宮下奈都のレビュー一覧

  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    フォロワーさんの影響で、久しぶりに読みたくなった宮下奈都さんの作品。
    宮下奈都さんの「羊と鋼の森」は5本の指に入るくらい好き。静謐な世界観とじんわり心に沁みる感覚が忘れられない。
    本作もまたとても好みでした。

    「私が選ぶもので私はつくられる。好んで選んだものも、ちょっと無理をして選んだものも、選ぼうとしなくても無意識のうちに選び取っていたものも。譲さんを選んだのも、そして譲さんに選ばれなかったのも、私だ。私に起こった出来事だ。それらは私の一部になる。私の身体の、私の心の、私の人生の。」

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    2026年07月24日
  • 静かな雨

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    鯛焼き屋台の女性店主と親しくなるも、彼女が不慮の事故で記憶障害になる話。他1編

    これからの雨の季節に大変よく売れる本です。宮下さんの本は文章の間に柔らかい空間があって雨音さえも音楽に聴こえるような不思議な魅力があります。透明感と余韻がとてもいいです

    もう1編もよかったのですが、え、どうなるのこれ?というラスト、ふとしたとき続きが気になって思い出しそうな衝撃でした笑。たんたんと進むのに後ろの一文で前の文が色づくのが面白い

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    2026年07月18日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    軽く読むのにぴったりエッセイ
    表紙が可愛い〜
    北海道の山奥、自分は住めないな、、読書で体験させてもらってありがたい
    旦那さんにはちとイラっとする笑

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    2026年07月17日
  • 静かな雨

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    自分の世界は、自分で体験したことや考えたこと、感じたことでしか作れない。つまり、経験したという事実は、自分の世界がそこにあるということの証左となり得るのでは(ごめん頭の中をうまくアウトプットできない)。たとえその経験の記憶を失ったとしても。
    それってだいぶ希望だし、物語もふわりと希望が香る終わり方で良かった。

    物語の解釈としては少し、いやかなり変かもしれないけど。

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    2026年07月15日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    だいすきな宮下さんのエッセイ。
    ぜんぶ食べ物にまつわるもので、宮下さんの食に対するこだわり、想い、いろんなものを感じられた。
    読んでる期間は普段よりも料理に力が入った。たのしく作って、たのしく味わって、元気になる。

    そして、豆がとても好きなんだなぁとここで改めて知った。
    初めて宮下さんの作品を読んだのは「太陽のパスタ、豆のスープ」だった。それは豆が主題だったけど、やっぱり宮下さんは豆が好きだったんだな。
    当たり前だけど、作品には作者のエッセンスが滲み出る。そういうことを強く感じられた。

    最近宮下さんエッセイ多くないですか?そろそろ長編読みたいです!ずっと待ってます。

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    2026年07月09日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    著者のデビュー作。静かなの中に強さを見いだす。(最近のスコールのような雨ばかりだと、この雰囲気を雨からえられない。しとしと降る雨ないなぁ)
    「あたしの世界にもあなたはいる。あなたの世界にもあたしがいる。でもふたつの世界は同じものではないの」 こよみさんが高校生に語るシーンが良かった。
    博士の愛した数式 小川洋子著と思われる引用から行助さんの行動が起承転結の転。
    あとはしとしと、地を潤す雨の世界が広が広がってだと

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    2026年07月04日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    宮下さんの作品を読むのは2作目?やけど、人の心を温かく描いてる作品のように感じられて、読後感がとてもよかった。導入の内容的に若干読者を選ぶかもやけど、休日にゆったりと読むのにピッタリな作品やと思いました。郁ちゃんがいいキャラ。笑

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    2026年06月28日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    当時、俺も失意の中でやりたいことなんて何一つなかった。
    だけど日々の中で接する人の優しさや大切さに気づいて、気づけなかった、当たり前だったものに気づくことができた。
    そんな部分に共感したし、反対に当時見えないものを見ようとしなかった自分も悪かったなと思った。(練乳をかけまくって)

