宮下奈都のレビュー一覧

  • 誰かが足りない

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    とても美味しいと大人気のレストラン「ハライ」に予約した6組のお客さんのお話。

    みんなそれぞれ辛いこと、悲しいこと、苦しいことがあるけれど、新しく一歩を踏み出そうと決意する姿に勇気をもらえた。

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    2025年09月05日
  • 静かな雨

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    これは、、
    美しい文章と感傷的な二篇だった。静かな雨というタイトルに相応しい、心に染み入る本。だけど恐ろしい。

    静かな雨
    こよみさんという人がとても好き。自分がしっかりしてて、この人しか持ってないなと感じさせる魅力があって、賢くて面白くてとても強い。
    そして何より打ち込んで極めるものがある。
    p.48
    「迷っているうちは進まない方がいいよ」
    「ほんとうに迷っているときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。」
    p.57
    「ーーーあたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聴いたりさわったりしたこと、考えたり

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    2025年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
    『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑

    人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
    どのストーリーもそんな郷愁に誘われる

    若い頃、香港にハマっていた奈美子
    当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
    その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
    『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
    奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
    それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
    ぎこちない2人
    でも2人の中にはそれぞれ、愛

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    2025年08月11日
  • スコーレNo.4

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    面白かったです。

    恋愛や家族、仕事という色々なテーマが盛り込まれていて楽しく読めました。

    特に、恋をした麻子の心情の描写が良かったです。
    きめ細やかで瑞々しい。
    感覚が研ぎ澄まされる感じや、気分が高揚する感じがすごく伝わってきました。宮下さんの作品の魅力を再認識しました。

    それにしても、勤務先の他部署の茅野さん。
    暗闇のなかでピアノを弾くシーンがカッコ良すぎでした!

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    2025年08月10日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    やさしい世界
    決してHappyな状況でも境遇でもないし
    むしろ少し哀しみを持ち合わせているけど
    それぞれが 自分自身を受けとめて
    ゆっくり じんわりと
    上昇しているような。。。
    希望を感じるし 望みながら読んでいて
    何故か藤井風のキラリが頭の中で
    流れた
    サマータイム。ではなく

    やさしい世界であってほしい
    彼らが 日々 小さな幸福を
    積みあげられるような

    見方を変えたら
    感じることを変えたら
    見える風景も 拡がるんだよね
    狭い枠の中では
    一方通行の見方では きっと苦しさが
    目立ってしまう
    私は時々 とても狭いから
    この お話を読んで
    あぁ、そうか…と気づいた

    目まぐるしく 急ぎ気味の日

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    2025年08月10日
  • たった、それだけ

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    連作になっている。
    父であり夫であり上司の罪から物語が始まり、妻、子供、不倫相手等々の連作。
    んー、私には何ともモヤモヤして中途半端に終わった感じがした。
    でも巻末の解説を読むと[最後はとても満ち足りた気持ちで本を閉じた]とある。
    確かに解説を読むと、【なるほど】とそうゆうことかと思いはしたが私は満ち足りた気持ちにはならなかった。

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    2025年08月09日
  • ふたつのしるし

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    全く異なる2人が3/11を機に出会い、人生を共にする。
    でも正直急にあんな感じで来られたらビビると思うけどな…笑

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    2025年08月02日
  • ふたつのしるし

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    ネタバレ

    生きづらさを感じている二人の「ハル」が
    出会って心を通わせていく物語。
    あらすじを読んで、この内容は知っていたので
    本の終盤まで二人がなかなか知り合わなくて
    どうなるんだろうかと思いました。
    震災の際に、温之が遥名を迎えに行くシーンは
    「いつの間にそんな風に思ってたの⁈」と
    ちょっと急すぎる感じが・・・。
    それは行間から読み取るということでしょうか。
    私には出来てなかったので、いきなり感がありました。
    でも全体的に心温まる物語でした。

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    2025年06月29日
  • 静かな雨

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    松葉杖の青年と、交通事故で記憶障害を患ったたい焼き屋の女性の物語。
    共に生きているのに、想い出を共有出来ない虚しさ。
    どうせ明日になれば、忘れてしまうのだからと、八つ当たりしてしまう青年。
    ブロッコリーのキッチンメモのくだりは、ちょっと苦しかった。

