宮下奈都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああ〜宮下奈都の本、やさしくてあたたかくて好きだなあ
読む毎にどんどん好きになる
この本は食エッセイなのですが、宮下さんの人柄がよく伝わってくる一冊でもありました
3人の子ども達のお母さんとして優しい眼差しと心意気で書いている宮下さんも素敵だし、1人の人間として宮下奈都個人のエピソードも本来の宮下さんってこんな人なんだろうということを感じられて楽しい
失敗ごはんの話が特に好きでした
学校で勇気を出して挙手→発表するも答えが間違ったために笑われ落ち込んで帰宅した娘に、「なんでも好きなもの作ってあげる」と励ましたエピソード
お兄ちゃんが「僕の時は秋刀魚だった」と会話に加わってくるところも宮下さ -
Posted by ブクログ
読んでよかった。いつか梨々子のこの10年をもう一度振り返って自分の人生を肯定したくなる時が来るんだと思う。でも苦しかった、残り50ページくらいまで。
梨々子の気持ちの描写が丁寧な分、やむをえず巻き込まれて誘われた土地で感じる戸惑いや嫌悪感も、都内のママ友への嫉妬や焦燥感も、全部全部形がはっきりとわかるほどに伝わってきて読んでいてかなり苦しい部分もあった。でも、それを苦しいと感じている自分がいることに気づくことができてよかった。まだまだ自分は幼くて他人に知られたくない部分がたくさんあって、わかってはいても目を背けていた事実がこの本を読んで顕になった。しんどいけど改めて自分を見つめ直せる機会をもら -
Posted by ブクログ
「今までの宮下奈都さんとは違う感じだけど、読んでみて。面白いと思うよ。」
そう娘が話してくれたその前日に、この本を買っていた。不思議な偶然にビックリした。
宮下奈都さんは、なぜこうも謎解きをしないんだろう。ミステリーよりもミステリアスな展開に、彼女の拘りと視点と深みを感じ、さらに彼女が好きになる。
逃げろ。逃げるな。諦めろ。諦めるな。
「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」
こう思えば、一歩が踏み出せるかもしれない。
「自分に正直でいれば、すべては自分で選んだことだと納得することができます。」
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Posted by ブクログ
幼い頃から、人に話を聞いていると、雑音が混じって、聞き取ることができなくなってしまう。相手の話を聞いて、応えようとすると、聞き取りができなくってしまう。そのため、人間関係を築くことがなかなかできない主人公が、ヘルパーの仕事で入った「先生」に家で出会う人々、思い出を切り取り額をつける「額装」を学んでいくことで、今までに人間関係が少しずつ変化していく過程が描かれていく。
自分にとってちょうどいいペースで人と交わり、コミュニケーションをとることで、聞いたり、話すことが不自由なくできることってやはりあるよなあと思った。小説の最初から最後まで、ゆっくりと流れる時間が感じられて、心地よい。
普段の生活 -
Posted by ブクログ
明言はされてないけど、受診を促されることもあり、発達障害の特徴がうかがえる主人公。
他人の言葉が意味のあるものとして聞き取れず、自分自身の感情にも鈍い。
ヘルパーとして派遣された先で、利用者である先生、先生の息子で額装の仕事をしているあのひと、そしてその息子の隼と出会い、先生の生活を見守りながら、額装の仕事に触れ、少しずつ、膜が張ったようだった自分自身の感情に気づいていく。丁寧に掬い取ったものを更に目を凝らして見つめたような心理描写がとても良い。額装を通して、様々なものを発見し、これまで諦めてきた他者や家族との関わりにも一歩踏み出していく。大きく展開が動くわけではないけれど、じんわり伝わってく