宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森
    ピアノの森
    主人公の素直さ
    双子のピアノ
    ちょっと最後の方泣きそうになった
    じんわり優しく強く、頑張ろうと思える。
    何かに夢中になれるのが羨ましく思う。
    何か一つでも、どうでも良くないものに出会えるのが羨ましく、キラキラしていて、私もそうなりたい。
  • 羊と鋼の森
    良いタイトル。良い読書体験。

    三冠が気になって読んでみた。読んでいくと、このタイトルの意味がわかり、森の中に引き込まれていく。

    作者の言葉の奏で方が素敵だし、最後のシーンではピアノの音が聞こえてくるようだった。

    読んでみてよかったです。
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    青い雪原のイラストの装丁に惹かれて購入。

    子供たちや旦那さんが時折り発する言葉に、宮下さんと同じようにじーんと来た。

    末っ子のきなこちゃんの発想が面白くて、ツボだった。
    柴犬のワンさぶ子目線のコーナーがいい。
    本当にそんな風に思っていそうで、宮下さんとワンさぶ子の絆を感じる。
  • たった、それだけ
    良かった。ただよかった。
    望月さんを巡るお話。
    好きな人を売ってしまうこと。それを受け入れて逃げること。涙という名前。奥さんの窮屈さ。
    心に残ってる
  • スコーレNo.4
    恋と家族とお仕事。
    中学から社会人までの、それぞれの時代の物語が4つの章で綴られている。
    妹との確執や母の人生への異議など家族の物語も良いのだが、ストーリーとして面白かったのはお仕事小説の体を成す3章。主人公が仕事にのめり込んでいく様と、(自分は向いていないと思っている)本人の意識とのズレがまたリア...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    宮下奈都さんの作品を読むのは初めてです。

    とても柔らかい文章。ふんわりした感じがとても気持ち良い。本作はエッセイです。北海道のかなり奥地の山間部の方へ約一年移住された時の記録なのですが、家族を含め登場人物がとても個性的に描かれていてまるで小説のようなエッセイ。

    柔らかな文章の中に、厳しく過酷な大...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    「羊と鋼の森」というタイトルが素敵だなと思いました。
    調律師ではないけど、少し似たような仕事をしていて、私自身も器用な人間ではないので、主人公に近い気持ちで刺さる部分が多かったです。

    定期的に読み返したい本になりました。
  • 誰かが足りない
    全体的にもう少し描写が欲しいと思った。
    予約5の一節が印象に残った。
    『思い出せるしあわせだけではない。思い出せない無数の記憶によっても人は成り立っているみたいだ。』
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    私の家にも犬がいる。区切り?!のワンさぶ子の言葉が特にホッコリして、あまりエッセイ的な物は興味が薄いタイプの私でしたが…楽しく楽しくあっという間に読めました。
  • 羊と鋼の森
    無機物と有機物が混じり合うピアノとピアニストを結びつける若き調律師の成長の物語。
    才能がものをいう厳しい世界を人物など対比をうまく用いつつ、やさしく、そして静かに紡ぎ出している。音楽はピアノ、ピアニスト、調律師、それに関わる人たち、観客の思いがむすびついて出来上がる。でもこれって私達の人生も同じこと...続きを読む
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    竜胆梨々子は夫のうつ病を機に夫の実家のある田舎に引っ越します。
    30歳から10年間の梨々子が描かれています。
    慣れない田舎暮らしで戸惑ったり夫にがっかりしたり子どもたちのことで悩んだりしますが梨々子は諦めたり受け入れたりしながら変化していきます。
    派手な展開はないけれど梨々子の感情が丁寧に描かれてい...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    子犬のワルツを弾く青年のシーンが好き。
    小説では彼が今は一人で暮らしてる理由もピアノの調律を依頼した理由も書いてないけど、心に残りました。皆に聴いてもらうピアノもあるけど、生活に寄り添ったピアノもあって、みたいな文章が良かったです。
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    タイトル買い。なんとなくタイトルから想像していた内容と一致していた。
    東京生まれの彼女の視点の移り変わりが鮮やかで、梨々子さんは自分の芯を保つためにとても考えながら日々過ごしている情景がわかりやすく理解しやすかった。
    段々強くなる、ならざるを得ない女性。小さなことであれ自分を、自分の生き方を、選択し...続きを読む
  • ふたつのしるし

    作者買いです!

    作者さんの本が好きで、レビューを見て購入を決めました。別々に生きる二人が出逢うまでが丹念に描かれています。終盤急速に関係が進んでいくので、個人的にはそこをもっとじっくり読んでみたかったなという気がしました。ただ序盤やラストの締め括りなど、宮下先生ならではの感性のみずみずしさを感じられ、とても良かった...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    題名からファンタジーな小説を想像してたけど実際はめちゃ面白いエッセイだった。いろんな風景を想像しながら読めて楽しかったし文章がおもしろすぎる。声に出して笑ってしまった。
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    中途半端な田舎町暮らし中の私がいうのもなんだけど このまんまの日常に 包まれている。梨々子さんの揺らぐ気持ち 手に取るようにわかる。思い通りにならないことばかりだけど お茶をのむテーブルはある。ささいなことを肯定して納得して やりすごして 月日は重なっていくものだ。結局 自分は何者でもないんだけど...続きを読む
  • スコーレNo.4
    この前読んだ宮下さんのエッセイが面白かったので、今度は小説を読んでみた。

    これは、女の子から女の人になる時期を描いた作品かな。色々なことに対して初めて挑戦することもあり、人に対しても家族に対しても気持ちが1番揺れ動く時ですよね。この時期は、自分でも自身の扱いに困ることだってある。

    でもね、その時...続きを読む
  • 終わらない歌
    よろこびの歌の続編。
    高校を卒業し、大学の声楽科へ進んだ玲。
    ミュージカルの道を目指しバイトをしながらレッスンに励む千夏
    そして、あの時のクラスメイトたち。
    各々、自分の進んだ道に悩み苦しんでいる。

    そんな中、自分なりに次に進もうと「たたらを踏んでいた」足を動かし始める。
    ラストに向かい、皆がどん...続きを読む
  • 静かな雨
    やっぱり作家はデビュー作に作風が詰まってる。
    何を読んでもスっと心に入ってくる宮下作品。デビューもすごいな、、
    「静かな雨」も「日をつなぐ」も一見ありきたりな設定ではあるけど、私たちの生活からそう遠く離れていないところに登場人物たちの暮らしがある、暮らしを感じられるのがいい。

    行助はこよみさんのこ...続きを読む
  • よろこびの歌
    感想
    誰しもうまく行ってない。だけどそれに気がつけない。自分だけが特別だって思いたいから。でも他人に目を向けられたら。もっと優しくなれる。