宮下奈都のレビュー一覧
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優しすぎず、厳しすぎず。立ち直れそうな自分と、まだまだ幸せを受け付けられない自分を行ったり来たり…とてもリアルな描写だなぁと思います。心が壊れる前ほど、考えすぎる時間が増えがちですが、食べて、寝て、人の関わりに触れる事。傷ついた心への処方箋が詰まった一冊です。Posted by ブクログ
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『羊と鋼の森』を読んだとき、宮下奈都さんの情景描写が豊かで、好きだと思いました。この方の書いたエッセイならきっと素晴らしいと、読むのを楽しみにしていた本です。
『ESSE』2011年9月号から2012年12月号まで連載されていたエッセイだそうで、テーマは「食」。それに、書き下ろし短編「ウミガメのス...続きを読むPosted by ブクログ -
明日羽にもロッカさんにも結構イライラした。そういう状況っていうのもあるけど、明日羽がネガティブ過ぎて…でも、客観的に見たら意外と自分もこうなってる時があるかもしれないなと思って戒めにはなったかも。個人的には郁ちゃんが一番好きだった。Posted by ブクログ
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独特のテンポと空気感、意外な物語の展開で、他にはない魅力を感じました。
劇的すぎる展開があったり、激昂したり、衝突したり、決定的なことが起こったり。
そういうことではなく、柔く強く適応してのびのびと生きる梨々子が良い。
こんな生き方もあるんだ、と見本を見せてもらえた気持ち。
田舎で暮らしたことなく...続きを読むPosted by ブクログ -
突然田舎に引っ越した鬱を発症した夫と二児の母の10年の物語。淡々としていて、それでも悩んでいる心の葛藤、独白を読まされている感じ。矢理自己肯定しようとしてもがく気持ちが淡々綴られていて抑揚がない。読み手が主婦だと共感できるのだろうか。
読んでいて興味を惹かれる場面は少しはあったと思います。Posted by ブクログ -
宮下奈都さんのファンですが、あんまり好きになれなかったかも…。日記が出てきたことで、「太陽のパスタ、豆のスープ」のドリフターズリストみたいに物語の主軸に絡むのではと期待しすぎてしまった。
初めは面白かったけど、全体的には響きませんでした。
自分が30歳になったらもう一度読んでみようと思いました。この...続きを読むPosted by ブクログ