中山祐次郎のレビュー一覧
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どんどん読んでしまう。
今回は雨野先生だけじゃなくて、一人称が凛子ちゃん先生だったり佐藤先生だったり。
それはそれで良かった。
富士山、私20代の頃登ったの。2回。
1度目は山頂まで行ってご来光を見たの。
あれは自然と涙が出てくる。
息は苦しいし体もボロボロで疲れ切っていたけど、凄い力をもらえる。
二度目は天気が悪くてね。
八合目で断念した。
山登りは引き返す勇気も必要。
あんなに苦しいのにまた登りたいって思うんだから不思議だよね。
今はもう頂上まで登るのは難しいかもしれないけど。
機会があったらもう一度だけ。と思ったりもする。
頑張れ頑張れって思いながら読んだ。
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Posted by ブクログ
もし自分がお医者さんで、忙しくて実家にも帰れないで、そんなことしている間に親が病気になってしまったら…しかも亡くなってしまったら…後悔してもしきれないんだろうと思う。。
でももしこれが逆で自分が病気になって子供が遠くで医師として奮闘していたとしたら…帰って来いなんて絶対に言わないし、病気であることも隠し続けるかもしれない。
うーーん。泣いちゃう。
私には医療の知識がないからお医者さんの言うことを素直に聞くしかないんだけれども、医療の知識があるからこそ苦しいことも沢山あるんだろうな。
ただただ頑張れ、負けるな、栄養ちゃんと取って!ちゃんと寝て!って思いながら読んでる。 -
Posted by ブクログ
雨野隆治はいつものように毎月のアルバイト先である埼玉に来ていた。
月一回来るようになって三年近くになる。
いまでは外科の後輩の西桜寺凛子が分担してくれている。
上野のイタリアンレストラン「ハミルトン」は、平日ということもありそれほど混雑していない。大きな扉を開けると、すでにはるかは席についていた。
「ごめん遅くなっちゃって」
「あれ、アメちゃんお疲れじゃない?」
 ̄珍しいな…。はるかが先に飲んでいるなど、初めてのことだ。いつもは必ず待っていてくれる。
「じゃあ、俺も飲もうかな」
「ねえアメちゃん、なんか言うことない?」
なにも思いつかない。頭をフル回転させた。
時間稼ぎをしながら考える -
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すごーくよかった!
このシリーズ本当に好き!
今回は研修医だった雨野隆治が若手外科医としてスキルアップしていくところが見えて前作より安心して見られる(笑)
それどころか、前作で出てきた研修医の凛子ちゃんが、なんと外科医をめざすべく外科に戻ってきて、なんなら隆治を尊敬してる?(笑)
そして、救急搬送された若くして余命宣告されている癌患者の葵ちゃんを中心に真面目な隆治先生が振り回されるのも面白い。
舞台がいつもみたいに外科メインではなく、救急だったりもして救急で働いている身としては、わかるわかる!!が多かったのと、何と言っても今回は隆治だけじゃなく、凛子や佐藤先生目線の章があったりして、周り -
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胸が苦しくなりページをめくる手が何度も止まってしまった。シリーズ2作目。
雨野隆治は二年間の研修医生活を終え、新人外科医となった。大腸がん患者二人の主治医を任されるが、経験豊富な看護師にはまだまだ頭が上がらない。
「大丈夫」と軽率な発言をしてしまい、病状が急変した患者の家族にキレられ「先生、失礼ですけど何年目ですか?」と迫られる始末。生と死の医療現場のリアルに唸ってしまう。
コワモテで、隆治のことを「兄ちゃん」と呼ぶ水辺さん。身寄りのない単身者で大腸がんステージIV。腹が据わっていて隆治のことをよく見ているなと思った。
自分の浅はかさに嫌気がさし、患者さんが死ぬことに慣れてしまったのではと -
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ネタバレあっという間に終わった。面白すぎです。いやそんな言い方は不謹慎かもしれないけど。
少しクスッとして、ホッとできたのはCoCo壱が登場する場面。この病院ではスタッフの定番食だとか。愛知県民としてはムダに誇らしく思える瞬間(笑)
食事も医療を支えてるんだな、と改めて得心。
とはいえ今回はヘビー。出来のいい後輩が入ってくる。1作目の「大丈夫です」を伏線とするように、急変してしまった患者のご家族から失言を詰め寄られる。先輩には叱られる。お看取りの回数も増え、毎度やるせない。そこへさらに医療過誤を起こす。
まさに逃げるな。私ならメゲてる。
しかし、この主人公は逃げない。折れない。実家の父が倒れても働 -
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死を待ち望む老人や死を拒否する老人など、色々な形の死があるのだなぁと思いました。
自分の身内が亡くなった時、外に出ると何一つ変わらない日常風景が広がっていることに不思議な感覚を覚えましたが、そういった心理が的確に作中にも表現されていて、すごく共感できました。