宮下奈都のレビュー一覧

  • はじめからその話をすればよかった

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    宮下奈都さん、実在するワンさぶ子の印象が強かったけれど(今実家にいるのも白柴なので)、著作名見たらいくつか読んでいました。
    気持ちの良い作品書かれるなぁ…と思っていた。
    エッセイも面白かったです!ご家族や周りへ向ける視線がおおらかで良いなぁと思いました。
    国宝に住んでらしたところ、クスクス笑いました。近所も国宝。
    掌編が載ってるのもよかった。ひゅっとなるけど「あしたの風」が好き。

    島本理生「波打ち際の蛍」を読んだときのことも思い出しました。こんな恋愛小説があるんだ、と。
    個人的に辻村深月が苦手で、なぜ皆さんこうヒョイヒョイ読めるんだろう、ドMなのか…?と思う。わたしはいつ読んでもキツいけれど、皆さんちゃんとそのキツさと向き合えるんだろうな、強いなぁ。

    夫がヘルムート・バーガーとルドガー・ハウアーに似ている…男前だ!
    ルドガー・ハウアーにラオウのイメージしかなかったけど、なんとなく同じカテゴリの美男子。。仮に好きだからよく見えるなんだとしても具体的ですので。

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    2024年11月17日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    10年を通した梨々子の考え・気持ちをずーっと読むことができて、きっとこの先もいろいろあるけど生きていくんだって思える物語だった。

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    2024年11月10日
  • 誰かが足りない

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    「誰かが足りない。いつからか私もそう思っていた気がする。それが誰なのかはわからない。知っているはずの誰か、まだ会ったことのない誰か。誰なんだろう。いつ会えるんだろう。わからない。ずっと誰かを待っていることだけはわかっているのに。足りないのは、もしかしたら、私──。私はいつかの私を取り戻したいのではないか。あるいは、まだ見ぬ私に新しく出会いたかったのではないか」

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    2024年10月24日
  • いつか、アジアの街角で

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    アジアというか東南アジア大好きな私にとって、なんとなくふわっと面白い短編集でした。

    一番好きだったのは、「月下老人」

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    2024年10月23日
  • 誰かが足りない

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    6つの短編集。どの主人公にも共感できたし、皆んな何かしら葛藤しながら生きているんだな、と。
    うーん、、しかし全体的にあんまり深い印象が残っていないのは、日常に溶け込んだ話すぎたからか?

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    2024年10月13日
  • ふたつのしるし

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    ネタバレ

    第1話 1991年5月
    渡辺孝代
    一年二組の担任。

    横山寧々
    小学一年生。

    柏木温之
    ハル。小学一年生。

    容子
    ハルの母。

    慎一
    ハルの父。

    浅野健太
    小学一年生。

    塚谷阿佐美
    小学一年生。

    大野遥名
    中学一年生。ハル。勉強ができるのに隠して、眼鏡をかけてきれいな顔が目立たないようにしている。

    大野聡
    遥名の兄。AB型のRh(-)というめずらしい血液型。

    香澄
    遥名のクラスメイト。クラス委員。

    洋司
    遥名の父。

    里桜
    中学一年生。


    第2話 1997年9月
    温之
    中学一年生。下の歯が抜けた。

    花井
    小学校の同級生。こけしみたいな女の子。

    健太

    遥名
    大学一年生。聡が通っていた大学に進学。

    美香里
    遥名の同級生。

    岩田

    聡
    地元に戻って中学校の先生になった。

    沖田
    遥名の同級生。


    第3話 2003年5月
    健太

    温之

    容子
    車に撥ねられて死亡。

    遥名
    東京の大手企業に入社して三年目。

    沼田
    遥名の一年下。

    河柄
    遥名の隣の課。

    北見菜々子
    入社年次で遥名の二つ上だが、短大卒だから同じ歳。

    彩香

    仲村
    課長。

    澪
    遥名の従姉。


    第4話 2009年7月
    温之
    電気の配電工をしている。

    社長
    ハルがアルバイトをしていた電気工事会社の社長。

    ミナ
    ハルをアパートに住まわせていた。

    遥名

    仲村

    美香里


    第5話 2011年3月
    笠原
    入社二年目。

    遥名

    温之


    第6話
    健太

    しーちゃん
    しるし。

    三田村綾乃
    健太の婚約者。

    温之

    遥名


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    2024年10月13日
  • いつか、アジアの街角で

