宮下奈都のレビュー一覧

  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    ウミガメのスープってなんだろうと言う気持ちと、温かい言葉に惹かれて読み始めた。
    一つ一つがほっとする家族とのエピソードになっていて、料理の楽しみ、一緒に過ごす人の存在の温かさに気付かされました。
    お正月三が日に読んだすてきな一冊でした。

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    2025年01月05日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    読んでよかった。いつか梨々子のこの10年をもう一度振り返って自分の人生を肯定したくなる時が来るんだと思う。でも苦しかった、残り50ページくらいまで。
    梨々子の気持ちの描写が丁寧な分、やむをえず巻き込まれて誘われた土地で感じる戸惑いや嫌悪感も、都内のママ友への嫉妬や焦燥感も、全部全部形がはっきりとわかるほどに伝わってきて読んでいてかなり苦しい部分もあった。でも、それを苦しいと感じている自分がいることに気づくことができてよかった。まだまだ自分は幼くて他人に知られたくない部分がたくさんあって、わかってはいても目を背けていた事実がこの本を読んで顕になった。しんどいけど改めて自分を見つめ直せる機会をもら

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    2025年01月02日
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険

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    ここのところ、自分の家族に対してモヤモヤしたり違和感あったりでうまくやれていない。
    けれどこのエッセイを読み反省した。
    宮下さんの家族のように、お互いを大切にして生きたいと思った。
    難しいけれど、後悔しないように。

    自分の子にもしあわせだと思ってもらえるような親になりたい。そしてまずは自分自身を大切にしてあげたい。

    宮下さんの小説もエッセイも好き。
    日常の中にある見逃してしまいそうな些細な瞬間を見事にすくいあげている。

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    2025年01月01日
  • スコーレNo.4

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    2024の課題図書やっと読めた…
    普遍的な人生のお話である
    主人公なんでこの感じで男途切れへんねんと思ってたけど、あんまり人に執着しないし合わせない人って確かに魅力的やな
    でもそれって妹と共存する中で編み出したものやったりするし、ありきたりな表現やけど人生に無駄なものなんてない
    あとめっちゃ入試問題の人が好きそう、ストレートな表現は使わない分、描写の情報量がとにかく多い

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    2024年12月27日
  • スコーレNo.4

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    中学生の女の子が一人の女性として成長していく物語。前半は読むのに時間がかかって、途中で辞めようとかともちょっと思ったのですが、後半は引き込まれて一気に進みました。文章も綺麗で、やっぱり読んでよかったです。

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    2024年12月15日
  • 静かな雨

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    自分が見ている世界と相手が見ている世界は違うけれど、ちょっと重なっていればいい。
    この重なりを共有できる大切さ、もっと感じたいなと思った。

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    2024年12月04日
  • スコーレNo.4

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    ネタバレ

    最初は男性として麻子を俯瞰で追っていたけど、最後には茅野さんのことかっこいいと思ってしまうくらい、気づいたら麻子自身として女性目線で読んでた。

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    2024年11月28日
  • たった、それだけ

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    「今までの宮下奈都さんとは違う感じだけど、読んでみて。面白いと思うよ。」
    そう娘が話してくれたその前日に、この本を買っていた。不思議な偶然にビックリした。
    宮下奈都さんは、なぜこうも謎解きをしないんだろう。ミステリーよりもミステリアスな展開に、彼女の拘りと視点と深みを感じ、さらに彼女が好きになる。
    逃げろ。逃げるな。諦めろ。諦めるな。
    「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」
    こう思えば、一歩が踏み出せるかもしれない。
    「自分に正直でいれば、すべては自分で選んだことだと納得することができます。」

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    2024年11月20日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    登場人物の感情を表現する言葉の使い方が秀逸。主人公の梨々子が、深い沼に引き込まれる様なドロっとした悩みに陥った時、読者の自分も似た様な感覚になってしまっていた。普通とは?平凡とは?幸せとは?…コレ!という答えは無く、それぞれの人生で、それぞれ角度が違えど幸せなんだと思わせてくれるハッピーエンドとなる締めくくりだった。

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    2024年11月11日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    幼い頃から、人に話を聞いていると、雑音が混じって、聞き取ることができなくなってしまう。相手の話を聞いて、応えようとすると、聞き取りができなくってしまう。そのため、人間関係を築くことがなかなかできない主人公が、ヘルパーの仕事で入った「先生」に家で出会う人々、思い出を切り取り額をつける「額装」を学んでいくことで、今までに人間関係が少しずつ変化していく過程が描かれていく。

    自分にとってちょうどいいペースで人と交わり、コミュニケーションをとることで、聞いたり、話すことが不自由なくできることってやはりあるよなあと思った。小説の最初から最後まで、ゆっくりと流れる時間が感じられて、心地よい。

