あらすじ
『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと』(幻冬舎)著者で
日経ビジネスオンライン・Yahooニュースで話題の医師、最新刊!
「風邪ですね……」その一言に隠された真意とは?
超高齢社会を迎え、病気と無縁な人はいない。なのに医者のことを私たちは何も知らない!
そこで、外科医でありながら医局に所属しない著者に、これまで誰も書けなかったブラックボックスに切り込む企画! 「薬を減らしたいとき、なんといえばいいか?」「袖の下は渡したほうがいいのか?」といった切実な悩みから、「製薬会社からの賄賂は本当にあるのか?」「玉の輿に乗るならねらい目は?」のような下世話な話題まで。「干される覚悟で」包み隠さず、書き尽した話題の書。
■項目
・こんな医者とはかかわるな!
・ネットの口コミはどこまで信頼できるのか?
・薬を減らしたいとき、なんといえばいいか?
・「がん奇跡の生還」を医者はどう見ているか?
・製薬会社からの賄賂は本当にあるのか?
・袖の下は渡したほうがいいのか?
・やすかな自然死のために、できること
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現役医師の本音、とても読みやすかった。医局に属さない医者である著者は誠実で人間味のある人だと思う。1年の延命治療にかかる国の負担額を知り愕然としてしまった。一番共感できたのは風邪は薬で治らない、睡眠と栄養で治る。
Posted by ブクログ
現役医師による本音の話は、身近な医療の話だけに説得力と新たな視点を見せてくれ大変興味深く読むことができた。
作家でもある著者だけに一般人への伝え方がわかりやすい。
医師という職業への畏敬もあるが、医師は病に対する闘う仲間でもあるという力強い本音は、病院に対する親近感を覚えるものだった。
Posted by ブクログ
この春、息子が医大生になったので、よく分からない実情を知ろうと読んだ。
医学部に入ったと喜んだのも束の間、息子にはこの先イバラの道が待っているのがよく分かった。
医師になってからの心構えも含め、息子にも読ませようと思った。
Posted by ブクログ
普段お医者さんとは、短い診察時間の中で最低限の対話でしか接することがないので、感情が読めず「本当はどう思ってるんだろう?」と疑問に感じることが多かったので、本書でその本音を垣間見ることができ興味深かった。
「死はどうやったってコントロールできない」
「あなたは死ぬのです、必ず。しかもいつか突然に。」
お医者さんに言われてしまうと身もふたもない気もするが、これは紛れもない事実で、だからこそ無駄にくよくよせず、「生きたいように生きる」ことを意識していきたいと思った。
Posted by ブクログ
今まで何人かのお医者さんにかかってかたが、患者の立場にたって話を聞いてくれたお医者さんは半分くらいかなぁ
大学病院の待ち時間は本当に辛いばっかりだが、
診察の最初に「お待たせしました」って言ってもらえるだけでこちらは疲れはやわらぐんだけれど
中山祐次郎先生のような先生にかかりたい
やりたいことをやる 死ぬまで生きる
Posted by ブクログ
医者にもいろいろあるんですね。でも、大変な仕事。忙しい職場はマネージメントに割くリソースに欠けていることが多いため、個人に皺寄せが来るのでは。それに「死」に向き合っているのは辛いから。痛飲するお医者さんが減れば良いです。
Posted by ブクログ
たしかに、病院は待ち時間が長い。長いのに診察は数分。
医者を目の前にすると聞きたかったことも聞きそびれてしまう。
「様子を見ましょう」と言われても、いつまで?どの程度?なぜ原因がわからないの??と不安になってしまう。
そんな患者側の気持ちに、わかりやすく医者の本音が書かれている。読みやすかった。
Posted by ブクログ
医者の側からみた医療業界の話がテーマごとに分かれて記載されていて面白い。
最後の方は、「人が死ぬ確率100%」であるがゆえに、生きたいように生きるべき、というメッセージがあり、納得でした。
メディアの情報で思い込んでいたこと(薬が増えれば増えるほど医者は儲かる、というようなこと)もたくさんあったし、「代替医療」に関する医師の見解なども面白かった。
Posted by ブクログ
なかなか医者は本音を書きにくいものですが、比較的本音に近い内容が書かれているので、是非、病院に行く前に皆さんに読んでいただきたい内容です。なぜ、医師の対応は冷たい感じがするのか、読んでいただければわかります。話を聞いてほしい患者と一日にたくさんの仕事をこなさないといけない医師の溝、結論を急ぐ患者と試行錯誤しながら診断をしていく医師の溝は決して埋まることは無いけど、この本を読んでもらって少しでも医師の心のうちが伝わればいいなと思いました。
