宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森

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    ピアノ調律士を目指す青年の丁寧なお話。
    少しだけ鈍で、でも真っ直ぐな若者の、掴みたくてもまだ届かないもどかしさを巧みに表現しているなあ、と思った。未来はそれでも続くし、眩しくはなくとも明るいぞ、と思わせてくれる話。
    登場人物に悪人がいなくて、みんな一生懸命なところが良かった。月並みな感想だけど。

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    2026年01月12日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    仕事に行き詰まり、出口が見えない主人公・外村の姿に強く共感した。
    調律師として自分を磨こうとする一方で、結果が出ず、理由もわからないまま予約をキャンセルされる苦しさは、働く中で誰もが一度は感じるものだと思う。

    そんな中で、支えてくれる人の存在や、「誰のために仕事をするのか」という視点に立ち返ることで、外村が少しずつ前に進んでいく過程が印象的だった。

    「才能」という不確かなものではなく、経験や努力、根気といった積み重ねに価値を置く姿勢や、「1万時間かけてから悩めばいい」という言葉は、焦りや迷いの中にいる人の背中を支えてくれる一冊だと思う。

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    2026年01月11日
  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下奈都さんのエッセイ集。宮下さんの過去や日常に留まらず、自作の執筆エピソードや他の作品の解説、掌編など、エッセイの自由さを感じました。特に前半部分の宮下さんの日常や感じたことを題材にした文章が好きで、旦那さんとの馴れ初め?や子どもたちのことについて書かれていたのが微笑ましかったです。

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    2026年01月11日
  • よろこびの歌 新装版

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    ネタバレ

    人生どこをやり直すかって言われたら、高校時代だと思っている。
    いろんな葛藤の中で、自分の意見を親にも学校でも言ったことがなかったから。
    彼女たちの気持ちが痛いほどわかったり、羨ましかったり。
    ハイロウズなのに『麗しのマドンナ』が混じっているのも面白い

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    2026年01月08日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    子どもへの愛情を感じられる素敵なエッセイだった。
    幸せの考え方に共感できた。
    しあわせの形をそのまんまで楽しめる、そんな生き方できたらいいな…

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    2026年01月03日
  • よろこびの歌 新装版

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    不本意に入学した女子高で、淡々と過ごす怜。合唱コンクールの指揮をすることになって周囲の生徒との関係が動き出す。
    それぞれが抱える思いが見え隠れして、何の変哲もない子なんていないよねーと思わせてくれるストーリー。大人だってこんなふうに周りの人と付き合えたらいいんだけどなぁ。

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    2026年01月03日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ネタバレ

    ロッカさんのつくる太陽のパスタがなんとなく好きだ。ロッカさんみたいな飄々としたお姉さんが料理下手だなんて信じられない。ああいう人は料理が上手いもんだと思っていた。ただそういうところがロッカさんのかわいいところでもある。
    あすわを傷心から立ち直らせた人であり、あすわのメンターみたいな立ち位置のロッカさんは、きっと完璧超人なんだろうなと思っていたから。
    ロッカさんがあすわのラタトゥイユを食べた後、
    「この太陽風スパゲティのいい引き立て役になってるよ」ってセリフを言った時、ああ、不味くてもいいんだって思った。不味くてもいい、頑張って上手くならなくても主役になれる。
    太陽のパスタはロッカさんであり、こ

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    2026年01月01日
  • 静かな雨

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    会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。

    だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのために、行助は毎日病院に通う。三月と三日経った日、奇跡的に意識を取り戻したこよみさんだが、事故の後遺症の高次脳機能障害で、短期間しか新しい記憶を留めておけないようになっていた。

    二人は一緒に住むように

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    2025年12月30日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    やっぱり宮下奈都さんの作品は大好きです。
    じんわりあったかく優しい雰囲気がとても癒されます。
    主人公、明日羽の婚約破棄から始まるこの物語は、明日羽の成長の話ではなく、明日羽が自分を見つめてあるがままの自分を受け入れる姿勢が、生きていく中でこういう事って大事だよなとしみじみと感じさせてくれる温かい作品でした。

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    2025年12月29日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    とある誰でもない専業主婦の女性が、誰かになりたくてもがきながら、最終的に自分であることをゆっくり受け入れていく物語、ということになるんだと思う。虚栄心、嫉妬、見栄、優越感、劣等感、そういった感情とその日々が丁寧に描かれている。もしかすると子育てをしている多くの女性は、主人公の気持ちやシチュエーションに強く共感するのかもしれない。

    俺はと言えば、性や役割の違いもあるとは思うけど、考え方として主人公はなかなかまっすぐに歪んでいて(これは物語の装置として拡大レンズを通して描かれているからだとは思うけど)、強い共感はあまり感じなかった。でも、あまり共感できない主人公なのに胸を打たれる場面がいくつもあ

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    2025年12月22日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    山村留学の1年間、書ききれないほどたくさんのことがあった中で、書くことのできる一部分をみせてくれたのだなと思う。
    書くことのできない深い部分が、小説にじんわり反映されてくるんじゃないかと思うと、宮下さんの小説がこれからも楽しみ!

