宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森

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    体育館のピアノの調律を間近で見て、電気が走るように感動を覚えた高校生が、ひたむきに調律の道を究めようとする物語。
    なんと繊細で奥深く、難しくも個性的な世界だろう。

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    2026年08月17日
  • 羊と鋼の森

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    単行本刊行後すぐ、ということは約10年前にも読んだ一冊。『神さまたちの遊ぶ庭』を読み、トムラウシの山の中で本作が書かれたと知って再読。

    あらすじはほとんど忘れていた。ただ、胸の中をそっと撫でられたような優しい手触りの読後感を覚えていた。今回再読して、その理由がわかったような気がする。劇的な出来事は起こらない。主人公に特殊能力があるわけでもない。わかりやすいハッピーエンドもない。それでも物語の素晴らしさは、しとしと降る雨のように私たちの胸を濡らしていく。

    いい物語ってこういうものだよな、と改めて思う。10年経っても読み終わったあとの感覚が残っているもの。記憶よりも心に残る作品。

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    2026年08月16日
  • 羊と鋼の森

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    森の近くの家で生まれ育った主人公が、高校時代、偶然居合わせたピアノの調律に惹かれ、調律師を目指す話。
    実は主人公に才能があり、覚醒し…という話ではない。ただ、ピアノに対する愛情、お客さんに向き合う丁寧な姿勢、そして、先輩から必死に学ぼうとする努力、それが実を結び、少しずつ物語が動く、そんな、静かで、優しくて、ときに鋭い物語だった。

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    2026年08月11日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    ネタバレ

    主人公・あすわ(27歳ぐらい)は、考えていることは悲観的だけど、語りは明るい。軽妙。
    周りの人に支えられて婚約破棄になったところから立ち直ろうとしている。
    京は、男性の体で生まれて来たけど、心は女性。幼稚園のときからの幼馴染。

    p73 「ドリフターズ・リスト。波間に漂う人間が流木に縋るように、それを支えに生きていくためのリストだ。つまり私はこのリストの項目に支えられて、ぷかぷか流れを漂っているということだ。髪だとか洋服だとか鍋だとかお神輿だとか、なんだかちっぽけなものに支えられているんだなあと思う。」

    ロッカさんの自由でユニークな性格がおもしろい p71「あたりまえじゃない、百台あれば百通

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    2026年08月13日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    おいしいもの 美味しい 
    しあわせ みんな
    心 仲間 繋がる気持 ……

    食をそこに置いて
    周りに人がいて
    それぞれの想いがあって
    温かい空気がその場をつつむ

    明日への気持をありがとう

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    2026年08月03日
  • 羊と鋼の森

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    スラスラと自然にページがめくれていく感覚だった。
    北海道の田舎で育った主人公が調律師になっていく話だが、芸術を扱った作品というのは読んでいて気持ちが和やかになり、読み終わった後は癒された感じがする。特に作品で何度か出てきた「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」は、すごくこの作品を表していた。

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    2026年07月27日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    オモシロさと清々しさの塩梅がちょうどよい。
    くすっと笑えるエピソードもあれば、ずんと胸打つ言葉もあり。作家さんのエッセイってどちらかに偏りがちだけど、宮下さんの文章はそのどちらもあり、心地よい。

    宮下さんも旦那様も、適応力がすさまじい。ヘビやヌカカとの邂逅、元診療所での生活、村人全員知り合いで文化祭参加、などなど、万人ができることじゃない。お子さん3人も皆チャーミングで、「この親にしてこの子あり」の言葉をここまで体現している親子もなかなかいない。

    そして『羊と鋼の森』、大好きだったけどトムラウシ在住中に書かれていたのか! 森の空気を想像しながら、もう一度読み返してみよう。

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    2026年07月14日
  • 静かな雨

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    この手の設定で重すぎず心地よいお話だった。誰しも何かしらのハンディを抱えて生きていて、それでも日常は続いていく。だからこそ、周りにいる大切な人と理解し、やさしく寄り添いあうことが人生なんだと、そう思った。

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    2026年07月13日
  • 羊と鋼の森

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    すごく良かった!

