宮下奈都のレビュー一覧

  • 神さまたちの遊ぶ庭
    宮下奈都さんファミリーの北海道はトムラウシでの1年間の生活をたエッセイ。読んでいるこちらも気軽に移住してしまいたくなる。

    3人兄妹のキャラがそれぞれ個性的、とくに次男さん素敵。とにかく微笑ましく笑える場面が沢山で元気を頂きました。

    この移住中に大好きな作品「羊と鋼の森」が書かれたことも知れて何故...続きを読む
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    私の大好きなエッセイ「神さまたちの遊ぶ庭」の続編のようなもの。
    宮下家5人と1匹の3年間の記録。
    素敵な家族やな〜と毎回思う。
  • 窓の向こうのガーシュウィン
    はじめは独特な主人公が少し苦手で読み続けるか悩んだけど、友人からの勧めだったのでとにかく読んでみることに。
    結果、言葉や瞬間をひとつひとつ大事にする主人公から沢山考えさせられた。人間なんとなく生きてる。今は情報が溢れすぎているし自分のこと、自分の周りのことをゆっくり吟味する暇なんてない社会になってる...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    私も、嫌な話はおいしいご飯を食べた後がいい。
    あろうことか、食事の最中に聞かされた話で
    どん底まで落ち込んだ明日羽が、いつも周りにいてくれた人達に感謝できるようになるまでの日々。

    どん底まで傷ついたときの立ち直り方を教わったように思う。周りの人の大切さ、当たり前なことの大変さを知ることができたのは...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    思わず笑ってしまうようなクスッと感と北海道や自然のダイナミックさの描写がテンポ良く、波にのってスイスイ読んでいく感じ。
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    婚約破棄の衝撃から、周囲の人達との関りの中で本当に少しずつ立ち直っていく過程が描かれる。
    押し付けがましくない感じが良かった。
  • つぼみ
    宮下さんの作品の良さ。主人公が皆よく考えていて、真っ当で、幸せになれそうな、なるべき人。真面目だったり、楽天的だったり。ただ、宮下さんの作品は、短編より、作品の中で主人公の成長が楽しめる長編で読みたい。
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    エッセイ「神さまたちの遊ぶ庭」での北海道山村留学を終え、福井に戻った宮下家5人と1匹の3年間の記録。

    幸せなきぶん。
    まるで親戚のおばちゃんみたいに、子どもたちの成長が嬉しい。
    個性的な子どもたちの発言に何度もクスッとなったし、何とも微笑ましい。可愛いくてニンマリしてしまう。
    そこに妄想犬だった・...続きを読む
  • 静かな雨
    短編二編からなる。

    一編目
    小川洋子の『博士の愛した数式』っぽい話。記憶障害だが、懸命に生きている。高校生との対話は絶品。

    二編目
    中学時代から知り合いだった二人。青春してるなと思いつつ、結婚生活は大変だと思わさせる。

    両編通じて、食べ物がキーワード。匂いや味を表現できていると思う。
  • 静かな雨
    重苦しくなってもおかしくない内容なのに文体のせいか、作者の意図か雰囲気が柔らかい
    日々に希望を持てるように感じる
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    読んで良かった。
    ただやりたいことを叶えていくだけの話かなって思ったけど、その中で挫折と葛藤と気付きがあって、主人公がゆっくり前を向いていく姿がとても良かった。
    あと文章が優しくて、寄り添ってくれる感じがする。ひとり寂しい夜に読みたくなる。毎日を丁寧に、自分に素直に生きるって大切だよね。
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    なんだかとても温かい気持ちになれる、好きな本でした。

    毎日のごはん支度の大変さや、これまでの祖母や母の手料理の有り難さを痛感している私にもとても刺さる言葉がたくさん綴られており、たまに見返したいと思い、たくさんメモを取りました。
    そして豆のスープも作りたくなったし、やっぱりル・クルーゼ欲しいなぁっ...続きを読む
  • よろこびの歌
    私が中高生の時に感じていた同級生の暖かさがそこにあるような物語でした。部活や行事などを通して仲間と想いが通じ合うということは懐かしいもので、社会人になった今はそれが当たり前のことじゃないんだなってしみじみ思います。忘れてきた気持ちが思い出されるようで、読んで良かったと思いました。
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    楽しい食に関するエッセイ
    本屋大賞の作品は読んだけど
    著者が北海道で暮らしたことが
    あるなんて それも大雪山の麓で
    夏にしばらく泊まったことを
    思いだした 懐かしい
    またしばらく泊まって
    山に登ってみたい
    日々の暮らしを丁寧に食を通して
    教えてもらった
  • ふたつのしるし
    これは急転直下の展開で、いやしかし無茶苦茶やないかと思いきや意外と悪くないのでして。こういう直球に来られるとなぁ。まいったなぁ。
    一目惚れしたという男が突然にやってきて、婚期を逃したところに白馬の王子というある種の女子願望を叶えるストーリーではあるわけですよ。こうやって書くとね、なんかひどい出来に聞...続きを読む
  • よろこびの歌
    新設の明泉女子高校にそれぞれの思いや挫折を抱えて入学した、数名の
    視点で、クラスでの構内合唱コンクールよって変わっていく青春音楽ストーリー。

    端的に感想を言うとすれば、涙腺が弱い人は泣けます。
    自分としては2度泣く場面がありますした。
    どことは言いませんが、決して順風満帆な人生を歩めていない
    わだ...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ
    プライベートでいろいろトラブルがあって、「地に足をつけて生きていきたい」と思っていた今日この頃だったせいか、共感してしまうところがたくさんで胸に沁みた。きちんとご飯を作って食べ、日常に溢れるさまざまな綺麗なものをきちんと見つけながら生きていきたい。
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    お守りになるから、本棚に置いておきたいという本がいくつかあるけれど、これもそのうちの一冊。

    宮下奈都さんのありのままの文章が本当に面白くて、1年間分のエッセイをさくさく読める。
    1年間の山村留学で感じた自然の美しさ、日々を生きることの尊さ、人の繋がりの温かさが、良い意味で気楽にかつ率直に書いてある...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    「神様たちの遊ぶ庭」ってタイトルが素敵すぎて、エッセイだと知らずに読み始めたけど、事実は小説よりも奇なり、とはこのことかもしれない。
    下手なフィクションより全然おもしろい。書き手の技量の問題ではあるかもしれないけど、やっぱり宮下さん好きです。
    宮下さん一家5人が北海道のトムラウシで山村留学をした1年...続きを読む
  • 静かな雨
     読みやすく、短いのでサラッと読み終えました。綺麗な文章が印象的でした。

     「静かな雨」も「日をつなぐ」も、敢えてなのでしょうが、これから…!というところで終わった感じがしました。
     あるあるな設定でしたが、主人公が変に感情的ではなくニュートラルだったので、感情移入しやすかったです。

     こよみち...続きを読む