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    2025年06月23日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾と香港をテーマにした短編アンソロジー。
    東京の大久保や江戸川橋近辺など、ノスタルジックな雰囲気の街も登場する。
    ルーローハンや大根餅を調理する場面もあって、なんだかホッとする。
    日本と比べて異文化だけども、どこか懐かしさを感じる街に出かけて、
    思い出の人やペットとの巡り合いに期待しながら、ぶらついてみたい。
    ぶらついている間に、忘れかけていた思い出や過去の辛い体験が、
    人生の再発見に繋がる形で昇華されるのかもしれない。

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    2025年06月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    想像とは違い不思議なお話が多かったけど、
    桜庭一樹さんの「月下老人」
    島本理生さんの「停止する春」
    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    が好みでした。

    「月下老人」は続きが気になる。

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    2025年06月08日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    タイトルの読点を打ち間違えていたことに、
    読み始めて少しして気がついた。
    紳士服店のモデルが女性であるはずはないわね。
    読点は紳士服店の、の下ではなく、
    モデルの、の下でした。
    勘違いに一人赤面。

    学校でいちばん好きな時間 げこう
    うちの子、めっちゃ言いそう。
    学校は好きじゃないけど毎日行ってるんだから頑張ってるじゃん。そりゃ学校が好きな方が楽だろうけど、好きじゃない人に好きになれ、とかストーカーとさして変わらない。

    10年後の自分なんか想像出来ない。
    何なら一日終わった時の自分がどうなってるかも分からない。気分良く起きたって子供の不機嫌に当てられたり、仕事でヘマをやったり、最悪な気分で逃

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    2025年05月23日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    心情描写がリアル過ぎて、読んでる間ずっと胸が痛かった。この旦那にはイライラしてしまうが、それも作者の思うツボなのだろう

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    2025年05月06日
  • 静かな雨

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    松葉杖の主人公(男性)と、高次脳機能障害で「今日を記憶できなくなった」女性の物語。

    今日がずっと続く気持ちってどんなものなんだろう。
    周りは進んでいるのに、自分だけがずっと止まっている。
    認知症の人がどんな気持ちなのかも分からないけれど、何となく理解できる分苦しいような気がした。
    キッチンでのメモの下りが本当に悲しくなった。
    一緒にいたいのに、一緒にいると苦しいという感覚が伝わってきて、どうにか救いを・・と思ってしまった。
    変にハッピーエンドという感じじゃないところがリアルな感じがしたけど、気持ちが沈んだ。

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    2025年05月10日
  • ふたつのしるし

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    色んな人に支えられて今がある。大切なものを見つけられる勘もそんな人たちから少しずつ育ててもらっているのかも。

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    2025年04月13日
  • 誰かが足りない

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    章ごとに数日かけて読んだ。最終章でうまくそれぞれの物語がまとまっててドラマを観たような気分になった。

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    2025年04月14日
  • 誰かが足りない

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    美味しいと評判のレストラン『ハライ』に、同じ時に訪れた6組の客。それぞれの客たちが店を訪れるに至るまでの物語を描いた、短編集。
    少し不思議で切なくて、感動のストーリーが読みやすく短く書かれているので、さらっと読めた。

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    2025年03月22日
  • スコーレNo.4

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    とても丁寧に話が進んでいくように感じました。
    勉強はできる、ほどほどに恋愛も経験している、友人もできる、なのに自己肯定感が低い。前半は読んでいてもどかしく感じました。麻子の気持ちが理解しきれないところもありました。
    ただ、社会人になってからを描いた後半は、周りからの評価の割に自己肯定感が低いのは相変わらずなのに、共感できるところが多く、素直に読み進めることができました。
    麻子に嫉妬しつつも、共感できるところも多く、幸せになってほしいと思いました。

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    2025年03月08日
  • つぼみ

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    なんとなくわかるんだけど、うまく伝わってこないかな。
    最後の「ヒロミの旦那のやさおとこ」は面白かった。
    全体を通して霧の中にいるような不思議な違和感があった。
    ココロはいつも思うようにはならないということかな・・・

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    2025年03月01日
  • 静かな雨

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    作者の近影を見た先入観からかもしれないが、「静かな雨」は男性が主人公でありながら大人の女性から語られているような丁寧で優しい文章がよかった。
    「日をつなぐ」はスコーレNo.4と同様に、女性からの目線や心理を鮮烈に描写していて、男性として主人公と相対してるような怖さがあった。

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    2025年02月23日