宮下奈都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後の話にあった水平思考ゲームの「ウミガメのスープ」が入ったタイトルだったので思わず手に取る。
はじめの方の話は上手くいえないけど少し食に関する宗教っぽさがあって苦手かもしれないと思ったけど、段々読みやすくなってきた。
ハンバーグを作った時の「食べておいしい食パンの内側だけを使いましょう。贅沢ですね。おいしくなるに決まっていますね」がかわいい。
雪国で暮らしてきた作家さんなのと、読んだ時期が冬だったのでスープを作りたくなった。それも、ことことと静かに煮込んで、毛布にくるんで放置しておくやつ。
あと、帆立と大根のサラダ。
どのお話も、冬にスープを飲んだ時みたいな気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「博士の愛した数式」が作中に出てくるあたり、作者も、この設定が決して珍しいものではないと思っていると思います。問題なのは、それによってなにを言いたかったのか。
思い出、ではなく「毎日の生活の中での思い」で人はできているのではないか。だから、記憶が刻まれなくとも、主人公との仲が深まり、たい焼きは一層味に深みを増す。
だから、大丈夫。
宮下奈都さんのデビュー作ということですが、今に通じる源泉みたいなものが節々に感じられますね。
「思い」の繋がりみたいのを大切にしているような気がします。特に食事、たい焼きの描写が、ウミガメのスープを読んだ時とリンクしました。 -
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