宮下奈都のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    台湾と香港をテーマにした短編アンソロジー。
    東京の大久保や江戸川橋近辺など、ノスタルジックな雰囲気の街も登場する。
    ルーローハンや大根餅を調理する場面もあって、なんだかホッとする。
    日本と比べて異文化だけども、どこか懐かしさを感じる街に出かけて、
    思い出の人やペットとの巡り合いに期待しながら、ぶらついてみたい。
    ぶらついている間に、忘れかけていた思い出や過去の辛い体験が、
    人生の再発見に繋がる形で昇華されるのかもしれない。

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    2025年06月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    想像とは違い不思議なお話が多かったけど、
    桜庭一樹さんの「月下老人」
    島本理生さんの「停止する春」
    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    が好みでした。

    「月下老人」は続きが気になる。

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    2025年06月08日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    子どもたちが自然の中で成長していく姿や
    季節の移ろい 、村の人たちとの交流が
    とてもあたたかく描かれていて心温まる作品 ◇ .

    読み終わった後にはトムラウシで1年
    過ごしたような感覚になりました ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝

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    2025年11月05日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    タイトルの読点を打ち間違えていたことに、
    読み始めて少しして気がついた。
    紳士服店のモデルが女性であるはずはないわね。
    読点は紳士服店の、の下ではなく、
    モデルの、の下でした。
    勘違いに一人赤面。

    学校でいちばん好きな時間 げこう
    うちの子、めっちゃ言いそう。
    学校は好きじゃないけど毎日行ってるんだから頑張ってるじゃん。そりゃ学校が好きな方が楽だろうけど、好きじゃない人に好きになれ、とかストーカーとさして変わらない。

    10年後の自分なんか想像出来ない。
    何なら一日終わった時の自分がどうなってるかも分からない。気分良く起きたって子供の不機嫌に当てられたり、仕事でヘマをやったり、最悪な気分で逃

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    2025年05月23日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    読みながら急にラタトゥイユを作りたくなって、あるもので作りました。お豆も煮てみたくなりました。人の体は食べ物で作られているってつくづく感じたし、読んでいて元気が出ました。どうしたらいいかわからなくなった時は、私もドリフターズリストを作ってみようと思いました。

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    2025年05月16日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    結婚式直前に婚約破棄された明日羽。失意の底にいた明日羽に、叔母のロッカさんがドリフターズリストを作ってみたら〜という話を持ちかけ、様々な行動をしていく中で前向きさを取り戻していくストーリー。
    自分のことをよく理解できなかった明日羽が、「私が選ぶもので私はつくられる」と元気を取り戻す様子や立ち直っていく過程に共感できた作品だった。

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    2025年05月15日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    ESSE掲載の食にまつわるエッセイを1冊にしたもの。ナチュラルで少しだけドジだけど芯があって優しい。
    ※一度失敗したことは繰り返さない。そうゆう具体的な効用もあるけれど失敗して笑われることそのものに意義がある。恥ずかしい、悔しいが人を強くする。

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    2025年05月12日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    心情描写がリアル過ぎて、読んでる間ずっと胸が痛かった。この旦那にはイライラしてしまうが、それも作者の思うツボなのだろう

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    2025年05月06日
  • 静かな雨

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    松葉杖の主人公(男性)と、高次脳機能障害で「今日を記憶できなくなった」女性の物語。

    今日がずっと続く気持ちってどんなものなんだろう。
    周りは進んでいるのに、自分だけがずっと止まっている。
    認知症の人がどんな気持ちなのかも分からないけれど、何となく理解できる分苦しいような気がした。
    キッチンでのメモの下りが本当に悲しくなった。
    一緒にいたいのに、一緒にいると苦しいという感覚が伝わってきて、どうにか救いを・・と思ってしまった。
    変にハッピーエンドという感じじゃないところがリアルな感じがしたけど、気持ちが沈んだ。

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    2025年05月10日
  • ふたつのしるし

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    色んな人に支えられて今がある。大切なものを見つけられる勘もそんな人たちから少しずつ育ててもらっているのかも。

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    2025年04月13日
  • 誰かが足りない

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    章ごとに数日かけて読んだ。最終章でうまくそれぞれの物語がまとまっててドラマを観たような気分になった。

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    2025年04月14日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    突然の婚約解消、失意のどん底にいた明日羽が始めたのは"ドリフターズリスト"だった
    空っぽな自分に気付き、焦って詰め込むように色々な事に挑戦するが...本当にやりたいことはなんだろう?私の人生は私が形づくるのだと、少しずつ成長する姿が清々しかった!

