あらすじ
北海道のちょうど真ん中、十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。スーパーまで37キロという場所へ引っ越した宮下家。寒さや虫などに悩まされながら、壮大な大自然、そこで生きる人々の逞しさと優しさに触れ、さまざまな経験をすることになる。『スコーレNo.4』の宮下奈都が「山」での1年間を綴った感動エッセイを文庫化。巻末に、「それから」を特別収録。
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宮下奈都さん家族が1年間、北海道のトムラウシで暮らした日々を描いたエッセイ。北海道に行ってみたくなりました。特に印象的だったのは、冬はコンタクトレンズが凍るというエピソードで、そんなこともあるんだと驚いた。最後に北海道から福井に戻る時のしんみりとした雰囲気は、自分自身も寂しい気持ちにさせてくれる特別な本です。
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「羊と鋼の森」を読む前に先にこちらを読むのがオススメ!と聞いたので手に取ってみた。
タイトルが素敵。
宮下家の行動力、決断力の早さに驚き!
トムラウシにいこう!って決められちゃう身軽さ!!すごい!
トムラウシで触れる人との繋がりの温かさ、自然の豊かさと厳しさ。トムラウシでみる自然と雪と空と山はどんなに綺麗なのだろうか。見てみたいなあ
なにより、宮下家の人たちが面白くて、可愛らしくてファンになってしまったよ。笑
長男も次男も長女もそれぞれいいキャラしてるなぁ。トムラウシでの1年を見届けて、子供たちの成長もみることができて、それも楽しかった。
宮下さんのツッコミも面白かった。
チャンスの神さまには髪がふさふさある
という発想が面白いなぁと思った。
チャンスは以外と身近にあるのかもしれないし、それに気づけるか、掴めるかは自分次第なのかも。
チャンスなんてなくたって、自分から行動すればいい、と教えてもらった気持ち。
「僕は今まで、本気を出すことを恥ずかしがったり怖がったりしてきました。でもここトムラウシで、今日も本気の大人たちをたくさん見ました。大人の本気ってかっこいいです」
つらいときや驚いたときだけじゃなく、うれしいときにも心臓はどきどきする。体にとっては、どきどきの絶対数による影響力は、つらくてもうれしくてとおなじなのかもしれない。自分ではちゃんと適応していたつもりでも、大きな環境の変化に心臓がどきどきしてしまった。たたそれだけのことかもしれない。だとしたら、ストレスはないと言い張るよりも、そっと認めて、がんばってたんだね、と言ってやる方がいいだろう。心臓、お疲れさま。
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「羊と鋼の森」の宮下奈津さんのエッセイ。
エッセイのタイトルにしては小説のような物語性を感じるタイトル。
ちょっと大げさでは?と思っていたが、読後はまさに!となった。
北海道の移住先”トムラウシ”は「神々の遊ぶ庭」と呼ばれるくらい、素晴らしい景色に恵まれた土地なのだそう。ただその場所に移住した時の話だから、このタイトルというわけでなく、読み進めていくと、ここで過ごした日々、そのものが物語の中のような日々で、読後はこのタイトルに納得してしまった。
とにかく宮下さんの子どもたちが可愛い!1年間で親も子も本気で遊び生きる姿に、ハッとさせられた。
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気に入って何回も読み直しております。
宮下家の中の良さ、旦那さまやそれぞれのお子さんの特徴、そんな非日常的な日常が綴られていて、ホントに良い作品でした。
この作品は続編があるみたいですが、そちらも読んで見たいと思っています。
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星5じゃ足りないくらい私には刺さったエッセイでした!
宮下さん家族が1年間トムラウシに移住して生活するおはなし。
トムラウシの自然や地域の人の優しさに触れて素晴らしい体験をしたことが書かれていて感動しました!
宮下さん家族のユニークさにも何度も笑わされました!!息子さんのおっとりさやマイペースさ、娘さんの面白い言い間違いなど…。
エッセイを読んだことがなく、なんなら関心もなかった私ですが、この本を読んでもっとエッセイを読みたいと思いました!
どんどん読み進めたいのに読み終わりたくない本に初めて出会いました♪
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最近トムラウシ山に登ったばかりだったからタイトルがカムイミンタラ!!と思い購入。
そしたら本当にカムイミンタラの話だった!