Posted by ブクログ
全体的にすらすらと楽しく読みすすめることができました。
著者の言うように、まだ若い現役医師が本音を語るところに一読の価値があると感じます。特にガンの告知をうけたときに患者がしたほうがよい質問、は別途メモをとってしまいました。また飛行機の中でのお医者様コールはそこまでリスクが高いものとは知らず、認識を改めました。
Posted by ブクログ
位置No.1320
たとえばレストランのクチコミサイトはたくさんあり、 私もよく使いますが信頼の足るものが多いです。 一方、 病院は同じ治療のために、 あちこちの病院にかかる人はまずいませ ん。 ラーメンをひと月に何度も食べる人はいますが、 虫垂炎の手術を毎月受ける人はいません
そらそうだ・・・
「先月の虫垂炎の手術はよかったけど、今月の手術はいまいちだったなあ~」←こんなのは怪しいですもんね。
病院の比較サイトがなかなか充実してこないのはなんらかの圧力があるのかな???とは思っていましたが、確かになかなか本人が比較できるようなものではないですしね。難しいですねえ。
「泣くな研修医」もよんでみよう・・・
Posted by ブクログ
語り口調でスラスラと読んでいけた。医師の現実は辛いのだと突きつけられた。女医さんの未婚率は35%、かなり衝撃的。外科医がウラで何をしているのかが何となくわかった。病院は待つし医師は冷たいし、薬を安く貰える以外にいいことないと思っていたけれど、医師がも人間であり、常に患者に親身になれるわけではないよね、と納得した。
Posted by ブクログ
2020/07/29予約 5
P96
がんを告知された時の必ず聞くべき3つのこと
①1年間にそのがんを何人くらい担当しているのか
②どんな予定で検査治療を進めるつもりなのか
③私、家族にできることはなにか
ここまで正直に書くドクターもなかなかいないのでは。
担当患者が亡くなった時、痛飲してしまう、そんな気持ちになるドクターもいるのか...
若くして亡くなった身内のことを、そんなふうに感じてくれたドクターがいたのかな。
朝ごはんにサンドイッチが食べたかったが研修医の時には、我慢して半分の価格のおにぎり1個で済ませていた、というところに笑った。
Posted by ブクログ
医者と患者は決して他人でもなくあなたでもない2.5人称という、微妙な距離感がある。この本は医者とのコミュニケーションの在り方についてとにかく分からないことはメモして手短に相談すべきであると書いてある。医者は厳密に時間に縛られ常に忙しい事を頭に入れることが患者にとっては大切な思いやり。しかし、全ての医者がいい医者とは限らず、様々な医者がいる。私たちの命や体を預ける医者について裏事情を知ることが出来た。
<風邪(ウイルス)には抗生物質は効かない、細菌に効く
薬を多く処方することは医者にとって不利益である>
Posted by ブクログ
中山祐次郎さん4冊目。患者とお医者さんとの溝を埋めてくれるような、わかりやすい本でした。普通の風邪でも、体調が悪いときにわらをもすがる思いで病院に行ったとき、医師の態度が冷たいと感じたり、何時間も待っても医師に診てもらえるのは本の1,2分だったりするけど、それはなぜなのか?医師は何を考えているのか、分かれば納得。癌患者への告知に対する考え方とかもよくわかりました。
私はもともと西洋医学を信頼しているけど、最近けっこうそれを疑問視して、こどもに予防接種受けさせない人とか、代替療法(というのか?)を自分で取り入れちゃう人とかもいる。そういうものについての意見もあり、とても勉強になりました。
変な情報源からいろんな情報が入ってきて、何を信じていいのかわからない世の中だけど、基本的には日本の医療を信じて良いのじゃないかな、と思える一冊。
もちろん、いろんなお医者さんがいるわけで、すべて一概には言えないだろうけど。
医師の恋愛、とかも面白かったです。
Posted by ブクログ
医者の本音というタイトルで、医療業界の裏側を解説する本。なんであんなに待ち時間が長いのか、といった話から、収入や恋愛の話まで面白かった。医者も一人の人間なんだなあ、ということがよく分かる。
Posted by ブクログ
これは面白い。なかなか医師から見た内情は、患者サイドである外側には伝わってこない。著者は医師であると同時に作家でもあるため、医者側だけでなく患者側からの視点もあわせ持つ、俯瞰できる視点を持てたのかなとおもう。
内容は専門的過ぎず、平易な言葉でかかれてあり理解しやすい。論点も固いことから柔らかいところまであり、飽きない。
注目したい作家さんが一人増えた。
Posted by ブクログ
「気が付いたら手遅れ」というのがいいという、
中山医師の父上の言葉。なんども頭に響いた。
