あらすじ
剣崎啓介は腕利きとして知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが松島直武だ。生真面目な剣崎と陽気な関西人の松島。ふたりはオペで絶妙な呼吸をみせる。院長から国会議員の癌切除を依頼された剣崎は、松島を助手に得意なロボット手術を進める。だが、その行く手にはある危機が待ち受けていた――。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをリアルに描く、医学エンターテインメント。
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Posted by ブクログ
私はドラマも医療現場関係が好きで、ドクター◯の大門先生のように、こんな先生が身近に居てくれたらなぁ…なんて思いながら、面白くて早く先を読みたくなる本でした。
Posted by ブクログ
泣くな、研修医シリーズを読み、こちらへ。
医者、とひとくちに言ってもそこは人間だからいろんなキャラがいる。性格も技能も、相性も。
最強(あくまでも主人公視点)の外科医ペアが迎える患者、その治療の現実とは。
今回もリアルな視点がたっぷり。
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麻布中央病院の外科医 剣崎は真面目でつい色々悩んじゃうけど、手技のレベルは高く信頼されている。同僚の松島はノリの良い関西人で場を和ませてくれる上に、経験値が高く臨機応変にどんな問題にも対応してくれる。2人の性格は違うけれど、お互いに信頼し合える気の合う同僚。
救急で運び込まれてきた〈90代、身寄りなし、痴呆の症状が出始めてる〉患者にどこまで治療するのか、延命するのか、神様でもないのに判断しなきゃいけない苦悩。
面白かったです。
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泣くな研修医シリーズの先生の本
研修医の話とは全く違う
ベテラン外科医のお話
病院トップの遠縁にあたる下手な医者の手術フォローで助手やったり
自殺した患者を助けたが、また自殺して助けて
その自殺の巻き添えに医者が体を不自由になったり
深夜に救急で運ばれてきた老女を助けたら、身寄りがなく命を救うべきだったのか悩んだり
悩みが多い
そんな中、自分と同じくらいの能力で信頼し切ってる医者の存在が救われる
Posted by ブクログ
2025/10/10
物語だからありえる剣崎と松島のバディ感がいい。そんな凄腕の外科医に手術してほしいが、その腕を誰にでも使うのか。救急車で運ばれてきた身寄りのない高齢者にどのように対処するのか自分で考え瞬時に判断する。人の生き死にの判断を下すことの重荷と体力的な負荷で本当に医師って大変だと思う。仕事を終え一杯飲む、サラリーマンなら普通にあるが医師だと当番医でなくとも呼び出しがある。他の医療系の話だと、だから飲まないようにしている、という医師もいた。現実はどうなんだろう。
あとがきの、著者と何度も組み腕も性格も申し分ない人だったけど、どうしても相性が悪かった人と物語の中ならいいバディとして描ける、と書いてあり正直な人だなあと感じた。シリーズすべて読んでいてとても気持ちがいい。
Posted by ブクログ
人の命を預かる医師の大変さがわかる、
この腸は切るべきか、切らずに大丈夫かの判断。
検査値などの指標はあるが、最終判断は直感。
印象に残った。
人生の選択、判断も結局直感なんだろう。
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ミステリーを読んだ後になかなかハードな医療系の小説を読み、日常とかけ離れた世界にどっぷりはまりました。救急車で入院し緊急手術を受けた日のことを思い出しました。お陰様で腹腔鏡手術をしてもらい一週間程の入院で済みました。このお話から医療現場の大変さが伝わりました。今元気に暮らす事が出来ている事に感謝して二作目も読もうと思います。
Posted by ブクログ
医療者だからスルスル読めて。楽しかった。
急性期のドキドキ感が好きだし、
医者の忙しくても負けないドM根性が好きだし、
それが現代には似合わなくて働き方としておかしいけどこれでこそ医者だし、こういう人たちを見ると嬉しくなってしまう。
やっぱり人を救えるっていいよね
結局自己満な部分があって。この本にもそれがたくさん出てくるけど、人の一生に触れられるのはいいと思う。
Posted by ブクログ
作者にかかわって、この二冊に。医療現場での緊張感に触れたことで、本屋の本棚に向かい、見つけたシリーズ。1週間かからずに読み終えた。近くにあんな店があったら、毎日行きたくなるな。今日はビール、明日はウイスキーと。同じ職場の仲間とかわす、アルコール。コロナのために、生活が変わり、憧れる世界。そんなことも気になったシリーズ。