スタバで読みながら涙が止まらず。
急ぎ足で家に帰って一晩で読み終えた。
活字からもビタミンDが摂取できるんですよ。
将来は山で暮らしたいという思いが高まった。人生を変えた一冊の本といつか紹介したいなあ。
長男、ボギー、小4の娘のワードセンスが最高。この母にしてこの子あり(逆かな)
宮下奈都先生、大ファンになりました。
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北海道に、自然の中に、集落に住みたくなる!
宮下奈都さん家族が北海道のトムラウシに1年間暮らした日々のエッセイ。
子供の成長、現地の人のあたたかさ、誰でも受け入れてくれる姿勢が、なかなか触れる機会がないのでいいなと思った。
子供の行動対する発見が、クスって笑えて好き。
現地の学校はスキーをしたり、陶芸や釣りをしたりととても自由であった。トットちゃんに続き、勉強だけではないことを改めて教えてくれる。一度社会のレールに乗ったら(?)そこから離れるのは難しいし、他のレールに気付きにくい。
他の世界にも気付ける人になりたいと思った。
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2025/8/18-20 人間どこでも生きられるし、何とかなるもんだよなと思わせてくれた1冊。あまり心に余裕がない状態で読んだが、するすると途中から手が止まらなくなった。宮下奈都さんの感じかたもだけれど、宮下家、そして三兄妹のエピソードがいちいち面白い。本当に美しい景色に囲まれての生活だったのだろうな。トムラウシへ行ってみたくなる。
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北海道の山奥へ山村留学した1年間の記録。マイペースな旦那さんとフリーダムな息子さん・娘さんへ、宮下奈都さんの的確なツッコミが冴え渡る。もはやトムラウシの自然に思いをはせる暇がないくらいの微笑ましさ。きっと文章化されていない苦労がたくさんあるのだろうけど、田舎っていいな、子育てっていいなと手放しに思わせてくれる。
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〆方が小説っぽく感じて読後感の良いエッセイでした。
それにしても北海道 いいところですね…
1年間のお話だとは思えないくらい色々イベントがあって読んでて楽しかったです。
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選書で選んでもらった1冊として読みました。
北海道で暮らしてみたくなる1冊でとても面白かった。
描写もすごく綺麗だったり、一緒にそこにいるような感覚を味わえて楽しかった。
本屋さんに並んでいたら手に取ることは無さそうだったので、選書で選んでもらえて読者の幅が広がった気がして本当によかった。
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自分がトムラウシでの生活を経験したわけではないのに、著者の家族も村の方もみんな好きになった。
父親と3人の子供たちが自由ですごくのびのびとしている中で母親の冷静なツッコミがニヤける。
本当に素敵な家族。
著者の方が素敵な視点で周りを見ているからこそ、こんなに素敵でふっと笑ってしまう微笑ましいエピソードがたくさん生まれるんだろうと思った。
個人的No.1「げしの反対だから、げせぬ(娘)」
Posted by ブクログ
祖母がトムラウシで育ったので気になり読みました。
少しずつ読んで、後半になるにつれ「あぁ、終わっちゃう」って。山村留学、子どもが出来たらしてみたいな〜と思う反面、お別れが悲しいなって。読んでてうるうるしてました。笑
あとがき、あまり読まないんですけど、続きが読みたい。良すぎる作品に出会えて嬉しいです。
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どうしても途中でやめられなくなりました。一気に読み終わりました。
なんてすばらしいんだろう…一年だけなのにこんなに濃い毎日。
そしてほんとにかわいい子供たち。
この後の子供たちを見たい・・・・
そして多分初めての作家さん。次も読みたい。
Posted by ブクログ
大好きです!
