。
    出会えて良かったと、心から感じます。...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    面白くて仕方なかった。笑ってしまうから公共の場では読めない。「はじめからその話をすれば良かった」「ウミガメのスープを仕込もう」とはタイプの違うエッセイ。日記みたいでもありTwitterみたいでもあり4コマみたいでもある不思議なエッセイ。次男の名前がコロコロ変わったり、長女の不思議な発見があったり。
    ...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    フィクションだと思って手にしたら、宮下さんのノンフィクションだった。宮下家のトムラウシでの山村留学を書いた本。空気の匂いや家族が一緒になって楽しむ様子がとても伝わってきた。
    貴重な体験をとてもうらやましく思うが、今の生活を捨てることもできないので、せめて旅行に行きたい。
  • よろこびの歌
    バイオリニストの母のもと、声楽家を目指して音大附属高校を受験したが失敗し普通校に通いだした怜。
    怜は喪失感に自らを閉ざしていたが、学校の合唱コンクールで指揮をすることになったことで変わっていく。
    怜の変化が波紋となり広がりクラスの他の子にも影響を与え、少し変化してゆく。各章6人の少女を通して描かれて...続きを読む
  • よろこびの歌
    『羊と鋼の森』を読んだ時にも思ったことなのだけれど、登場人物たちの口には出さないけれど、心の中でモヤモヤしたり、たぎる感情があったり、一言言っておきたいことがあったり、そういった「うまく言葉に処理しきれない感情の起伏」を見事に地の文で表現しているというか、言葉が尽くされている…という感じがして読むた...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    私の住んでいる環境とトムラウシの環境が真逆と言っていい程かけ離れ過ぎていて、トムラウシで過ごした宮下家の実体験が時に空想上の物語かと錯覚を起こしてしまった。
    この本にはトムラウシの魅力がこれでもかと言うくらいに詰まっていてもっと色んなことが知りたいなと思わせてくれる。また、個性豊かな宮下家の面々には...続きを読む
  • よろこびの歌
    音楽高校をめざして落ちてしまった女の子の新学期からスタートする。同じ高校の生徒をそれぞれ主人公にしたオムニバス型式。
    それぞれの葛藤、青春が最後歌で一つになるのが良い。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    優しい表紙に惹かれて、はじめてのエッセイ。
    少しづつ、大事に読みたいと思える1冊。
    最初から最後まで優しさと温かさに包まれてた。
    どこにいても、きっと厳しさや温かさ、嫌なこともいいこともあるだろう。
    「本気で楽しもうとしとるから楽しめる」に、ほんとだな〜としみじみ。心洗われた。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    エッセイではあるが、環境が非現実的なのと、クスッと笑える文章で、面白い小説を読んだような気になる。トムラウシの自然の美しさや子供達のすくすく育っていく様子、村の人々の逞しさや優しさが伝わる。寒さは厳しいし不便だし、誰もが楽しめる環境ではないだろうけど、作者は前向きで感謝の気持ちが強いから楽しめたのか...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    初めてエッセイを読んだ。エッセイってこんなにおもしろいのか。
    田舎暮らしもいいものだ、私もトムラウシに行ってみたい、そう思う本。心が優しくなれる本。
    多くの方々におすすめしたいです。
  • スコーレNo.4
    恥ずかしながら感性が主人公に似ていて共感してしまった。物事に無理にのめり込まなくても大丈夫、やら、求めずともその時はやってくる、なんていうメッセージが平穏な物語だこそじわじわーっと伝わってきた。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    トムラウシという、北海道の大体ど真ん中に位置する山の中へ山村留学した宮下奈都さんとそのご家族の、一年間を記録したエッセイ。
    これが笑いあり涙ありでとても面白かったのです。初めて読んだ著者のエッセイで、こんなに笑ったり泣いたりさせられるとは思いませんでした。
    ちょうどこの頃育てられていたお子さんたちの...続きを読む
  • 終わらない歌
    あなたは、『あきらめ』の感情を知った瞬間を覚えているでしょうか?

    人は無限の可能性をもってこの世に生まれてきます。しかし一方で、オギャーと泣いて産まれたあの日から、一日一日が経つにつれ、そんな可能性はどんどん狭まっていきます。遺伝が大きな役割を果たす事ごともこの世にはたくさんあります。また、生まれ...続きを読む
  • 誰かが足りない
    さまざまな問題を抱えている人の心情を、丁寧に掬い取るように描かれている短編集。その問題を「誰かが足りない」という感覚にまとめ、作品としての統一感を出している。決して問題が解決するわけではないのだけど、それに対する救いのようなものとして登場するレストラン「ハライ」。そのレストランに行って、人は何が変わ...続きを読む
  • よろこびの歌
    私立の女子校に入った女の子たち

    みんないろんな事情を抱えている

    ヴァイオリンニストのむすめの御木元玲を中心に 合唱をやることになる。

    最初はうまくいかず

    その後 マラソン大会で御木元玲が 一番最後をよれよれになって走るのを見て 

    一緒に合唱をやった子たちが 励ますために 声を合わせて歌う。...続きを読む
  • 静かな雨
    知人から勧めてもらった作品。これがデビュー作だなんて、、、宮下奈都さんの綴る文章は本当に美しくて優しい。私がこよみさんだったら、行助さんだったら。どちらの立場でもきっと辛い。この2人がそれからどうなっていくのかも読んでみたい。
  • スコーレNo.4
    わたしのファースト宮下奈都がこれ。何年も前に買って何度も読んだ。今回は「つぼみ」を読みたいがために再々再読した。
    地に足がついていて、文章が過不足なくなめらかで心地いい。さりげなくて芯をついてて嫌味がない。

    姉妹の複雑な関係を描くNo.1。79ページの七葉が気づくところとかグッとくる。うまいなぁと...続きを読む