    普段の生活

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    2024年11月10日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    明言はされてないけど、受診を促されることもあり、発達障害の特徴がうかがえる主人公。
    他人の言葉が意味のあるものとして聞き取れず、自分自身の感情にも鈍い。
    ヘルパーとして派遣された先で、利用者である先生、先生の息子で額装の仕事をしているあのひと、そしてその息子の隼と出会い、先生の生活を見守りながら、額装の仕事に触れ、少しずつ、膜が張ったようだった自分自身の感情に気づいていく。丁寧に掬い取ったものを更に目を凝らして見つめたような心理描写がとても良い。額装を通して、様々なものを発見し、これまで諦めてきた他者や家族との関わりにも一歩踏み出していく。大きく展開が動くわけではないけれど、じんわり伝わってく

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    2024年10月28日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    ネタバレ

    自分も育休中で、子どもを育て始めたばかりです。今は子どもと向き合い、過ごすだけの毎日。仕事もせず、どこにも行かず、自分は一体何なのだろうと思っていました。

    けれども、この本の中に答えのひとつが書いてあり、気持ちが少し軽くなり、自分のことも認めてもらえたようで気持ちも温かくなりました。

    P.225 この町がどこにでもあるように、私もどこにでもいる。私にも替えが利く。もしも替えが利かないとしたら、あの子たちの母として、達郎の妻としての竜胆梨々子だけだ。

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    2024年10月28日
  • 誰かが足りない

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    久しぶりの宮下奈都さんの作品。
    レストランを舞台に6組それぞれのお客さんの物語。
    レストランでのお話かと思いましたが、レストランに来る事になった経緯までが中心となっています。
    それぞれの物語は派手さは無いのですが、生きるってそうなのかもと思わされます。解決してスッキリするお話ではありませんが、帯に書いてある、「足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。」そういう事か、と。
    どう思い考えるかは読者次第と言われているような感じがしました。

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    2024年10月26日
  • いつか、アジアの街角で

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    美味しそうなマンゴーかき氷?の表紙に誘われた。どれも30ページほどの短編で、心の奥に染み渡る話だった。

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    2024年10月25日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    作中で、何故勉強をするのか、という学生から問われる場面が好きだった。
    あなたが見ている(認識している)世界と、私が見ている(認識している)世界は違う。
    例えば「黄砂」。あなたにとってはただの黄色い砂というイメージしかないかもしれないけど、私はこの言葉を聞くと、空気の霞んだ情景だったり、洗濯物が外に干せないもどかしさだったり、シャワーを浴びると排水溝に溜まる砂のことを思い出す。
    自分の生きる世界はそういう風に広がっていくと思うと、まだ沢山知らないことがあって、もっと勉強しなきゃという気持ちにならない?
    (うろ覚えですが。。)

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    2024年10月17日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    雑誌ESSEに連載していた食に関する80弱のエッセイと、書き下ろし短編。
    昔の話も最近の話もある。
    食に対して大きなこだわりはないと言いつつも、レシピ本だけで何千冊?!も持っていたり色々な料理を手作りされていて、作家業でお忙しいはずなのに凄いなぁ。

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    2024年10月13日
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険

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    やっぱり宮下さんの紡ぐ言葉が好き。
    人の書いている日記を見ているような感覚になる作品。毎日の何気ない、でも、家族の大切な話が書かれていて、とても読みやすい。
    スキマ時間や寝る前にちょこちょこ読める。
    でもなぁ。まさか泣くとは思わなかった。後半、私は涙が堪えられなかったので、外で読む方はご注意を。

    宮下家の子どもたちの成長がわかるし、これを読む前に『神様たちの遊ぶ庭』を読むことをオススメします!

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    2024年10月09日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    宮下さんの、食べ物に対して丁寧に向き合う姿が素敵だなと思う。
    旦那さんやお子さんたちとのエピソードも微笑ましい。
    肌寒い季節に温かいお茶でも飲みながら読みたい一冊。

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    2024年10月06日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    インスタで知って、表紙の美味しそうなマンゴーかき氷のイラストに惹かれて購入。(マンゴーは長男の好物)
    いままで読んだことのない作家さんが多かったのだけれど、どれも面白かった!
    私は韓国と台湾には旅行で行ったことがあるのだけど、またアジア旅行に行きたいな。ぶらっと、ゆっくり。
    そういう気持ちにさせる作品ばかりでした。
    私は特に「隣に座るという運命について」「猫はじっとしていない」が好きでした。
    「隣に-」はこの本の1作品目で、舞台の街が私の通った大学のあたりだったので驚きました。(もしかしたら主人公の通う大学のモデルかも?)
    初読の作家さんの他の作品も読んでみたいなぁ!

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    2024年09月30日
  • たった、それだけ

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    共感できるフレーズがたくさんあった。だからこそ過去の傷を抉られているような気がして苦しかった。
    でもそれが快感だった。自分の感情が言語化されているからだろうか。共感してもらえた気になるからだろうか。登場人物に「読書はせっかくの逃避なのに」と言われてしまいそうだ。

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    2024年09月28日