中山祐次郎のレビュー一覧
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本書はタイトルの通り、現役医師の「本音」を飾らない平易な言葉で綴った一冊だ。内容は多岐にわたり、一般人が抱く素朴な疑問から、薬・手術・病院経営の舞台裏、さらには医師の日常生活や「命の在り方」という重いテーマまで、幅広いトピックが網羅されている。
特定の結論に向かって論理を積み上げる構成ではないが、それゆえに一節一節が独立しており、文量の少なさも相まって非常に読みやすい。専門家特有の難解さを排し、共感を得やすいエピソードを交えながら語られる内容は、医療を身近なものとして再認識させてくれる。
特筆すべきは、本書を読むことで、医療の現場に存在する「医師と患者の視点の差」が浮き彫りになる点だ。私個 -
Posted by ブクログ
264P
中山 祐次郎
神奈川県生まれ。聖光学院中学校・高等学校卒業[3]。暗記が苦手で自らを「試験強者ではなかった」と述べ、大学受験の際は2年浪人して医学部に前期後期計5回不合格となった(山梨大学医学部、岡山大学医学部、札幌医科大学医学部、岐阜大学医学部、千葉大学医学部に不合格[4])[3]。鹿児島大学医学部卒業。
外科医、作家。1980年神奈川県生まれ。横浜で汽笛を聞きながら青春時代を過ごし、聖光学院中学・高等学校を卒業後、二年間の代々木ゼミナール横浜校での浪人生活を経て、鹿児島大学医学部医学科に入学。卒業後、がん・感染症センター都立駒込病院外科初期・後期研修を修了、同院大腸外科医師と -
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ネタバレ33歳、結婚や出産が気になるけど、まだまだ仕事を頑張りたい。仕事を頑張る=手術の腕を上げる=患者のためではなく自分のためなの…?海外について来て欲しいと言われた恋人にNoと言ったのは自分が大事だからなの…?という葛藤が描かれている。
だけれども、ちゃんと両親の愛を感じているし、感謝している。それは大切なものだと頭で理解しているし、面倒を見てくれた先輩外科医にはそのような気持ちもある。
まさに自分自身がここ数年ずっと考えていることである。私は一度全部投げ出してしまったけれど、投げ出さなくてもコツコツ向き合っていくことで、どこかで2つの曲線が交わる時がくると信じたい。 -
Posted by ブクログ
同じ消化器外科医で漫画家のさーたり先生のブログでこの本を知った。
主人公の剣崎、松島の中堅外科医が、天才的な手術手腕を発揮していく軸の話だろうと思っていたら違った。
助けるべきか、助けざるべきか。
この選択肢で揺れる医者がいることに衝撃を覚えた。
印象深いのは第三章のコードブルー。
救った命がまた自殺を図り、好かなかった同僚医師が巻き込まれ、医師生命を奪われる結果になるという話に、なんとも複雑な気持ちになる。
最後のあとがきでは、この物語は単なるフィクションでなく、主人公と松島に想いを載せた作者の存在が在ることに切なさすら感じる。
良い物語でした。
続きを買いに、本屋さんに走ります。 -
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ネタバレメスを置け、外科医
まさかまさかの、牛ノ町病院を辞めるという展開には本当に衝撃を受けました。あまりにも突然で、思わず声が出るほどです。何より、大好きだった佐藤先生とのやりとりがもう見られなくなると思うと寂しくて、中山先生、ひどいよーと心の中で叫んでしまいました。
メスを置き、福島で地域医療に向き合う決断。その意義はよく分かります。自分も田舎に住んでいるからこそ、地域医療の大切さを身近に感じています。それでもやはり、まだ若いのに、これからもっと技術を磨いて、日本の医療全体に貢献してほしいという気持ちが強く残りました。
理想と現実、医師としての成長と使命。その間で悩みながら決断する姿がとてもリ