宮下奈都のレビュー一覧

  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    恋人に婚約破棄されたアラサー主人公のあすわが、恋人との未来が無くなったことでそこに寄りかかっていた自分に気付き、自分には何も無い...からっぽだ...となり、やりたいことリストを書くことで自分と向き合うお話。

    「持っていないもの」に目を向けて新しいことに挑戦するのはとても良いことだと思うのだけど、それと同時に今既に自分が「持っているもの」に気付くこと、感謝することが幸せの土台なんじゃないかなと個人的には感じた。

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    2025年11月15日
  • 羊と鋼の森

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    【2025年140冊目】
    高校生である僕は、ある日体育館に置かれたピアノが調律される場面に立ち会うことになった。それが僕の運命を大きく動かし、調律師を目指すまでになる。努力、才能、あきらめないこと、あきらめること、双子のピアニストとの出会い――ピアノ調律師に光をあてた一作。

    綺麗でした。ずっと綺麗な世界が続いていて、よくも悪くも現実から少しだけ宙に浮いている世界、そんなお話でした。

    主人公のバックグラウンドがもっと知りたかったなぁと。あれだけ感情を描いているので、きっと人物設定も深く考えられていたんじゃないかと思うのですが、わざと書かなかったんでしょうか、調律師の世界にどっぷりと浸っても

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    2025年11月15日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    同じ日の同じ時間にレストラン•ハライに予約を入れた6組にまつわる短編集。
    •仕事に納得がいっていない
    •認知症の症状が出始めた
    •隣りの幼なじみ
    •オムレツを食べにくる彼女が気になる
    •ビデオを撮っていないと外に出られない
    •人の失敗の匂いをかぎとってしまう
    自分の中の「何か」が欠けている、足りない感覚…
    「人と人との温かいつながり」で自分の悩みと向き合い、前に進もうとする心の動きを丁寧に描かれた宮下奈都さんらしい一冊です!

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    2025年10月27日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    ネタバレ

    本作、ジャケット等見ずにタイトルだけで買いました。

    なお私、タイトルを誤解しておりました。
    モデルをやっている妻、ということではなく、男性服のモデルをやっている旦那さんの奥さん、の話、ということでした。

    ・・・
    夫のうつ病がきっかけで、東京から福井の夫の実家へ移り住んだ梨々子。都会での華やかな生活から一転、慣れない田舎での暮らし、つかめない夫の心、子育ての不安など、さまざまな葛藤を抱えながら、妻として母として、そして「何者でもない自分」としての日々を生きる10年間を描く物語。

    ・・・
    読んでいて色んな意味で辛く感じました。

    一つは、なんで梨々子はこんなにいちいち皆と同じ価値観に縛られる

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    2025年10月19日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    NHKの朝ドラ「あんぱん」で主人公演じる今田美桜の「精一杯頑張ったつもりやったけれど、何者にもなれんかった」のセリフが頭に残った。それを考えさせられるような作品である。30歳の女性が夫と二人の子供と家族と田舎に引っ越してからの10年の変化を追った小説だが、著者らしく内面の葛藤や変化を見事に浮彫にしている。

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    2025年10月03日
  • 羊と鋼の森

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    調律師の物語だけど、普段の自分の仕事と照らし合わせて読んでた。自分の成長になっているか分からないとか、意味がないかもしれないとか、もしかしたら数年前と何も変わってないかも?と思ったり、自分って才能ないのかなって少し自信喪失気味な人に読んでほしい。外村自身の言葉やその恩師、先輩たちの言葉が刺さった!

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    2025年11月05日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    静かな本。

    本当、ずーっとコソコソコソコソと、
    小さな声で話してる感じ。

    よーーーく耳をすまさないと聞こえないくらいの、静かさ。
    でも、ほんの少しその声に耳を傾けて世界観をのぞきたくて。

    そーっとそーっとページを捲る。

    大きい声だしたら、文字が逃げて行きそうな。
    そんな臆病な本で。

    逃げないように、静かに、ゆっくり丁寧にページをめくり。
    なかなかこんなそーーーっとした気持ちで読む本。
    久々だなぁ。
    と、思ってしまった。
    とっても臆病な本ですので、優しい気持ちで、お手柔らかに読んでもらいたい。

    優しくしてほしい。

    そんな一冊です。

    #ガーシュウィン
    #なんだろかい?
    #挿絵
    #優

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    2025年09月11日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ネタバレ

    表紙が気に入って購入して、小説だと思って読み始めたらエッセイだった。自然が良いって思えるようになったのはつい最近(大人)になってからだけど、トムラウシに住んでいる子どもも大人もノビノビとしていていいなあと思った。人と関わる機会が少なくなってきているけど、人と関わって過ごしたいと思った。北海道行きたくなった。

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    2025年09月07日
  • 誰かが足りない

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    とても美味しいと大人気のレストラン「ハライ」に予約した6組のお客さんのお話。

    みんなそれぞれ辛いこと、悲しいこと、苦しいことがあるけれど、新しく一歩を踏み出そうと決意する姿に勇気をもらえた。

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    2025年09月05日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    (途中まで)
    ドリフターズ(やりたいこと)・リスト!
    転機があったときこそ自分を満たしてあげようと思った

