宮下奈都のレビュー一覧
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思っていたのとちょっと違ったかも。
ザ・ハイロウズが好きな人ならもう何倍も楽しめたのかな!残念ながらわたしはあまり詳しくなくて…
女子高生たちの考え方や視点は“らしい”感じがして良かったけど、少し浅かったような。どこか1ヶ所だけでもがっつり深掘りしてくれたらもっとグッとくるものがあったかもと思ったり。
「楽しく生きること」「そのために、音楽があるんだ。音楽は目的じゃなくて手段だったってこと」。音大付属高校に落ちてしまった御木元玲が友人に話したこの部分。誰かの何かに通じるものがある気がして思わず付箋を貼った。
音楽って、詳しい人でもそうじゃない人でも、生きてて一度は心が持ってかれる体験をしやすいツールだと思う。だからこそ、もう少し深みというか、何かグッとくるものが欲しかったなぁ。。
続編(?)の「終わらない歌」も読んでみる。 -
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予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。
10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。
認知症の症状が出始めた老婦人、
ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、
人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。
「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、
前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。
美味しいものが出てくる話が好き。
宮下奈都さんも好き。
ひきこもりの兄の話が印象的。
本の内容自体も、苦しさもあるが優しい。
ただ、
表紙が私には寂しすぎて、怖くて、手元に置いていくのを躊躇している。
表紙が違えば間違いなく手元に残しておくのに… -
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ネタバレ1つ目の作品「静かな雨」
・事故をきっかけに記憶障がいを抱えた女性と、生まれつき足に障がいを抱える男性とのお話。
・2人が結ばれることができたのは事故のお陰で、もし事故が起きていなくても、2人は結ばれたのだろうか?
・雨が降ったら土に染み込んでまた乾き、雨なんて降ってないように元通りになる。こよみの涙や悲しみもまた、一晩経てば忘れられて、なんでもないように、乾いて元通りになる。切ない。
・ブロッコリとリスボンのくだりが重なった時、可哀想で切なくなった。
「世界は広い。だけどあたしの世界はあたしの身の丈にあったぶんしかない。そう思うと、焦るでしょ?いろんなことを知りたい、知らなきゃいけないって気分になるでしょ?」
「どうして若い人には可能性があると、そんな乱暴なことを平気でいえるのだろう。確かに、何者かになる可能性もあれば、ならない可能性もある。もしも若い人の可能性がほんとうに無限なら、たとえ年をとって可能性が半分に減ったところで、たかが無限の二分の一だ。九割の道が閉ざされてしまっても、まだ一割残っている。無限は一割でも無限じゃないのか。」
2つ目の作品「日をまたぐ」
・2人の出会い方はすごく運命的で純粋で素敵なものだった
・「アフリカとブラジル」のくだりはよく分からなかった。ひとつの大陸だったものが時間を経て別々に分断された→別れ話かと思ったけど、別れてない
・修ちゃん優しいように見えなくもないけれど、真名ばかりがたった1曲の音楽にも耳を傾けられないほど精神的にも追い込まれていることにも全然気付かず、いつもこんななのか?とか聞く始末。仕事忙しいを言い訳にしてるだけ。スープないの?とか言い出した時には「はっ?!!!」てなった。そして優しくご飯を用意してあげる真名にも「へっ?!!!」てなった。
2つの話に共通しているのは、
・美味しい食べ物
・音楽
・世界に閉じ込められていること
こよみは行助の世界
真名は娘の世界もしくは修ちゃんの世界 -
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静謐で美しい文章で紡がれる、女性の成長物語
自己評価の低い女性の成長の軌跡を描いた物語。中学時代、高校時代、入社後の現場出向、出向終了後の本社勤務。これらの4つの人生のステージがそれぞれ描かれます。
とにかく文章表現の綺麗な物語です。派手な事件などはほとんど起きないものの、鮮やかな心情描写が美しく、目を見張ります。
内容については、おおむね家族・恋愛・仕事という3つの要素を中心に描かれています。それにしても本作は、人を好きになるシーンで「好きだ」などと直接表現しません。巧みな心情描写によって、好きになったのだな、ということを読者に感じさせる点がとても素敵だと思いました。
ただ、個人的な好みとして、恋愛面以外はそこまでハマらなかったかも。私は自己肯定感が高いタイプなので、麻子に対してそこまで共感できませんでした。