宮下奈都のレビュー一覧

  • 静かな雨

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    ネタバレ

    1つ目の作品「静かな雨」
    ・事故をきっかけに記憶障がいを抱えた女性と、生まれつき足に障がいを抱える男性とのお話。
    ・2人が結ばれることができたのは事故のお陰で、もし事故が起きていなくても、2人は結ばれたのだろうか?
    ・雨が降ったら土に染み込んでまた乾き、雨なんて降ってないように元通りになる。こよみの涙や悲しみもまた、一晩経てば忘れられて、なんでもないように、乾いて元通りになる。切ない。
    ・ブロッコリとリスボンのくだりが重なった時、可哀想で切なくなった。

    「世界は広い。だけどあたしの世界はあたしの身の丈にあったぶんしかない。そう思うと、焦るでしょ?いろんなことを知りたい、知らなきゃいけないって

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    2026年06月18日
  • 誰かが足りない

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    絶対、今邑彩みたいなミステリーだと思った。表紙の感じが似てる。
    読むと全然ミステリーではなく、どれも明るい兆しがして安心。
    でもやっぱりこのタイトルと表紙の絵は内容にあってないと思うのだけど、私だけかな。

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    2026年06月15日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道の山奥に山村留学した宮下ファミリー。留学を決断しトムラウシで暮らした1年間が描かれているのだけど、一番の感想は「宮下家の家族の仲の良さが羨ましい」「家族のキャラがすてき!」ってこと。読んでいると口角が上がってくるよ

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    2026年06月13日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ドリフターズ・リスト
    やりたいことリストのことなんや。

    本文にもある通り、カトちゃんも志村も長さんもブーも
    関係ない。
    関係ないんだけど、どうしても頭によぎってしまうな。


    このお話のいいところは、
    ドリフターズ・リストを作ったからって人生が好転するわけじゃなくて、まだまだ主人公は右往左往して悩んで悩んで進んでいくところ。
    色んな気づきがあるところ。

    それで良いんだよね。
    人生、ここで終わりじゃない。
    何かが叶ってもまだ続いてく。

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    2026年06月05日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    マイナスな気持ちにそっと寄り添って、いつの間にか前を向かせてくれるような温もりを感じる物語でした。タイトルからは不穏さを感じますが、足りない誰かを待つ幸せに目を向けさせてくれる物語です。美味しいと評判のレストラン「ハライ」そのものについての描写はありません。ですが、登場人物達がハライを予約しようと思うそれぞれの理由から、ハライが自分の大切な人を連れて行きたいと思わせる素敵な場所であることがしみじみと伝わってきます。私もそういう時に選ばれるレストランであるハライを訪れてみたくなりました。

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    2026年06月01日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    割とよくある「生きる意味を見つけられない私が、クセの強い人のおかげで一歩踏み出す」系の話。
    すでにそういう話をいくつか読んでしまっているので、可もなく不可もなくという印象になってしまったけれど、この本が最初だったらまた違っていたかもしれない。

    結婚しているとか、職種だとか、他の人によってもたらされる価値ではなく、自分そのもののよさを自分で見つけることで、人生を楽しむことができると思う。

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    2026年05月31日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    序盤の別れ話のシーンで、ご飯を食べる前と後どちらに嫌な話をするかという下りが失恋直後の半年前のわたしに刺さってしまい一度中断。恐る恐る、と言ったように読み進めていくうちにあすわと共に前を向くことができて、本当に楽しめた。美味しいご飯が食べたくなる、暖かくて笑顔になれる一作。

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    2026年05月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    女性作家6人によるアンソロジー。香港返還前、中国人歌手による『私の1997』という曲がヒットしたのを思い出した。香港側の思いは複雑だったと思うけれど、今のような状態を予測した人はいたのだろうか。台湾にはまた行きたいし、香港を見るにつけ、今のままでいてほしいと思う。

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    2026年05月16日
  • 静かな雨

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    事故によって1日で記憶がリセットされてしまうたい焼き屋さんとの恋愛模様を描いた小説です。
    もどかしさや、どうしようもならない環境の中で何が出来るのかが描かれていますが、自分の人生にも目に見えない色々な障害があって、その中を進んでいるんだなと、読みながらも自分自信を見つめ直すいい機会になりました。
    小川洋子著の博士の愛した数式と若干カブってたと感じてしまいましたが、それでもしっかり読むことが出来ました。
    こよみさんのたい焼きが食べたいです。

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    2026年05月09日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    優しい物語。失意の主人公がやりたいことリストをもとに日常と改めて触れ合い直す話。情景の色使いが鮮やかで水彩画を見てるような綺麗さ。どれも淡々と進みながら、日々起きる出来事、人間関係と新しい関係を結び直していく。日常の小さなことを、心の小さな変化を、感情の浮き沈みに囚われずに、穏やかに安定飛行に入っていく様子に心がすごく暖かくなった。

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    2026年04月25日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道・トムラウシでの一年の暮らし。
    寒いんだろうな、しかし抗えない魅力があるようだ。
    「羊と鋼の森」はこの時期に書いたらしい。むしろそっちを読んでみたいなと思った。

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    2026年04月20日
  • スコーレNo.4