    調律師の話だけど、ただ目の前のものをより良くしたい一心でひたむきに向き合う姿はきっとどの仕事にも通ずる部分で、すごく共感した。

    その過程で必要なことを貪欲に吸収していく姿なんかも、自分の社会人なりたての時期を思い出すようで、なんだか初心にかえった心地。

    自分も頑張るぞ!って気持ちが湧いた

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    2026年07月12日
  • 羊と鋼の森

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    なんという美しい表現なのだろう…とお話の世界に引き込まれました。
    すてきなお話でした。
    ピアノの調律師さんには何十年もお世話になっているものの、その仕事の奥深さを初めて垣間見た気持ちです。
    次の調律の時には、話題にしてみたいです。

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    2026年07月11日
  • 羊と鋼の森

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    さみしい夜のページをめくれでオススメリストにいた本(たしか…)
    ストーリーはのんびり進んでいくけど、文章の表現・語彙の豊富さで広がる世界観に魅了された。
    疲れててもすっと心に入ってくる。好きな小説だし時々涙出そうになるシーンがあった。

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    2026年07月10日
  • 羊と鋼の森

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    音楽を趣味でやっているので何もかもすんなり入って心地良く読めました
    しかし、ここまで言葉にできるのは当たり前やけど凄いなあ

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    2026年07月10日
  • 羊と鋼の森

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    ピアノと森を結びつけることが最初は「なぜ?」と思い、著者の発想力が素晴らしいんだなと考えていたけれど、そんなことではなかった。ちゃんと森と羊とピアノが結びつくものだった。
    『才能』『努力』という言葉が物語の中では度々登場し、この物語の議題のようなものだったが、よく主人公は天才だったりするし、特別な才能を秘めていたりするけれど、この物語の主人公はいかにも私たちと同じような人間であり、特別なものは持っていない。そこがこの物語を魅力的にさせる一つだと思った。

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    2026年07月06日
  • 羊と鋼の森

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    穏やかで綺麗で良かった。落ち着いて読めた。ピアノの調律の奥深さも覗き見られたし、音楽の美しさも感じた。読んでいて癒される感じがした。

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    2026年07月04日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    歯切れの良い文体。お子さんとの料理を通したエピソードの数々が、家族って同じものを食べて成長していくんだと再認識させてくれた。

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    2026年06月28日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    宮下奈都さんってこんなユーモアあふれる面白い方だったんだ。家族もみんなそれぞれ個性あって面白くて他のエッセイも読みたい!ってなりました。

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    2026年06月25日
  • 羊と鋼の森

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    気持ち穏やかな物語でした。幼い頃からピアノをやっていて調律師の方ともお会いした事があるのですが、こんなに果てのない仕事とは思いもしなかったです。
    物語は急展開するような場面はなかったのですが、最後まで穏やかなで懐かしい気持ちで読み進めました。
    映画は観てないのですが、観てみようかな

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    2026年06月24日
  • 羊と鋼の森

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    穏やかな物語。
    主人公のまっさらで素直な性格が物語全体の下地を作っている。
    私が本を読む理由である、「作者の思想に共感できるかどうか」という点では、作者の思想的なところの表現は弱めだが、宮下奈都の別の本も読んでみたいと思った。

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    2026年06月21日
  • 羊と鋼の森

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    ピアノも調律師という職業すらも知らない私でも、誰かにおすすめしたいと思えた作品。!
    何事にもあまり全力になれなかった外村くんが、調律の世界に引き込まれていく、素敵でした。
    解説も分かりやすくてうわ〜〜ってなった!

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    2026年06月18日
  • 誰かが足りない

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    難しい言葉もなく、すごく読み易かった。
    そこで終わり?!っていう短編が多いと思ってたんだけど、この小説はきちんとまとまっているというか、腑に落ちる終わり方っていうか、一つ読み終わる度に心の中にじわ〜っとあたたかい感情が広がるような素敵な物語だった。
    どこかの小説にも、「後悔や自己嫌悪は前進ではないが後退でもない」って書いてあった。失敗しても笑えばまた戻れる、ただの失敗は病じゃなく、絶望さえしなきゃいいんだってことを頭の片隅に置きながら過ごしていきたい。
    面白かった。

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    2026年06月18日