宮下奈都のレビュー一覧

  • 静かな雨

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    ネタバレ

    著者のデビュー作。静かなの中に強さを見いだす。(最近のスコールのような雨ばかりだと、この雰囲気を雨からえられない。しとしと降る雨ないなぁ)
    「あたしの世界にもあなたはいる。あなたの世界にもあたしがいる。でもふたつの世界は同じものではないの」 こよみさんが高校生に語るシーンが良かった。
    博士の愛した数式 小川洋子著と思われる引用から行助さんの行動が起承転結の転。
    あとはしとしと、地を潤す雨の世界が広が広がってだと

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    2026年07月04日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    宮下さんの作品を読むのは2作目?やけど、人の心を温かく描いてる作品のように感じられて、読後感がとてもよかった。導入の内容的に若干読者を選ぶかもやけど、休日にゆったりと読むのにピッタリな作品やと思いました。郁ちゃんがいいキャラ。笑

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    2026年06月28日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    当時、俺も失意の中でやりたいことなんて何一つなかった。
    だけど日々の中で接する人の優しさや大切さに気づいて、気づけなかった、当たり前だったものに気づくことができた。
    そんな部分に共感したし、反対に当時見えないものを見ようとしなかった自分も悪かったなと思った。(練乳をかけまくって)

    #自分を好きになる。

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    2026年06月22日
  • 羊と鋼の森

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    音を言葉で描く表現がとても印象的で、目に見えないものの手触りや空気まで伝わってくるような小説だった。比喩は多めだが、その積み重ねによって、調律という仕事の奥深さや、音に向き合う人たちの繊細さが少しずつ見えてくる。登場人物も温かく、それぞれが誰かの夢や歩みを静かに支えているところがよかった。大きな事件で引っ張る物語ではないが、まっすぐに悩み、迷いながら進んでいく姿に自然と引き込まれる。青春の眩しさと職業小説としての面白さ、そして人を支えることの尊さが、静かにやさしく重なった一冊だった。

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    2026年06月22日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    260610

    一般的な主婦の10年を描いた物語だと思っていたけれど、中盤あたりから一般の基準って何だろうと思わせられた。
    10年間、一時的な悩みもあれば慢性的な悩みもあるのは誰しも同じで、キッパリともしくはジワジワと視点も変わっていくものなんだと思った。
    軽いようで重い。

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    2026年06月10日
  • 羊と鋼の森

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    一見すると、ピアノの調律というゴールのない深い森に迷い込んだ青年・外村の成長を描いた現代の物語と、広島での被爆体験をはじめとする人間の根源的な悲しみを見つめ続けた原民喜の文学は、遠く離れているように思えるかもしれない。しかし、両者の根底に流れる「世界の一筋の美しさを信じ、それを祈るように手繰り寄せる姿勢」には、驚くほどの共通点があると感じられてならない。
     主人公の外村は、高校生のときに偶然、学校の体育館で調律師の板鳥が出す「音」に出会う。それまで将来の夢もなく何かに熱中したこともなかった外村だが、その音の中に、自分が育った北海道の深い森の匂いを感じ取り、調律の世界へ飛び込むことを決意する。ピ

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    2026年06月10日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    ピアノ調律調律師の話。いい音に調律する人ってのがいるんやと新しい世界を知ることができた。和音の美しい音色のピアノに魅せられ、その森の奥深くに入り込もうとする主人公の朴訥でまっすぐな考えが気持ちいい。8/10

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    2026年06月01日
  • 羊と鋼の森

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    面白い作品でした。
    美しい音と、静寂さを楽しめる本でした。

    みなさんがきっと感じるであろう、
    まるで音が聞こえるようだと。
    つきなみですが、私もそうでした。

    ピアノはイッコも弾けないけれど、
    音の良し悪しなんてのも、まったくわからないけれども、

    心地の良い音が聴こえて来たような感覚になりました。

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    2026年05月30日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    衝撃的な展開や出来事が起こるわけではないので、人を選ぶ作品ではある気がする。
    人の成長や半生を描いた心温まるストーリーで、特に最後の結末は腑に落ちて、スッキリとした後味。

