宮下奈都のレビュー一覧

  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道に、自然の中に、集落に住みたくなる!

    宮下奈都さん家族が北海道のトムラウシに1年間暮らした日々のエッセイ。
    子供の成長、現地の人のあたたかさ、誰でも受け入れてくれる姿勢が、なかなか触れる機会がないのでいいなと思った。
    子供の行動対する発見が、クスって笑えて好き。

    現地の学校はスキーをしたり、陶芸や釣りをしたりととても自由であった。トットちゃんに続き、勉強だけではないことを改めて教えてくれる。一度社会のレールに乗ったら(?)そこから離れるのは難しいし、他のレールに気付きにくい。
    他の世界にも気付ける人になりたいと思った。

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    2025年08月26日
  • ふたつのしるし

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    片思いをしていた人がプレゼントしてくれた本。今はお互いに大切な人になって、彼も同じ本を持っている。この本が読みたいと選んだのは私。まさに“勘”だった。振り返ってみれば私もとにかく不器用で、漕いでいるボートもボロボロだけれど、漕ぎ進めた今、ようやく「しるし」を見つけられた。そしてこの本が私たちの、ふたりのしるしになるのだろうと勝手に思っている。
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    25.08.23

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    2025年08月23日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    食にまつわるエッセイ集。山村留学のエッセイと比べて笑える感じではないのだけど、一編一編、丁寧に作られた栄養たっぷりでおいしい料理のようで、心が満足する。
    短いエッセイばかりだけど、短編小説を読んだような気持ちになる。初めの一編、「豆を煮る」、すごく好き。
    気持ちがささくれたり、不安な時は、宮下さんのエッセイを読めば大丈夫かも、と思った。

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    2025年08月21日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ネタバレ

    2025/8/18-20 人間どこでも生きられるし、何とかなるもんだよなと思わせてくれた1冊。あまり心に余裕がない状態で読んだが、するすると途中から手が止まらなくなった。宮下奈都さんの感じかたもだけれど、宮下家、そして三兄妹のエピソードがいちいち面白い。本当に美しい景色に囲まれての生活だったのだろうな。トムラウシへ行ってみたくなる。

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    2025年08月20日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道の山奥へ山村留学した1年間の記録。マイペースな旦那さんとフリーダムな息子さん・娘さんへ、宮下奈都さんの的確なツッコミが冴え渡る。もはやトムラウシの自然に思いをはせる暇がないくらいの微笑ましさ。きっと文章化されていない苦労がたくさんあるのだろうけど、田舎っていいな、子育てっていいなと手放しに思わせてくれる。

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    2025年08月06日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    〆方が小説っぽく感じて読後感の良いエッセイでした。
    それにしても北海道 いいところですね…
    1年間のお話だとは思えないくらい色々イベントがあって読んでて楽しかったです。

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    2025年07月26日
  • マウンドの神様

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    もっと早く読めばよかった。タイトルと表紙から、甲子園の話かなと思ったけど。野球って括りね。東川さんのベースボールキャップにまつわる話しが面白かった。

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    2025年07月19日
  • 静かな雨

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    詩的でありながら読みやすいと感じた。どちらも主人公の心情の描写が鮮やかで、のめり込むように読んでしまった。
    「静かな雨」はドラマ「アンメット」を見ていたのでイメージしやすかった。彼氏でも、深い事情を知るわけでもない、ただ彼女に惹かれた男が、女性を支える、その根底にある生々しい心情が鮮やかに表現されていた。
    もう一方の話は世代的に胸にぐっとくるものがあった。自分が主役になれないもどかしさを感じる主人公に共感した。
    他の話も読んでみたい。

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    2025年06月18日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ちょうど失恋したタイミングで読んだ(あすわほどではないけど…)ので、あすわの気持ちに共感しながら読めました。
    特技がない、自分を他と比較してしまうところが特に共感した。ただ、結局等身大の自分を受け入れて、前に進もうと思えた。
    落ち込んでいるあすわは自己評価が低かったけど、すごく頑張ってるよと言ってあげたかった。

    ドリフターズリスト、素敵だなと思った。
    毎日を丁寧に、美味しく生きたい、前向きになれる一冊でした。

    あすわ以外の登場人物も素敵な人だった。ロッカさん、京、桜井さん、郁さん目線で同じ話書いてほしいな~とも思いました。

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    2025年06月15日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    選書で選んでもらった1冊として読みました。
    北海道で暮らしてみたくなる1冊でとても面白かった。
    描写もすごく綺麗だったり、一緒にそこにいるような感覚を味わえて楽しかった。

    本屋さんに並んでいたら手に取ることは無さそうだったので、選書で選んでもらえて読者の幅が広がった気がして本当によかった。

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    2025年06月04日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    自分がトムラウシでの生活を経験したわけではないのに、著者の家族も村の方もみんな好きになった。

