中山祐次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
研修医を卒業しても、いきなり1人の医者として扱われる訳じゃないのは何となくわかっていたが、実際に独り立ちして「医者」だと認められるのは何年前からなんだろうと思っていた。
医者にとっては何人もの患者の中のうちの一人で、家族にとっては大事な唯一の一人という言葉が重いなと思った。
数年前に父を看取った時の事を急に鮮明に思い浮かぶシーンがあって、なんの機械からなっているか分からない音や、色んな人の足音、母親の父を呼ぶ声など、いきなりこんなにも思い出すのかと思ってびっくりした。
何人かのうちの1人でも、絶対忘れることは出来ないだろうと、医者という職業について再度大変だなという気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
「私の声を残してほしい」
人気シンガーソングライターが麻布中央病院に現れた──。
大好きなオレカミシリーズ。今作は全6話のお話が描かれていました。
個人的には、1話目『ふたりの葬送』が一番好きかな。特に最近ACPについて考える事が多いから、余計にそう感じたのかも。
中山祐次郎氏の描く医学エンタメ作品は、医療業界のリアルを描きながら、救いの部分を描いたり、あるいは『主人公=剣崎啓介』や『相棒=松島直武』の人間臭さを感じさせてくれたりと、本当に読んでいて引き込まれる。
まだまだ続いてくれそうな巻末の流れだったから、どうか続編でも剣崎と松島の物語を描いて欲しいな。
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Posted by ブクログ
泣くな研修医シリーズ。
雨野が主人公ではなく、その先輩である佐藤先生のストーリー。
佐藤先生が主人公と知って、「あー、スピンオフかー」と思いながら読み始めたが、女の自分が女性の佐藤先生に共感しないわけはなく。
読み終わってみれば、泣くな研修医シリーズで一番好きな巻になった。
好きというか、一番共感した巻というのが本当かな。
医師ではないが、結婚すること、子を持つことに葛藤しつつ生きてきた。というのに、読んでいて気づいた。
ああ、自分も葛藤しながら、悩みながらも生きていたんだなーと。
男性である著者が、よくここまで女性の心理を描けたなー。。と、感心?、いや、驚嘆を覚えた。
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Posted by ブクログ
世の中の医療物といえば、敏腕の医師が手術をして簡単に治せる!すごい!みたいな話が多い中、研修医が主人公というのが珍しくて面白かった。
ギャグの要素はないのに、お医者さんも普通の人間なんだなと、当たり前なことを感じた。
自分の判断で人を殺してしまうかもしれないというプレッシャーと、自分の判断で人を助けることが出来たという自信で、どんどん成長していくんだなと思った。
しかし川村の存在は、私の中で「だからそういう風には考えられないんだって」と、イラつかせた。
もちろん組織には必要なんだと思うが、身近にいると1番仲良くなれないタイプで、解析度が高いなと思った。