宮下奈都のレビュー一覧

  • 窓の向こうのガーシュウィン
    「ラプソディー・イン・ブルー」が有名なガーシュインが題名にあるので、どんなお話だろうと思って手に取ってみた。主人公が口ずさむのは「サマータイム」それは悲しい曲らしい。
     お父さんはお金持ち、お母さんは美人
     だからさ、よしよし、泣くんじゃないよ

    いつもながら、その語り口から独特の優しい世界に引き込...続きを読む
  • 終わらない歌
    気に入った本は老後にまた読むつもりで保存版として購入するものの、数年以内に再読する性分ではないため、『よろこびの歌』の続編といわれても、記憶は薄ぼんやりどころか遠い彼方。ま、「女子高でいろいろもめて大団円」ぐらいに覚えていれば大丈夫なお話です。

    女子高の校内合唱コンクールの様子が描かれた『よろこび...続きを読む
  • 終わらない歌
    前編となる「よろこびの歌」未読で、本書を読んだ。
    本書だけでも良かったけど、前編本から読んだ方が登場人物の人物像、経験、その背景がより分かって、もっと面白いと思う・・・ので、前編本読んでから再読するかも・・。

    20代の青春真っただ中の女子達の、真剣だからこそ悩み、そして成長していく物語。そして、彼...続きを読む
  • 終わらない歌
    前作「よろこびの歌」から三年後が舞台。みんな二十歳になり、それぞれの場所で頑張っていた。夢にあと少しで届きそうな人、目の前にして悩んでいる人、悩みごとは変わったかもしれないけれど、あの頃と同じく、ぐるぐる、ぐるぐる。立ち止まったりしても、三年前に未来の私に歌った歌に、今も励まされて、支えられているの...続きを読む
  • マウンドの神様
    野球を愛する人気作家の野球を題材にした小説、エッセイを、集めた短編集。
    どの作品も作家の野球への思いや造詣が伝わってきて面白かった。個人的には「ひゃくはち」の著者早見和真の「あの日、監督がうなずいていれば、僕は-」が「ひゃくはち」の舞台となった高校、監督が登場していてツボだった。
  • はじめからその話をすればよかった
    ポツポツとそのときに宮下奈都さんが感じたことだったり考えたことだったり体験したことだったり。
    この人の感性というのがどこにあるかを覗けた気がする。気がするだけだが。
    こういう本をもっと早く知って紹介されてる本や作品を読んでるか、もしくはすでに読んでいた上でこの本を読みたいものです。
    本読もう。
  • 誰かが足りない

    そのくらいがちょうどいい

    私には誰が足りないのか考えた。
    誰だろうな。思い浮かばない。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
    色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
    本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
    ますます本が愛おしくなります。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
    ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大で...続きを読む
  • 窓の向こうのガーシュウィン
    何かが足らない欠落感という枠に自身を閉じ込めていた佐古さん。後ろを向く理由や下を向く言い訳にしながら、自己に正直であろうとする無意識の真摯さも感じて嫌いになれない。
    認めてくれる人や仕事、自分の居場所に出会って最後は枠から自由になれたんだな。
    彼女も彼女を取り巻く人たちも日常の陰りを抱えている人生だ...続きを読む
  • 終わらない歌
    よかった!前作にさらに厚みが加わって、ズシンと響いた。ずっとブルーハーツの曲が流れる中で読んでるような感じ。宮下さんてものすごく音楽が好きな方なんだというのが伝わってくる。
  • 終わらない歌
    今となっては本屋大賞作家となった著者作の中で、読み抜けていた本書。既読の"よろこびの歌"よりも、宮下さんの露骨な熱さを感じる出来映え。解説にもある"青春音楽小説の傑作"…、、納得してしまった♪。
  • 羊と鋼の森

    ほっこりしました

    ピアノの音と、青年の感情が美しい文章で表現されていて、読むことが心地よいと感じました。
  • 終わらない歌
    前作から三年後という設定。
    前作は良かったけど物足りないという感じだったけど、本作はそれぞれがさらに生き生きと描かれ、読み手の心も澄んでくような心地よさがあった。
    ぐんぐんを風を切って進んでくような高揚感があり、読んでいていて気持ち良かった。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    ⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
    ⚫旅立ちの日に/宮下奈都
    ⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
    ⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
    ⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
    ⚫時田風音の受難/沢木まひろ
    ⚫ラバーズブック/小路幸也
    ⚫校閲ガール/宮木あや子

    こういった本を読ん...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
     短編集。どれも面白く、さらりと読めた。

     作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。

    「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    旅行中に持ち歩くのに
    重すぎず(内容的にも)
    さらっと読めるものを、と購入。
    題名の通り、本をめぐる様々なお話。
    どの作品も、さらっと読めるうえ
    いい話だった。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    砂に埋もれたル・コルビュジエ 原田マハ
    初めて本をつくるあなたがすべきこと 朱野帰子
    校閲ガール 宮木あや子
    この3作が良かったな。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。