    #自分を好きになる。

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    2026年06月22日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    260610

    一般的な主婦の10年を描いた物語だと思っていたけれど、中盤あたりから一般の基準って何だろうと思わせられた。
    10年間、一時的な悩みもあれば慢性的な悩みもあるのは誰しも同じで、キッパリともしくはジワジワと視点も変わっていくものなんだと思った。
    軽いようで重い。

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    2026年06月10日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    物語として面白いというよりも、元気を貰える作品。
    叔母のロッカさんが提案したドリフターズリスト(やりたいことリスト)は、この物語の中で留まらず、実生活、大きなスパンで見れば人生にも役立てることができる素敵なことだと思う。教員をしていて、受験を控えた生徒や何かに対するモチベーションが上がらない時に、計画性を持つという意味でも、リスト化の重要さを伝えてあげられればなと思う。

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    2026年05月25日
  • 静かな雨

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    静かで、優しく、切ないニ編を収録。音や味や匂いや湿度なんかも鮮やかに伝わってくる文章。生き生きとした比喩も。例えばこんな一節ーー「胸元からバンビでも飛び出してくるような気分」。こんなふうに形容したくなる気分を、誰しも経験したことがあるにちがいない。丁寧な心情描写が胸に迫る一冊。

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    2026年05月24日
  • スコーレNo.4

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    郊外の骨董品店の三姉妹の長女として生まれた麻子。中学の頃からどことなくみんなと同じように恋愛などが出来なかった。祖父の代から続く骨董品店において、三姉妹で唯一骨董品に興味を抱くが、一方で妹の七葉へのコンプレックスなどから、家を出たいと考えていた。

    麻子の中学、高校、就職とその後を4段階で描いた人間ドラマ。恋愛には執着しないものの、つい好きになったり、付き合い始めたりという話が有ったり、その中で見つける、ちょっとした重要なアイテムなどの話。

    スコーレということで、学校の話が続くのかと思いきや、それは2話で終わる。残り半分は就職後の話だ。

    全体にふわっとしながら、これが描きたいんだなというテーマがわりと露骨に表現されるため、文学が苦手だという人にもとっつきやすいだろう。4つの話は大骨子については地味ではあるが、わかりやすく、露骨に記載される作者の書きたかったことを逃してしまっても楽しめる。

    一方で、この作家の一番引っかかる部分が、他の作品も含め、人物自体をほぼ描かないというもので、麻子や七葉がどういった見た目で、どういったものが好きで、というキャラクターへの肉付けはほぼされない。ただ、本作においてはそれがダメだというわけでもなく、自分以外の人の行動などで示されているので、わからんでもない。

    ただ、麻子が「七葉のように美しくない」といったようなことを語ったりする分、その都度引っかかるのよなあ。

    宮下奈都の中では、代表作ということになるのだろう。それだけの魅力はある作品ではある。

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    2026年05月13日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    人生に悩み、立ち止まるアラサー女子にぴったりの本です!
    うまく行くことばかりじゃないけれど、これも自分、と認めて前に進んでいく力になるような物語だと思います。

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    2026年05月09日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道のトムラウシ“神々が住む庭”と呼ばれる、山奥に山村留学した家族のエッセイ。作者は本屋大賞を受賞した“羊と鋼の森“の作者で、作品は留学中に執筆したらしい。5月になっても氷点下になるような厳しい自然がある場所なのだが、地域の人と一緒に育つ子供達や他の住民の方々のエピソードが、笑いあり涙ありで面白い。自然の豊かさと厳しさと共に人間も成長していく、その暮らしはかけがえのないものだろうと感じさせてくれる

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    2026年05月03日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
    10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分の成長も感じられました。今でも自分の気持ちをコントロールするのは難しいけれど。
    手元に置いておいて、時々読み返したいと思いました、

