宮下奈都のレビュー一覧

  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

    Posted by ブクログ

    いい過程の書き方だなー。
    読む前は、たまたま良い出会いをした、自分のものごとの捉え方が変わった、みたいな、いやいや、それはまあ結局フィクションだからと言われればそうだけど、といったなんとなく良い話でまとめる作品だったりするのかな、と思っていたのですが、嬉しいことにそうではない作品だと感じました。
    考えすぎないようにする強さも、そうでない強さもどちらも持ち合わせたいものです。

    0
    2024年09月20日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    6人の作家作品からなる短編集。アジアというキーワードがどの作品に盛り込まれている。台湾、香港。
    どちらも中国変換を迎え過渡期で日本との関係も変わってきている。個人的に角田さんの「猫はじっとしていない」が好きだった。

    0
    2024年09月16日
  • 誰かが足りない

    Posted by ブクログ

    おいしいと評判のレストラン「ハライ」。
    6組の客が前を向いて一歩踏み出そうと決心し同じ時に「ハライ」を予約する。

    認知症に対する葛藤。
    人の失敗の匂いをかぎとってしまう重たい心情。
    経験したことがあるかのように心の動きを見事に描いている。

    0
    2024年09月15日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルに「アジアの街角」とあったので、てっきりアジアのどこかの国が舞台になっているお話なんだと思い込んでいた。でも、実際に海外を舞台に展開する話は1つだけ。ほかは日本が舞台。そして日本でアジアの料理を食べる、もしくはアジアのどこかの国から来た人が登場する短編小説集。

    でも、なんか意外と好きだなと思う話があって、ハッピーな結末ではないのに、「あ、私この話すきだ。もしかしたら、この作家さん(島本理生さん)、私好きかもしれない」と思った。
    それと、初読み作家さんだった大島真寿美さんの小説。私ら日本人って香港が中国に返還されて、そのあと若者たちが抵抗して、自由が奪われていく様子をニュースで見てるけ

    0
    2024年09月12日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    大島さんのチャーチャンテンがよかった。
    同じ1990年代に台湾に住んで自由になれたことを思い出した。夜市で鶏爪や鴨舌を食べ、夜は卡拉okで
    「月亮代表我的心」を歌ってたなぁ。

    0
    2024年09月03日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家族愛に満ちた食べ物エッセイ

    「きれいに生きられるくらいなら、小説はいらない。」
    純旋律に不協和音をまぜること、音楽でも小説でも料理(アク)でも共通しているのか。不協和音ばかりの音楽は苦手だけれど。

    勇気を出して手を挙げて間違ってしまい笑われてしまった子に、「おめでとう。失敗ポイントが貯まったね」と声をかけるお母さん。そして失敗ポイントが貯まると、ごはんのリクエストができるなんて素敵すぎる。

    「ものすごくおいしい」ものを食べて無口になる宮下さん。「お口に合いませんでしたか」
    「家族にも食べさせてあげたいと思いました」

    付箋がいっぱいすぎて書ききれない感心、感動ポイント。
    あ、これだけは

    0
    2024年08月29日
  • 誰かが足りない

    Posted by ブクログ

    「予約6」にあった言葉
    「失敗したら笑えばいい」
    失敗した人は落ちこぼれの烙印を押される傾向がある日本社会に生きている人に勇気と希望をくれる言葉。

    0
    2024年08月29日
  • ふたつのしるし

    Posted by ブクログ

    本当に良い作品でした。勉強になったのは働きアリは全て働いているわけではなく、約二割はよく見るとさぼっている。しかしその二割がいなくなると、今まで働いていたアリの中からまた約二割がサボりだす。というものです。

    人間社会も同じようなことがあるのかなと思いました。サボっているように見えるアリや人も状況が変われば役に立つことがあるのかなと思いました。

    0
    2024年08月22日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    不思議な話がたくさんある中、
    私は分かりやすい話が好きなので、
    この中なら、宮下奈都さんのやつが、好き。

    0
    2024年08月18日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    台湾や香港関連のひとコマ集だった。宮下奈都の作品が入っているので読んだ。さっと読めたからそれなりに面白かったのかな

    0
    2024年08月11日
  • ふたつのしるし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いろんなとこに寄り道して、遠回りして、つまづいて、でも、あぁこれに出逢うために、この人に出逢うために、今までの人生があったんだな、って
    今をちゃんと生きていれば、いつか、出会うべきものに出逢えるよ。出逢うべき人に出逢えるよって。ちょっと背中を支えてくれるような物語だった

