宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森

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    以前読もうとして冒頭で挫折したけど、今回はすんなりと読めた。やはり物語を読む時期は大事なのかも知れない。
    芸術を言葉で表現するところが、なんだか『蜜蜂と遠雷』みを感じた。
    主人公以外、どの登場人物もサイドストーリーを描いてみて欲しいなと思った。

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    2026年05月02日
  • 羊と鋼の森

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    「山間の集落は森に遮られて太陽の最後の光が届かない。夜になるのを待って活動を始める山の生きものたちが、すぐその辺りで息を潜めている気配がある。」
    「気がつかなかった。山の夜の音も僕たちの中にいつもある。ばあちゃんが見ていた音だ。ばあちゃんが聞いていた音だ。」

    主人公はピアノの調律師の青年。人々やピアノとの関わりを通して成長していく。
    森の匂いや音の景色、目に見えないものの表現が丁寧で美しかった。主人公の朴訥として素直、でも大胆で面倒な人柄もすごく好き。
    派手なことは起きないけど、静かで落ち着いた気持ちにさせてくれる本だった。

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    2026年04月29日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
    10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分

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    2026年04月18日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    調律師さんのお話。外村さんが調律師になりたいと思ったきっかけから仕事の向き合い方まで誠実で素直で素敵だった。調律って絶対がある仕事だと思ってたけど、主観的な捉えられ方もされちゃうのが難しそうだった。

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    2026年04月18日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    1人の女性の学生から社会人までを描いた生活の物語。解説では青春小説であり恋愛小説であり家族小説でありお仕事小説とあったがまさにどれでもある。
    ネガティヴで自分を押し出せない性格の主人公が悩みながら、家族のことを思い、異性に恋をして、やがて仕事にものめり込んでいくストーリー。
    文章のセンスが良く読んでいて「あっ」となる描写が数多くあった。
    全体的には派手さはないが、時間が空いたらまた読みたいと思う一冊だった。

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    2026年04月12日
  • 羊と鋼の森

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    調律師か…そう言えばうちの家にも何回か来てるのを見たことがあったな。
    俺は弾かなかったけど、妹が弾いていた。
    調律師が音を整えていると言うのは誰かに教えてもらったから知っていたと思う。

    調律師が来ていたのはいつも学校から帰ってくる少し前にだったと記憶している。季節は春。
    子供だった俺は、調律師が何回か音をトーントーンと弾いているのを聴いても、何か変わっているの?と思っていたけど、きっと変わっていたのだろう。

    でも、そんな何も分からない俺でも調律師の出す音は何故か綺麗だなと思った。
    曲ではなく、ただ音を鳴らしていただけだったけど、学校の先生が授業で弾くピアノよりも、妹が弾くピアノよりも綺麗に

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    2026年04月06日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    2023.4.15
    ★3.7

    結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
    そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。

    婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
    婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思う

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    2026年04月05日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    雑音が混じって人の話が聞き取れなくなってしまう主人公。自分には何かが足りないと感じ、何かを上手くできないことも仕方ないと思っていた。小さく生まれて保育器に入れてもらえなかったから。
    高校を卒業して、ヘルパーとして先生、そして息子のあの人、あの人の息子の隼に出会い、ちょっとずつ変わっていく。衝動に突き動かされるように。
    自分の感情を言葉で定義づけるときの丁寧さが凄い。

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    2026年04月05日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    どこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
    みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
    予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
    予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
    予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
    予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
    予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する

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    2026年04月01日
  • 羊と鋼の森

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    ひょんなことからピアノ調律師に興味を抱いた男子高校生が、調律師の世界に飛び込んで成長していく。先輩や顧客とのさりげない会話がボディブローのよういに効いてくるし、ただ正確なだけではなく演奏者の好みに音を合わせる調律師の奥深さに感銘するしで、没頭できました。

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    2026年03月31日
  • 羊と鋼の森

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    嫌な感じが全くない読んでいて気持ちのいい小説だった。ずっと読んでられそう。
    そのぶん、薄味な感じはした。