手遅れか、手直しできるのか、
どちらにしても、手当てなんだろうと思った。
Posted by ブクログ
本音は本人の心のみが知っているだろうし、それで何も問題はありません。職業人として最善を尽くし、相手のために全力で仕事をする。どの職業にも言えることでしょう。
「なるほど、そう思っているのか」と思わせてくれる一冊です。
Posted by ブクログ
患者の知らない医者の世界。100%本音開陳とは行きませんが、80%位は多分正直に告白しております。
特に「命の値段」についての考察はドキッとしました。「高齢者が高額治療によって1年延命できるなら、いくらまでなら出せるか」という身も蓋もない設問には、自分の家族という視点以外に日本の高額療養費制度による公的負担(税金)という視点も入ってきます。既に医療崩壊が避けられない日本の保険制度を考えるなら、国民全体で「命の値段」という費用対効果も考慮しなければなりません。ヒントになるのは、医療費無料のイギリスです。一応5万ドルというガイドラインがあるようで、日本もその基準に倣っているようです。
また、コラムの旅行中のドクターコール(例の、「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」コール)の話も面白かった。
また、病院にかかる時間によって追加料金が違います。「時間外」平日朝6~9時、18~22時は255円
「休日」日曜、祝祭日、年末年始9~18時は750円
「深夜」22~翌朝6時は1440円
Posted by ブクログ
待ち時間が長い、冷たい態度など、普段、患者として疑問に思うことを分かりやすく説明している。
勉強になるが、これを知って患者としてできることは少ない。
Posted by ブクログ
最後の「いのちの値段」は考えてしまう。
高額医療を払えなくなるだろうこれからの保険制度、高額な医療費に見合うだけの対価があるか
あなたはダメって言われたら、告知以上にツラいような。
風邪に抗生物質は効かない
がん告知されたときにすべき3つの質問
そのがんの治療に慣れているか(1年で何人位担当しているか)
どんな予定で検査や治療を進めるつもりか
私・家族にできることは何か
代替医療は標準治療の2.5倍の死亡リスク
代替医療を選ぶ人は高学歴・経済的に恵まれた人
救急車を迷ったら
Q助 消防庁作成 Web、アプリ
#7119 地域限定 電話
代替医療は病名、進行具合によるような気もしたり
Posted by ブクログ
患者としての視点しか持っていない私には面白い話でした。
病院の待ち時間が長い理由。たくさんのお薬。短い診察時間。幅広くお話が聞けます。
「後医は名医」という言葉にも納得しました。
良い医師、良い患者という事に興味があるようでしたら「賢い患者」「医療にたかるな」をオススメします。
看護師さんのちょっとした世間話が聞きたい方は「ナース裏物語」をどうぞ。
あと個人の目標ですが「死ぬ時は安く安らかに」。
Posted by ブクログ
医者への素朴な疑問を解決してくれて、医者に対して少し親近感が湧く本。改めて、医者側と患者側には、大きな認識の違いがあることを教えてくれた。そして、医者もヒトで人智を超えたことは出来ず、患者の悩みを解決するために日々努力されていることが理解できた。
Posted by ブクログ
Twitterで著者をフォローしていること、ヤンデル氏が推していたこと。で、この本を読んでみた。
これは、サブタイトル通りの本だと思う。
『患者の前で何を考えているか』
まさに、これ。
ところとどころでヤンデル氏と共通した考え方が書かれているので、一瞬、ヤンデル氏の本の復習かとおもった点も。。。(中山さん、ごめんなさい)
一般の人から見たら、医師は、自分たちとは全く別の人種で、どちらかというと「助けてもらう人」「全権を委ねる人」というイメージがあるかもしれない。
この本を読むと、「疑問に思ったことはなんでも聞いてたよいんだ!」「一緒に考えてくれる人なんだ!」という感じになれるような気がする。
(自分は、元々、後者の人なんですけどね)
この本の中で第5章が、今の自分には1番考えさせられた内容。
COVID-19が全世界で猛威を奮っている今だから、余計に考えさせられたのだと思う。
難しい問題すぎて回答は出せないけれど。
第5章の最後の言葉が、ずどーんと来た。
『(前段抜粋)そんな時代に、こういう「人間」という生き物に生まれてきた私たち。どう生きるか、一度考えてみませんか。』
第1章 医者の本音 その一言にこめられた真意
第2章 医者は言わない薬・手術の本当のところ
第3章 病院の本音 患者の都合 医者の都合
第4章 医者のお金と恋愛 その収支明細と私生活
第5章 たぶーとしてあの「死」と」老い」 人のいのちは本当に平等か?