宮下奈都のレビュー一覧

  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    毎朝、少しずつ読んでいた。
    今日も頑張ろうと思えた。
    心の奥に沁みる文章がたくさんあった。
    また読み返そうと思った。
  • たった、それだけ
    原田マハさんの『独立記念日』にそっくり!びっくりするくらいそっくり。みんな何か抱えている、どうにも変えられない過去や運命みたいのを背負ってそれでも生きていく。たぶんマハさんのほうがその生きていく力強さはあったのだと思う。独立ってそう書いてあるし。
    この作品は力強く生きていくがテーマじゃなくて、どうや...続きを読む
  • ふたつのしるし
    おそらくLDであるハルと優等生だが目立たず生きようとする遥名...。
    6年後に移行するスタイル(最後は3年後)は、序破急のリズムを意識したものだろうか。想像で空間・隙間を埋められるのもいい。
    健太みたいな友だちと出会っていたら人生変わったかなぁ。
    ラストは感涙必至!

    「これからも風は吹くだろう。勝...続きを読む
  • 羊と鋼の森

    羊と鋼の森

    今回初めて宮下奈都さんの作品を読みました。ピアノと調律師の物語と知って驚きながら手にとりました。
    読みながら、夜に光る木々、星座、森の空気感、風と...丁寧な描写によってさまざまな美しい情景が浮かぶ瑞々しい文章は読んでいてとても心地よかった。他の作品も読んでみたいです。
  • 終わらない歌
    この本が続編であることに気づかず、こちらを最初に読んでしまいました。
    そこは素直に反省です。
    いつか遠くない先に、まとめて読んでみたいと思います。

    宮下さんの本は本当に外れがなく、本書も絶賛に値しますね。
    空気感がすごいです。
    歌一つの周りを取り巻く空気。
    それを支える、創り出す友人、プロデューサ...続きを読む
  • ふたつのしるし
    優しい気持ちになれる話でした。「しるしが見えた」というだけで惹かれ合うハルとはる。
    自分にもたぶん「しるし」が見えた人はいたのだけどあの頃はいろいろと自信がなさすぎた。ハルの様に自分に正直に行けていけたら。
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版
    追加収録された2年分が目的で購入。
    サイン本がゲットできて嬉しい。宮下奈都さんのさりげない一言がとても嬉しくもあり心があたたまる。

    宮下奈都さんの雲一つない青空のような清々しい文章が読んでいて心地よかった。
    そして、成長した宮下家の子供たちの何気ない一言や考え方が、自分らしさとしっかりさを兼ね備え...続きを読む
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

    六花さん

    六花さんがとてもいいキャラで、癒されました。自分の近くにいて欲しい存在。多くは語らず、でもそばで背中を押してくれる存在でした。
    とてもほっこりする小説でした!
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    大好きな本です。エッセイですが、この本で宮下さんのファンになりました。
    食べ物を通して家族との関係を描いていて、癒される話が多いです。いわゆる丁寧な暮らし、なんですが全く嫌味なく読んでいて心地よいです。
    自分が生きている中で感じていて、何か言い表せない優しい気持ちを言葉に表現できたんだ、という驚きを...続きを読む
  • たった、それだけ
    私にとっての、「たった、それだけ」を考えてみた(思い返してみた)。たった、それだけ、言われてどんなに心救われたかの言葉(どれだけ幸せな気分になったとか)。
    たった、それだけの勇気。行い。後悔。
    今さらながらだが、人の一生は、無数の「たった、それだけ」で繋がっていることに気づかせてもらった。
    「たった...続きを読む
  • 羊と鋼の森

    調

    美しく繊細なピアノと調律師の物語。

    これさえあれば生きていける。
    その瞬間の弾けるような気持ち,途切れることのない情熱,味わってみたいなぁ。

    目で読んでいるのに,耳の奥から,頭の中から音楽が流れ出てくる。
  • スコーレNo.4

    恋心が瑞々しい✨

    中学、高校、大学、社会人…それぞれのステージで、少女が瑞々しく、自然に恋をしていく様子が素敵でした。

    どの相手も格好良いなぁ~(о´∀`о)✨
    ……………あ、あれ…?大学時代の相手だけ、誰だか忘れた(笑)印象薄かったんかな。

    そして、麻子の背景にある、モノを愛する力と、家族(特に七葉ちゃん)の存...続きを読む
  • よろこびの歌
    繊細で危ういけどいろんな想いの詰まった歌が聴こえてくるようでとにかく良かった。
    ムスメに絶対読ませたい物語♪
  • たった、それだけ
    短編6話だが
    大作の一冊

    女性作者の
    男性にはない
    潔さ

    これが本だ!


    思わせてくれた本!
  • ふたつのしるし
    すごい本を読んでしまった。
    宮下奈都の脈々と変わらない深ーい愛?慈悲?

    物語は柏木温之「はるゆき」と
    遥名の二人の話が交互に出てくる。二人ともハルと呼ばれてる

     ハルは「温之」は教室でひとりでいるのに慣れてる
    一人でなんの不都合もない。
    何かに熱中すると何も聞こえない他のシャッターを閉じる
    蟻を...続きを読む
  • たった、それだけ
    さすが、宮下奈都とうならされた傑作。

    不倫と横領と内部告発と失踪…波乱含みいや波乱しかない第1話と、夫婦間の油が切れたような金属的キシミを伴ったすれ違いを描いた第2話を読んだ時には「あぁ、こういう不幸話、ダークサイド宮下本を手に取ってしまったか」とちょっと不安な気持ちになったのだが…

    その不安感...続きを読む
  • ふたつのしるし
    型を意識せず不器用に突き進む男の子と、型にはまらないと不安な女の子。
    正反対の2人が築く"しるし"が繋がっていくお話。
    それにしてもこの作者は何者なんだろう。ストーリーが頭に浮かびつつ、こんなにサラサラと胸に届く言葉がちりばめられるのか。びっくりしながら、あっという間に読んでしまった。
  • 窓の向こうのガーシュウィン
    出会えて良かったと思える本。私が絵を描いているというのもあって、「額装」を中心に主人公が少しずつ変化していく描写が繊細で、少し寂しくて、それでも少しあたたかくなった。個人的にですが、先生の描写を読んでいると、自分の祖母に重ねられて、また、自分の親もそうなっていくのかなと、そんな気持ちが湧き上がってき...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    育ってきた環境のせいで、料理をすること、料理を好きになることに抵抗があった。

    「料理を手作りするのがいいお母さん」というイメージに、必要以上に敵対心、嫌悪感を持って、

    「作らないのがわたしらしさ」と勘違いしていた時期もある。



    ようやく、そういう見えない相手(イメージ)と戦うことはやめ、

    ...続きを読む
  • 終わらない歌
    それぞれの登場人物が自分の状況に葛藤しながらも音楽から力をもらい、自分の人生を切り開いていく姿に心が揺さぶられました。
    特に、音大ではクラスでも二番手だと嘆いていた玲さんが、オペラとミュージカルと分野は違えど、自分が光輝く場所で頑張る姿が印象的でした。