宮下奈都のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。
だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのために、行助は毎日病院に通う。三月と三日経った日、奇跡的に意識を取り戻したこよみさんだが、事故の後遺症の高次脳機能障害で、短期間しか新しい記憶を留めておけないようになっていた。
二人は一緒に住むように -
Posted by ブクログ
とある誰でもない専業主婦の女性が、誰かになりたくてもがきながら、最終的に自分であることをゆっくり受け入れていく物語、ということになるんだと思う。虚栄心、嫉妬、見栄、優越感、劣等感、そういった感情とその日々が丁寧に描かれている。もしかすると子育てをしている多くの女性は、主人公の気持ちやシチュエーションに強く共感するのかもしれない。
俺はと言えば、性や役割の違いもあるとは思うけど、考え方として主人公はなかなかまっすぐに歪んでいて(これは物語の装置として拡大レンズを通して描かれているからだとは思うけど)、強い共感はあまり感じなかった。でも、あまり共感できない主人公なのに胸を打たれる場面がいくつもあ -
Posted by ブクログ
結婚直前に婚約解消された「あすわ」は、気力を失っていたが、
叔母のロッカさんの提案により、徐々に気力を取り戻していく。
タイトルの太陽のパスタと豆のスープに関しては、
読んだ人だけがわかる、キーワードなので触れませんが、
叔母が何かと姪のところに現れるというのは、ありがた迷惑な気がしてしまう
場面もあったりなかったり。
物語的に、男女問わずで楽しめるかなと思う内容ではありますが、
主人公の「あすわ」に係る人たちの寄り添い方が救いとなって成長する
ところは女性には良い刺激になるのではと思います。
主人公と叔母の名前を漢字にしていないのは、漢字じゃないわけではなく、
あえてのことなので、読んだ -
Posted by ブクログ
婚約者から、結婚直前で突然婚約を解消された
主人公のあすわ(明日羽)傷心の彼女に
叔母のロッカさんはドリフターズリスト(やりたいことリスト)の作成を提案する。
ロッカさんの能天気ぶりに、腹が立つやら
あきれるやら‥でもきっと、この人には
何を言っても通じない。
ドリフターズリストを悩みながら書いて
無理にでも達成しようとするあすわだが、
ドリフターズリストは「不可能リスト」と、
エスティシャンの桜井さんに教えられる。
リストは反面教師で自分にできないことを
挙げるらしい。本当に大事なこと、どうしても
守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない
ほうがいいと言われて、愕然とするあすわ。
会社 -
Posted by ブクログ
ネタバレドリフターズリスト私も作ろっかな
最初は婚約破棄されたあすわが可哀想すぎてこっちまで辛くなった
でも郁ちゃんもロッカさんもお兄ちゃんもあたたかくて幸せな気持ちになった
リスト作りたいって思いながら読んでたけど途中で恵の「リストは反面教師、リストに書かれているのは全てあなたの弱点、どうしても守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない方が賢明」って言うのにも頷けた
また、同時に1切れのパンみたいな存在。何をしてるか、何をすればいいかやろうとしてる事は、やりたいことはそういうことを考えるのがリストの役割できっかけ。結局はこのリストはポケットに入れて自分で進んでくしかない書いたことを信じてこれがある -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は婚約破棄をされた事務職の女性。
結婚後に使うはずだった休暇を取り自暴自棄に過ごすも、叔母からドリフターズリスト(やりたいことリスト)の記載を勧められ、試してみる。
そこに記載したエステで出会った綺麗な店員、同僚の仕事以外の一面(豆を広める活動)の発見と活動への参加などを通して、前向きに変わっていく。
たぶんそんなに大きく変わってはいない、日常が描かれているけど、物語の最初と最後では大きな違いを感じる不思議なストーリー。料理がその人を作るって部分はとてもわかる気がして、確かに自炊率の高かった週は気持ちが豊かだし、満足度が高い気がする。それが1番実感を得やすいけど、確かに人生って自分で作 -
Posted by ブクログ
婚約破棄されたことをきっかけに、自分というものが無くて、ただ何となく生きていたことに気づいた主人公が「ドリフターズ(漂流者)リスト」を通して、自分や家族、周りの人々との関係性や本当に自分がやりたかった事は何かを見つめ直していくハートウォーミングな話。
「自分は何のために生きているんだろう」「本当にやりたいことはなんだろう」「あの人はあんなに頑張っているのに私ときたら……」と1度でも考えたことがある人ならきっと、理解出来る心情が書かれている1冊だと思う。
自由奔放でひねくれ者な叔母のロッカさんや、幼なじみの京など登場人物も皆濃いキャラで、この中で生きてたら確かに自分なんて突出したものは何も持