宮下奈都のレビュー一覧

  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    「一万円選書」で出会えた本。
    最後の解説で、“みんな本気で「自分」を生きている。自分を生きるー
    私も神様からきらきら輝く時間をもらえる様に、本気で生きて楽しもうと思います。

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    2025年08月14日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道のトムラウシに登ったときに山麓で見つけた本。山麓に家族で山村留学した一年間のエッセイ。子供の成長、ダンナさんの変化、著者の家族への思いなど淡々と語っている。私も下山後、この学校の前を訪れたがとっても静か。こどもたちたちはどこかに出かけていたのかな?前の道は20分ほど滞在して軽トラ一台しか通過しなかった。学校の向かいのTシャツ屋さんでこの本を発見。

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    2025年08月13日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    p.174
    自分探しなんかをするつもりはない。自分を探したって始まらない。私には何もないんだから。探すんじゃ無くて、新しく付け加えるのだ。そうして、なりたい自分になる。

    p.265
    私が選ぶもので私はつくられる。

    当たり前なんだけど、忘れがち

    解説はちょっと微妙だったので、作者のあとがきにして欲しかった。

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    2025年07月20日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    家族やロッカさん、京、郁ちゃんと登場人物みんなが素敵な人でとても温かい気持ちになれました。

    主人公がこれまでの自分を内省することで少しずつ成長していくのを感じた。これを読むと、私自身も周りへの感謝と自分のやりたいことは何かなど振り返る良いきっかけになったなと思った。

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    2025年07月07日
  • スコーレNo.4

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    読み始めは単に少女の成長して行くお話しかな?なんて思っていたら読み進める度に次から次へと読み始めていた所と繋ぎ合わされて行き、感動しながらページを捲っていました。
    価値観が合う人に出逢える事が運命なのかな?なんて最近では思います。
    販売員の方や靴、骨董品が好きな人にオススメしたい一冊です。

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    2025年07月02日
  • 静かな雨

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    とても感覚的な本だった。読んでいて何か言葉に表すことのできないアーティスティックな、美学なるものをそれとなく感じ取れて良かった。感動した。解説を読むまでこの本の真の魅力について気づくことができていなかった。その言い表せない感覚をどこから感じ取っているか。その不正確だが、かろうじて捉えることのできる細部をもう一度体験したいと思った。

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    2025年06月20日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    あすわの境遇も抱えている悩みも、自分と重なるところが多いからこそ、一緒に元気になっていこうねという併走するような気持ちで読んだ。

    こんなに魅力的な人達に囲まれているのはあすわの人徳があってこそだと思うし、私にはここまで毎日の暮らしを支えてくれる人間関係は正直ないかもしれないけど、それでもやっぱり、自分の暮らしも、身の回りの大切な人たちのことも、これからどうしたいかも、見直すきっかけを貰える本だった。

    ドリフターズリストの扱われ方が意外な方向に進んでいったのも、この物語がありきたりに感じなかったことに一役買っていそう。

    私は影響されやすい方なので、こういう本を読むとやっぱり豆茹でたくなる。

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    2025年06月16日
  • つぼみ

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    2017年発刊の短編7作品。一部は「スコーレNo.4」と繋がっているらしい。宮下さんの小説の、向こう側の世界を思わせるような、静寂さと美しさはフィクションとしての完成度の高さを表すとか。なるほど。

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    2025年06月11日
  • スコーレNo.4

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    読み終わってからしばらく経つけど、ふとぼんやりする時はこの本のことを思い出してる
    良い本だったな…
    これまで読んだ宮下奈都作品の中で1番沁みた

    1人の少女が大人になっていく過程を描いた作品
    初めて恋した時の目で追う感覚や、社会人になって思っていた仕事ができなかった時の焦燥感だったり、それぞれの段階であぁ分かる…と思いながら読みました
    解説にも書いてあったけど、宮下奈都は心情の丁寧な描写が本当に上手だなあと思う
    丁寧で繊細でしっとりとした本

    お父さんの「いい目を養うには良いものをたくさん見ること」から、もっとガシガシ本を読もうとも思いました

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    2025年05月31日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ちょっと昔に失恋したときにすすめられた本。
    今はほんっまに大丈夫なんですけど、古本屋さんで出会ったので、読んでみました。

    宮下奈都さん、大好き。
    静かな文章を書くんだと思って読んだから、元気の良い文体にちょっとびっくり。
    あすわが受けた傷はとんでもないものだと思うんだけど、辛くなりすぎなくてよかった。

    悲しい時、感受性が豊かになる気がする。
    そんな時に出会った人やモノは、自分の人生について考えるきっかけになる。
    自分の人生って、大きい目標や資産形成の話じゃなくって、
    何が好きで何が嫌いか、今まで見過ごしていたもの、やってみたいこと、みたいに、人生にはいろんな切り口があること。そんなことに気

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    2025年05月26日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    【食すは、生きる】

    主人公の衝撃的な経験からスタートし
    ズタボロになり、少しずつすこしずつ
    自分と向き合い邂逅していく。

    本書の、スローで、そして温かみがあって。
    それでいて、匂いや質感のあるこの物語は
    唯一無二だなと思いました。

    男性にこそ読んでほしいと思う本作。
    全男性の必読書になって欲しいな。

    ぜひ、手に取ってみてください。

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    2025年05月22日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    とても心あたたまる優しいお話し 〇 .