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    2025年09月02日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    婚約解消をされた主人公の明日羽が、やりたいことをやろうとドリフターズ・リストを作り、どのように実行して行くかを描いた物語。

    冒頭は婚約者から突然婚約解消を言い渡され、どん底に落ちてしまう様子に、このあとどう挽回して行くのかと引き込まれた。

    しかし、特に何か大きな出来事が起こるでもなく、リストの内容も細かく夢のあるようなものではないし、思ったような展開にはならず途中からだれてきてしまった印象。

    彼女の周りのロッカさん、郁ちゃんなどは個性豊かな人物像でインパクトはあったが、それゆえに主人公が薄く見えてしまった。

    ただ、人生どん底に落ちることがあったとしても、周りの人に助けてもらえる恵まれた

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    2025年08月31日
  • たった、それだけ

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    ひとつの事件から始まるのに静かに紡がれる物語。真相はあえて描かれないけど、読後は温かい気持ちになりました。

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    2025年08月27日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ネタバレ

    TikTokで失恋したら読むべき本として紹介されていて、タイトルに惹かれて読み始めた。

    ドリフターズ・リストを作ることで良くも悪くも、何かをする動機を得られることで失恋の痛みを苦し紛れにも忘れることができることができたのかなと感じた。でも、そのリストは「不可能リスト」自分ができないからリストにするものであるからリストにこだわりすぎることもまた良くない。難しいなと思う。

    私も失恋した、その出来事が頭の大部分を占めしまっているからまずはリストを作ってみようと思う。

    正直、京や恵、郁ちゃん、お兄ちゃんとロッカさんやお父さんの視点でのあすわを見てみたかった。主人公視点の物語で、終始あすわの考えに

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    2025年08月19日
  • 静かな雨

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    これは、、
    美しい文章と感傷的な二篇だった。静かな雨というタイトルに相応しい、心に染み入る本。だけど恐ろしい。

    静かな雨
    こよみさんという人がとても好き。自分がしっかりしてて、この人しか持ってないなと感じさせる魅力があって、賢くて面白くてとても強い。
    そして何より打ち込んで極めるものがある。
    p.48
    「迷っているうちは進まない方がいいよ」
    「ほんとうに迷っているときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。」
    p.57
    「ーーーあたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聴いたりさわったりしたこと、考えたり

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    2025年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
    『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑

    人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
    どのストーリーもそんな郷愁に誘われる

    若い頃、香港にハマっていた奈美子
    当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
    その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
    『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
    奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
    それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
    ぎこちない2人
    でも2人の中にはそれぞれ、愛

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    2025年08月11日
  • スコーレNo.4

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    面白かったです。

    恋愛や家族、仕事という色々なテーマが盛り込まれていて楽しく読めました。

    特に、恋をした麻子の心情の描写が良かったです。
    きめ細やかで瑞々しい。
    感覚が研ぎ澄まされる感じや、気分が高揚する感じがすごく伝わってきました。宮下さんの作品の魅力を再認識しました。

    それにしても、勤務先の他部署の茅野さん。
    暗闇のなかでピアノを弾くシーンがカッコ良すぎでした!

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    2025年08月10日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    やさしい世界
    決してHappyな状況でも境遇でもないし
    むしろ少し哀しみを持ち合わせているけど
    それぞれが 自分自身を受けとめて
    ゆっくり じんわりと
    上昇しているような。。。
    希望を感じるし 望みながら読んでいて
    何故か藤井風のキラリが頭の中で
    流れた
    サマータイム。ではなく

    やさしい世界であってほしい
    彼らが 日々 小さな幸福を
    積みあげられるような

    見方を変えたら
    感じることを変えたら
    見える風景も 拡がるんだよね
    狭い枠の中では
    一方通行の見方では きっと苦しさが
    目立ってしまう
    私は時々 とても狭いから
    この お話を読んで
    あぁ、そうか…と気づいた

    目まぐるしく 急ぎ気味の日

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    2025年08月10日
  • たった、それだけ

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    連作になっている。
    父であり夫であり上司の罪から物語が始まり、妻、子供、不倫相手等々の連作。
    んー、私には何ともモヤモヤして中途半端に終わった感じがした。
    でも巻末の解説を読むと[最後はとても満ち足りた気持ちで本を閉じた]とある。
    確かに解説を読むと、【なるほど】とそうゆうことかと思いはしたが私は満ち足りた気持ちにはならなかった。

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    2025年08月09日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    以前読んでいたと思ったけど、再読。
    迷える人の今を肯定してくれる本だった。記憶よりも面白かったかも!

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    2025年08月05日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    優しい本だったな。
    どんなに笑えても、どんなに泣いても、結局ご飯は食べなきゃ生きていけないわけで。
    食事って思い出が残りやすい場面だと思う。
    誰かが好きな料理、私が好きな料理、喧嘩した日に食べた料理、
    それを見るだけで、匂いを嗅ぐだけで、食べるだけでその思い出が思い出せる。
    生きているとそんな料理がどんどん増えてくる。
    このエッセイは、そんな人生の食を覗かせてくれる。
    おいしくて、あたたかくて、いとしいエッセイだったし、
    私もこんな思い出になるような人生を送りたいと思った。

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    2025年08月03日