家族で1年間のトムラウシ山村留学。圧倒的な大自然の中で、家族とトムラウシで暮らす人々との関わり、子どもたちとの成長、北海道が好きで手に取った本だけど、いつかトムラウシに実際に行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
うう…めっちゃ良かったよぅ…
会社にいきたくないという気持ちを抱えて時間に抗う日曜深夜、北海道トムラウシの豊かな自然とにぎやかな宮下三兄弟、村の人たちに救われちゃった…
表紙をめくって1ページずつ読み進めるごとに心が洗われていくのです…
滝をくぐりくけたみたいだった
癒しを浴びたというか
この本はちびちび読んでも良いと思うけど、通しで読んでザーッと1年を感じたいかも
私だって綺麗な景色の中で生活したいよーって思っちゃった
でっかい窓があるキッチン、そのキッチンがある家に住みたいよーって
地元のリトルフォレストじゃ足りないよ
高槻と五條に住んだことで「田舎はもういい、利便性と娯楽があるほどよいとかいなかが良い!」って思ってたけどそんなこともないかも
ふりきって豊かすぎる自然の中で暮らしたら超幸せだろうな
本の中で10月あたりだったかな?
宮下さんが翌年3月で福井に戻るか葛藤するところで、トムラウシへの愛を綴るところで私にとっての高槻が宮下にとってのトムラウシなんだな…と思って胸が熱くなっちゃった
校長先生も元気で本気ですごく素敵な人
まさに校長先生絶好調ってかんじだ
Posted by ブクログ
あぁ愛おしい。
この家族が、この土地が、生き物が、住人が、空気が、この本が愛おしい。
宮下さんがトムラウシを去る日を来るな来るなと祈るように、私も本を読み終えるのをなるべく遅らせるよう、段々とスローペースになる様子が、我ながら可笑しかった(笑)。
これはたくさんの人に読んでもらいたいし、自分も何回も読みたいので、迷わずネットで探して購入しました。
誰でも楽しく読めて幸せになれる、そんな本です。
Posted by ブクログ
時系列的に後のエッセイを先に読んでしまい、よく出てくるトムラウシ生活がどんなものか気になって読んでみたら、とても良い!
宮下家5人が、1年間北海道のトムラウシに農山村留学した時の日記のようなエッセイ。
子供たち3人の描写が特に良かった。素直で個性があって。小中学生が全部合わせて15人とか、学年に自分が一人とか、自分からすると想像もできない世界。大勢の中の一人では無いというのを子供の時に経験するのはとても良い気がした。周りの大人が一人ひとりに大切に向き合ってくれているという事実は敏感に察知するはず。
釣りとかスキーとか陶芸とか自由過ぎる授業もとても楽しそうで羨ましい。先生も素敵な方々ばかり。そんな学校が日本にもあるんだなぁ、とひたすら驚き新鮮な気持ちだった。景色や野生動物の描写もとても雄大で開放感に満ちている。
家族全員でこんな生活、本当に宝物だろうな。この決断をしたご夫婦と子供たちの思い切りと勇気に感嘆。なかなか出来ることではないと思うけど、そういうのが人生を変えたり豊かにする助けになるんだろうなぁと思った。
この場所で羊と鋼の森が書かれたと知り、羊と鋼の森も再読したくなった。
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「羊と鋼の森」の、原点とか、背景となるエッセイだそうです。北海道本としても高レベル。宮下さんの、日常文章がとても軽快で、親しみを感じさせます。お目にかかりたいです。
匿名
北海道も好きだし、宮下奈都も好きな私としては「買い」な一冊。もうただひたすら生活のことと子供達のこととそういった話ばかりなのですがやはり面白い。個人的に旦那さんが面白そうな人だなと思いました。
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「羊と鋼の森」から。
トムラウシという北海道の山奥に1年間山村留学する作者家族のエッセイ。
作品としては日記みたいな素朴な文章だけど、描かれている体験が極上。こんな世界が現実にあるんだなぁとつい羨ましくなってしまった。山菜を採って天ぷらにしたり獣のフンや臭いがわかるようになったり。いいなぁ
あと作者が不整脈になる描写が出てきたけど、私も楽しんでいるのに新しい環境に体調崩すので共感した。
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「一万円選書」で出会えた本。
最後の解説で、“みんな本気で「自分」を生きている。自分を生きるー
私も神様からきらきら輝く時間をもらえる様に、本気で生きて楽しもうと思います。