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    静謐で美しい文章で紡がれる、女性の成長物語

    自己評価の低い女性の成長の軌跡を描いた物語。中学時代、高校時代、入社後の現場出向、出向終了後の本社勤務。これらの4つの人生のステージがそれぞれ描かれます。

    とにかく文章表現の綺麗な物語です。派手な事件などはほとんど起きないものの、鮮やかな心情描写が美しく、目を見張ります。

    内容については、おおむね家族・恋愛・仕事という3つの要素を中心に描かれています。それにしても本作は、人を好きになるシーンで「好きだ」などと直接表現しません。巧みな心情描写によって、好きになったのだな、ということを読者に感じさせる点がとても素敵だと思いました。

    ただ、個人的な

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    2026年04月20日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    婚約破棄された主人公が立ち直っていく話。
    私も最近恋愛関係で辛いことがあったので、重ねて考えられた。
    ドリフターズリストがいいとか悪いとか、
    いろいろモヤモヤ考える主人公に共感。
    婚約破棄されたその人は脳裏によみがえることはあるが、
    それ以外の生活でしっかり楽しみを見出して、今を生きて前向きになるエンディングでよかった。
    過去の執着を断ち切って私もそうなりたい。

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    2026年04月05日
  • たった、それだけ

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    ネタバレ

    1人の男性が失踪した後の周りの人達に与える影響をそれぞれ別の人物の視点から描かれており、どの話もどうにもならない現実が描かれていて読むのが辛かったけど、なぜか本を閉じた時に心がじんわり温かくなってるような感覚が広がる。逃げるんじゃなくて、停滞から抜け出すっていのはいい言葉だなぁと感じた。
    「逃げているように見えても地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるかもしれねーし」っていうトータの言葉が響いた。最初望月をめぐるミステリーかと思ったら全然違った。なんて自分勝手な奴だろうと思ったけど、読み進めると、どうやら違う様子。だけどマスコミや世間の吹聴で戻れなくなってしまったんだろうな…。
    でも一番

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    2026年04月05日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    静かな雨と日をつなぐの2作品収録小説。
    どちらも明瞭な救われ方をして終わる物語ではなく、些細なことがきっかけで、視点が変化し物事の見え方が少し前向きになるという話。
    結局として、現状は変わっていないのだが、これからの未来をどう捉えるかに視点が移ることで、明るい結末を示唆させている感じが、綺麗事が簡単には起こらない自分たちが生きるリアルな現実に近く、自然と勇気づけられるような読後の爽やかさを感じた。

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    2026年04月04日
  • 誰かが足りない

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    お久しぶりの宮下奈都さん。どこにでも居る、また自分自身の中にもある登場人物が、”ハライ”を通して踏み出そうとする。宮下さん自身が、美味しい料理とともに一歩を踏み出したのだろうか。いくつになっても、踏み出したい時に立ち寄れる場所があるといいなと感じた。

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    2026年04月03日
  • はじめからその話をすればよかった

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    ほんわか面白かった。
    そっかぁ、とゆっくりと目から鱗が落ちたのは、”みんなより一日分よごれている”。
    筆者は本を読むことが大好きで、本を読むことを中断してお風呂に入ることが煩わしい。子どもが生まれてからもそれは変わらない。バタバタの毎日の中で、みんないつ本を読んでいるんだろう?お風呂に入らない私プラスこどもたち3人で、1週間で、1ヶ月で、のべ何時間分本を読めるだろう。

    「きれい好きなたくさんの人たちがお風呂に入っている時間に、私たちは楽しく本を読んだ。いいの、いいの、優先順位の問題だから。つねに一日分、私たちはみんなよりよごれていた。」

    そっかぁ、優先順位の問題だったんだ。確かに。
    楽しく

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    2026年04月02日
  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下奈都さんのエッセイ集。
    ご子息やご主人の様子なども書かれており、微笑ましく読ませていただいた。
    3人ものお子さんを育てるのは大変なことも多かったと思うが、文章からはそんな様子はあまり感じられず、ほんわかとした気分になれた。

    また、どなたか漫画家も仰っていたが、
    作品を描くときは主人公が勝手に動くから結末が見えないのだとか。
    頭の中をみてみたい。

    ご自身と他の方の作品の書評も掲載されており、
    ぜひ読もうと思う。
    それにしてもどうしてこんなに感受性と表現が豊かなのだろうか…。
    すごい。

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    2026年04月02日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    どの短編もハズレはなく、おもしろかったです。「砂に埋もれたル・コルビュジエ」独身の女性が認知症の父の世話をする中で、かつての自分の夢を思い出していく。きっと彼女は父の夢でもあった建築への道を歩き出すのだろう。がんばろう。そう思いました。「時田風音の受難」賞金欲しさに応募した小説が賞をとってしまった風音は、次の作品を作るべく奮闘する。風音の素直な気持ちと、歪んだ考え方。生々しくも、ところどころ笑わせてきて、おもしろかったです。「校閲ガール」校閲の仕事をする主人公。本編も読んでみたいと思いました。

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    2026年03月23日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    最近アンソロジーを読むこと多いけど、私にはやはりもう少し踏み込んだ作品の方が面白さがわかるのかもと思った。
    どれもなんだろう、とくに刺さることもなく。

    唯一校閲ガールの主人公の毒舌が好きかな。

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    2026年03月22日