宮下奈都のレビュー一覧

  • スコーレNo.4

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    時が流れても環境が変わっても変わらないもの、大切なものに麻子が成長するにつれて気づいていくのがよかった。

    七葉と自分を比べちゃったり、何かに夢中になれないことで悩んだりしても、やさしい気持ちで日常を慈しむことが出来てる麻子は充分すごいと思う。

    慎ちゃんとのお話好きだなあ。

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    2023年10月13日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    宮下奈都さんのおいしいものに纏わるエッセイ。


    宮下さんのエッセイは柔らかで、あたたかい。
    とくに『にこにこ』という表現からは、
    ほんとうに可愛らしくにこにこした子供のまーるい顔が思い浮かぶ。
    どんな子どもたちかも知らないのに。

    栗ごはんの話がとても好き。
    そういうことって、あるんだな。

    でてくる料理が美味しそうで。
    とくに、コトコト煮込んだ系の料理はおいしそう。
    素材のおだしが、濃い色に溶け出したのを想像してしまう。

    辰巳芳子さんの昆布と椎茸のスープや
    竹内冨貴子さんのひじきのマリネを思わずメモってしまった。

    おいしい料理と柔らかな人々の情景に、
    また頑張ろうと思えました。

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    2023年09月22日
  • 緑の庭で寝ころんで 完全版

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    宮下奈都さんはお母さんとしてはあったかいし、人としても素敵だなあ。
    子どもたちが元々もっていたものが沁み出ていることもあるかもしれないけど、でも子たちみんな素直だし、やさしいし、親にも恥ずかしがらずにお礼を言えて、それって著者ご夫婦のお人柄も大いに関係しているんじゃないかな。

    大きなことがなくたって、大切な人々と平凡に過ごす日々が何よりも大事なことなんだなあと改めて気づかされた。

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    2023年09月01日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    読む前はタイトルを見て、どんな作品かいまいち想像できなかったけど、読み終わってからはすごくしっくりくるタイトル。「イナツマ」ね。解説は辻村深月さんでびっくり。好きな作家さんの共演……!
    主人公の梨々子は、子供2人と素敵な夫と暮らす、東京のキラキラ奥さんだったが、夫のうつ病をきっかけに田舎へ移住する。
    「田舎」「何もない」など、物語の半分以上は雨が降りそうなどんよりした曇り空。
    でも、最後には雲の隙間から光がさす。梨々子が「田舎の紳士服店のモデルの妻」と胸を張って名乗れるくらいにはどっしりして、どっこい生きている。
    梨々子はなかなかおもしろい「普通」の女だ。

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    2023年09月01日
  • 静かな雨

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    ネタバレ

    宮下奈都なぜかここにきて宮下奈都デビュー作を読む。
    さすがに若々しい宮下小説、こなれていないが今の宮下小説に進化する下地は十分に感じられるし、何も情報なしで読んだら「有望な新人が出てきた」と追いかけるつもりになっていたと思う。

    表題作、たい焼き屋のこのみさんと主人公の行助の、あるどうしようもない事情でしっくりこない二人の生活が、それでも日々を積み重ねて積み重なっていく様がとても良い。
    「高嶺の花がぽろっと落ちてきた」って表現もスゲーなと思ったし、「博士の愛した数式」パクリやんと思ったら、きっちりそこにも触れているあたりもよい。

    併録の「日をつなぐ」。優しくて平和に暮らしていた若い夫婦だが、

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    2023年08月31日
  • 静かな雨

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    「静かな雨」
    明け方の雨のシーンが特に印象的でした。
    行助がこよみさんの中に、これ以上の澱を積もらさないようにと思います。

    「日をつなぐ」
    読んでいて、ずっとしんどかった。
    人によってハッピーエンドかバッドエンドかは分かれると思います。
    私は・・・後者かな。


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    2023年08月23日
  • ふたつのしるし

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    優等生で、顔立ちも綺麗なのに、わざと舌足らずにしゃべったり目立たないようして周りから距離をとって生きている遥名。関心がある事だけに集中して周りが見えないマイペースすぎる性格ゆえ学校生活にも馴染めない、勉強もできない劣等生の温之。そんな二人が3・11の大地震の日に出会うまでの軌跡を描いた物語。二人の"ハル"にとってのしるしとは何だったのか?生きずらくても、心が壊れそうでも、誰かの言葉や暖かい眼差しに支えられ、きっと生きていける。こんなふうに、迷える人達が、いつか安らぎの場所を見つけられたなら…。そんな祈りのようなものを感じる温かいストーリーでした。

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    2023年08月19日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    料理を通して家族とのつながりを描くエッセイ。
    とてもほっこり。
    自分も料理にまつわるエッセイを書いてみたくなった。

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    2023年08月06日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    ネタバレ

    評価がわかれてる!私はすごく好き。
    宮下さんの使う言葉、生み出す雰囲気、どこにでもいそうな登場人物、、、そういったものが温かく紡がれている。
    先生の認知症は少しずつ、でもハッキリと進んでいて、それを認めたくない気持ちと、支えたい気持ち。佐古と隼の心理描写には、リアルなものがあると思う。
    宮下さんの作品は時間の流れをゆっくり感じさせてくれる。とってもすてき。

