宮下奈都のレビュー一覧
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ネタバレ家族愛に満ちた食べ物エッセイ
「きれいに生きられるくらいなら、小説はいらない。」
純旋律に不協和音をまぜること、音楽でも小説でも料理(アク)でも共通しているのか。不協和音ばかりの音楽は苦手だけれど。
勇気を出して手を挙げて間違ってしまい笑われてしまった子に、「おめでとう。失敗ポイントが貯まったね」と声をかけるお母さん。そして失敗ポイントが貯まると、ごはんのリクエストができるなんて素敵すぎる。
「ものすごくおいしい」ものを食べて無口になる宮下さん。「お口に合いませんでしたか」
「家族にも食べさせてあげたいと思いました」
付箋がいっぱいすぎて書ききれない感心、感動ポイント。
あ、これだけは -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の好きな作家、島本理生さん、宮下奈津さん、角田光代さんが入っていたので購入。
本のタイトルが「アジアの街角で」とあったので、東南アジアを旅するテーマなのかなと思ったら全然違った。
作品に出てくるのは台湾と香港のみ。しかも、実際に街角を旅するのは1作品だけで、あとは日本の日常風景の中で話が進んでいく。
全作品を読んで頭に浮かんだのは、「台湾加油」「香港加油」という言葉。(「香港加油」は実際に作品の中に出てくる)
政治情勢が不安定な二つの街を小説という切り口で応援したかったのではないかと思った。
島本理生さん、大島真澄さん、宮下奈津さんの話が味わい深くて面白かった。 -
Posted by ブクログ
古道具屋が実家の三姉妹の長女・麻子が主人公で彼女の中学時代から高校〜大学〜就職と追う物語。
一つ違いの妹・七葉の自由奔放さに比べて、自分の気持ちを押し殺して実直に生きる麻子だが、成長とともに内面から滲みてくる素直さが良い大人になっているなぁと感じさせる。
特にNo.3の靴店で働くところに彼女の成長を感じ、すごく距離が近くなったような親近感が湧く。
さらにNo.4での恋愛は遠回りしてきたからこその確かなものを感じて嬉しくなる。
いいものを穏やかに講釈する父と笑顔で温和な母にちょっと厳しめだが正しい祖母の存在もいい。
ゆるゆるとじんわりと心に染みてくる。