中山祐次郎のレビュー一覧
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ネタバレ雨野隆造
さつま揚げ屋「薩州あげ屋」の店主。
隆造の妻
雨野隆治
隆造の息子。二十五歳。大学を卒業したばかりの研修医一年目。
裕一
隆二の兄。
佐藤玲
隆治の直属の上司。後期研修医の外科医。
岩井
外科医。
女性の麻酔科医
山下拓磨
交通事故に遭った五歳男児。
拓磨の父
無傷。
拓磨の母
鎖骨と下肢の骨折。
須郷
外科部長。
川村蒼
隆治と同じ一年目の研修医。都内の私立大学医学部出身。
吉川
そこそこベテランの外科病棟の看護師。日頃から何かと隆治の仕事に助言をくれる。
九十四歳。男性。胃がん。
山田
四十代。膵がん患者。
タキミ
腹痛で救急搬送された男性。尿管結石。
絢
腹痛で救急外来にきた。十四歳の女の子。
イシイ
二十五歳。男性。大腸がん。ステージⅣ。
ヨシ
合コンのメンバー。ダイリテン勤務。二十八歳。東大出。
KJ
合コンのメンバー。ショーシャ勤務。
はるか
合コンのメンバー。普通のOL。教育関係の営業。
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ネタバレまず、医療関係者じゃなくても非常に読みやすい文書になっていて、作者の文章力に感動した。
ただ、研修医の自分が読んで、共感できるところとできないところがあった。
共感できたところ。
同期の川村くんの言葉もわかる。
でも、主人公の言葉もわかる。
結局、何が正解かわからない医療はたくさんある。
それは、私も日々感じているところだった。
患者さんそれぞれに、どこまで、なにをするか。
患者さんの希望は?家族の希望は?一般的にどう考えられるか。
それを決めるのは私たち医者の仕事で、誰も私たちの代わりはできない。
そこが、医者の責任が重いところだなと思う。
高齢化が進んでいる日本では、医師はますますそこを考えなければならない。
目の前にいる患者さんと、その家族と、医療資源と。
色々を見て、判断する力が問われる。
それをとても緻密に描いていて、医師側の苦労が医療者じゃない方々にも伝わるといいなぁと、そう思いました。
反対に、共感できないところ。
まず、この時代に研修医が毎日病院に泊まり込みは現実的では無いな、と。
もちろん、責任をもって一人の患者を見ることは大事だと思う。
でも、夜中を含めてずっと自分だけで責任を取るなんて。じゃあその医師の人生はどうなる?
我々医師はずっと患者さんのことを考えて生きなければならないのか。
それは違うと私は思う。
全部を仕事に捧げなきゃいけないなんて、私はまっぴらごめんだ。
研修医を呼び出して「遅い」というシーン。
あれも、ありえないなと。
呼び出す可能性があるなら事前に伝えるべきだし、慣れないながらも必死に、そして毎日泊まり混んでる研修医に対する発言とはとても思えない。
もちろん、研修医を気遣ってるシーンもあるにはあったけれど、、
あとは上級医の指導がちょっと、、いや、だいぶいただけない。
私が研修してる病院は、先生たちがものすごく面倒見が良くて、手技も必ず一緒に入ってくれるし、方針も我々を無視して上級医だけで決められることはない。
研修医が指導医に相談して、方針を決める。
だから、カルテにある方針を見て、研修医が方針を知ることに驚いた。
そんなの、ただの学生じゃないか、と。
それに、うちの病院では死亡診断をひとりでやらされることはない。
絶対に側についていてくれて、私ひとりで頼りない時にはいつもフォローしてくれる。
もちろん、終わったあとのフィードバックもある。
でも、この小説は違う。
最初から外科ローテ自体もどうなんだ、とは思うけど、それ以前に指導医たちから温かみを感じない。
もちろん、そんな先生たちも昔は主人公のようだったエピソードも出てくるけど、主人公との関係ではそれがまったくわからない。
よくそんな環境で研修してるなと、逆に主人公を尊敬した。
研修医のうちから色んな場面が見れた主人公は、きっと成長すると思う。
1年目から経験するには重い事柄ばかり経験していて、すごいなぁと。
でも、成長するにしても、後期研修先は別のところがいいんじゃないかと(笑)、そう思いました。 -
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【シリーズ8】
雨野隆治、今回は唐突に感じたよ。
医学部で切磋琢磨した伊佐くんの訃報がキッカケとは言え——。
震災の復興最中の2014年設定。
福島浜通り地区の病院へ。
医院長が急死し、病院存続危機を救うためだ。
もの凄い大きな決断のはずでしょう!人生の分岐点!
外科医としてではなく、内科医、終末期や看取り、経営などなど。
本書でちょうど息子と経験値が重なった隆治。
何を目標に、どんな人生設計を立てるか、逃げずに考えてほしい。母親のような気持ちとして、叱咤激励したくなった。
伊佐くんのエピソードももっと描いてほしかった。
凛子先生、良いわ❤️ -
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シリーズ2作目。
ブラックジャック的な話だと言うことで、1作目も読むかどうか迷ったけど、読む本がなく、惰性で読んでしまった。
戦地で活躍するも、医師免許を持たない天才医師カイが様々な事情を持つ金持ちたちの無理な手術を成功させていくと言う話。
1作目もうーむ、って感じだったけど、2作目はさらにうーむが2倍も3倍にもなった。
闇医療行為だけでも、あまり現実味がないのに、今作では脳を移植するわ、飛行機の中でドレーンを入れちゃうわ、結構やりたい放題の5作。
宗教上の理由でどうしても輸血しないと言う話だけが、ちょっと現実味があったぐらい。
やっぱり作者には泣くな研修医のような人間味溢れる作品の方が似合う気がする。 -
Posted by ブクログ
好きでずっと読んできた作品だけど、主人公の雨野先生が外科医として独り立ちした段階でもう終わりでもいいかなと思ってしまった。「泣くな研修医」というシリーズタイトルとも離れてしまったことだし。あるべき医療の形を追い求める話は別の作品で読ませてほしい。
小説とぜっんぜん関係ないことなのだけれど、どうしても気になってしまうのは食事があまりにも貧弱なこと、眠る時間も削って患者のためにつくしていることを表現したいのであってもひどすぎる。ちゃんと食えと言いたい。パンとおにぎりとカップめんしか食べてないし、そうじゃないときは飲んでいる。なんとかならないのか。 -
Posted by ブクログ
泣くな研修医シリーズが大好きなので、新作を楽しみにしていました。
YouTubeで中山先生が、これまでと違った趣向のこの本を書いたのは、外科医不足が深刻で、とにかくかっこいい外科医が登場する作品にしたかったと話されていました。
それを知った上で読んだのですが、うーん、、カイ先生はすごいけれど、設定が奇抜すぎて現実主義の私にはあまり刺さらなかった、、
ブラックジャックは大好きだけど、もともとの作風からするとここまで奇抜な設定じゃなくて、韓ドラのドクターキムサブみたいなスーパードクターでもよかったかなと。
でも、これを読んで外科医ってかっこいい!なりたい!という人が増えたらよいなと思います。