    何かに行き詰まって悩んだ時に読み直したい。

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    2026年05月25日
  • 羊と鋼の森

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    才能や経験は、努力で賄えるのか分からない。人によるという答えは、自分がそのどこに該当するか考えただけで怖しい。
    ただ、それでも心が躍る一瞬を覚えていて、その度に一歩ずつ進む。
    生半可な覚悟ではできないことを叩き込みながら、まだ強い意志が残っていることを教えてくれる。

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    2026年05月25日
  • 静かな雨

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    静かで、優しく、切ないニ編を収録。音や味や匂いや湿度なんかも鮮やかに伝わってくる文章。生き生きとした比喩も。例えばこんな一節ーー「胸元からバンビでも飛び出してくるような気分」。こんなふうに形容したくなる気分を、誰しも経験したことがあるにちがいない。丁寧な心情描写が胸に迫る一冊。

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    2026年05月24日
  • スコーレNo.4

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    郊外の骨董品店の三姉妹の長女として生まれた麻子。中学の頃からどことなくみんなと同じように恋愛などが出来なかった。祖父の代から続く骨董品店において、三姉妹で唯一骨董品に興味を抱くが、一方で妹の七葉へのコンプレックスなどから、家を出たいと考えていた。

    麻子の中学、高校、就職とその後を4段階で描いた人間ドラマ。恋愛には執着しないものの、つい好きになったり、付き合い始めたりという話が有ったり、その中で見つける、ちょっとした重要なアイテムなどの話。

    スコーレということで、学校の話が続くのかと思いきや、それは2話で終わる。残り半分は就職後の話だ。

    全体にふわっとしながら、これが描きたいんだなというテ

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    2026年05月13日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    人生に悩み、立ち止まるアラサー女子にぴったりの本です!
    うまく行くことばかりじゃないけれど、これも自分、と認めて前に進んでいく力になるような物語だと思います。

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    2026年05月09日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道のトムラウシ“神々が住む庭”と呼ばれる、山奥に山村留学した家族のエッセイ。作者は本屋大賞を受賞した“羊と鋼の森“の作者で、作品は留学中に執筆したらしい。5月になっても氷点下になるような厳しい自然がある場所なのだが、地域の人と一緒に育つ子供達や他の住民の方々のエピソードが、笑いあり涙ありで面白い。自然の豊かさと厳しさと共に人間も成長していく、その暮らしはかけがえのないものだろうと感じさせてくれる

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    2026年05月03日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
    10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分

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    2026年04月18日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    1人の女性の学生から社会人までを描いた生活の物語。解説では青春小説であり恋愛小説であり家族小説でありお仕事小説とあったがまさにどれでもある。
    ネガティヴで自分を押し出せない性格の主人公が悩みながら、家族のことを思い、異性に恋をして、やがて仕事にものめり込んでいくストーリー。
    文章のセンスが良く読んでいて「あっ」となる描写が数多くあった。
    全体的には派手さはないが、時間が空いたらまた読みたいと思う一冊だった。

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    2026年04月12日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    2023.4.15
    ★3.7

    結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
    そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。

    婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
    婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思う

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    2026年04月05日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    雑音が混じって人の話が聞き取れなくなってしまう主人公。自分には何かが足りないと感じ、何かを上手くできないことも仕方ないと思っていた。小さく生まれて保育器に入れてもらえなかったから。
    高校を卒業して、ヘルパーとして先生、そして息子のあの人、あの人の息子の隼に出会い、ちょっとずつ変わっていく。衝動に突き動かされるように。
    自分の感情を言葉で定義づけるときの丁寧さが凄い。

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    2026年04月05日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    どこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
    みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
    予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
    予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
    予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
    予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
    予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する

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    2026年04月01日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    宮下奈都さんの言葉の並びがとても好きです。匂い、音、手触りが、ありありと感じ取れるようでした。
    ふたつのお話とも、暖かいはずなのに、ずっと寂しい。
    修ちゃんはの話って、なんだろう。良い話では無いかもしれないと思わずにはいられない。
    でもどちらの男女も、互いを傷つけることは一切していないから、どうか優しい結末出会って欲しいと思う。

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    2026年03月16日