宮下奈都のレビュー一覧
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予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。
10月31日午後6時に、たまたま店にいた客たちの、それぞれの物語。
認知症の症状が出始めた老婦人、
ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、
人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、6人の人生と後悔や現状の悩みを描く。
「ハライに行って、美味しいものを食べる」ことをひとつのきっかけにして、
前に進もうとする気持ちを、それぞれ丹念にすくいとっていく。
美味しいものが出てくる話が好き。
宮下奈都さんも好き。
ひきこもりの兄の話が印象的。
本の内容自体も、苦しさもあるが優しい。
ただ、
表紙が私には寂しすぎて、怖くて、手元に置いていくのを -
Posted by ブクログ
ネタバレ1つ目の作品「静かな雨」
・事故をきっかけに記憶障がいを抱えた女性と、生まれつき足に障がいを抱える男性とのお話。
・2人が結ばれることができたのは事故のお陰で、もし事故が起きていなくても、2人は結ばれたのだろうか?
・雨が降ったら土に染み込んでまた乾き、雨なんて降ってないように元通りになる。こよみの涙や悲しみもまた、一晩経てば忘れられて、なんでもないように、乾いて元通りになる。切ない。
・ブロッコリとリスボンのくだりが重なった時、可哀想で切なくなった。
「世界は広い。だけどあたしの世界はあたしの身の丈にあったぶんしかない。そう思うと、焦るでしょ?いろんなことを知りたい、知らなきゃいけないって -
Posted by ブクログ
静謐で美しい文章で紡がれる、女性の成長物語
自己評価の低い女性の成長の軌跡を描いた物語。中学時代、高校時代、入社後の現場出向、出向終了後の本社勤務。これらの4つの人生のステージがそれぞれ描かれます。
とにかく文章表現の綺麗な物語です。派手な事件などはほとんど起きないものの、鮮やかな心情描写が美しく、目を見張ります。
内容については、おおむね家族・恋愛・仕事という3つの要素を中心に描かれています。それにしても本作は、人を好きになるシーンで「好きだ」などと直接表現しません。巧みな心情描写によって、好きになったのだな、ということを読者に感じさせる点がとても素敵だと思いました。
ただ、個人的な