宮下奈都のレビュー一覧

  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    同じ日の同じ時間にレストラン•ハライに予約を入れた6組にまつわる短編集。
    •仕事に納得がいっていない
    •認知症の症状が出始めた
    •隣りの幼なじみ
    •オムレツを食べにくる彼女が気になる
    •ビデオを撮っていないと外に出られない
    •人の失敗の匂いをかぎとってしまう
    自分の中の「何か」が欠けている、足りない感覚…
    「人と人との温かいつながり」で自分の悩みと向き合い、前に進もうとする心の動きを丁寧に描かれた宮下奈都さんらしい一冊です!

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    2025年10月27日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    ネタバレ

    本作、ジャケット等見ずにタイトルだけで買いました。

    なお私、タイトルを誤解しておりました。
    モデルをやっている妻、ということではなく、男性服のモデルをやっている旦那さんの奥さん、の話、ということでした。

    ・・・
    夫のうつ病がきっかけで、東京から福井の夫の実家へ移り住んだ梨々子。都会での華やかな生活から一転、慣れない田舎での暮らし、つかめない夫の心、子育ての不安など、さまざまな葛藤を抱えながら、妻として母として、そして「何者でもない自分」としての日々を生きる10年間を描く物語。

    ・・・
    読んでいて色んな意味で辛く感じました。

    一つは、なんで梨々子はこんなにいちいち皆と同じ価値観に縛られる

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    2025年10月19日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    NHKの朝ドラ「あんぱん」で主人公演じる今田美桜の「精一杯頑張ったつもりやったけれど、何者にもなれんかった」のセリフが頭に残った。それを考えさせられるような作品である。30歳の女性が夫と二人の子供と家族と田舎に引っ越してからの10年の変化を追った小説だが、著者らしく内面の葛藤や変化を見事に浮彫にしている。

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    2025年10月03日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ご本人の家族含め、出てくる人たちが個性豊かで面白かった。旦那さんや子供たちに対する宮下さんの辛辣なツッコミも小気味良くていい。

    自分自身も人数の多い組織より少数精鋭の組織の方が生きやすいと感じるタイプなので、みんなが顔馴染み、みんなで楽しもうというトムラウシの人たちの交流関係にほっこり。

    少し生活の不便はあれど子供たちが伸び伸びと生活している様子が描かれていて、1クラス何十人もいるような一般的な学校の仕組みについて改めて考えさせられた。
    人数が多ければ多いほど個のことがわかりにくくなるから、軋轢や不和も生まれやすくなってしまうのかもしれない。

    寒すぎるとかえって雪が降らないとか、氷点下は

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    2025年09月28日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    静かな本。

    本当、ずーっとコソコソコソコソと、
    小さな声で話してる感じ。

    よーーーく耳をすまさないと聞こえないくらいの、静かさ。
    でも、ほんの少しその声に耳を傾けて世界観をのぞきたくて。

    そーっとそーっとページを捲る。

    大きい声だしたら、文字が逃げて行きそうな。
    そんな臆病な本で。

    逃げないように、静かに、ゆっくり丁寧にページをめくり。
    なかなかこんなそーーーっとした気持ちで読む本。
    久々だなぁ。
    と、思ってしまった。
    とっても臆病な本ですので、優しい気持ちで、お手柔らかに読んでもらいたい。

    優しくしてほしい。

    そんな一冊です。

    #ガーシュウィン
    #なんだろかい?
    #挿絵
    #優

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    2025年09月11日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ネタバレ

    表紙が気に入って購入して、小説だと思って読み始めたらエッセイだった。自然が良いって思えるようになったのはつい最近(大人)になってからだけど、トムラウシに住んでいる子どもも大人もノビノビとしていていいなあと思った。人と関わる機会が少なくなってきているけど、人と関わって過ごしたいと思った。北海道行きたくなった。

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    2025年09月07日
  • 誰かが足りない

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    とても美味しいと大人気のレストラン「ハライ」に予約した6組のお客さんのお話。

    みんなそれぞれ辛いこと、悲しいこと、苦しいことがあるけれど、新しく一歩を踏み出そうと決意する姿に勇気をもらえた。

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    2025年09月05日
  • 静かな雨

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    これは、、
    美しい文章と感傷的な二篇だった。静かな雨というタイトルに相応しい、心に染み入る本。だけど恐ろしい。

    静かな雨
    こよみさんという人がとても好き。自分がしっかりしてて、この人しか持ってないなと感じさせる魅力があって、賢くて面白くてとても強い。
    そして何より打ち込んで極めるものがある。
    p.48
    「迷っているうちは進まない方がいいよ」
    「ほんとうに迷っているときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。」
    p.57
    「ーーーあたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聴いたりさわったりしたこと、考えたり

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    2025年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
    『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑

    人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
    どのストーリーもそんな郷愁に誘われる

    若い頃、香港にハマっていた奈美子
    当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
    その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
    『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
    奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
    それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
    ぎこちない2人
    でも2人の中にはそれぞれ、愛

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    2025年08月11日
  • スコーレNo.4

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    面白かったです。

    恋愛や家族、仕事という色々なテーマが盛り込まれていて楽しく読めました。

    特に、恋をした麻子の心情の描写が良かったです。
    きめ細やかで瑞々しい。
    感覚が研ぎ澄まされる感じや、気分が高揚する感じがすごく伝わってきました。宮下さんの作品の魅力を再認識しました。

    それにしても、勤務先の他部署の茅野さん。
    暗闇のなかでピアノを弾くシーンがカッコ良すぎでした!

