宮下奈都のレビュー一覧
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宮下さんの本、小説はあまり入ってこないなぁと残念に思っていたら、この本はとてもおもしろかった!
本文中にあるような「宮下さんの物語の食事の描写」についてはまだよくわからないが、この本の食事についてはおいしそう、宮下さんが家族のために力を入れていることがよく伝わる気がする。子どもたちとの職を通じた関係...続きを読むPosted by ブクログ -
小学生になったあるとき、ふと、ひな祭りの歌に疑問を持った。歌詞に、「なによりうれしいひな祭り」とある。そうだろうか?なによりうれしいというほど、うれしいろうか?
「どうしてそんなにうれしいんだろうね」
私が聞くと、母は考え考え、昔は誕生日やクリスマスを祝ったりする習慣がなかったから、ひな祭りがいちば...続きを読むPosted by ブクログ -
未熟児で生まれた20%前後に発達障害があるという。そんな“私”が出会った先生、あの人、隼たちとのかかわりによって様々なことに気づいていく物語。読後、サマータイムの歌詞が深く胸に刻まれる。私も毎日おかえりと応えてくれる声を願っている...。Posted by ブクログ
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装丁と挿画がかわいい。
学校で失敗してしまった娘さんに対して「よくやった」という。笑われたことのない人は脆い。失敗したことのない人は危ない、と。素敵な子育てだ。
ネット注文で、息子さんが独立して五人家族が四人家族になったのに、つい五切れ入りの魚をカートに入れてしまう。すぐ四切れ入りをカートに入れ...続きを読むPosted by ブクログ -
額装、っていう仕事を通して、
思い出、瞬間、気持ち、に目を向ける、切り取る、っていう行為が繰り返し描かれてて素敵だなぁとおもった
しあわせな景色を切り取る。
こういう、専門的な職人さんを描くのは宮下奈都さんらしい気もする
描写が丁寧で、短編とはまたちがった良さ☺️
耳が聞こえにくいとか、未熟児と...続きを読むPosted by ブクログ -
コーヒーってこれからのための飲み物って感じがする。紅茶はどちらかというと振り返るための飲みものなんじゃないかなぁ
君たちも早く大人になるといいよ。好きなようにつくって、すきなようにたべることができる。おでんってしあわせだよ。
さあ、新しい月だよ。ひと月を家族みんなが無事に乗りきれたよ。ささやかか...続きを読むPosted by ブクログ -
とても好きな作品でした。
主人公が自分のことも周りのことも見えるまま、聞こえるまま受け取り、それ以上にもそれ以下にも膨らませない感覚が好ましかった。
独自の目線を持っており、感情を食べ物に置き換えたり、加減乗除の法則など出来事と感情を結びつける事がとても上手だなぁと感じた。
感覚が敏感だからこそ、言...続きを読むPosted by ブクログ -
未熟児なのに保育器にも入れられずに成長が遅れてしまった為に19歳で中学生の様な女の子の佐古さんは、周囲にうまく馴染めず、欠落感を抱えたまま生きて来た。そんな佐古さんがヘルパーとして勤めることになった額装屋でその独特で不思議な感性を見出され、生き場所を見つけて行く。
どことなく小川洋子さんを思わせる...続きを読むPosted by ブクログ -
30歳から40歳までの10年間の話。
色んな事で思い悩んだり心が揺すぶられたりする様が丁寧に表現されている。
日常の小さな積み重なりで心が変化していく様とか、再読したくなる本。Posted by ブクログ