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    2025年04月05日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    突然の婚約破棄でどん底にいる主人公が少しずつ人生を立て直していくお話。

    良かったけれど、きれいに行きすぎている気もした。
    ☆3.4

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    2025年03月24日
  • 誰かが足りない

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    美味しいと評判のレストラン『ハライ』に、同じ時に訪れた6組の客。それぞれの客たちが店を訪れるに至るまでの物語を描いた、短編集。
    少し不思議で切なくて、感動のストーリーが読みやすく短く書かれているので、さらっと読めた。

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    2025年03月22日
  • スコーレNo.4

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    とても丁寧に話が進んでいくように感じました。
    勉強はできる、ほどほどに恋愛も経験している、友人もできる、なのに自己肯定感が低い。前半は読んでいてもどかしく感じました。麻子の気持ちが理解しきれないところもありました。
    ただ、社会人になってからを描いた後半は、周りからの評価の割に自己肯定感が低いのは相変わらずなのに、共感できるところが多く、素直に読み進めることができました。
    麻子に嫉妬しつつも、共感できるところも多く、幸せになってほしいと思いました。

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    2025年03月08日
  • つぼみ

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    なんとなくわかるんだけど、うまく伝わってこないかな。
    最後の「ヒロミの旦那のやさおとこ」は面白かった。
    全体を通して霧の中にいるような不思議な違和感があった。
    ココロはいつも思うようにはならないということかな・・・

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    2025年03月01日
  • 終わらない歌

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    前作をすっ飛ばしてこちらから読んでしまうミスを犯したため、本当はもっと評価が高かったかもしれない。


    前作登場人物達のその後。あまりスポットライトが当たらなかった人物にもフォーカスされる。やはり葛藤を抱えつつも少しずつ前に進んでいく姿を描くのだけれど、今作は皆進む道がある程度決まった中での葛藤なので前作とはまた違った形。年齢が少し近づいた分、ああ、わかるなあ、という感情も多くなった。

    終盤は中々超展開。だけどああいう夢に突き進んでいくような展開、描写は好きです。みみに味があるっていう考え方、大事にしたい。

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    2025年02月24日
  • 静かな雨

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    作者の近影を見た先入観からかもしれないが、「静かな雨」は男性が主人公でありながら大人の女性から語られているような丁寧で優しい文章がよかった。
    「日をつなぐ」はスコーレNo.4と同様に、女性からの目線や心理を鮮烈に描写していて、男性として主人公と相対してるような怖さがあった。

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    2025年02月23日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    宮下さんにとって普通のありふれたご飯の話なのだろうけど、読み手にとっては宮下さんのいろんな思い出の詰まったご飯なんだなぁと思った。誰にでも思い出のご飯があるし、私にも、今までとこれからの思い出の詰まったご飯ができるんだろうなぁと思うと温かく楽しみである。

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    2025年02月22日
  • ふたつのしるし

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    ネタバレ

    「いつも行列からはみ出すやつは、いざという時の人間なんだ。」
    親友の健太が、蟻の行列ばっかり見ていた子どもの頃にかけてくれた言葉が支えになっていた。
    世間や先生にLDという枠に当てはめられて窮屈にされ、疎外感や無力感にうちひしがれがちなのに、この健太の存在は力強い。
    もう一人のハルは、周囲の期待に応え、周囲を気遣い、ひたすら優等生をしていた。でも、彼女も殻を破り傷つき、変わっていく。
    しるしを見つけてくれたのは温之かもしれないが、二人は運命のように出会い、惹かれ合う。
    本当に大事なものと出会えることを信じて、自分らしく生きていくこと。それかな。

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    2025年02月10日