宮下奈都のレビュー一覧
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一見すると、ピアノの調律というゴールのない深い森に迷い込んだ青年・外村の成長を描いた現代の物語と、広島での被爆体験をはじめとする人間の根源的な悲しみを見つめ続けた原民喜の文学は、遠く離れているように思えるかもしれない。しかし、両者の根底に流れる「世界の一筋の美しさを信じ、それを祈るように手繰り寄せる姿勢」には、驚くほどの共通点があると感じられてならない。
主人公の外村は、高校生のときに偶然、学校の体育館で調律師の板鳥が出す「音」に出会う。それまで将来の夢もなく何かに熱中したこともなかった外村だが、その音の中に、自分が育った北海道の深い森の匂いを感じ取り、調律の世界へ飛び込むことを決意する。ピ -
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郊外の骨董品店の三姉妹の長女として生まれた麻子。中学の頃からどことなくみんなと同じように恋愛などが出来なかった。祖父の代から続く骨董品店において、三姉妹で唯一骨董品に興味を抱くが、一方で妹の七葉へのコンプレックスなどから、家を出たいと考えていた。
麻子の中学、高校、就職とその後を4段階で描いた人間ドラマ。恋愛には執着しないものの、つい好きになったり、付き合い始めたりという話が有ったり、その中で見つける、ちょっとした重要なアイテムなどの話。
スコーレということで、学校の話が続くのかと思いきや、それは2話で終わる。残り半分は就職後の話だ。
全体にふわっとしながら、これが描きたいんだなというテ -
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この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分 -
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2023.4.15
★3.7
結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。
婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思う -
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ネタバレどこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する