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    2026年03月24日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    宮下さんが大好きと仰るお料理を作りたくなるような一冊!
    レシピ本って買っても結局使わずに…ということが多いのだけれど、感謝していると書かれている方のレシピ買ってみようかな。
    以前別の作家さんのエッセイを呼んだ時も思ったのだが、本当に日常の些細な出来事の切り取り方と表現が素敵すぎる。

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    2026年03月19日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    宮下奈都さんの言葉の並びがとても好きです。匂い、音、手触りが、ありありと感じ取れるようでした。
    ふたつのお話とも、暖かいはずなのに、ずっと寂しい。
    修ちゃんはの話って、なんだろう。良い話では無いかもしれないと思わずにはいられない。
    でもどちらの男女も、互いを傷つけることは一切していないから、どうか優しい結末出会って欲しいと思う。

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    2026年03月16日
  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下さんの初期のエッセイや掌編、書評などをまとめたもの。
    2013年に出された単行本を文庫化したものだが、あしたの風という短編は、まさに今の日本のことみたいだと思った。
    書評を読んで、山本幸久を読んでみたくなった。

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    2026年03月06日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    自分の気持ちに正直に生きたい人にはおすすめ。

    婚約者に破談にされた主人公がやりたいことリストを作成して再生していく物語。

    私が選んだもの、選べなかったもの全部全部ふくめて、私なんだ。誰かに流された訳でもない、自分で選択した人生を生きていきたいと心から思えた。

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    2026年03月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    短編のオムニバス。個人的には、中島京子さんの筆致や「よしんば」の発想はさすが卓越してるなぁとか、やはり桜庭一樹は苦手なんだよだなぁとか、比較しながら楽しく読んだ。
    大島真寿美さんの作品は初めて読んだけど、「香港加油」のポストイットのくだりがたいへん良かった。他の作品も読んでみようと思ってググってみたり。こういう出会いがオムニバスの醍醐味だな、と思う。
    ちなみにアジアといっても、台湾や香港が舞台で、もっと東南アジアやインドなど、異文化感の強い舞台の作品も読みたかった。

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    2026年02月16日
  • スコーレNo.4

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    1人の女性が思春期を経て大人になり人生を受け入れていくまでの心の揺れがリアルで良い。家族、きょうだい、恋愛、仕事、、、まぁ色々あるけれど、読み終わった頃には少し心が前向きになっている。

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    2026年02月14日
  • 誰かが足りない

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    分かりやすい、優しい物語だった。うっすらとした寂しさが絵になったような日々の中に、訪れた「ハライ」というレストランでの幸せな時間が、しみじみとしみる。
    読む本の中にはむずかしい漢字ばかりの時がある。鋭く心の中をかき回してあとはわずかに理解の外にあるような疑問符を残す。考え続けて著者の深遠な思いに気が付いたり、迷路に迷い込んだりする。
    そんな何かを求める読書もたまにはいい。生きている実感がある。それでもこうした暖かい日々を優しい言葉でつづってくれる小説に、癒されたいときもある。

    文字好きが選ぶ文章は、生きていく指針だったり喜びだったりするが、生活の中で、そんな文字好きだけでなく、いろいろな手段

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    2026年02月10日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    宮下奈都さんのエッセイの本。
    福井から北海道の田舎へと
    1年間の山村留学した期間をつづった
    エッセイの本。

    読んでてとても心があったかくなった。
    家族の何気ない日常と、
    その土地の神々しいほどの自然が溢れるさま。

    そこでの人との関わり。

    こんな1年が人生の中で持てるって言うのは
    とても幸福なんだろうなぁと
    読んでいて思った。

    子どもたちのまっすぐさ。
    そして、自然の怖さと温かさ。

    山村留学という
    ある意味特殊な体験なのかもしれないけれど
    それでも、
    何気ない日常に宝物はあるんだと
    気づかせてくれる
    とてもとても良き本だった^_^
     
     
    最後胸が熱くなったなぁ
    悲しさと、寂しさと

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    2026年02月09日