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    2025年12月21日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    結婚直前に婚約解消された「あすわ」は、気力を失っていたが、
    叔母のロッカさんの提案により、徐々に気力を取り戻していく。

    タイトルの太陽のパスタと豆のスープに関しては、
    読んだ人だけがわかる、キーワードなので触れませんが、
    叔母が何かと姪のところに現れるというのは、ありがた迷惑な気がしてしまう
    場面もあったりなかったり。

    物語的に、男女問わずで楽しめるかなと思う内容ではありますが、
    主人公の「あすわ」に係る人たちの寄り添い方が救いとなって成長する
    ところは女性には良い刺激になるのではと思います。
    主人公と叔母の名前を漢字にしていないのは、漢字じゃないわけではなく、
    あえてのことなので、読んだ

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    2025年12月11日
  • スコーレNo.4

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    いつ読んだか覚えてなかったので再読。言葉が風に乗って心に入ってくる感じがした。女性とか男性とか、そうではなくて、その人そのものを映し取るようなお話でした。

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    2025年12月07日
  • スコーレNo.4

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    静かな中に、力強さを感じる。

    「羊と鋼の森」を読んだときと似た読後感。主人公があまり声に出さない性格だからこそ、生きてくる風景描写から感じられる登場人物の心理描写、本当にステキです。

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    2025年12月04日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    すごく好きでした。
    宮下奈都さんの紡ぐ物語は、心がとても丁寧に表現されていて、静かなのに熱くて、大好きです。
    麻子が幸せを掴めそうな時の感情の高まり。私まで心がきゅうっと熱くなりました。
    他の作品もどんどん読みます!!

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    2025年11月24日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    婚約者から、結婚直前で突然婚約を解消された
    主人公のあすわ(明日羽)傷心の彼女に
    叔母のロッカさんはドリフターズリスト(やりたいことリスト)の作成を提案する。
    ロッカさんの能天気ぶりに、腹が立つやら
    あきれるやら‥でもきっと、この人には
    何を言っても通じない。
    ドリフターズリストを悩みながら書いて
    無理にでも達成しようとするあすわだが、
    ドリフターズリストは「不可能リスト」と、
    エスティシャンの桜井さんに教えられる。
    リストは反面教師で自分にできないことを
    挙げるらしい。本当に大事なこと、どうしても
    守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない
    ほうがいいと言われて、愕然とするあすわ。

    会社

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    2025年11月24日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    ネタバレ

    主人公がつい頭の中で繰り広げてしまう言葉の連想が唯一無二。こういう思考ごできるのは「書く」からこそなのでは。宮下さんはアイデアをちゃんと手書きする方なのかも。などと妄想。
    介護問題を押し付けるでもなく、額装の世界にどっぷりというわけでもなく、ひたすら今について語ってくれるやさしい物語。

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    2025年11月21日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽の成長の物語。

    温かく優しいまわりの人たちのおかげで悲壮感がなく救われる。

    「たんぽぽのような声」
    「ドリアン」
    「一切れのパン」
    「豚のメ」

    印象に残る。

    無性に豆を茹でたくなる。

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    2025年11月20日
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険

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    宮下家はやはり面白いなと思いました。それぞれのお子さんの成長や宮下さんのイベントの話しも書かれていて、どんどん読み進められました。毎月末の、ワンさぶ子のおやつタイムのコーナーも面白く、神さま達の遊ぶ庭に続いて満足でした。
    買うかどうか、と言うとまだ定まっていないので星4つにしました。

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    2025年11月14日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ネタバレ

    ドリフターズリスト私も作ろっかな
    最初は婚約破棄されたあすわが可哀想すぎてこっちまで辛くなった
    でも郁ちゃんもロッカさんもお兄ちゃんもあたたかくて幸せな気持ちになった
    リスト作りたいって思いながら読んでたけど途中で恵の「リストは反面教師、リストに書かれているのは全てあなたの弱点、どうしても守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない方が賢明」って言うのにも頷けた
    また、同時に1切れのパンみたいな存在。何をしてるか、何をすればいいかやろうとしてる事は、やりたいことはそういうことを考えるのがリストの役割できっかけ。結局はこのリストはポケットに入れて自分で進んでくしかない書いたことを信じてこれがある

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    2025年11月08日