宮下奈都のレビュー一覧

  • スコーレNo.4

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    最初は男性として麻子を俯瞰で追っていたけど、最後には茅野さんのことかっこいいと思ってしまうくらい、気づいたら麻子自身として女性目線で読んでた。

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    2024年11月28日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    北海道に1年くらい住んでみたい。たまに(しばしば)そう思うことはあるけれど、本書で宮下家が1年山村留学するトムラウシには…さすがに住めないなと思う。
    けれども、家族のなんと楽しそうなことか…家族の面白い掛け合いも、全力で楽しむトムラウシの生活も、トムラウシの人々の懐の深さも、北海道の全力の自然も、読んでいて本当に楽しかった!

    読後、羊と鋼の森の映画を観ました。
    主人公の外村君の名前、トムラウシがきっと由来なんですね^ ^

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    2024年11月24日
  • たった、それだけ

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    「今までの宮下奈都さんとは違う感じだけど、読んでみて。面白いと思うよ。」
    そう娘が話してくれたその前日に、この本を買っていた。不思議な偶然にビックリした。
    宮下奈都さんは、なぜこうも謎解きをしないんだろう。ミステリーよりもミステリアスな展開に、彼女の拘りと視点と深みを感じ、さらに彼女が好きになる。
    逃げろ。逃げるな。諦めろ。諦めるな。
    「逃げてるように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし」
    こう思えば、一歩が踏み出せるかもしれない。
    「自分に正直でいれば、すべては自分で選んだことだと納得することができます。」

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    2024年11月20日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    登場人物の感情を表現する言葉の使い方が秀逸。主人公の梨々子が、深い沼に引き込まれる様なドロっとした悩みに陥った時、読者の自分も似た様な感覚になってしまっていた。普通とは?平凡とは?幸せとは?…コレ!という答えは無く、それぞれの人生で、それぞれ角度が違えど幸せなんだと思わせてくれるハッピーエンドとなる締めくくりだった。

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    2024年11月11日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    幼い頃から、人に話を聞いていると、雑音が混じって、聞き取ることができなくなってしまう。相手の話を聞いて、応えようとすると、聞き取りができなくってしまう。そのため、人間関係を築くことがなかなかできない主人公が、ヘルパーの仕事で入った「先生」に家で出会う人々、思い出を切り取り額をつける「額装」を学んでいくことで、今までに人間関係が少しずつ変化していく過程が描かれていく。

    自分にとってちょうどいいペースで人と交わり、コミュニケーションをとることで、聞いたり、話すことが不自由なくできることってやはりあるよなあと思った。小説の最初から最後まで、ゆっくりと流れる時間が感じられて、心地よい。

    普段の生活

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    2024年11月10日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    明言はされてないけど、受診を促されることもあり、発達障害の特徴がうかがえる主人公。
    他人の言葉が意味のあるものとして聞き取れず、自分自身の感情にも鈍い。
    ヘルパーとして派遣された先で、利用者である先生、先生の息子で額装の仕事をしているあのひと、そしてその息子の隼と出会い、先生の生活を見守りながら、額装の仕事に触れ、少しずつ、膜が張ったようだった自分自身の感情に気づいていく。丁寧に掬い取ったものを更に目を凝らして見つめたような心理描写がとても良い。額装を通して、様々なものを発見し、これまで諦めてきた他者や家族との関わりにも一歩踏み出していく。大きく展開が動くわけではないけれど、じんわり伝わってく

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    2024年10月28日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    自分も育休中で、子どもを育て始めたばかりです。今は子どもと向き合い、過ごすだけの毎日。仕事もせず、どこにも行かず、自分は一体何なのだろうと思っていました。

    けれども、この本の中に答えのひとつが書いてあり、気持ちが少し軽くなり、自分のことも認めてもらえたようで気持ちも温かくなりました。

    P.225 この町がどこにでもあるように、私もどこにでもいる。私にも替えが利く。もしも替えが利かないとしたら、あの子たちの母として、達郎の妻としての竜胆梨々子だけだ。

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    2024年10月28日
  • 誰かが足りない

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    久しぶりの宮下奈都さんの作品。
    レストランを舞台に6組それぞれのお客さんの物語。
    レストランでのお話かと思いましたが、レストランに来る事になった経緯までが中心となっています。
    それぞれの物語は派手さは無いのですが、生きるってそうなのかもと思わされます。解決してスッキリするお話ではありませんが、帯に書いてある、「足りないことを哀しまないで、足りないことで充たされてみる。」そういう事か、と。
    どう思い考えるかは読者次第と言われているような感じがしました。

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    2024年10月26日
  • いつか、アジアの街角で

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    美味しそうなマンゴーかき氷?の表紙に誘われた。どれも30ページほどの短編で、心の奥に染み渡る話だった。

