中山祐次郎のレビュー一覧

  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら小説家でもある9人の短編小説が詰まった作品でした。あんなに忙しそうなのに、いつ小説書いてるんだろうって不思議に思う凄い方々。

    医師であるからこそのリアルな感じが伝わってきて、とても面白かったです。

    特に空中テントは、認知症の家族を介護したことある人なら誰しも共感出来る部分がたくさんあると思いました。施設の入所は、家族を見捨てることではなく、プロがみてくれる安全な場所にいれるという考えが広がったらいいな。
    私も主人公のお母さんにとても同情しました。介護する人は、自由が奪われて当然なのか、当事者じゃない人達から見捨ててるなんて文句言われる筋合いはほんとにない。文句を言うなら1週

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    2025年02月02日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    前作の『泣くな研修医』が面白かったので本作も。
    他の方も書いておられましたが、結構共感できる部分がありました。
    新人3年目でちょつと仕事ができるようになってきて、でも先輩や上司との力量の差を見せつけられてへこんだり、まだまだ自分には出来ることなんてほとんどない、という事実を突きつけられて愕然としたり。。。
    私の新人3年目なんてのははるか昔のことなのでどうだったかは定かではないのですが、へこんだり愕然としたりする毎日だった様な気がします。
    そういった意味でお医者さんもサラリーマンもあまり変わりはないんだなと思うと、お医者さんが少し近くに感じられました。

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    2025年01月30日
  • 医者の本音

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    まずすごい題名にびっくり!小野先生の熱意は感じられ、医師の大変さを感じ、ほんとに本音で話してくれてると思います

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    2025年01月13日
  • やめるな外科医 泣くな研修医4

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    シリーズ4作目。
    タイトル通り、主人公雨野は公私ともに逆境に立たされることとなります。
    そのうちのいくつかは身から出た錆でもありますが。

    30歳になった雨野。医師として成長した半面、慢心も見え隠れ。
    この作品にリアリティがあるのは雨野に人としてどうなのと思われるような一面もあるからかもしれません。
    そしてこれくらい仕事のことを考えていなければ、外科医って務まらないのかも。

    4作目には同期の川村が登場しなかったのが残念。
    最終的には東京で外科医を続ける決意をした雨野。少し時間を置いて続きを読みたいと思います。

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    2025年01月07日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    ネタバレ

    "泣くな研修医"の第二段。

    研修医を終えて新人外科医になった雨野隆治が、主治医として患者に向き合い、自分の不器用さを実感しながらも、配属された研修医の面倒を見るなど成長していく様子が描かれている。

    自分の父親が大腸がんで緊急手術をしたと知らされても帰らないのは、どうなのかと思ったが、両親が、自分達のことを気にして様子を見に帰ってくるより、きちんと医者の修行をして立派な医者になることを望んでいたという件では泣いてしまった。

    そして、先輩医師の佐藤先生がカッコよすぎる。隆治の致命的なミスもとっさの判断でカバーし、冷静に適切な説明をする佐藤先生。
    自分は医師ではないけれど、

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    2025年01月03日
  • 泣くな研修医

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    ネタバレ

    研修医の雨野隆司が成長していく様を描いたストーリー。

    患者に親身に寄り添い、感情移入してはモヤモヤしたり、泣いたりしている雨野だが、子供の頃に兄を亡くし、それがきっかけで医師を目指したことを両親に打ち明けるシーンではホロッとさせられた。

    雨野のような熱い医者がいるのはありがたいと思う一方、いくら1年目とはいえ、目の前で上司たちが行う医療行為の意味がわからないとか、患者を前に次に何をすべきか思いつかず、内心焦っている様子を読むと、やはり研修医の診察は受けたくないなぁと思ってしまった。

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    2024年12月30日
  • 泣くな研修医

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    作者が外科医なので、リアルな医療現場が描かれており考えさせられることあった。割とサクッと読めた印象!

