宮下奈都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
震災に絡めた話は偽善的に感じることもあって、正直なところ少し苦手です。本作も大好きな作家だから買ったのに、裏表紙を見て放置していました。でも5年近く経過して読んでみたら、宮下奈都はやっぱり宮下奈都でした。好き。
どこにもその言葉は出てこないけれど、いわゆるアスペルガーが疑われそうな少年ハル。同じハルという呼び名は持つけれど、ハルとは対照的に才色に富む少女遙名。住む場所も年齢も違って接点は何もないであろうふたりの1991年からの20年間がそれぞれ描かれ、震災で「しるし」を見つけます。
もしもこの話が偽善的であったとしても、何も書かないより、何もしないより、偽善であってもするほうがいい。逢えて -
Posted by ブクログ
なんだか読み終わった今、すごくあったかい気持ちです。
読書中は悲しい気分になったり暗い気持ちになったり、不気味な感じを味わうこともありましたが、
ところどころで心地よさや、人の温かさを感じることもありました。
「しるし」って、いい言葉だなぁ
誰がいつ見てもはっきりそれだとわかる「しるし」じゃなくて、
自分にしか、あるいは大切な人にしかわからない「しるし」を見つけられた瞬間って、ものすごく嬉しいんだろうな
これからの人生で、勘とか、しるしとか、自分の心の動きを大切にしていきたいですね
人からどう見られるか、とかよりもね
いてくれてよかったな、と思う人がたくさん出てきた本でした。