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    私も同じ経験をしているので、「停止する春」は当時の事を思い出すと同時にあれから月日が流れて今居る自分の居場所、気持ちも含めて共感出来るものがあった。

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    2024年10月07日
  • 静かな雨

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    忘れても忘れても ふたりの世界は失われない_

    優しい雨に打たれたような読後感…

    傷ついて
    失って
    抱えて
    心を手当てして

    抱えているものは
    自分で乗り越えていくしかないけれど
    僕の世界に 大好きな彼女がいて…
    彼女の世界にも ちゃんと僕も存在していて…

    たとえ
    彼女が1日経てば
    その日の出来事を忘れてしまっても
    日々が何も残していかないわけではない…

    生きていれば 誰にでも直面する厳しい現実_

    静かに
    繊細に
    柔らかく
    丁寧に
    美しく

    ふたりの適度な距離感と
    人を想う温かさを感じられる素敵な物語でした

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    2024年10月05日
  • いつか、アジアの街角で

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    表紙のイメージからてっきり「食べ物」「旅」のアンソロジーかと勘違い。実際は台湾や香港を感じられるアンソロジーでした。

    特に好きだったのは、
    「隣に座るという運命について」 
    幽霊疑惑のエイフクさんとのクスリとなるエピソードが好きでした。大学生が描かれており、懐かしい気持ちにもなりました。

    「チャーチャンテン」 
    初読みの作家さん。何だか“縁”を思わせるストーリーも、作品に漂うごちゃごちゃしてるけど安心感のある雰囲気も、とても心地よくて好みでした。

    「停止する春」 
    「あぁ、これは…」。心が痛むのに読まずにいられない。言葉が自分のなかに爪痕を残していくような妙にあとを引く感じ。島本さんの心理描写にひかれました。

    角田光代さんの短編「猫はじっとしていない」では、ストーリーとはまた別に、猫の町がすごく気になりました。
    アンソロジーは初読みの作家さんとの出会いが嬉しい!
    今回は大島真寿美さんとの出会いが嬉しい。
    他作品も読んでみたい。

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    2024年09月26日
  • いつか、アジアの街角で

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    星3.5
    有名女性作家たちが書いたアジアを舞台にしたアンソロジー、と思ったら実際アジアに行った話は角田光代さんのだけだった。アンソロジーのいいところは、普段手に取ることのないようなジャンルの物語を読めること。この中にも、私がいつもは読まないような不思議な話がいくつかあった。
    角田さんの話に出てくる迪化街は去年ぶらぶらして歩いたので、不思議な話でもどこか納得してしまった。また、私は猫にあまり興味がないのだが、角田さんの猫の描写はくすっと笑ってしまった。
    表紙のマンゴーかき氷の絵が好き。

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    2024年09月18日
  • ふたつのしるし

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    優等生の女性と不器用な男性の運命的な出会い。
    結末までの話の持って行き方はやや強引に感じたが、文体が美しく、宮下奈都さんらしさを感じられる作品。

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    2024年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
    台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。

    台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
    桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
    角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
    私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
    角田光代さんの前世の記憶が気になる…

    前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。


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    2024年08月11日
  • 誰かが足りない

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    [予約2]の認知症の症状がでてきた女性の話しが私にとってはリアルで未来が怖くなった。
    でも、"少しずつ少しずつ変化がくるからその間にじゅうぶんに慣れることができる"
    うーむ、妙に納得‼︎ たしかに今は若いときより生きやすくなった。
    私がとしをとって忘れることが多くなっても、試すような質問はあまりしてほしくないな…

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    2024年07月30日
  • マウンドの神様

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    夏の甲子園を控えた今の時期にぴったりで、サクッと読めるアンソロジー。元球児含む野球好きの作家さんが集結。高校野球に纏わるあれこれが温かい視線で描かれる8編は、著者それぞれの個性がよく表れていたと思う。ドラフト指名を待つ球児の一日を描いた額賀澪さんの「肩車の権利」が一番好みかな。荻原浩さんと宮下奈都さんのエッセーもいい味を出していた。

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    2024年07月07日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    私は、わりと長いタイトルの本が気になる。それが、この本を手に取った理由。

    理想的な人との結婚、出産からの夫のうつ発覚、辞職、田舎での新しい生活。思ってもみなかったことを受け入れて、頑張る梨々子。なんとか馴染もうと頑張るけれども、夫とは気持ちがすれ違う。子どもの成長で気になることがあっても、相談できる人がいない。隣人は愛想笑いもしない。以前のママ友からは自慢のメールが届く。そんななかで頑張る梨々子の心情が、2年ごとのできごととともに綴られていた。

