宮下奈都のレビュー一覧

  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下奈都さんの初エッセイ集。

    宮下奈都さんのエッセイは初めて読んだのですが、宮下さんって、小説作品数の割にはエッセイ集を多く上梓されている気がします(確か、今のところ4冊も出してる)。

    その真摯で心地よい温度の小説をどのような方が書いているのだろうと思う読者が多いからではないか・・・と勝手に考えたのですが、そんなわたしの予想を裏切らず、優しくてほのぼのとした世界観が垣間見られるエッセイでした。

    家族と小説を愛し、穏やかな日常をいとおしむ姿勢が素晴らしい。
    こんな、ささいな日々の何でもないことから抽出した言葉が積み重なって小説となり、読み手に新しい視座を得るという体験を味わわせてくれるん

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    2018年09月02日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    ネタバレ

    約50年生きていると”食”にまつわるエピソードがこんなにも豊かにあるんだ。文章にできるか否かは別として誰にでもかけがえのない食にまつわる思い出はあるんだろうな。
    どれもほっこりするエッセイ。
    中でも知り合いの”栗ごはん”の話し。父親が珍しく栗ごはんを食べたいといい、その季節じゃないのであきらめようとしたけど和菓子屋さんから冷凍の栗を分けてもらい、無事作って夕飯においしく食べて、次の日父親は布団から起きてこなかった(亡くなってたという話し)なんていいお見送りができたんだろう。お父さんからの贈り物…。
    でも、もしこの時”栗の季節になったら作るね”と先延ばししていたら…どんだけ後悔しただろう。
    でも

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    2025年02月03日
  • マウンドの神様

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    ネタバレ

    野球を愛する人気作家の野球を題材にした小説、エッセイを、集めた短編集。
    どの作品も作家の野球への思いや造詣が伝わってきて面白かった。個人的には「ひゃくはち」の著者早見和真の「あの日、監督がうなずいていれば、僕は-」が「ひゃくはち」の舞台となった高校、監督が登場していてツボだった。

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    2017年07月22日
  • はじめからその話をすればよかった

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    ポツポツとそのときに宮下奈都さんが感じたことだったり考えたことだったり体験したことだったり。
    この人の感性というのがどこにあるかを覗けた気がする。気がするだけだが。
    こういう本をもっと早く知って紹介されてる本や作品を読んでるか、もしくはすでに読んでいた上でこの本を読みたいものです。
    本読もう。

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    2017年06月04日
  • 誰かが足りない

    ネタバレ 購入済み

    そのくらいがちょうどいい

    私には誰が足りないのか考えた。
    誰だろうな。思い浮かばない。

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    2017年05月20日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
    色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
    本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
    ますます本が愛おしくなります。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
    ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大である。

    好きなのは、「メアリー・スーを殺して」
    話の流れから、どんな結末になるかと思ったら
    さすがの乙一氏ですね。
    ある意味、予想外で中田氏らしい終わらせ方でした。
    ちょっとしたきっかけで、人って変われるんだって思わせる。
    これは読後感がよいです(p^_^q)

    「砂に埋もれたル・コルビュジエ」

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    2016年12月01日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    何かが足らない欠落感という枠に自身を閉じ込めていた佐古さん。後ろを向く理由や下を向く言い訳にしながら、自己に正直であろうとする無意識の真摯さも感じて嫌いになれない。
    認めてくれる人や仕事、自分の居場所に出会って最後は枠から自由になれたんだな。
    彼女も彼女を取り巻く人たちも日常の陰りを抱えている人生だけれど、それでもほんのりと胸が温もるのは誰も誰かを否定していないからなんだろう。
    我が子も早産だったから、未熟児を「保育器には入れません」って選択が親にあって、それがまかり通る設定は驚きと同時に違和感があった。

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    2022年07月21日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
    ⚫旅立ちの日に/宮下奈都
    ⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
    ⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
    ⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
    ⚫時田風音の受難/沢木まひろ
    ⚫ラバーズブック/小路幸也
    ⚫校閲ガール/宮木あや子