Posted by ブクログ
最強の外科医コンビ、誕生!剣崎と松島。
第一章「大出血」の稲田の対応はどうか?と思ったが、第三章「コードブルー」での巻き込まれ事故の場面では、そりゃないだろ…と絶句。
60代前半で、肺がん、骨転移、余命宣告されての自殺未遂だが、何度も実行し、挙句助けようとした医者が巻き込まれ、半身不随。
身寄りのない高齢者、意思疎通できる状況にない。
延命措置をするか、しないか。
そんな重要な決断を医者はしなければならないこともある。
でも命を救って怒られるって何だろう。
それは医者ではなく、独り身の高齢者が生きづらい、生きていけない国が問題なのではないだろうか。
あとがきを読んで、中山先生のいろいろな経験、想い、理想が剣崎と松島に託されていることを知る。
「俺たちは神じゃない」医者の苦悩がよく表されているタイトル。
Posted by ブクログ
もう一つの泣くな研修医シリーズとは、又違った視点で描かれているストーリーで、あっという間にその世界に引き込まれてしまいます。
早く続きが読みたくなる一冊でした♪
Posted by ブクログ
あとがきが驚いた。
普通に物語自体も面白く、15年目になる中堅医師、私から見たらベテラン医師のいろんな葛藤の物語。泣くな研修医シリーズの最後の方よりもよっぽど面白かった。
大変だよなあーとつくづく思う。延命措置をするべきかしないべきか、本人の意志確認ができず、家族もいなかったら、医師がするしかない。
さまざまな要素を勘案して、でも迅速に、そしてその行為は不可逆的だ。
だから大抵はというかほとんど?延命するのだろう。
90過ぎたら自分の意思表示をしておくだけでも、お医者さんの精神負担を減らせるのかなと思ったり。
あとがきはすごくズントキタ。
作者の思いがやってきた。
これを書きたかったのかと。
人生は選択の連続だ。
人を助ける仕事に従事する人の「選択」の連続は、一回一回死ぬ思いで決断しているんだろうなと思う。
(もちろんそうじゃない人も、そうじゃない場合もあるけど)
「患者を救い傷つき、患者を失い傷つく」
でも決断をする。
大変だー。
でもやるしかない。覚悟を持って、やるしかない。
Posted by ブクログ
面白かった。外科手術の現場の様子が、臨場感バリバリに伝わってくる。
出来の悪い医師が毎度トラブルを起こしてできる誰かが必死のぱっちでカバーしてなんとか無事にやり遂げる場面や
無理難題を伝えてくる上司や、重要顧客に対して、顔色を伺いながら妥協点を見いだしていく様子を読むと、
構造的には会社員の日常とにている部分も感じた。
命と向き合う仕事だからこれだけハラハラしながら読める物語になってると思う。
Posted by ブクログ
『泣くな研修医』シリーズでお馴染みの、現役医師であり作家の中山祐次郎氏の著書。
中堅外科医を主人公に添えた、医療系人間ドラマ。
本作は外科医の日常や外科医故の葛藤を、医師目線で描いていました。
やはり現役の医師だからこそ、医療場面の描写がかなりリアルに感じられたこと。また主人公の剣崎と、その名パートナーの松島の個性がうまく融合する事で、物語への没入感を生んでいて、かなり熱中して読むことができました。
最後にあとがきで、外科医としての実力も人間性も素晴らしいと認めた同期がいたこと。そんな同期と最後までうまく関係性を築くことができず、お互い離れることを選んだこと。そして、そんな同期との思い出に対し「そんな彼と、こんな関係を築けたら。永遠に叶うことのない思いを、剣崎と松島に託した。」と書いて結びとなった。この著者の言葉がかなり印象的で『願わくばこうありたかった』という著者の思いが、これでもかと溢れていました。
危うく、このあとがきで涙腺持っていかれるところでした。。。
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確かな腕と絶妙なコンビネーション。
麻布中央病院が誇る、中堅外科医コンビだが、国会議員のロボット手術中に、絶体絶命の事態が⁈
麻布中央病院外科に所属する剣崎啓介は、腕利きとして知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが同僚の松島直武だ。生真面目な剣崎と陽気な関西人の松島。ふたりはオペで絶妙な呼吸をみせる。院長から国会議員の癌切除を依頼された剣崎は、松島を助手に、得意としているロボット手術を進める。だが、その行く手にはある危機が待ち受けていた──。
現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをとことんリアルに描く、新たな医学エンターテインメント。
Posted by ブクログ
本屋で発見して小生初、中山祐次郎さん。現役のお医者さんなんですね。病気や手術の描写がホンモノで、ベテラン医師達と、葛藤を続ける若き外科医の関係が巧みに描かれています。