    梨々子は、時がたつにつれ、場所にも慣れ、人にも慣れ、見方が変わって受け入れられることが増えていく。普通ってなに?と思う気持ちは、私もいつも思うことだ。そんななかで、自分のことを思いどおりにされたくないのと同様、夫も子ども達もそうなんだということに気づいた。「私はひとりだ。夫もひとりだ。でも一瞬ぱちっとつながった。これでじゅうぶんだと思っている。」こんなふうに思えるようになった梨々子の考え方、いいなと思った。

    ただ、途中で芸能人と親しくなるのは、ご愛敬かな。

    人生は、本当にどうなるか誰にもわからない。そしてなんの保証もない。でもそれは仕方がないことで、なんとかやっていこうと誰もが頑張って生活していると思う。始めは苦手だと思う人と、話すうちに打ち解けたり、いつのまにか助けられたり。人のことを一瞬で判断するのは、もったいないことをしているのかもしれない。

    夫の田舎の洋品店のモデルは、10年で卒業。物語もひとくぎり。欲を言えば、夫はどういう思いでこの10年を過ごしていたのかを、もっと知りたかった。

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    2024年07月01日
  • 窓の向こうのガーシュウィン

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    以前半分くらいまで読んで、読み進められなくなってそのままにしていた本。
    また最初から読み直してみた。

    主人公の心情が丁寧に描かれていた。
    ちょっと独特な感性で。
    でも、独特じゃない人なんていないと思う。
    みんなちょっとずつ違っていて、感性が近い人と遠い人がいるだけではないか。
    少なからずそのことはみんなわかっていると思うのだけれど、他人の気持ちを推し量れない人、うまく伝えられない人に世間は冷たい気がする。
    理解できない言動をする人も、色々なことを感じたり、考えたりしているのにね。
    そんな世間から気持ちを守るために感情を無意識に押し殺してきた主人公に胸が痛んだ。

    最初は読みづらいな、と思って閉じてしまった本だけど、主人公が変化して行く様子に心が暖かくなるお話だった。
    時間が経ったらまた読み返してみたいと思う。

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    2024年06月29日
  • ふたつのしるし

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    結局しるしが何だったのかはよく分からなかったけれど、器用に立ち回りながら生きて来た女性遥菜と、不器用すぎる生き方しかできないハルが出会うまでの紆余曲折の話。

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    2024年06月14日
  • スコーレNo.4

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    主人公、津川麻子の中学1年生、高校1年生、就職、社会人3年目を描いた作品。
    家は古道具屋を営んでいる。
    家族、恋愛、仕事、結婚という4つの「スコーレ」があったというのがタイトルの意味だろうと解説の方は書かれていた。

    丁寧に丁寧に風景や内面が描写されていて、あっという間に読んだ。

    私にとって物足りなかった部分を書く。

    ・あらすじにある「七葉の自由奔放さ」がよくわからなかった。
    七葉との確執、七葉の思いも知りたかった。
    何故七葉は古道具屋から遠ざかったのだろう?

    ・愼ちゃんが従姉妹たちをどう思いながら麻子に接していたのかよくわからなかった。

    ・幼少期から古道具屋にいて目が肥えていたのだろうが、全ての靴の値段が大体わかるとか、初めての買い付けを全て1人に任されるというのが、現実的でなくて少し白けてしまった。

    ・茅野さんの誘い方が強引で気持ちが悪かった。

    ・茅野さんとの運命的な過去が出来過ぎて急にマンガチックに感じた。

    茅野さんが登場する迄は割と面白かったが、最後のまとめ方で結局何が言いたかったのかよくわからずこの評価。
    言葉の選び方や流れる空気感は好き。

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    2024年06月04日
  • スコーレNo.4

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    特別なことは起きないけど世界に引き込まれた。
    小説全く読んだことなかったけど、言葉で雰囲気や景色が見えたり素敵だ。本読もう

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    2024年05月18日
  • 田舎の紳士服店のモデルの妻

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    東京から何もない夫の故郷に引っ越してきた妻の10年間の物語。宮下奈都さんの作品は、人の感情が本当に繊細に表現されている。

    “回り道の一歩一歩が私の人生”

    特別を期待する気持ちも、理想と折り合いをつける気持ちもわかる。

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    2024年05月11日