    医療行為とかも正確に描かれているので、看護を学んでいる私としては普通に勉強になった

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    2024年12月29日
  • 救いたくない命―俺たちは神じゃない2―(新潮文庫)

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     読者のほとんどは医療の素人だが、専門用語がバンバン出てくるのがリアルでとてもいい。
     医師、特に救急医療医は大変だ。

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    2024年12月28日
  • 俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)

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    最強の外科医コンビ、誕生!剣崎と松島。
    第一章「大出血」の稲田の対応はどうか?と思ったが、第三章「コードブルー」での巻き込まれ事故の場面では、そりゃないだろ…と絶句。
    60代前半で、肺がん、骨転移、余命宣告されての自殺未遂だが、何度も実行し、挙句助けようとした医者が巻き込まれ、半身不随。

    身寄りのない高齢者、意思疎通できる状況にない。
    延命措置をするか、しないか。
    そんな重要な決断を医者はしなければならないこともある。
    でも命を救って怒られるって何だろう。
    それは医者ではなく、独り身の高齢者が生きづらい、生きていけない国が問題なのではないだろうか。

    あとがきを読んで、中山先生のいろいろな経

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    2024年12月26日
  • 俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)

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    もう一つの泣くな研修医シリーズとは、又違った視点で描かれているストーリーで、あっという間にその世界に引き込まれてしまいます。
    早く続きが読みたくなる一冊でした♪

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    2024年12月25日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    明けのカルテ 医師作家アンソロジーを読みました。
    9人の医師作家の短編集です。
    どれも結構面白かったです。
    空中テントでは、テントを張るために実家に帰った主人公が父親の認知症と直面します。
    50年前に話題となった有吉佐和子『恍惚の人』を思い出します。
    私の祖父も私が子供の頃認知症で大変でした。
    昔は介護施設も無かったですから大変でした。
    峠を超えてきた命では天城峠を超えて早産しそうな患者を迎え入れるチームの話で、出てきた地名が河津七滝ループとか、天城峠、伊豆の踊子像とか、懐かしく思いながら読みました。
    ドラマになって欲しい短編集です。

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    2024年12月24日
  • 外科医、島へ 泣くな研修医6

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    中山祐次郎の外科医、島へを読みました。
    主人公は半年の約束で離島に行くことになりました。
    そこには30年勤務している医師が1人おりました。
    外科医としては一人前になったつもりですが、すべての患者を見ることで、自分の無力さを知ることになります。
    ドクターコトーのような話になってきたなと思いながら読んでいました。
    恋愛あり殺人事件ありで盛りだくさんでなかなか面白かったです。

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    2024年12月18日
  • 悩め医学生 泣くな研修医5

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    中山祐次郎の悩め医学生を読みました。
    泣くな研修医の第5巻です。
    5巻では遡って、主人公が大学生の話です。
    人気漫画の島耕作やゴジラ-1.0みたいだなと思ってしまいました。
    医者になるのには思ってはいたけど、やはりほんと学生時代も大変なんですね。
    研修で病院に行っても、解らないことだらけで、教えても貰えない。
    私も設計事務所に勤めて一年目は、解らないことだらけで大変でした。
    先輩の板挟みに遭ったり、大変だったのを思い出しました。

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    2024年12月13日
  • やめるな外科医 泣くな研修医4

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    中山祐次郎のやめるな外科医を読みました。
    泣くな研修医シリーズの第4巻です。
    手術の回数もこなして、自信もついてきた頃ミスを犯して、患者を危険な目に合わせてしまいます。
    手術のしばらく外されて医者をやめようかと考えてしまいます。
    誰でも長い人生の中では大きなミスをしてしまう事はあると思います。
    私も学生の頃自転車でバイトしていて、大きなミスをしてしまったこともありました。
    社会に出てからはそれほど大きなミスはありませんが、それでも思い出せるミスはいくつかありました。
    主人公は、末期癌の若い女性が亡くなってしまう場面に出逢うのですが、私もこの年になると高校や大学の同級生を癌で亡くしています。