Posted by ブクログ
泣くな研修医シリーズは、おおまか読んできた。
このコンビはシリーズ化にはならないのかな。
医療ロボットHOKUSAIは、
柚月裕子の「ミカエルの鼓動」の手術支援ロボット「ミカエル」を思い出した。
現実の医療ロボット「Da Vinci(ダ・ヴィンチ)」なんだろうか。
ロボットの故障は人為的なミスによって起き、
術中の緊迫した様子が印象的だった。
ピッチャーに入った生理食塩水で腹中を洗浄するところは、
想像しているうちに
魚のおろしを思い出してしまった・・・アカン。
Posted by ブクログ
現役医師の作品なだけに、医療現場のスピード感、描写がすごい。読んでいて、自分も手術室にいるような感覚になる。人間関係のストーリーも表面的ではなく幾重にも深みがある。引き込まれる作品だった。
Posted by ブクログ
泣くな研修医で成長していく姿も良かったけど、こっちの助け合いながら、信頼しながら手術に向かう姿も良かった。
俺たちは神じゃない、医者としての苦悩がこのタイトルで集約されてると思った
Posted by ブクログ
読みやすくてあっという間に読み終わりました。手術中のアクシデントを乗り越えていき、成長していく姿や、患者と向き合うところの人間味など書かれています。お医者さん目線で読めるのでお医者さんの大変さを知ることができました。
Posted by ブクログ
どんなに技術を磨き、機器が発達しても、覚悟のもとで判断し責任を取らねばならないのは生身の人間。ただひとつに定まる正解はなく、臨機応変に自身の信じる方法を選ぶしかない。すべてのプロに共通するテーマだが、医療における緊急度と重圧は大きいね。
Posted by ブクログ
ドクターXみたいなスーパードクターじゃない。
医者だって苦悩し、判断に迫られ、トラブルに対応して…
外科医の大変さがわかる一冊。とても読みやすい!
ただ、こんなにしんどい、医者という仕事(外科医という仕事)をなぜ続ける気になるのか…尊敬しかやい
Posted by ブクログ
「泣くな研修医」の作者さんの作品。
だけど、カラーが随分と違う気がしました。
違うシリーズだし・・・とは思いましたが
読み終えて、私は「泣くな研修医」のシリーズが好きかなと思います。
この作品は好みが分かれそうだと感じました。
Posted by ブクログ
『泣くな、研修医』シリーズの中山裕次郎著。
『俺たちは神じゃない』第2弾が発売。
慌てて、『俺たちは神じゃない』を購入。
麻生中央病院の中堅外科医・剣崎。剣崎が頼りにする同じく中堅外科医で、陽気な関西人・松島。
2人の絶妙なコンビネーションで手術をこなしていく。
助けるべきなのか…
身寄りのない老人、手術をして、助かったとしても…
難しい。が、医者として、目の前に苦しんでいる患者がいれば手を差し伸べるしかないだろう。
病院の屋上から飛び降りた患者、患者を受け止めようと脊髄損傷となった稲田医師。
本当に死にたいなら、勝手に死んでくれ、である。
稲田医師が懸命にリハビリをしていると聞き、多少は救われるが…
自分は死んでしまえばいいかもしれないが、あとに残った家族、被害者とその家族にどれだけ迷惑がかかるのか…
稲田医師への賠償が気になって仕方がない。
院長がまともな医師であることに驚き。
普通はダメなやつが多いのに…
剣崎と松島コンビの第2弾での活躍に期待。
『泣くな、研修医』シリーズの方が好きかも。
Posted by ブクログ
手術の描写が臨場感溢れる内容であったが、やっぱり研修医シリーズと違って、読み手としての感情移入ができず、読むのになかなかとして時間がかかってしまった。
後書きを読むと、剣崎と松島2人の医師の友情、技術を分かち合う仲間のようなものを描きたかったのか?
所詮医師では無い一般人である私には理解できない領域の話なのかもしれない。
Posted by ブクログ
剣崎と松島の関係は作者の理想なんですね。
信頼関係が凄い。
確かにこんな相棒にはなかなか巡り合えるものじゃないかもしれません。
最後のまっちゃんが言いかけた言葉はなんだったのかなぁ?
Posted by ブクログ
「泣くな研修医」シリーズが好きなので、同じ作者のこちらも読んだけど、ちょっと期待外れだったかな〜。
オペシーンは緊迫感があって良かったけど、全体としての進む方向というか、何を言いたいのかよく分からない作品だった。
中堅外科医の日々のやりがいと悩み、みたいな感じかね。
どの仕事もどこの職場もいろいろあるよね。
剣崎と松島は毎日酒を飲みすぎでは…(^_^;)
ドクターも勤務時間外にお酒を飲むのはもちろん自由だけど、夜に呼び出されて緊急オペという可能性があるのに、連日飲んでて大丈夫なの…(実際、飲んだあと2時間?程度でオペ、ということがあって、酔ってなければいいのか?と思った)。
松島は最後何を言いかけたのか?