あらすじ
最強のアウトロー医師、誕生!
モグリの天才外科医が究極の〈不可能手術〉で命を救う――。
累計70万部突破『泣くな研修医』の著者で現役外科医・中山祐次郎さんが満を持してお届けする新シリーズ!
主人公は29歳の天才外科医カイ。10歳の頃から戦地でメスを握り、命の現場を駆け巡ってきた経験が彼を「不死身の医師」に。
しかし、「ふつうじゃない手術」には相応の覚悟がなければ――。
カイの相棒・交渉人の神園がふっかける法外な報酬金と、ヒリヒリする患者との駆け引き。そして圧巻の手術シーン……まさにブラック・ジャックを思わせる緊迫感がたまりません。
夢にまで見た世界タイトルマッチ目前に癌に冒された21歳ボクサーに、美しすぎる顔を棄て別人になりたい人気女優。失明に怯える米軍スナイパー。
彼らの切なる願いに、カイはどんな「答え」を出すのか?
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Posted by ブクログ
中山祐次郎さん、最近かなりの勢いで新作出してるなぁ。「泣くな研修医」シリーズで目が離せなくなってるんですけど、他のも読んでいきます!
本作は、ブラックジャックみたいな闇医者が、とんでもない依頼を次々に引き受けるストーリー。彼は、かつて戦場で修羅場を経験し、どんな状況でも人の命を救うことを目的に医療行為をしてきた。他の医者では匙をなげるような手術を請け負い、高度な技術で救命・延命する。時には命を縮める結果になっても、患者が求める効果が出るような手術も行う。
「こんなかっこいい術式をやってみたい」「こんなのも現実的には無理だけど、空想するだけならアリかも?」という著者の願望(妄想?)を形にしたような小説だと思います。いろいろあり得ない設定もあるけど、著者が好きな読者なら大丈夫。
Posted by ブクログ
これまで読んだ医療小説と全く違った切り口で衝撃的でした。
世界の至るところで戦争や紛争で沢山の子供達が犠牲になってる事を改めて思い知らされた。
スピード感に加え救われた人の生き方まで描かれているところもこの小説の魅力のひとつと感じた。続編を是非読んでみたい。
Posted by ブクログ
『泣くな研修医』シリーズの中山祐次郎作品。
戦場で10歳の頃からメスを持ってきた無免許医師・ドクター・カイ。高額な報酬で、どんな難しい手術も受ける。
飛行機事故で瀕死の重傷を負った御曹司、世界タイトルマッチを前に癌に冒されたボクサー、心臓に重い欠陥を抱える少女、自分の顔を捨てたい女優、失明の危機に瀕したスナイパー…
ドクター・カイの神業が、誰からも助からない、無理だと言われた生命を救う。
ブラックジャックやドクターXを思わせる…
ちょっと見ただけで、診察ができてしまうなんて、人間ばなれしていて、現実味が感じられない。
カイと神園が目指すところはどこなんだろう。
連作なんでサラッと読めてしまう。
もうちょっと長編にしてもらえた方が、ドクター・カイや相棒・神園の過去や、ひととなりも見えたのかも⁇
続編があるんだろうな…
これで麻酔科医とかもメンバーに入ってくるなら、ほんとにドクターXとか医龍っぽい。
『泣くな研修医』シリーズとはまったく違ったテイストでいいのかも。
Posted by ブクログ
短編なのでさくさく読める。
設定や描写の雰囲気は、ドラマか漫画でありそうな感じ。
現実離れしていて、なんとなく成金っぽい雰囲気があまり好きではなかったかも…。
医師免許はないが腕は天才的なドクターカイと、彼を支える神園。
二人の内面が書かれないのでいまいち共感もしづらく、一つひとつのエピソードも短編なので次から次という感じであまり深掘りされずちょっと物足りなかった。
看護師の華も魅力的な人物なんだろうけど、子供を置いてこんな仕事を…?と現実的に考えると違和感しかなく、いろいろツッコミどころ満載な感じ。
リアルな物語としてではなく、ブラックジャック的な面白さかなと思う。
読みやすかったが、⭐︎2.5