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    2025年08月10日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    やさしい世界
    決してHappyな状況でも境遇でもないし
    むしろ少し哀しみを持ち合わせているけど
    それぞれが 自分自身を受けとめて
    ゆっくり じんわりと
    上昇しているような。。。
    希望を感じるし 望みながら読んでいて
    何故か藤井風のキラリが頭の中で
    流れた
    サマータイム。ではなく

    やさしい世界であってほしい
    彼らが 日々 小さな幸福を
    積みあげられるような

    見方を変えたら
    感じることを変えたら
    見える風景も 拡がるんだよね
    狭い枠の中では
    一方通行の見方では きっと苦しさが
    目立ってしまう
    私は時々 とても狭いから
    この お話を読んで
    あぁ、そうか…と気づいた

    目まぐるしく 急ぎ気味の日

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    2025年08月10日
  • たった、それだけ

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    連作になっている。
    父であり夫であり上司の罪から物語が始まり、妻、子供、不倫相手等々の連作。
    んー、私には何ともモヤモヤして中途半端に終わった感じがした。
    でも巻末の解説を読むと[最後はとても満ち足りた気持ちで本を閉じた]とある。
    確かに解説を読むと、【なるほど】とそうゆうことかと思いはしたが私は満ち足りた気持ちにはならなかった。

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    2025年08月09日
  • ふたつのしるし

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    全く異なる2人が3/11を機に出会い、人生を共にする。
    でも正直急にあんな感じで来られたらビビると思うけどな…笑

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    2025年08月02日
  • ふたつのしるし

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    ネタバレ

    生きづらさを感じている二人の「ハル」が
    出会って心を通わせていく物語。
    あらすじを読んで、この内容は知っていたので
    本の終盤まで二人がなかなか知り合わなくて
    どうなるんだろうかと思いました。
    震災の際に、温之が遥名を迎えに行くシーンは
    「いつの間にそんな風に思ってたの⁈」と
    ちょっと急すぎる感じが・・・。
    それは行間から読み取るということでしょうか。
    私には出来てなかったので、いきなり感がありました。
    でも全体的に心温まる物語でした。

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    2025年06月29日
  • 静かな雨

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    松葉杖の青年と、交通事故で記憶障害を患ったたい焼き屋の女性の物語。
    共に生きているのに、想い出を共有出来ない虚しさ。
    どうせ明日になれば、忘れてしまうのだからと、八つ当たりしてしまう青年。
    ブロッコリーのキッチンメモのくだりは、ちょっと苦しかった。

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    2025年06月23日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾と香港をテーマにした短編アンソロジー。
    東京の大久保や江戸川橋近辺など、ノスタルジックな雰囲気の街も登場する。
    ルーローハンや大根餅を調理する場面もあって、なんだかホッとする。
    日本と比べて異文化だけども、どこか懐かしさを感じる街に出かけて、
    思い出の人やペットとの巡り合いに期待しながら、ぶらついてみたい。
    ぶらついている間に、忘れかけていた思い出や過去の辛い体験が、
    人生の再発見に繋がる形で昇華されるのかもしれない。

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    2025年06月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    想像とは違い不思議なお話が多かったけど、
    桜庭一樹さんの「月下老人」
    島本理生さんの「停止する春」
    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    が好みでした。

    「月下老人」は続きが気になる。

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    2025年06月08日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    タイトルの読点を打ち間違えていたことに、
    読み始めて少しして気がついた。
    紳士服店のモデルが女性であるはずはないわね。
    読点は紳士服店の、の下ではなく、
    モデルの、の下でした。
    勘違いに一人赤面。

    学校でいちばん好きな時間 げこう
    うちの子、めっちゃ言いそう。
    学校は好きじゃないけど毎日行ってるんだから頑張ってるじゃん。そりゃ学校が好きな方が楽だろうけど、好きじゃない人に好きになれ、とかストーカーとさして変わらない。

    10年後の自分なんか想像出来ない。
    何なら一日終わった時の自分がどうなってるかも分からない。気分良く起きたって子供の不機嫌に当てられたり、仕事でヘマをやったり、最悪な気分で逃

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    2025年05月23日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    心情描写がリアル過ぎて、読んでる間ずっと胸が痛かった。この旦那にはイライラしてしまうが、それも作者の思うツボなのだろう

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    2025年05月06日
  • 静かな雨

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    松葉杖の主人公(男性)と、高次脳機能障害で「今日を記憶できなくなった」女性の物語。

    今日がずっと続く気持ちってどんなものなんだろう。
    周りは進んでいるのに、自分だけがずっと止まっている。
    認知症の人がどんな気持ちなのかも分からないけれど、何となく理解できる分苦しいような気がした。
    キッチンでのメモの下りが本当に悲しくなった。
    一緒にいたいのに、一緒にいると苦しいという感覚が伝わってきて、どうにか救いを・・と思ってしまった。
    変にハッピーエンドという感じじゃないところがリアルな感じがしたけど、気持ちが沈んだ。

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    2025年05月10日