宮下奈都のレビュー一覧
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【2025年140冊目】
高校生である僕は、ある日体育館に置かれたピアノが調律される場面に立ち会うことになった。それが僕の運命を大きく動かし、調律師を目指すまでになる。努力、才能、あきらめないこと、あきらめること、双子のピアニストとの出会い――ピアノ調律師に光をあてた一作。
綺麗でした。ずっと綺麗な世界が続いていて、よくも悪くも現実から少しだけ宙に浮いている世界、そんなお話でした。
主人公のバックグラウンドがもっと知りたかったなぁと。あれだけ感情を描いているので、きっと人物設定も深く考えられていたんじゃないかと思うのですが、わざと書かなかったんでしょうか、調律師の世界にどっぷりと浸っても -
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ネタバレ本作、ジャケット等見ずにタイトルだけで買いました。
なお私、タイトルを誤解しておりました。
モデルをやっている妻、ということではなく、男性服のモデルをやっている旦那さんの奥さん、の話、ということでした。
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夫のうつ病がきっかけで、東京から福井の夫の実家へ移り住んだ梨々子。都会での華やかな生活から一転、慣れない田舎での暮らし、つかめない夫の心、子育ての不安など、さまざまな葛藤を抱えながら、妻として母として、そして「何者でもない自分」としての日々を生きる10年間を描く物語。
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読んでいて色んな意味で辛く感じました。
一つは、なんで梨々子はこんなにいちいち皆と同じ価値観に縛られる -
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静かな本。
本当、ずーっとコソコソコソコソと、
小さな声で話してる感じ。
よーーーく耳をすまさないと聞こえないくらいの、静かさ。
でも、ほんの少しその声に耳を傾けて世界観をのぞきたくて。
そーっとそーっとページを捲る。
大きい声だしたら、文字が逃げて行きそうな。
そんな臆病な本で。
逃げないように、静かに、ゆっくり丁寧にページをめくり。
なかなかこんなそーーーっとした気持ちで読む本。
久々だなぁ。
と、思ってしまった。
とっても臆病な本ですので、優しい気持ちで、お手柔らかに読んでもらいたい。
優しくしてほしい。
そんな一冊です。
#ガーシュウィン
#なんだろかい?
#挿絵
#優 -
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婚約解消をされた主人公の明日羽が、やりたいことをやろうとドリフターズ・リストを作り、どのように実行して行くかを描いた物語。
冒頭は婚約者から突然婚約解消を言い渡され、どん底に落ちてしまう様子に、このあとどう挽回して行くのかと引き込まれた。
しかし、特に何か大きな出来事が起こるでもなく、リストの内容も細かく夢のあるようなものではないし、思ったような展開にはならず途中からだれてきてしまった印象。
彼女の周りのロッカさん、郁ちゃんなどは個性豊かな人物像でインパクトはあったが、それゆえに主人公が薄く見えてしまった。
ただ、人生どん底に落ちることがあったとしても、周りの人に助けてもらえる恵まれた -
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ネタバレTikTokで失恋したら読むべき本として紹介されていて、タイトルに惹かれて読み始めた。
ドリフターズ・リストを作ることで良くも悪くも、何かをする動機を得られることで失恋の痛みを苦し紛れにも忘れることができることができたのかなと感じた。でも、そのリストは「不可能リスト」自分ができないからリストにするものであるからリストにこだわりすぎることもまた良くない。難しいなと思う。
私も失恋した、その出来事が頭の大部分を占めしまっているからまずはリストを作ってみようと思う。
正直、京や恵、郁ちゃん、お兄ちゃんとロッカさんやお父さんの視点でのあすわを見てみたかった。主人公視点の物語で、終始あすわの考えに -
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これは、、
美しい文章と感傷的な二篇だった。静かな雨というタイトルに相応しい、心に染み入る本。だけど恐ろしい。
静かな雨
こよみさんという人がとても好き。自分がしっかりしてて、この人しか持ってないなと感じさせる魅力があって、賢くて面白くてとても強い。
そして何より打ち込んで極めるものがある。
p.48
「迷っているうちは進まない方がいいよ」
「ほんとうに迷っているときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。」
p.57
「ーーーあたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聴いたりさわったりしたこと、考えたり -
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豪華作家たちのアジアにまつわるアンソロジー
『アジア』とタイトルにある割には台湾と香港しか出てこないけど 笑
人は香りや味や音や言葉や、そして一瞬の風景でふっと過去の記憶の中に連れていかれることがある
どのストーリーもそんな郷愁に誘われる
若い頃、香港にハマっていた奈美子
当時のパーティで妊婦さんのお腹を生まれて初めて撫でた
その時のお腹の中の子、ケリーが日本で勤め始めたと聞く
『友達になってあげて』と古い友人に頼まれたけれど…
奈美子が知っている香港の熱い情熱と勢いと自由
それは25歳も年の離れたケリーが育ってきた香港の環境とはかけ離れていた
ぎこちない2人
でも2人の中にはそれぞれ、愛 -
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やさしい世界
決してHappyな状況でも境遇でもないし
むしろ少し哀しみを持ち合わせているけど
それぞれが 自分自身を受けとめて
ゆっくり じんわりと
上昇しているような。。。
希望を感じるし 望みながら読んでいて
何故か藤井風のキラリが頭の中で
流れた
サマータイム。ではなく
やさしい世界であってほしい
彼らが 日々 小さな幸福を
積みあげられるような
見方を変えたら
感じることを変えたら
見える風景も 拡がるんだよね
狭い枠の中では
一方通行の見方では きっと苦しさが
目立ってしまう
私は時々 とても狭いから
この お話を読んで
あぁ、そうか…と気づいた
目まぐるしく 急ぎ気味の日