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    2024年10月25日
  • 静かな雨

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    作中で、何故勉強をするのか、という学生から問われる場面が好きだった。
    あなたが見ている(認識している)世界と、私が見ている(認識している)世界は違う。
    例えば「黄砂」。あなたにとってはただの黄色い砂というイメージしかないかもしれないけど、私はこの言葉を聞くと、空気の霞んだ情景だったり、洗濯物が外に干せないもどかしさだったり、シャワーを浴びると排水溝に溜まる砂のことを思い出す。
    自分の生きる世界はそういう風に広がっていくと思うと、まだ沢山知らないことがあって、もっと勉強しなきゃという気持ちにならない?
    (うろ覚えですが。。)

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    2024年10月17日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    雑誌ESSEに連載していた食に関する80弱のエッセイと、書き下ろし短編。
    昔の話も最近の話もある。
    食に対して大きなこだわりはないと言いつつも、レシピ本だけで何千冊?!も持っていたり色々な料理を手作りされていて、作家業でお忙しいはずなのに凄いなぁ。

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    2024年10月13日
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険

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    やっぱり宮下さんの紡ぐ言葉が好き。
    人の書いている日記を見ているような感覚になる作品。毎日の何気ない、でも、家族の大切な話が書かれていて、とても読みやすい。
    スキマ時間や寝る前にちょこちょこ読める。
    でもなぁ。まさか泣くとは思わなかった。後半、私は涙が堪えられなかったので、外で読む方はご注意を。

    宮下家の子どもたちの成長がわかるし、これを読む前に『神様たちの遊ぶ庭』を読むことをオススメします!

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    2024年10月09日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    宮下さんの、食べ物に対して丁寧に向き合う姿が素敵だなと思う。
    旦那さんやお子さんたちとのエピソードも微笑ましい。
    肌寒い季節に温かいお茶でも飲みながら読みたい一冊。

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    2024年10月06日
  • いつか、アジアの街角で

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    インスタで知って、表紙の美味しそうなマンゴーかき氷のイラストに惹かれて購入。(マンゴーは長男の好物)
    いままで読んだことのない作家さんが多かったのだけれど、どれも面白かった!
    私は韓国と台湾には旅行で行ったことがあるのだけど、またアジア旅行に行きたいな。ぶらっと、ゆっくり。
    そういう気持ちにさせる作品ばかりでした。
    私は特に「隣に座るという運命について」「猫はじっとしていない」が好きでした。
    「隣に-」はこの本の1作品目で、舞台の街が私の通った大学のあたりだったので驚きました。(もしかしたら主人公の通う大学のモデルかも?)
    初読の作家さんの他の作品も読んでみたいなぁ!

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    2024年09月30日
  • たった、それだけ

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    共感できるフレーズがたくさんあった。だからこそ過去の傷を抉られているような気がして苦しかった。
    でもそれが快感だった。自分の感情が言語化されているからだろうか。共感してもらえた気になるからだろうか。登場人物に「読書はせっかくの逃避なのに」と言われてしまいそうだ。

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    2024年09月28日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    いい過程の書き方だなー。
    読む前は、たまたま良い出会いをした、自分のものごとの捉え方が変わった、みたいな、いやいや、それはまあ結局フィクションだからと言われればそうだけど、といったなんとなく良い話でまとめる作品だったりするのかな、と思っていたのですが、嬉しいことにそうではない作品だと感じました。
    考えすぎないようにする強さも、そうでない強さもどちらも持ち合わせたいものです。

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    2024年09月20日
  • いつか、アジアの街角で

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    6人の作家作品からなる短編集。アジアというキーワードがどの作品に盛り込まれている。台湾、香港。
    どちらも中国変換を迎え過渡期で日本との関係も変わってきている。個人的に角田さんの「猫はじっとしていない」が好きだった。

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    2024年09月16日
  • 誰かが足りない

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    おいしいと評判のレストラン「ハライ」。
    6組の客が前を向いて一歩踏み出そうと決心し同じ時に「ハライ」を予約する。

    認知症に対する葛藤。
    人の失敗の匂いをかぎとってしまう重たい心情。
    経験したことがあるかのように心の動きを見事に描いている。

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    2024年09月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    タイトルに「アジアの街角」とあったので、てっきりアジアのどこかの国が舞台になっているお話なんだと思い込んでいた。でも、実際に海外を舞台に展開する話は1つだけ。ほかは日本が舞台。そして日本でアジアの料理を食べる、もしくはアジアのどこかの国から来た人が登場する短編小説集。

    でも、なんか意外と好きだなと思う話があって、ハッピーな結末ではないのに、「あ、私この話すきだ。もしかしたら、この作家さん(島本理生さん)、私好きかもしれない」と思った。
    それと、初読み作家さんだった大島真寿美さんの小説。私ら日本人って香港が中国に返還されて、そのあと若者たちが抵抗して、自由が奪われていく様子をニュースで見てるけ

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    2024年09月12日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島さんのチャーチャンテンがよかった。
    同じ1990年代に台湾に住んで自由になれたことを思い出した。夜市で鶏爪や鴨舌を食べ、夜は卡拉okで
    「月亮代表我的心」を歌ってたなぁ。

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    2024年09月03日