宮下奈都のレビュー一覧
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ネタバレドリフターズリスト私も作ろっかな
最初は婚約破棄されたあすわが可哀想すぎてこっちまで辛くなった
でも郁ちゃんもロッカさんもお兄ちゃんもあたたかくて幸せな気持ちになった
リスト作りたいって思いながら読んでたけど途中で恵の「リストは反面教師、リストに書かれているのは全てあなたの弱点、どうしても守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない方が賢明」って言うのにも頷けた
また、同時に1切れのパンみたいな存在。何をしてるか、何をすればいいかやろうとしてる事は、やりたいことはそういうことを考えるのがリストの役割できっかけ。結局はこのリストはポケットに入れて自分で進んでくしかない書いたことを信じてこれがある -
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ショパンコンクールのあと、我が家のピアノを調律してもらいながらこの本を読み始めた。
何かを身につけようとする人の、ひたむきさと自分には才能がないかもしれないという恐れとの葛藤は、誰もが身に覚えがある。それに共感しつつ、ピアノとピアニストに純粋に向き合うことで確かな手応えが感じられる調理師というプロフェッショナルのシンプルで芸術的な世界に、浮世にない純粋さを感じて憧れた。
私も、自分の世界でこんなふうに成長し、世界と繋がりたい。「この世界に溶けている美しいもの」を「そっと取り出して、よく見えるようにする」。それなら私にも、できそうな気がしてとても励まされた小説だった。 -
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調律師、という職業をよく知らなかったので、こんな奥深いものなんだと知った。
正解がないことに向き合うって難しいけど、正解なんてないのかもしれない。自分がいいと思えたら、いいのかもしれない、と思えた。
宮下さんの静かだけど情熱を感じる文章力が凄いなあ
美しい言葉がたくさんあった
宮下さんが「神さまたちの遊ぶ庭」の時期の北海道で過ごしていた時に、書かれたものだという。
北海道での暮らしでの気づきや情景が作品にも影響してるのが分かる。
「神さまたちの遊ぶ庭」を読んでから読んでよかった!
『美しい』も『正しい』と同じように僕には新しい言葉だった。ピアノに出会うまで、美しいものに気づかずにいた。知 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は婚約破棄をされた事務職の女性。
結婚後に使うはずだった休暇を取り自暴自棄に過ごすも、叔母からドリフターズリスト(やりたいことリスト)の記載を勧められ、試してみる。
そこに記載したエステで出会った綺麗な店員、同僚の仕事以外の一面(豆を広める活動)の発見と活動への参加などを通して、前向きに変わっていく。
たぶんそんなに大きく変わってはいない、日常が描かれているけど、物語の最初と最後では大きな違いを感じる不思議なストーリー。料理がその人を作るって部分はとてもわかる気がして、確かに自炊率の高かった週は気持ちが豊かだし、満足度が高い気がする。それが1番実感を得やすいけど、確かに人生って自分で作 -
Posted by ブクログ
婚約破棄されたことをきっかけに、自分というものが無くて、ただ何となく生きていたことに気づいた主人公が「ドリフターズ(漂流者)リスト」を通して、自分や家族、周りの人々との関係性や本当に自分がやりたかった事は何かを見つめ直していくハートウォーミングな話。
「自分は何のために生きているんだろう」「本当にやりたいことはなんだろう」「あの人はあんなに頑張っているのに私ときたら……」と1度でも考えたことがある人ならきっと、理解出来る心情が書かれている1冊だと思う。
自由奔放でひねくれ者な叔母のロッカさんや、幼なじみの京など登場人物も皆濃いキャラで、この中で生きてたら確かに自分なんて突出したものは何も持