中山祐次郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【弱い自分を受け入れることを、勇気と呼ぶ】
研修医をおえたが、まだまだ知らない事ばかり。
そんな、地に足着いたようで着いていない
主人公 雨野隆治のこころの葛藤に感情移入して
見入ることができた今作。
できることが増えた分、できないことの輪郭が
よりハッキリ見えてもくる。
無力だなと、情けないなと、悔しいなと毎日思う。
医療現場なら尚更、ね。
そんな雨野の姿がありありと目に浮かび
ドキっと、そしてホロッとさせられた。
この泣くな研修医シリーズほど、スルスルと
読みすすめられる本はないなとぼくは思うし
主人公に憑依できる本も、ほかにないと思う。
ぜひ、いろんな人に読んで欲しい。
もんくなしに最高でした!
-
Posted by ブクログ
現役のお医者様であり、大人気作家でもある作者が自身のお子さんや若い読者に向けて書いたアドバイス集。
印象に残ってる言葉は、
「選択とは何かを選ぶことではなく、選んだ道を後で正解だったと言えるように努力によって現実世界を捻じ曲げること。」
正解を選ぶかどうかより、選んだものを正解にする覚悟とそれに向けた努力が必要って仰ってました。
現役のお医者様で、人気作家ですごい人だなくらいに思ってたけど、思ってた何倍も苦労されててビックリしました。まず、神奈川の名門中高一貫校出たのに二浪して、知り合いもいない鹿児島大学医学部に入って、医師として働き始めてからも干されたり、、、。
子ども達に読ませたいな。中高生なら楽しめると思う。本棚に置いておいたら困った時に手に取ってくれるかな? -
Posted by ブクログ
ネタバレすごい本だと思った。
決定的な失敗はぼかして書かれていることもあるけれど
ここまで成功している人がここまでの失敗を書き連ね、
そのことについて色々話してくれるという機会は
そうはないのではないだろうか。
せっかく成功したのだから、大衆にはかっこいいところだけ見せたい。
おそらく、この小説がお子さんに向けてのものだから、
しかもまだ小さい子に対してのものだからこそ
分かりやすい言葉で優しく語ってくれたのだろう。
それと同時に、やはり医者になる人、
それも一流で、しかも小説まで書いてしまう人というのは
尋常ではないほどの努力をしているし、
強い信念をもって行動しているのだと知った。
こういった活躍をしている方を羨ましく思うものの、
果たして自分にも可能なのか、と冷静に考えれば
自分にはその根性もなければそこまでの目的意識も持てないかもしれない、
(今後の人生で劇的な心境の変化があるかもしれないため、
かもしれない、という表現に留めておく)
と思いながら読み進めた。
これを読んだ後思ったことは、
『自分レベルの人間が誰かを教育して、
且つその人の何かを変えようなどというのは烏滸がましい』である。
とはいえ、一度始まれば後戻りすることは不可能であるため、
私もそっとこの本を机の上に置いておこうと思う。
読む前はこの本について語り合いたい、
なんならこの本のここが良かったんだよ!
自分もこういうことを思ってた!マジ共感!
と熱く伝えるつもりですらいたけれど、やめておこう。
そもそももし私がこの方の母親だったら
二浪時に金髪ピアスで喫煙しているのを見たら絶対一言言ってしまう。
親御さんもすごい方なんだろうな。
たまたまYahooの記事で一部抜粋の文章を見かけて
興味を持ったのだけれど、全部読んでよかった。
文中に何度も出てくる
『選択とは、何かを選ぶことではなく、
選びとったほうの選択肢で行くと覚悟を決め、
あとで『ああ、自分が選んだほうが正解だった』
と言えるように、圧倒的な努力によって
現実世界を捻じ曲げること』
これが自分の性根でどこまで可能かは正直言うと自信がないけれど
今後の人生の選択の際に生かしていこうと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ防止のために↓随分削ったが、たくさんメモを取りながら読んだ。
誰か大切な人に渡したいなと思った本。
最後こんなに長い著者情報は初めてみた。ご活躍の幅が広すぎる。
年齢は関係ないなと思った。人生の締め切りまでに私の一番やりたいことをやり切らないといけない。
もともとは鹿児島県の南日本新聞に連載されていたもの。医師国家試験の緊張を書いた回は『ベスト・エッセイ2023』にも選出。
第1幕何者でもない君へ-医学生の苦悩
変えられるのは自分の思考と行動だけということだ。
合わない人は必ずいる。離れよう。である。でもどうしても会わなければいかない人がいる。こういうときはまず接触する時間をなるべく短くする。その上で、精神的な距離として、その人のことを考える時間をなるべく短くすることだ。
他の世界に逃げ込むのもおすすめしたい。
大学を卒業して社会人になると、学生時代よりはるかに厳しいと規律に縛られ、たった1週間の夏休みと冬休みしかなく、ほとんどずっと仕事をしているような生活になる。この学生時代に何をするかということは、僕はけっこう大切だと思っている。とにかくなにかに熱中してほしい。
第2幕飛躍をめざすのなら-医師国家試験への挑戦
大事なことは必ず一人で決めなさい-外科医としての信条
