中山祐次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中山祐次郎さん4冊目。患者とお医者さんとの溝を埋めてくれるような、わかりやすい本でした。普通の風邪でも、体調が悪いときにわらをもすがる思いで病院に行ったとき、医師の態度が冷たいと感じたり、何時間も待っても医師に診てもらえるのは本の1,2分だったりするけど、それはなぜなのか?医師は何を考えているのか、分かれば納得。癌患者への告知に対する考え方とかもよくわかりました。
私はもともと西洋医学を信頼しているけど、最近けっこうそれを疑問視して、こどもに予防接種受けさせない人とか、代替療法(というのか?)を自分で取り入れちゃう人とかもいる。そういうものについての意見もあり、とても勉強になりました。
変な情 -
Posted by ブクログ
驚きである。
何がというと、30代でガンなどの病気でこの世を去ってしまう方がこれほど多いとは。1万人に1人というレベルではなく、数百人に1人というレベルなのだ。
少し振り返ってみると、0代で大学の後輩を無くし、古くは40代で叔父を亡くしている。得てして男性は弱いところがあるだろうが、これは男性に限ったことではないことを、この本を読んで知った。
後悔ない人生を送ることができるのかはわからないが、この世を去るということは、いつなのかが分からないということを改めて思い知ることとなった。
生の中に、死が内包されている。そのことが分かるまで、いったいどれくらいの時間が必要なのだろうか。それも、限 -
Posted by ブクログ
都立駒込病院で大腸外科医師として勤務する、現役医師の著者が書いた『死』についての一冊。
『レバレッジ』シリーズで有名な本田直之さんがFacebookで紹介していたこと、何より1980年生まれで同世代の、現役医師の死生感ってどんな感じなんだろうということに興味をひかれた。
中世のヨーロッパの教会には、『メメント・モリ(死を想え)』と書かれた札が掛けられていて、その意味は時代によっていろんな解釈をされる。
疫病が流行るような時代には、あなたは死にますが、来世で救われるから神を信じなさい。という解釈になり、いつ敗北して死ぬかわからないような戦闘が続く時代には、おごれるものは久しからずというよう -
Posted by ブクログ
本作は、未熟な研修医が医療現場での葛藤を通じて、医師として、そして一人の人間として成長していく過程を描いた物語である。もっとも、一巻時点では成長の「萌芽」が見られる段階に留まっており、劇的な変化や深化については、続編以降の展開に委ねられていると言っていいだろう。
作品全体としては、純文学のような重厚さを追求したものではなく、平易な文体とある種予定調和的なストーリー展開が特徴だ。時に読者の情緒に訴えかける「感動の演出」が透けて見える点は否めないが、それこそがエンターテインメントとしての読みやすさを担保している。
しかし、本作を単なる凡庸な医療小説から引き上げているのは、現役外科医である著者に