    人生時には立ち止まることも必要 ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝ ‪

    壁にぶつかったときに読むと
    最後には元気をもらえるような 、そんな1冊です

    私もとても勇気を貰えました *

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    2025年05月20日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    宮下奈都さんってこんなに面白い人だったのか。

    お子さんたちもだいぶ面白い。宮下さんと毎日過ごしてたら、そりゃユーモア受け継ぐよなと(本人の元々持ってるものももちろんある)。

    ふふっと楽しく読みながらも、自分の子育てや暮らしについて考えさせられてた。
    失敗や後悔を極端に恐れて、すごく神経質に暮らしているけれど、もっとのびのびと暮らせた方が、こどもにとってもいいんだろうな。

    「あれだけ楽しんだのだから置いていかれても本望、と思えるくらいに楽しめばいいんじゃないか」って言葉とか、いろんなことが起きるたびの考え方とかが、なんか神経質になってしまっている自分を変えられるヒントになる気がした。

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    2025年04月19日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ネタバレ

    婚約破棄されて、自分には何もないと気づく。
    自分に何もないから人に寄りかかろうとする。
    私も何回かそういう経験があるし、気持ちがわかる。

    自分にとっての"豆"がほしい。
    "豆"がある人を羨ましく思う。
    "豆"が自分の人生を豊かにしていたり、
    他人と自然につながるいい機会だったり、
    自分のアイデンティティになっていたり。

    "豆"がある人に主人公が魅力を感じているように、
    自分もたしかにそういう人に魅力を感じるきがする。

    わたしも"豆"をみつけよう。
    今の自分には必要な事だとおもった。

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    2025年04月19日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    最初正直退屈だなと思ったけど、最後まで読み終えて良かったなと思える作品

    大きな事件とかが起きないけど、心にスッと染み渡るような文章が多い。

    仕事や生活で感じるちょっとした違和感の言語化が上手!

    「会社を出れば、風はやわらかい。部屋の鍵を開けるとき、私は自由だ。〜何をするにも私はひとりで、〜自分の爪先のあたりだけを見ていればいい。」という表現がめっちゃしっくりきた。

    ただ、この本の主人公自己肯定感が低めなゆえに結構な恋愛体質で、そこだけあんまり共感できなかった。付き合う前に自分の部屋でご飯食べようって言ってくる男、私なら惹かれないなー!!と思いながら読んでた笑笑

    でもこの人の他の作品も

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    2025年04月06日
  • たった、それだけ

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    変わってしまうことが普通なのに変わらない望月さんが怖くて、変わらないことを恐れながら生きていくのに、それでも変わっていくのはどうしても変えられないから、それをどういうふうに自分らしく大切にしていくんだろうと考えさせられた。
    クールだったルイが笑って、父親の面影を残してることが救いでもあるし、変わってくことだけど変わらない事実でもあるんだなとおもった。

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    2025年03月24日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ふと何年か前に読んだ事を思い出した。
    初宮下さんで読みやすそうな物を読んでから
    羊と鋼の森に行こうと思った記憶。

    元気もらえたなぁ。
    主人公の周りに輝いている人が居て刺激を受ける姿に共感して好きだなぁと思ったっけ。
    今、絶賛原田マハさんブーム到来中で、次は中山七里さんに手を出す予定なので…羊〜はうーん、いつになる事やら。

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    2025年03月20日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    「生きるのに意味などない。さびしいわけでもむなしいわけでもなく、ぱーんとそれが、わかる。竜胆梨々子が生きるのは、ほんの何人かの、梨々子がいなくなったら悲しむ人のためだけだ。」
    「持ち時間が尽きるまで手ぶらでせっせと暇をつぶして過ごすのだ。」
    梨々子が最後にたどり着く境地に、普通の主婦として共感。それだけでいい、と思うと、人生が気楽になる気がする。
    普通に過ごす毎日に、ふいに「他に何もいらないと思える充実感」に包まれる、そんな幸せに辿り着けるなら、確かに人生他に何がいるだろう。

    でも子育ての難しさは考えさせられた。子供が運動会の徒競走で1人だけ走らなかったり、学校で1番好きな時間は下校だと言っ

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    2025年02月18日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞した小説家、宮下奈都さんが、家族で福井県から北海道の僻地へ1年間山村留学をした経験をつづったエッセイ。
    北海道の十勝は、2番目に高い山の近くにあるそうで、過疎化がすすんでいるようだ。小学校と中学校は合同で、各学年1~2人程度しかいない。宮下奈都さんの子どもは当時、中学3年と1年の男の子と小学4年の女の子だ。
    今でいうところのフルリモートワークができる作家という職業だからできたアレンジだが、山間部はインターネットもろくにつながらず、テレビも映らず、最寄りのスーパーが車で40分というので、生活自体は不便だ。ただ、村や学校関係の人々がみんな温かく家族を迎えてくれたようだ

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    2025年02月14日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    心あたたまる、固くなっていた自分の心がやわらかくなっていくようだった。
    未熟児で生まれ、両親の経済と無知で保育器に入れられなかった佐古さん。どこか足りないけど、決して歩むことを止めない佐古さん。

    「あんたは、大きいな」と佐古さんに言う隼。

    佐古さんが自分自身を見る目が少しずつ変わり、
    やがて自分を取り巻く人達を見る目も変わる。

    保育器に入れられなかった事実を、佐古さんなりに解釈したときは佐古さんの成長を感じた。私では考えられない。物語の核心すぎるので伏せとく。

    宮下奈都さんの静かな物語が、お気に入り。、

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    2025年02月12日