君は、一番の理解者だし、一番の味方なのだ。
自分で決めなければ、覚悟が決まらないから。
小さい仕事を大切にしようということだ。「小さい仕事からしか、大きな仕事は得られないから」だそうだ。
もう一つは自分の目で見たことを信じろだ。
自分の目というフィルターを通して、起きていることを見て、自分の頭で判断する。何が正しいのか分からないこの世界で、必ず自分の目で見ること。
あらかじめ決められたことだらけのこの世界で、どう生き抜くか。
第3幕つまずきを乗り越える-研修医の葛藤
幻冬舎社長の見城徹さんが「35歳まで貯金はいらない」とおっしゃっていた通り僕は初めての本の出版でいただいた印税もすべてすぐに使い切った。35歳で結婚するまで貯金はゼロだったのだ。
15歳の時に、「小説家になろうか」という思いが頭をよぎったことがある。そのとき石川達三の『青春の蹉跌』という小説を読んだ。僕はこれを読んでまずこの世界できちんと金を稼いでいかねばならないと思った。情けないけれど国家に保証してもらう資格に頼ろうと思った。
人生の締め切りまでに私が本当にやりたいことってなんだろうか。
第4幕人生の扉を開く鍵-新人外科医の成長
マザー・テレサという人の言葉に「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。誰からも自分は必要とされていないと感じることです。」というものがある。
嫌な人からはすぐに離れる、いい人とだけ仕事する。
これはとっても大切なことで、ちゃんとやれてる人は全然いない。なかなか離れられないことも残念だがある。そういう時は、なるべくその中でも壁を作って接点を少なくする。そして辞められるものだったらさっさと辞める。
嫌だと思ったら、すぐ離れる。なるべく近づかない。どうしても離れられない関係の人だったら、心の中で壁を作る。そうしないと、心が壊されてしまうから。
僕は消化器外科専門試験という合格者の平均年齢が40歳の試験勉強を33歳の頃めちゃくちゃやった。ほぼ最年少で合格した。
「情けあるなら今宵来い、明日の朝なら誰も来る」という
いつも自分の居心地の良いところにいると成長はない。 -
購入済み
研修医シリーズで一番泣いた。
涙なしには読めなかった。
ひよっこ時代の自分を育ててくれた師匠のような人を自分がオペして自分が看取るっていうのはどんなに胸がつぶれる思いがするのだろうか。
また、女性として医療の世界(特に外科)で生きていくことの難しさや葛藤、女というだけで男よりも考えなければいけないことが多く、色々自分なりに悩み抜いた結果、外科医として人生を歩むことを決めた佐藤先生は本当にかっこいい。 -
Posted by ブクログ
よかったー!
前々作で、あぁ、ついにあめちゃん先生も染まってしまったか。。。と寂しい気持ちになったのもつかの間、今回の島編で、また医者として色々考えさせられて初心を取り戻しつつあり、元の雨ちゃん先生らしさが出てきてほっとした。
この作者さんは、医者が、医療が抱える問題を、それはわかりやすくテーマにしてくれるから、本当にすごいと思う。
あー、あのドラマ化だけが心残り。
これ、映像化したらすごく良いのにと調べたら、すでにされていてビックリ!さらに、観ていた自分にもビックリ!
だって、全然こんな感じじゃなくて、刺さらなかったんだもん。
ちゃんと本に沿った人選と内容で作ってくれたら、もっとヒットしたんじゃないだろうか。
もう一度、キャスティングしなおして、やってほしいなぁ。
本は苦手だって人にも知ってほしい。 -
Posted by ブクログ
シリーズ6冊目をやっと手にした。
雨野隆治先生と凜子先生は牛ノ町病院で変わらず頑張っているようで嬉しい!
懐かしくて胸がいっぱいになった。
「お前、島に行かないか」打診を受けた隆治先生は、半年の任期で離島の診療所に派遣された。
島では専門の外科だけでなくなんでも診察しなければならない。自分の無力さに戸惑う隆治だが、看護師の志真さんがいつも助けてくれる。
いい感じの二人だ!
島の風景も素敵だが夏祭りの「狐踊り」に興味をもった。
「ヨッコラ ヨッコラサ
ヨイヨイ ヨッコラサ」
合いの手を入れながら白装束の子どもたちが前に後ろにとステップを踏む。
提灯の灯りに照らし出される姿が幻想的に描かれ見てみたいと思った。
祭りの夜に起きた殺人事件には驚いたが、Part 4緊急手術の場面は緊迫感があった。手術をやらなければ確実に死ぬ患者が運ばれてきた。台風でヘリは飛ばない。どうする、隆治先生!
先輩の佐藤玲先生から「やりなよ雨野。救命して」の言葉で覚悟を決めた隆治は、瀬戸山先生を説得し共に手術を行う…。
あらためて隆治に礼を言う瀬戸山先生は「助けられる命はなんとしても助けたい」と考える隆治を、外科医として認めていたのだと思う。
半年の島生活で医師としてさらに成長した隆治先生。あとを引き継いだ凜子先生の〈島の巻〉も読みたい!
志真さんとの"一夏の泡沫の恋"はこのまま終わってしまうのだろうか?
この先が気になってしまう。
-
購入済み
くううう、キッツいなあ!そして自分の頃のが懐かしい。
この学校は白衣はこんな感じで配布するのね、そりゃ喜びもひとしおだわ、、、
いつまでも調子に乗らず驕らず、初心を忘れないで頑張っていきたい