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    2024年12月12日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    中山祐次郎の逃げるな新人外科医を読みました。
    泣くな研修医シリーズの第2巻です。
    外科医になって5年目の第3巻を先に読んでしまいましたが、第2巻は外科になって3年目です。
    まだまだ半人前で、肺に針を刺してしまったりとミスもしてしまいます。
    テレビドラマでは、天才外科医が素晴らしい手術をしたりするのですが、この小説では半人前の医者が成長していく姿が描かれています。
    医者の作家が書いているので、実際の医療現場のことが表現されているのでしょうね。
    どんな仕事でも、最初はミスをしたりとかありますが、医者の場合にはミスがそのまま患者の生死に関わることなので大変ですね。ほんと医者は大変な仕事だとわかってい

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    2024年12月11日
  • 走れ外科医 泣くな研修医3

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    中山祐次郎の走れ外科医をよみました
    泣くな研修医シリーズの3巻です。
    2巻を読まないで3巻を読んでしまいました。
    医者になって5年が経ち、一人前になった主人公は、後輩に可愛い研修医がつきました。
    末期癌の若い女の子が富士山に登りたいと言うのに、研修医と付き合って富士山に登ります。
    富士山登頂はよくテレビでも取りあげられに問題になっていますが、1度は登ってみたいですね。

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    2024年12月10日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    二年の研修が終わり、外科医1年目。
    医者3年目で、下に後輩もできたけど、死にそうな患者に直面すれば、頭が真っ白になるし、ポート作りに失敗して肺に穴はあけるし、自分のできなさに落ち込みっぱなし。
    そんな中、実家の父の緊急入院や癌が伝えられるが、忙しさにかまけて、やっと面会に行った日に父は亡くなってしまう。
    自分の不甲斐なさ、父からの励ましの言葉、全てを胸に、再び東京に戻る。
    優しすぎる隆治に、ちょっと強引だけど、素朴ないい彼女ができて良かった!

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    2024年12月08日
  • やめるな外科医 泣くな研修医4

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     研修医から六年目へと進んできた外科医・雨野の成長を描く医療小説のシリーズ四作目です。

     主人公は六年目になった外科医の雨野。今までは困ったときや難しい患者説明などは先輩医師に助けてもらっていたが、段々と自らが主治医として責任を持たなくてはならない立場となってきている。外科医として患者をなんとか治療したい、けれど患者は治療を拒否している、そんな状況にどのように向かっていけばいいのか悩み、様々な死生観や患者の心に触れて一歩ずつ積み重ねていく最中、自らの執刀ミスで患者の緊急再手術となってしまう。自信をなくし、外科医をやめた方がいいのではないかと悩む主人公だが――。

     前作は複数視点から描かれた

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    2024年12月04日
  • 救いたくない命―俺たちは神じゃない2―(新潮文庫)

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    シリーズ第2弾。「泣くな研修医」シリーズが少し弱気な主人公の成長物語であるのに対し、こちらはちょっと自信に満ちた外科医コンビのお話し。だけど日々の経験が学びとなる、やっぱり医師の成長物語だ。高校時代に尊敬しつつも衝突してしまった恩師が不治の病の最期に自分を頼って来てくれ、戸惑いながらも最善を尽くす「午前4時の惜別」。初めて切られる側の患者の気持ちがわかる「患者名・剣崎啓介」。
    中でも、凄腕看護師の愛息子を治療する際のアクシデントを書いた「白昼の5分間」は、読んでいて手に汗を握った。続編も期待。

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    2024年11月24日
  • 救いたくない命―俺たちは神じゃない2―(新潮文庫)

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    医師は患者がどんな人だったとしても命を助けるのが使命

    とはいえ 医師も人間なのだから感情が左右する

    葛藤や理不尽な思いなどが交錯する

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    2024年11月23日