    0
    2024年08月07日
  • つぼみ

    Posted by ブクログ

    宮下さんの作品の好きなところは「何も起こらないところ」だ。私たちの生活と近くにあって、だからこそ親しみやすい。
    匠に紡がれる言葉と心地よい曖昧さが、私たちの「日常」は決して「あたりまえ」ではないことを教えてくれる。人の数だけ物語があり、小さくても、素敵な話がたくさんある。

    6話中3話が『スコーレNo.4』と地続きだとは知らずに読み終わってしまった。スコーレを読んだのがだいぶ前だから、もう一度読み直したい。
    どの話も好きだけど、「あの人の娘」が特にお気に入り!あー、でもやっぱりみんな好き。

    0
    2024年08月06日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

    Posted by ブクログ

    理解が難しい表現が何ヶ所かあった。先生が、歯磨きの途中でいったん手を止めて、虫歯菌を油断させるという行動が面白いと思った。未熟児で生まれた人、色弱の人、その人たちにしか無い感性でしか生み出せない作品もあると感じた。

    0
    2024年07月29日
  • 静かな雨

    Posted by ブクログ

    こよみさんのたい焼き、食べたい。記憶の無くなる前と後のものを2匹。
    行助、こよみさん2人ともあたたかくて素敵でした。

    0
    2024年07月28日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

    Posted by ブクログ

    宮下奈都さんのエッセイは、ワンサブ子に続き2冊目かな。あちらの方が子どものことも多く描かれていて面白いけど、こちらは食に関することなので、じんわり温かくなる話が多いかな。
    丁寧な暮らしをされていて素晴らしい。

    0
    2024年07月17日
  • 誰かが足りない

    Posted by ブクログ

    ハライという人気レストランを予約するまでの経緯を書く短編集。
    ハライの描写は控えめなのが、想像を掻き立てて良い。様々な事情を抱えた人々がハライに行こう、と思えることが一歩を踏み出せたということなのだろう。繊細な文章もすき。

    0
    2024年06月25日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

    Posted by ブクログ

    自分が精神疾患持ち(パニ障)なので親近感を覚えて手に取った。何も励ましてはもらえないけど、それでもいいと思えた気がする。思い描くのは理想の私、こうじゃなかった私。でも私は今ここにいる。思い描いていた姿とは違うし、幸せかと言われたら言い淀むかもしれない。でも絶対に、不幸せではない。それだけは絶対にない。そんなことを思い出させてくれる本だった。

    0
    2024年06月17日
  • つぼみ

    Posted by ブクログ

    宮下さんって当たり前とか日々大事にしたいことをうま〜〜く言葉にして表現してくれるよなぁと読んでてしみじみ。

    解説から引用 
    主人公たちは「芯がある」ひとたちに圧倒される。

    「平凡さ」という役名がきちんと与えられた役者だ。「平凡さ」という名前がついた居場所だ。

    ここの部分に納得する。
    読んでてあ〜〜わかる…という具現化をしてくれた。平凡でもいい、ふつうであることが幸せでもあるんだ。

    0
    2024年06月15日
  • スコーレNo.4

    Posted by ブクログ

    なんとなく手に取って余り期待せずに読み始めた本なのに夜更かしまでして、一気読みしてしまった
    本の帯に書かれてある「あなたはいつ少女から大人になりましたか」と言うメッセージはもう若く無い自分には余り興味がもてなかった
    でも綺麗な文章に引き込まれ、誰もが憧れるようなラストも 素直に響いてしまった
    とても気持ちよく読み終わる事が出来た

    0
    2024年06月12日
  • スコーレNo.4

    Posted by ブクログ

    古道具屋が実家の三姉妹の長女・麻子が主人公で彼女の中学時代から高校〜大学〜就職と追う物語。

    一つ違いの妹・七葉の自由奔放さに比べて、自分の気持ちを押し殺して実直に生きる麻子だが、成長とともに内面から滲みてくる素直さが良い大人になっているなぁと感じさせる。
    特にNo.3の靴店で働くところに彼女の成長を感じ、すごく距離が近くなったような親近感が湧く。
    さらにNo.4での恋愛は遠回りしてきたからこその確かなものを感じて嬉しくなる。
    いいものを穏やかに講釈する父と笑顔で温和な母にちょっと厳しめだが正しい祖母の存在もいい。
    ゆるゆるとじんわりと心に染みてくる。


    0
    2024年06月06日