宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森
    宮下奈都さんが好き、本屋大賞受賞、タイトルがかわいい落ち着いているなど、読む前からかなり期待が高かった。しかし、なかなか物語の中に、入り込めなかった。幼い頃にピアノを習っていたし、学生の頃にギターにも興味が湧いて手に取った過去があるけど、今はパッタリ。イヤフォンで音楽すら聴いていない。もしかすると、...続きを読む
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    装丁買い。
    梨々子同様に私自身も、妻として、母として、娘として、一人の人間として、属し、弾かれ、言語化できなさや辻褄の合わなさの中を生きている。その一切合切が詰まっているがゆえに、苦しくもあり救いもあり。
    梨々子の10年日記のように、側に置いて、年に一度読み返したい一冊。きっと目に留まる心情は違うは...続きを読む
  • はじめからその話をすればよかった
    作者のエッセイ、小説、書評、自著解説が詰め込まれた贅沢な文庫版。
    個性豊かな3人の子どもの行動や言葉にそれでいいんだよとやさしく見守る姿が印象的。
    そして読みたい本がさらに増えた。
  • ふたつのしるし
    遥名の中学生の頃の生きにくさに近いものを経験してきて、私は当時の喋り方が癖になってしまったなあと振り返ったりなど。

    傷付きたくなくてばかなふりをしている遥名、学生生活の狭さに自分が埃のような気分だったハル。
    出会うべくして出会った気もするけど、出会ってからが急展開すぎてついていけなかったなあ。
    ...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    どのお話もにおいとか、料理している音とかが聞こえそうな感じ。
    もっともっと食べることを大事にしようと思った。
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    この旦那…ため息でる
    でもこれが結婚出産の現実なのか…
    リリコちゃんを私が毎日褒めてあげたくなる
    そして人間は一人…この言葉沁みる
  • つぼみ
    大人になって振り返る子どもの頃の自分…がテーマかな?
    の、短編集。
    自分の子どもの頃を振り返りたくなる…
    ・なつかしいひと 胸キュンです。
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    最後の話にあった水平思考ゲームの「ウミガメのスープ」が入ったタイトルだったので思わず手に取る。
    はじめの方の話は上手くいえないけど少し食に関する宗教っぽさがあって苦手かもしれないと思ったけど、段々読みやすくなってきた。

    ハンバーグを作った時の「食べておいしい食パンの内側だけを使いましょう。贅沢で...続きを読む
  • 静かな雨
    一見静かできれいなんだけど、よく考えたらなかなかの地獄。
    特に2話目は危うすぎる状況で読んでいてしんどかった。
    感想を読むと、人によって受け取り方がだいぶ違う作品だと気づく。
  • たった、それだけ
    ちょっとしたきっかけで人は誰かを傷つける。
    そして、ちょっとしたきっかけで人は誰かを助けられる。

    正直に生きる。
    これがなによりも大切。
  • よろこびの歌
    高校生活が遠い昔のことになってしまったのと、主人公達に共感する所があまりなかったので私にははまらなかった。
    合唱は聴いてとても感動するし、私自身学生時代の合唱コンクールは好きで一生懸命歌うことが楽しかった。
    だからグダグダの仕上がらないまま合唱発表に挑む人達がいる事に驚いた。
    最後に届けたい相手を思...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    ストーリー概要を読んだ時は面白そうだと期待して読みはじめたものの、なぜか全く感情移入できず、感動もできなかった。私の心が貧しいのだろうか。途中からは流し読みしてしまった。
  • 静かな雨
    「博士の愛した数式」が作中に出てくるあたり、作者も、この設定が決して珍しいものではないと思っていると思います。問題なのは、それによってなにを言いたかったのか。

    思い出、ではなく「毎日の生活の中での思い」で人はできているのではないか。だから、記憶が刻まれなくとも、主人公との仲が深まり、たい焼きは一層...続きを読む
  • 静かな雨
    優しい話。

    読後感も、ふんわり。

    内容

    たい焼き屋さんの女の子。
    を好きになる男の子。
    彼は、足に障害が。
    2人は会話するようになる。
    女の子、事故で意識不明。
    お見舞いに通う男の子。
    目が覚めたら時には
    記憶を1日しか保てない病気に。

    同じCDを何度も買ってしまったり
    嫌いな食材を毎日出さ...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    婚約解消、破談となった明日羽が失意のどん底からどうにか立ち直るまでの物語。立ち直ることが出来たのは母親の妹というロッカさんと幼馴染の京ちゃんの存在が大きい。同僚の郁ちゃんや桜井さんなど彼女の周りに登場する人は多くないけれど影響力はすごい。明日羽の傷ついた内面の描写が途中、くどい感じで頭に入ってこない...続きを読む
  • よろこびの歌
    御木本玲
    希望していた音大の附属高校に不合格となり、私立明泉女子高等学校に進学する。バイオリニスト御木元響の娘。

    原千夏
    合唱コンクールでピアノを担当。嵐でも片道一時間かけて自転車で登校している。

    中溝早希
    中学はソフトボール部で四番でエース。肩を壊し、ソフトボールの強豪校を辞退して明泉女子高校...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    トムラウシ登山旅の帰りに立ち寄った、山の交流館「とむら」で出逢った一冊。著者の代表作となった「羊と鋼鉄の森」はここで生活した一年に描かれたそうで、公私共にこの地が転機となった事が伺える。作中に登場するトムラウシ登山起点の東大雪荘、ここの温泉は確かに素晴らしかった。
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    全体の雰囲気として、作品にはユーモアが溢れ、ほんわか・ほのぼの雰囲気が漂います。

    主人公の明日羽(あすわ)はちょっとおっちょこちょい、というか、若干「抜けてる」キャラっぽくて、叔母の六花(ロッカ)さんが騒々しく助けてくれたり、かわいい同僚の郁ちゃんの青空マーケットでの「会社とは違う顔」をみて、わぁ...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    婚約を解消されて傷心の主人公が、叔母のすすめでやりたいことリストをつけることにより、少しずつ立ち直っていくというストーリー。
    主人公がなかなかのネガティブなのですっきりと読み進められないシーンもあるけど、ほっこりする。
    落ち込んでいる時に読んだら元気が出そうな作品。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本がテーマのアンソロジー。
    私は原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」が断然良かった。
    作者のあとがきにこの話が柳宗理さんの体験談を聞いて書いたということが記されていてなおのこと心に沁みました。
    自分の命が危ないというそんな中で、私なら何をするかなと考えてしまった。
    この本だけでも助かって欲しい...続きを読む