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北海道のトムラウシに登ったときに山麓で見つけた本。山麓に家族で山村留学した一年間のエッセイ。子供の成長、ダンナさんの変化、著者の家族への思いなど淡々と語っている。私も下山後、この学校の前を訪れたがとっても静か。こどもたちたちはどこかに出かけていたのかな?前の道は20分ほど滞在して軽トラ一台しか通過しなかった。学校の向かいのTシャツ屋さんでこの本を発見。
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宮下奈都さんってこんなに面白い人だったのか。
お子さんたちもだいぶ面白い。宮下さんと毎日過ごしてたら、そりゃユーモア受け継ぐよなと(本人の元々持ってるものももちろんある)。
ふふっと楽しく読みながらも、自分の子育てや暮らしについて考えさせられてた。
失敗や後悔を極端に恐れて、すごく神経質に暮らしているけれど、もっとのびのびと暮らせた方が、こどもにとってもいいんだろうな。
「あれだけ楽しんだのだから置いていかれても本望、と思えるくらいに楽しめばいいんじゃないか」って言葉とか、いろんなことが起きるたびの考え方とかが、なんか神経質になってしまっている自分を変えられるヒントになる気がした。
心に宮下さん置きたい。人生にユーモア大事。
北海道での暮らしの楽しさや尊さが伝わってきて、読み終わる時にすごく寂しくなった。
Posted by ブクログ
「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞した小説家、宮下奈都さんが、家族で福井県から北海道の僻地へ1年間山村留学をした経験をつづったエッセイ。
北海道の十勝は、2番目に高い山の近くにあるそうで、過疎化がすすんでいるようだ。小学校と中学校は合同で、各学年1~2人程度しかいない。宮下奈都さんの子どもは当時、中学3年と1年の男の子と小学4年の女の子だ。
今でいうところのフルリモートワークができる作家という職業だからできたアレンジだが、山間部はインターネットもろくにつながらず、テレビも映らず、最寄りのスーパーが車で40分というので、生活自体は不便だ。ただ、村や学校関係の人々がみんな温かく家族を迎えてくれたようだ。子どもたちも自然の中で素晴らしい経験ができたという。1年の半分は雪に閉ざされる地域のようだが、そういう生活も家族がいて短期間なら楽しめそうだ。
子どもがいると人生の経験が全く違うものになるのだ、と子どもがいない私は思った。もちろん大変なことだらけではあるとは思うが、大家族の楽しそうな様子が少しうらやましかった。
宮下奈都さんの小説は正直なところあまり好みではないのだが、北海道の自然や現地の人との交流を描くこのエッセイは興味深く読めた。
Posted by ブクログ
くすっと笑えて心が暖かくなるエッセイでした。
私は北海道が第二の故郷のようなところでもあるので(トムラウシほど僻地ではないですが)、うんうんと頷きながら、ああまた行きたいなあ……と望郷の念にかられました。
トムラウシでの生活は都会とは大きく異なっていました。学校でのカリキュラムがかなり自由であったり、大自然を体いっぱいにあびたり、人と人の繋がりがとても深かったり。それはかけがえのない貴重な経験になったと思います。
宮下さん一家が皆それぞれの成長を遂げていくさまが読んでいてじんわりきました。
でも、時折都会の生活とのギャップに悩んでいる文章もありました。この本を読むとトムラウシ行きたい~!という気持ちが強くなりがちですが、どこで住むのが良くて悪くて……という簡単な話ではないのかもしれません。もちろん住み良い場所というのはあると思いますが……
自分にとってのトムラウシを見つけられたら良いなあ、と思いました。
Posted by ブクログ
北海道に1年くらい住んでみたい。たまに(しばしば)そう思うことはあるけれど、本書で宮下家が1年山村留学するトムラウシには…さすがに住めないなと思う。
けれども、家族のなんと楽しそうなことか…家族の面白い掛け合いも、全力で楽しむトムラウシの生活も、トムラウシの人々の懐の深さも、北海道の全力の自然も、読んでいて本当に楽しかった!
読後、羊と鋼の森の映画を観ました。
主人公の外村君の名前、トムラウシがきっと由来なんですね^ ^
Posted by ブクログ
表紙が気に入って購入して、小説だと思って読み始めたらエッセイだった。自然が良いって思えるようになったのはつい最近(大人)になってからだけど、トムラウシに住んでいる子どもも大人もノビノビとしていていいなあと思った。人と関わる機会が少なくなってきているけど、人と関わって過ごしたいと思った。北海道行きたくなった。