    父親と3人の子供たちが自由ですごくのびのびとしている中で母親の冷静なツッコミがニヤける。
    本当に素敵な家族。

    著者の方が素敵な視点で周りを見ているからこそ、こんなに素敵でふっと笑ってしまう微笑ましいエピソードがたくさん生まれるんだろうと思った。

    個人的No.1「げしの反対だから、げせぬ(娘)」

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    2025年05月29日
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版

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    ネタバレ

    久々に宮下奈都のエッセイ。「神さまたちの遊ぶ庭」以降の3人の子供たちの話を中心に、「羊と鋼の森」本屋大賞受賞前後の話や、ブックレビューなども収録。

    読みやすいけど深い、「そうやねん、それそれ」と何度も得心することばっかりで、読んでて引き込まれる。
    文章を愛し、音楽を愛し、家族を愛し、生活を愛し、北海道を愛し、福井を愛する。そういう宮下奈都の生活を読むごとに「俺も今の幸せきちんと味わって生きないとなぁ」と感慨にふけってしまう。

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    2025年05月27日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    先日、娘の授業参観で、
    「何の食べ物か、伏せられていても何かがわかるような文章を書く」
    というテーマで、子ども達が文章を書いていた。
    これがなかなか面白く、食べ物に対する思い入れは人それぞれだなぁ…と実感。
    宮下奈都さんの食べ物エッセイなら、きっと面白いはずと思い手に。

    「生きることと食べることがあまりにも深く結びついているから、何のことを書いても食べることにつながってるんだと思う。」
    とまえがきで書かれているけれど、
    日常をテーマにしたエッセイでも、食べ物の話題があまり出てこない作家さんもいるわけで…
    やはり、宮下さんがどれだけ食べることを大切にして暮らしているかということなのだと思う。

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    2025年05月06日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    祖母がトムラウシで育ったので気になり読みました。
    少しずつ読んで、後半になるにつれ「あぁ、終わっちゃう」って。山村留学、子どもが出来たらしてみたいな〜と思う反面、お別れが悲しいなって。読んでてうるうるしてました。笑
    あとがき、あまり読まないんですけど、続きが読みたい。良すぎる作品に出会えて嬉しいです。

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    2025年04月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    島本理生さん「停止する春」
    角田光代さん「猫はじっとしていない」
    が好きでした。
    桜庭一樹さん「月下老人」、続きが読みたい〜

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    2025年03月24日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    どうしても途中でやめられなくなりました。一気に読み終わりました。
    なんてすばらしいんだろう…一年だけなのにこんなに濃い毎日。
    そしてほんとにかわいい子供たち。
    この後の子供たちを見たい・・・・
    そして多分初めての作家さん。次も読みたい。

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    2025年03月16日
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版

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    電車の中と昼休みの会社の休憩室で読んでいたのですが、何度もうるうるときて涙を落とさないように必死でした。最後の章は余りにも自分と重なって、読み終えたのが会社じゃなかったら号泣したに違いない。人に興味がないので、普段エッセイは読まないのだけれど、「愛する家族とのかけがえのない日々」という帯に惹かれて手に取ってしまったのです。3人の子育てを終えた私と重なる事が多く、私も記録として書いていたら作家になれたかも!って思ってしまったくらいでした。すごく好きになってしまって、宮下奈都さんの本を沢山よんでみたい!!

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    2025年02月28日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    夫がうつ病になり、都会から田舎へと転居を余儀なくされた一家の話。都会に実体のない憧れを持っていた妻は田舎暮らしを重ねるにつれ、人生というものへの捉え方が変わっていく。
    家族が居ても、友人が居ても、「私はひとりだ」と自覚してからの妻の言動には、果てしない強さを感じた。
    悩み、傷つき、抱えた者にしか辿りつかない境地があるのだろうと読んでいて思った。
    短期的には悲観すべき事象でも、10年スパンでみたりすると、案外悪くもなかった決断だったのかもしれないと思えたりすることがあるのかもしれない。

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    2025年02月24日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    読み終わるのがもったいなかった。この家族や周りの人たちが愛しくて、可笑しくて、時々ほろっとさせられる。これからの人生で、きっと何度も読む。

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    2025年02月23日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    傷ついた人が、少しずつ少しずつ心を治していくお話。
    人と出会って、話して、考えて、ごはんを食べて、
    そうやって日々を生きて「自分」を探していくのが気持ちよかった。一つひとつ丁寧にこなしてれば、時間が解決してくれることってあるよね
    立ち止まれないから、少しずつでいいから進まないといけない


    心の底から打ちのめされて絶望に落ちたとき、ひとりぼっちはきつすぎて誰かに頼りたくなるけど、
    そんなことしないで1人で向き合って立ち直っていく主人公がカッコ良すぎた

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    2025年02月21日