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    2023年07月25日
  • 静かな雨

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    宮下奈都さんのデビュー作。

    行助と、たいやき屋のこよみのお話。
    2人の距離が縮まっている時に、こよみが交通事故に遭い、高次脳機能障害により記憶が1日しか保てなくなる。

    何か大きな出来事が起こるわけではない。
    ただ日々が淡々と綴られる。

    2人の普通の暮らしや、日々の葛藤などが
    ごく自然に、静かに流れる時間と共に描かれる、
    この本のそんな空気感がなんだか心地よかった。

    読み終わり、この2人が
    どうか幸せであってほしいと願った。
    一方で、幸せは
    他人が人に対して願うことではなくて
    自分自身で感じるものというか、
    溢れ出てくるものなのだろうと感じました。

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    2023年07月20日
  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下さんの言葉って心にじんわり優しく染みてくる。強く鼓舞してくれるわけでもないんだけど、優しく背中を押してくれる感じ。
    あぁ、これでいいんだなって、自分の生き方に納得できる気持ちになる。

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    2023年07月11日
  • ふたつのしるし

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    すごくよかった。
    宮下さんの作品は読みやすくて、心にすっと入ってくる。
    ふたりのハルが、悩みながら成長し、出会う。
    ふたりの悩みはすごく変わったものとかではなくて、隣の人が抱えていてもおかしくはない悩み。
    私は遥名にすごく共感できた。

    こういう作品はすごく好きだけど、こういう作品を読むことで、「しるし」を持つ人が現れることを期待してしまう。それはそれで良くないのかもしれない笑
    運命の人に出会うとビビっと来るものがあるって言うけど、本当なのかな…

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    2023年07月06日
  • ふたつのしるし

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    優等生だけど、目立たぬように息をひそめて生きる遥名と、自分の興味のあること以外に目を向けられず落ちこぼれている温之。

    別々の場所で生きる二人のハルを描きながら、いつかどんな形で出会うのだろうと読ませるのが上手い。
    特に温之の学校生活は、リアルで引き込まれる。
    多様性を声高に叫ばれる現代だが、学校という場は、それが許されない。

    温之が、大人になってからはうまくいきすぎ感も覚えたが、不器用なハルたちが幸せになる最後は、温かな気持ちになれた。

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    2023年07月04日
  • 静かな雨

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    初読み作家さん。
    何かがおきていても、全体的に静かな淡々とした雰囲気で読みやすかった。
    さらっとな読めば良い話。だけどちょっと深読みすると主人公が独りよがりなとこが目について、バッドエンドにもなりそうな気がする。でも、こよみさんが芯が強そうだから大丈夫かな。それで均衡を保ってて、これからも生活が続いていくんだなぁと思わせてくれる。
    「諦め方」「自分の世界」「何のために勉強するのか」とてもしっくりくる内容だった。

    『日をつなぐ』うーん。不穏な終わり方。土星の話が伏線ならバッドエンドなのかと思うけど、『静かな雨』を読んだ後だと、何が起ころうとも同じように日々は繋がっていくんだなと納得できそうだ。

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    2023年06月12日
  • 誰かが足りない

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    ネタバレ

    まさか最後までハライの料理を食べないなんて…
    裏表紙に「同じ時に訪れた6組の客の物語」とあるけど、「同じ時に訪れようとしている」だった。
    それにびっくりはしたけど、文章が綺麗で好きです。

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    2023年05月27日
  • たった、それだけ

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    続きが読みたくて、気づいたらAM2時でした
    涙と書いてルイという名前の女の子が、これからの人生を幸せに過ごせるように、心から応援したくなる物語です



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    2023年05月04日
  • つぼみ

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    ・この人は、断るのが得意ではない。断るのは失礼なことだと思っている。そうして、その失礼なことを自分にさせようとした相手を、もっと失礼だと恨むのだ。

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    2023年04月27日
  • ふたつのしるし

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    宮下奈都さんって田舎の紳士服店のモデルの妻に続いて2冊目かな?
    ADHDなんじゃないかと思える主人公の幼年期とか、ちょっとストーリー展開に無理がある部分も感じましたが、今回も大当たりの内容でした。
    私自身というか、誰もが小さいころってADHDみたいな部分ってないですか?
    心の中にもう一人の人格が違う自分が居たり、ある一点に集中していたり・・・
    だから、この主人公の後半の生き方が嬉しくなります。

    宮下奈都さん、これからも他の作品を読んでみようっと。
    お勧めですよ。

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    2023年03月30日
  • 静かな雨

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    映画がとても良かったので原作を手に取ってみたところ、とても素晴らしかった。静かで淡々としながらも、悲しく温かいこの作品が心地よくて好きだ。

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    2023年03月22日
  • とりあえずウミガメのスープを仕込もう。

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    食べ物にまつわるエッセイ
    どれも温かくなるような話でした。
    特にシャケの切り身の話が残りました。
    雑誌で数回読んでいて、好きな文章だなと思っていたものがまとめて読めて満足。
    著者のお子さんたちがみなそれぞれ良い子で、染みる話ばかりでした。

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    2023年03月09日