    こういった本を読んでいつも思うのは、自分にとって新しい作家に出会える嬉しさ。
    といっても、今までは目当ての作家以外に1人2人いれば当たりだったが、今回は4人もいる。
    誰から手を出そうか。

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    2018年04月18日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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     短編集。どれも面白く、さらりと読めた。

     作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。

    「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。

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    2015年07月03日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    旅行中に持ち歩くのに
    重すぎず(内容的にも)
    さらっと読めるものを、と購入。
    題名の通り、本をめぐる様々なお話。
    どの作品も、さらっと読めるうえ
    いい話だった。

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    2015年07月15日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    砂に埋もれたル・コルビュジエ 原田マハ
    初めて本をつくるあなたがすべきこと 朱野帰子
    校閲ガール 宮木あや子
    この3作が良かったな。

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    2015年05月04日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書く時のお話。
    結構笑えて面白かった。おっちゃん、頑張りや!と思う。

    初読みの作家さんが多くて、いい出会いだったな。

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    2015年03月29日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。

    やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある

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    2015年02月08日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。

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    2014年10月08日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    どんなに努力をしてでも、掴みたいもの
    そんな強い想いを抱ける事に出逢えて羨ましい。

    私もそんなものに向き合える人生を歩みたかったなぁとしみじみ思う。
    答えのないものってとても難しくて、しんどい事も多いと思うけれど。

    彼の今後がとても楽しみ。

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    2026年04月29日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    優しい物語。失意の主人公がやりたいことリストをもとに日常と改めて触れ合い直す話。情景の色使いが鮮やかで水彩画を見てるような綺麗さ。どれも淡々と進みながら、日々起きる出来事、人間関係と新しい関係を結び直していく。日常の小さなことを、心の小さな変化を、感情の浮き沈みに囚われずに、穏やかに安定飛行に入っていく様子に心がすごく暖かくなった。

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    2026年04月25日
  • 神さまたちの遊ぶ庭

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    ネタバレ

    北海道・トムラウシでの一年の暮らし。
    寒いんだろうな、しかし抗えない魅力があるようだ。
    「羊と鋼の森」はこの時期に書いたらしい。むしろそっちを読んでみたいなと思った。

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    2026年04月20日
  • スコーレNo.4

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    静謐で美しい文章で紡がれる、女性の成長物語

    自己評価の低い女性の成長の軌跡を描いた物語。中学時代、高校時代、入社後の現場出向、出向終了後の本社勤務。これらの4つの人生のステージがそれぞれ描かれます。

    とにかく文章表現の綺麗な物語です。派手な事件などはほとんど起きないものの、鮮やかな心情描写が美しく、目を見張ります。

    内容については、おおむね家族・恋愛・仕事という3つの要素を中心に描かれています。それにしても本作は、人を好きになるシーンで「好きだ」などと直接表現しません。巧みな心情描写によって、好きになったのだな、ということを読者に感じさせる点がとても素敵だと思いました。

    ただ、個人的な

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    2026年04月20日
  • 羊と鋼の森

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    何か大きなことが起こるわけでもないけれど
    ただ穏やかで素敵な時間がゆっくり流れていく話。
    少年のピュアで誠実な心の描写を見ていると、私自身もこんな風に生きていきたいと思える。
    ピアノという楽器の音色の心地よさを文章でここまで味わえる日がくるなんて、、。やさしいピアノのBGMを流しながら少しずつ読み進める時間が幸せでした。

    小中学生の頃、ピアノに触れさせてくれた、習わせてくれた両親に感謝したい。改めて素敵な楽器だと思いました。また弾きたいな。

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    2026年04月15日
  • 太陽のパスタ、豆のスープ

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    婚約破棄された主人公が立ち直っていく話。
    私も最近恋愛関係で辛いことがあったので、重ねて考えられた。
    ドリフターズリストがいいとか悪いとか、
    いろいろモヤモヤ考える主人公に共感。
    婚約破棄されたその人は脳裏によみがえることはあるが、
    それ以外の生活でしっかり楽しみを見出して、今を生きて前向きになるエンディングでよかった。
    過去の執着を断ち切って私もそうなりたい。

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    2026年04月05日