宮下奈都のレビュー一覧

  • よろこびの歌
    声楽科の受験に失敗し、女子校へ進学した玲。
    同級生とも距離をとり高校生活を送っていた彼女だが、合唱コンクールをきっかけに音楽にも同級生たちとも関わっていく。

    物語はクラスメイトそれぞれの視点で1章ずつ進んでいく連作短編集。

    それぞれ、家の事や家族、友人、進学や将来について悩みもがく。その姿は青春...続きを読む
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    個人的に、のんびりとした何もないように見える日常のなかから生み出す文章が好きなので面白く、どんどん読み進めて行った。3年の間にはいろんな出来事もあり、読み始める前は3年だけかと思っていたけど、3年は長いからやっぱりいろんなことがあるなぁ、と読み終わった時は思った。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    ・福井に住んでいた頃、書店で何気なく手にとったこの本で初めて宮下奈都さんを知り、初めて「この人の本は全部好きなんだろうな」と思いながら読み進めた
    ・心が温かくなるような、落ち着いた、でもワクワクする表現が多い
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    「神さまたちの遊ぶ庭」のいわばその後が描かれています。
    他所様(宮下家ね)の家の子供なのに、まるで我が家のように感情移入してしまうのは宮下さんのワザなんでしょうね。すごいワザを使ってるように見えないのに見事に手のひらで踊らされてしまいます。……その宮下家のお子さんがいつか我が家の子供の顔と入れ替わり...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    自分だったら。自分は?と本を読みながら問いかけることが多くて、楽しかった。今も問い続けている。その時間がなんとなく嬉しかったり、そんな自分がいい感じだよ、なんて思っている。毎日を過ごす上で、見逃しがちな自分のがんばり、周りの温かさにふと立ち止まることのできる本だと思う。
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    大きな事件は起こらない……と書きかけて、いや、主人公のあすわさんにとっては婚約破棄は大事件かもしれないけど…読み手の私にそこまですごい事件とは思わせない…これも宮下さんの技術なんだろうな〜とみごと術中にはまりながら、自分のドリフターズ・リストには何を書き加えようかとフンフンと一気読みでした。
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    宮下奈緒さんの文章、登場人物の気持ちがすごく伝わってきて好きになった。はじめは絶望的な状況に追い込まれた主人公が、自分と向き合いながら生き方を探っていく前向きな物語で、とてもエネルギーをもらえた。
  • 誰かが足りない
    最近宮下さんの作品読みすぎでは?ってくらい読んでるけど、基本全部好き。こちらもよかった。
    他の方の評価・コメントを見ると、意外と高くないことに驚いたけど、好みは人それぞれなんだと改めて感じた。

    前情報無しだったから、タイトルと表紙のちょっと暗いところから、ホラー要素でもある?と思ってた。そんなこと...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    宮下さんの描かれる話はいつも最初、これ面白くなるの?って思う。まるで立ち上がりだけフォアボールを連発しヒットも打たれる投手のようです。でも相手のヒット性の当たりが運悪く内野手の正面に飛び、ダブルプレーでそのイニングを抜けるとあとはすいすいと完封します。途中からの加速度はやっぱりエース!という貫禄に満...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    ふわっと心があったかくなる本。自分に自信を持って、やりたいことをして生きる、自分が生きたいように生きるって難しいよね。
    もし誰か落ち込んでる友達がいたら、貸してあげたい本。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    ここ以外じゃ生きて行けない、そんな場所があることがすごく素敵だと思った。トムラウシ、いってみたいなあ。
  • 窓の向こうのガーシュウィン
    人と関わる喜びからも悲しみからも距離をおいていた主人公が少しずつ枠をはみ出していく物語。主人公のモヤモヤした気持ちがきめ細やかに言語化されていてすごかった。一方で、あえてモヤモヤのまま残されている部分もあって面白かった。
    人と関わる喜びも悲しみも、全部受け入れる覚悟を持とう。身の回りの人たちにちゃん...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    娘の机の一番上にあった本 ふと手に取って読んでみた 娘に報告したら、その本は「私がお薦めする本を挙げるとしたらこの本かな」って言ってくれた なんとも不思議な縁 パパもっともっとたくさん本を読むねって娘と約束した
    家族で何回か行った北海道の大自然が舞台で、私達には到底このような生活は思い描けなかったけ...続きを読む
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    「神さまの遊ぶ庭」を読んでみてその続きがよみたくなって、カバーの挿絵がかわいくて読んでみた
    子供たちの成長てすごいな 自分も二人の娘を育ててみて、毎日このように日々成長できてる感はあまり実感していなかったけど、振り返ればいろいろあったな 家族の形はみな違うけどきっと自分は間違ってなかったんだろうなっ...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    数年前に読んだけどまだ長男の言葉が残っている。
    村の運動会。大人も一緒に行う。最後に中学生の長男の挨拶で「本気を出すことが恥ずかしいと思っていたけど、ここの大人はみんな本気で、それがかっこよかった」というようなことを言った(うる覚えです)。すごく胸が暖かくなり、今も思い出すと暖かくなる。
    すごく好き...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    作中、特に何が起こるわけでもなく淡々と日々が過ぎていく。
    自分の捉え方次第。ある日こう考えたことも、別の日には違う捉え方をしたり。
    ドリフターズリストは、きっかけで、チャンスで、希望で、必要な時もあるけれど、必要なくなる時もある。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    宮下奈都のエッセイ。寒村留学制度を利用して北海道トムラウシ地区に一家で1年移住した際の生活を日記形式で記録したもの。

    日本でも有数の厳しい自然環境、1年の3/4が冬といってもいい地区、最寄りのスーパーまで数十キロ、テレビも高速ネットもなく、携帯がギリ届く(それも場所による)

    そんな過酷な環境でし...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    食べ物にまつわるエピソードのエッセイ集で、心にも栄養を与えてくれる。
    読んだあと、毎日を丁寧に生きていこう、と思わせてくれる一冊。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    北海道のトムラウシに、家族で山村留学をした時のエッセイ。
    読んでいる間、ずっと空気が澄んでいた。
    早く読みたいけど終わってほしくない、そんな気持ちでページをめくり続けた。
    本気で生きている人にしか見えない光景ってあるんやろうなぁ。
  • スコーレNo.4
    再読のはずなんだが、前回いつ読んだんだったか覚えておらず、内容も失念していた。タイトルと読後感がすごく良かった余韻だけ覚えていたのだが…。

    読み終わっても、前回読んだ時の記憶はあまり蘇ってこず、そういやうちの弟二人の仲の良さを思い出したんやったなぁ…とそれだけ記憶の底から湧いてきた。

    この本は娘...続きを読む