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迷いながらも真摯に生きる登場人物の姿を、瑞々しい文章で丁寧にすくいあげる作風で、静かな、けれども熱い視線を注がれ続けてきた著者。2011年刊行『誰かが足りない』は2012年本屋大賞の第7位に選出。2015年秋に上梓された『羊と鋼の森』は直木賞候補となったほか、「キノベス!2016」第1位、「王様のブランチ ブックアワード 大賞」に選ばれ、このたび「2016年本屋大賞」に輝いた。単独の著書として10冊目にあたる本書は、著者初のエッセイ集。大好きな本や音楽、そして愛おしい三人の子供たちと共にある暮らしを紡いだ身辺雑記。やさしくも鋭い眼差しで読み解く書評。創作の背景を披瀝した自著解説。瑞々しい掌編小説――読者の心を熱く震わせる「宮下ワールド」の原風景が詰まっている。掌編小説2編とエッセイ2編を特別収録。宮下ファン必携、極上の一冊だ!
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Posted by ブクログ
宮下奈都の文章を読むと、どろどろしていた心にすっと風が吹くような感じがする。
理由はわからないけど、なんでか本当に何もしたくないときに読み始めた。本当は本も読みたくなかったのに、することがなく、本を読む以外に時間を潰せなかった。
そんな時こそ宮下奈都だろうと思って、無理矢理文章を追い始めた。最初のホルモンの話からどんぴしゃだった。
そういう気持ちになる事るよねえ、と共感したり、ふふっと笑ったりするうちに、あっという間に1つ目のエッセイを読み終わった。
もう、やる気がないことは忘れていた。
宮下奈都の文章はきれいな文章だと思う。そして、優しさが詰まっていると思う。
だから、読んでいるうちに心が洗われ、優しさに満ち、明日からなんとなく頑張っていこうと思えるのだ。
神さまたちの遊ぶ庭も読み直したいな。
また、宮下奈都は本の紹介がうますぎる。読みたいリストに何冊追加されたかわからない。
メモを起こして感想を書き直している1ヶ月後の今もまた本を読みたいなぁと思わせてくれるからすごいと思う。
結局、何が言いたいかって、宮下奈都の文章がとてもすきです。
Posted by ブクログ
宮下奈都さんの初エッセイ集。
宮下奈都さんのエッセイは初めて読んだのですが、宮下さんって、小説作品数の割にはエッセイ集を多く上梓されている気がします(確か、今のところ4冊も出してる)。
その真摯で心地よい温度の小説をどのような方が書いているのだろうと思う読者が多いからではないか・・・と勝手に考えたのですが、そんなわたしの予想を裏切らず、優しくてほのぼのとした世界観が垣間見られるエッセイでした。
家族と小説を愛し、穏やかな日常をいとおしむ姿勢が素晴らしい。
こんな、ささいな日々の何でもないことから抽出した言葉が積み重なって小説となり、読み手に新しい視座を得るという体験を味わわせてくれるんだなあ…。
読んでいるとなんだか目頭があつくなってくる。
またいつか読み返したい。
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