宮下奈都のレビュー一覧
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だいすきな宮下さんのエッセイ。
ぜんぶ食べ物にまつわるもので、宮下さんの食に対するこだわり、想い、いろんなものを感じられた。
読んでる期間は普段よりも料理に力が入った。たのしく作って、たのしく味わって、元気になる。
そして、豆がとても好きなんだなぁとここで改めて知った。
初めて宮下さんの作品を読んだのは「太陽のパスタ、豆のスープ」だった。それは豆が主題だったけど、やっぱり宮下さんは豆が好きだったんだな。
当たり前だけど、作品には作者のエッセンスが滲み出る。そういうことを強く感じられた。
最近宮下さんエッセイ多くないですか?そろそろ長編読みたいです!ずっと待ってます。 -
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郊外の骨董品店の三姉妹の長女として生まれた麻子。中学の頃からどことなくみんなと同じように恋愛などが出来なかった。祖父の代から続く骨董品店において、三姉妹で唯一骨董品に興味を抱くが、一方で妹の七葉へのコンプレックスなどから、家を出たいと考えていた。
麻子の中学、高校、就職とその後を4段階で描いた人間ドラマ。恋愛には執着しないものの、つい好きになったり、付き合い始めたりという話が有ったり、その中で見つける、ちょっとした重要なアイテムなどの話。
スコーレということで、学校の話が続くのかと思いきや、それは2話で終わる。残り半分は就職後の話だ。
全体にふわっとしながら、これが描きたいんだなというテーマがわりと露骨に表現されるため、文学が苦手だという人にもとっつきやすいだろう。4つの話は大骨子については地味ではあるが、わかりやすく、露骨に記載される作者の書きたかったことを逃してしまっても楽しめる。
一方で、この作家の一番引っかかる部分が、他の作品も含め、人物自体をほぼ描かないというもので、麻子や七葉がどういった見た目で、どういったものが好きで、というキャラクターへの肉付けはほぼされない。ただ、本作においてはそれがダメだというわけでもなく、自分以外の人の行動などで示されているので、わからんでもない。
ただ、麻子が「七葉のように美しくない」といったようなことを語ったりする分、その都度引っかかるのよなあ。
宮下奈都の中では、代表作ということになるのだろう。それだけの魅力はある作品ではある。 -
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この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分の成長も感じられました。今でも自分の気持ちをコントロールするのは難しいけれど。
手元に置いておいて、時々読み返したいと思いました、 -
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2023.4.15
★3.7
結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。
婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思うことに共感。
なんか幸せを感じるよね。家族ってずっと会ってなくても昨日の続きみたいに会話できるから不思議。明日(主人公)は、仕事に対してモチベというかこんなもんって思ってるけど、自分もそうなるのかな。それは嫌だなと思った。憧れとか目標捨てたくない。
正直100ページくらいまであまり面白いとは思えなかった。ただ単に婚約を解消された経験がないから共感しにくいだけかなって思ってたけど、それだけじゃなくて明日が自分に自信がない事にイラッとしていたのかもしれない。たぶんさと、変わりたいかわりたいって言ってるだけの人苦手。人間らしいんだけども。後半につれて、明日が一歩踏み出すところとか、変わろうとする姿勢が見られるから好き。
150ページあたりから明日羽の家族の温かさがすごく心地いい。六花さん(明日羽の叔母さん)もすごく面白い。
✍︎毎日のごはんがあなたを助ける。
#さとの本棚 -
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ネタバレどこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する男性と少しでも眠りたい女優の卵
予約6-誰かが失敗することを臭いで嗅ぎとってしまう女性と従兄弟
みんな「ハライに行こう」と思えた時に、前を向いてそして未来に向かって一歩踏み出している。
私も自分のハライを見つけよう。
宮下さんのエッセイ「はじめからその話をすればよかった」では、読者の人気は6等分で、作者のお気に入りが人気という訳ではないとかいてあったけれども、宮下さんのお気に入りはどれなんだろう?
私のお気に入りは予約3だ。