宮下奈都のレビュー一覧

  • 羊と鋼の森
    音などの表現、文章がとてもきれいで読んでいて感動した。表題もよいと思った
    盛り上がりのようなものはあまりなかった(と感じた)にもかかわらず、最後まで面白く読めた
    調律師の詳しい仕事内容はこの本で初めて知ったが、音楽のような正解がない?1つでない?ようなことを突き詰めていくことの大変さがよく分かった、...続きを読む
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻
    2024年25冊目
    宮下奈都さん/田舎の紳士服店のモデルの妻
    容姿端麗な夫と2人の子どもと暮らす、主人公の梨々子。しかし夫がうつ病になり、故郷の田舎へ引っ越すことに。
    慣れない土地での暮らしや子どもたちの問題と向き合いながら、進化していく梨々子がカッコいい
  • よろこびの歌
    主人公は、高校受験に失敗して不本意ながら滑り止めの高校に入学。積極的に友人を作らず、学校生活に馴染めない日々が続く中、合唱コンクールの指揮者に選ばれてしまう。当然、合唱コンクールは消化不良に終わるのだが、その先に待っている展開は感動的。主人公を含め、クラスメート1人1人の成長が描かれ、立場・家庭環境...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    主人公外村の仕事成長物語。素直に仕事と向き合える真摯な性格。貪欲にどんな状況も自分の糧にしてしまう。自分では気づかない、でも周囲の人々の温かい見守りによって彼はどんどんと成長していく。調律という世界を透明感のある言葉をキラキラさせながら紡いでいく文章に、心が洗われていくようだった。こんなに清々しい小...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    ほぼ休憩なしで読み切ったと思う。あまりにも素晴らしくて言葉にならない。

    私はよくオーケストラやコンサートに足を運ぶクラシック好きだ。(調律師と似ているなんておこがましくて言えたもんじゃないが、)一方で、自分も外村君と同じく、楽器は弾けない。つまり私がこの本に感動したのは、楽器は弾かないのに楽器弾き...続きを読む
  • 神さまたちの遊ぶ庭
    どこから読んでも楽しい。
    宮下家の日常と、子どもたちの成長を一緒に見守れるエッセイ。

    トムラウシという土地を知ることができて良かった。
  • 羊と鋼の森
    静かに深く読み続けられる名作だと思います。

    読む前は「蜜蜂と遠雷」のようなドラマか、「さよならドビュッシー」のようなエンタメか、みたいな想像をしてたのですが、そのどちらでもなかったです。

    精緻で静謐にはじまり、語られ、そして終わる。

    漫画でいうと「蟲師」「ヨコハマ買い出し紀行」そしてフリーレン...続きを読む
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。
    初めての宮下奈都さん
    食べることと生活をテーマに優しく暖かい文章でいっぱいな一冊
    小松菜を食べていれば大丈夫とかひな祭りの特別な献立とか共感する部分が多くて、でも宮下さんの自然体な丁寧さや北海道での一年に憧れる
    大きな鍋私も欲しいなあ
  • 羊と鋼の森
    僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそ楽だった。でも、調律師に必要なのは、才能じゃない。少なくとも、今の段階で必要なのは、才能じゃない。そう思うことで自分を励ましてきた。才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そし...続きを読む
  • 羊と鋼の森
     音楽小説が好きで、そこからおすすめされて読み始めました。
     無駄のない、あけぼののような小説で、なだらかな丘を登っている気持ちで読んでいました。出てくる登場人物全員がそれぞれ真摯に向き合っていて、もっと続きが読みたくなります。
  • 羊と鋼の森
    紡がれる言葉が美しくて、きらきらとしていて、言葉がすとんと心に落ちる本だった。
    調律師を目指す男の子の話で、泣かせにかかっているような文章ではないのに、書かれた文章が綺麗で眩しくて、涙が出そうなほど感動した。
    今まで読んだ中で一番心を満たした本でした。
  • 羊と鋼の森
    世界観とキャラクターの人柄が素敵でほっこりする♡
    ぜひよんでください

    あと、映画の主題曲も素敵です。ピアノで弾いてみたいけど、弾けない涙
  • 羊と鋼の森
    舞台本番前に読み終えてよかった。
    お芝居に対する考えが少し変わった気がする。

    和音が1番好きだった。
  • 羊と鋼の森
    凡人でも好きなことをコツコツ続けることで才能になるかもしれない。私も私のことを頑張りたいと思えた。


    田舎で生まれ育った主人公のコンプレックス?心理描写が同じく田舎生まれの私に響いた。
  • スコーレNo.4
    宮下さんの文体はどこまでも抽象的というか、
    例えば『好きになった』と一言で済むところを、何度も何度も言葉を重ね直接的な言葉を使わず表現しているんだなぁと感じます。

    そこが想像力を豊かにするし、細かな情景が浮かび上がると同時に、何かが起こるのか?どうなるんだ?とどんどん読み進めてしまいます。
  • 羊と鋼の森
    主人公(外村)が板鳥さんの調律を形容する際の描写に引き込まれる。静かだけど圧倒されるような情景描写がとても好きになった。
  • 羊と鋼の森
    ピアノの調律だけでこんなに物語がかけると思わなかった。
    無性にピアノが弾きたくなった。
    静かにやる気を起こさせる物語。
  • 静かな雨
    『静かな雨』

    やたらと美味しい鯛焼き屋のこよみさんと出会った主人公。
    そのこよみさんは突然の事故で事故前の記憶しか留めておけない。
    毎日事故前までリセットされる記憶。
    たまたま『博士の愛した数式』を読んだばかりだったのでこの設定に驚いた。
    しかも作品中にも登場する。

    「人間は何でできているか」と...続きを読む
  • 羊と鋼の森
    外村のひたむきな姿勢に打たれた。
    職場の引き出しに入れようと思う。

    羊のフェルトでできたハンマーが鋼の弦をたたき、ピアノの音が出る。

    ピアノを弾くので、心に響いた。
    全体的な雰囲気が、通奏低音のように薄暗い霧の中にいるようだった。
  • ワンさぶ子の怠惰な冒険
    「ワンさぶ子って...」タイトルのインパクトで買った本。宮下さんのエッセイだったのね。

    これは...。親離れ子離れ時期のお話だ。それに親との別れも。今の私には状況が合いすぎてキツイ。
    声を出して笑えるお話いっぱいなんですが、何故か泣き笑いになるのです...。涙出るんです。

    宮下さんの子供達がほの...続きを読む