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    2026年04月18日
  • 羊と鋼の森

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    何か大きなことが起こるわけでもないけれど
    ただ穏やかで素敵な時間がゆっくり流れていく話。
    少年のピュアで誠実な心の描写を見ていると、私自身もこんな風に生きていきたいと思える。
    ピアノという楽器の音色の心地よさを文章でここまで味わえる日がくるなんて、、。やさしいピアノのBGMを流しながら少しずつ読み進める時間が幸せでした。

    小中学生の頃、ピアノに触れさせてくれた、習わせてくれた両親に感謝したい。改めて素敵な楽器だと思いました。また弾きたいな。

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    2026年09月05日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    1人の女性の学生から社会人までを描いた生活の物語。解説では青春小説であり恋愛小説であり家族小説でありお仕事小説とあったがまさにどれでもある。
    ネガティヴで自分を押し出せない性格の主人公が悩みながら、家族のことを思い、異性に恋をして、やがて仕事にものめり込んでいくストーリー。
    文章のセンスが良く読んでいて「あっ」となる描写が数多くあった。
    全体的には派手さはないが、時間が空いたらまた読みたいと思う一冊だった。

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    2026年04月12日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    2023.4.15
    ★3.7

    結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
    そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。

    婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
    婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思うことに共感。
    なんか幸せを感じるよね。家族ってずっと会ってなくても昨日の続きみたいに会話できるから不思議。明日(主人公)は、仕事に対してモチベというかこんなもんって思ってるけど、自分もそうなるのかな。それは嫌だなと思った。憧れとか目標捨てたくない。
    正直100ページくらいまであまり面白いとは思えなかった。ただ単に婚約を解消された経験がないから共感しにくいだけかなって思ってたけど、それだけじゃなくて明日が自分に自信がない事にイラッとしていたのかもしれない。たぶんさと、変わりたいかわりたいって言ってるだけの人苦手。人間らしいんだけども。後半につれて、明日が一歩踏み出すところとか、変わろうとする姿勢が見られるから好き。
    150ページあたりから明日羽の家族の温かさがすごく心地いい。六花さん(明日羽の叔母さん)もすごく面白い。

    ✍︎毎日のごはんがあなたを助ける。

    #さとの本棚

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    2026年04月05日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    雑音が混じって人の話が聞き取れなくなってしまう主人公。自分には何かが足りないと感じ、何かを上手くできないことも仕方ないと思っていた。小さく生まれて保育器に入れてもらえなかったから。
    高校を卒業して、ヘルパーとして先生、そして息子のあの人、あの人の息子の隼に出会い、ちょっとずつ変わっていく。衝動に突き動かされるように。
    自分の感情を言葉で定義づけるときの丁寧さが凄い。

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    2026年04月05日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    どこかの国の言葉で晴れを意味する「ハライ」というレストランに10月31日18:00に予約した人々の連作短編6作。
    みんな「誰かが足りない」という思いを心のどこかに抱えていて、全てのお料理がとても美味しいハライに何らかの思いを持っている。
    予約1-彼女が同級生と結婚してしまったコンビニで働く男性
    予約2-ご主人が亡くなって認知症の症状が出始めている女性
    予約3-係長になり、彼氏が同僚と結婚したクミちゃんとその幼なじみ(所謂不良)のヨッちゃん
    予約4-母が病気で亡くなったことをキッカケに引きこもりになった、ビデオカメラを手放せない男性と妹とその友人
    予約5-レストランでオムライスをひたすら料理する男性と少しでも眠りたい女優の卵
    予約6-誰かが失敗することを臭いで嗅ぎとってしまう女性と従兄弟

    みんな「ハライに行こう」と思えた時に、前を向いてそして未来に向かって一歩踏み出している。
    私も自分のハライを見つけよう。

    宮下さんのエッセイ「はじめからその話をすればよかった」では、読者の人気は6等分で、作者のお気に入りが人気という訳ではないとかいてあったけれども、宮下さんのお気に入りはどれなんだろう?
    私のお気に入りは予約3だ。

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    2026年04月01日